宮城県石巻市3人殺傷女性連れ去り事件その2
続報です。
1)少年(18)とともに未成年者略取と監禁の容疑で現行犯逮捕された無職少年(17)が、事件へ加担することを解体作業員の少年から強要されたとの趣旨の供述をしていることが12日、捜査関係者への取材で分かった。
解体作業員の少年は無職少年より1学年上で、無職少年をリードする立場だった。また無職少年は事件前、解体作業員の少年から事件の計画を聞かされたと知人に話していた。知人らは捜査本部に対し、同様の説明をしているという。
2)元交際相手の少年(18)=監禁容疑などで逮捕=が事件直前に包丁を入手していたことが12日、少年の知人らへの取材で分かった。周囲に「殺してやる。刃物を買った」と話していたことも判明。県警石巻署捜査本部も同様の情報を把握、元交際相手の少年の計画的犯行とみて殺人容疑でも調べる。
元交際相手の少年は「姉が邪魔だった」、無職少年は「元交際相手の少年が3人を刺した」と供述している。
監禁場所の知人宅からは血の付いた包丁が見つかっており、長女ら3人が刺されたものか鑑定を急いでいる。
少年の知人らによると、元交際相手の少年は全長数十センチの包丁を入手。事件直前には、電話で友人に「姉が交際に反対している。やってやる。殺してやる。そのための刃物も買った。罪をかぶせるために無職少年に指紋を付けさせた」と打ち明けていたという。
県警幹部などによると、解体工少年はこれまでNさん方を訪問した際、以前交際していた次女との面会を長女に断られたため、長女が次女をかくまい、会わせないようにしていると感じていたという。
3)刃物で刺され死亡した長女と友人の高校3年生(18)、重傷を負った友人男性(20)は寝込みを襲われた可能性が高いことが分かった。司法解剖などの結果、3人の刺し傷は腹や胸など前部に集中し、抵抗した際にできる防御創がほとんどなかったという。
4)捜査関係者や少年の知人の話などによると、2人は2008年夏から交際を始めたが、少年が次第に暴力を振るうようになった。悩んだ次女は昨年2月、仙台市内のDV避難施設に入ったが、仲直りしたとしてすぐに退所したという。しかし、暴力はその後も続き、次女側は同月から今年2月にかけ、石巻署に計12回相談。同署は昨年2月と今年1月、口頭で少年に警告していた。
事件当日の10日には、沙耶さんは同署に被害届を出す予定だった。
長女のバイト先の女性店長(26)は、長女から「妹が交際相手の少年に、たばこの火を押し付けられるなどの暴力を受けている」と相談されていた。暴力は特に昨年10月ごろから激しくなったという。
5)凶器の刃物は事前に用意され、全長約40センチもあったことも判明。石巻署捜査本部は抵抗したり、逃げたりする間もなく強い殺意を持って刺された可能性が高いとみており、同日、南部さん宅で現場検証した。
6)少年2人は、2階にいた次女を連れ出し、約6時間にわたり、知人から借りた乗用車2台を使い、石巻市や東松島市などを逃げ回った疑いが持たれており、10日午後1時過ぎ、石巻市内の知人宅を出たところを逮捕された。刃物はこの際、血痕が付いた状態で押収された。知人宅には少年2人と次女のほか、複数の知人が一緒にいたという。
7)2人の友人らによると、元交際相手の少年は無職少年を「使いっ走り」のように扱っていた。友人らは9日深夜、元交際相手の少年が起こしたトラブルについて話し合うため、2人を探していたという。
Nさん方近くの駐車場にいた2人を見つけたのは10日未明。
この時、無職少年は「元交際相手の少年が(次女との交際に反対していたNさんの)母と姉を殺すと言っている」と打ち明けた。
友人らは当初、相手にしなかったが、無職少年は「車に包丁がある。おれのせいにされる」と必死に訴え、包丁を握らされて指紋を付けさせられたことや、少年が革手袋をする予定になっていると説明したという。
無職少年は「言うことを聞かないとお前も刺す」と脅されたといい、おびえきった様子だった。だが、半信半疑の友人らは「逃げるのは怖い」と繰り返す無職少年に愛想を尽かし、その場を後にしたという。
友人の一人は「元交際相手の少年はいつも口ばかり。本当にあんな大それたことをするとは思わなかった」と話したとの事。
8)少年2人は10日午前0~3時ごろ、Nさん方のすぐ近くにいたことが関係者への取材で判明した。2人は同6時40分ごろ、Nさん方へ侵入して就寝中の長女らを襲ったとみられる。
家の錠や窓が壊された形跡がないことから、県警は2人が何らかの方法で玄関から屋内へ侵入したとみている。
とこんな所だね。だいぶ状況や経緯が分かってきたけどね・・・
どうにも、矛盾している。
殺意満々で40cmもある包丁(刺身包丁なのかな?)を用意して、関係の無い17歳少年を脅し、殺害計画を話して、罪を17歳少年に被せようとしたようだが、それなら計画を知っている関係者は全員殺害しなければならない。
だいたいが、次女を殺害する事など出来ないのに、計画その物が実行前に破綻している。
この容疑者にしてみれば、次女が逃亡したり次女が自分が不利になるような事を警察に話すはずが無いと思っていたのかもしれないけどね。
それに事件後の計画もお粗末だ、邪魔な姉と母親を殺害して、次女を連れ出したのは良いが、逃亡先が友人知人宅とは計画したとも思えないお粗末さだよね。
まあ、結局の所、自分に都合の良い未来像を妄想していたと言う事なのかな?
自分に都合の悪い物(姉と母親)を排除して、自分の思いのままにできる次女を人形のようにしか思っていないのだろう。
子供を育てる事なんて全く考えていない、ただ、次女を手に入れたかっただけなんだろうな。
ある意味で少々可哀想なのかもしれない、誰も彼を止める事が出来なかった、あるいは止めようとする人間も周囲にはいなかったんだろう。
一緒にはいるが、見た目以上に希薄な人間関係しか持てない彼らの姿が、今の若者社会の縮図なのかもしれないね。
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コメント
月見草。
夫婦気取りのふたりづれ
という歌があります。
気軽に言いましたが。ふたり・さんにんの画像も幾つも見ました。記事ほか文字情報をありったけ。見ました。
小雪さんのCMのハイボール。今日も 小雪が・・・。
まいね(もとい)おえんの・・・
投稿: ナガイ | 2010/02/13 18:40
二つ上の御方
そげ~わやな事ゆーたら、おえんで!削除対象じゃの~
投稿: 書庫 | 2010/02/14 05:11
幾つか思うところがありますが…
先ず18歳の少年。
大人から見れば餓鬼です。しかしそれは大人が自分の年齢と対比させての感覚の話です。
少年も暴走族や不良縦社会の輩は暴力団の傘下で、暴力団構成員そのものとして堂々と肩で風を斬ってます。
そういう18歳であり、決して高校3年生相当のウブ少年では無くなっています。
交際女性ですが、最終的には本人が決めること。
暴力を振るわれても、被害届を出す出さないは自由。
ただし警察に相談を繰り返すというのは、
つまり警察が警告しても改善されなかったということに他ならず、
人知れず引っ越すか、はたまたこの男を逮捕してもらうかしか無かったはず。
不良をカッコイイと思う地方都市特有の狭い価値観も多分に影響している筈ですが、
ある意味田舎ではなかった、即ち
「あんな出来損ないをうちの家族にしたら恥」
という親親類からの本当の田舎気質が無く、
地方核家族にありがちな不始末に見えてしまいます。
普通ならば言葉や態度で嫌がれば男は去りますが、
このような普通ではない場合、やはり極端な選択が必要だと言えると思います。
加害者が犯行具体策を周囲に漏らしていたようなので、
それで被害届提出を決意したのでしょうか。
家にいきなり来るのだから、あまりにも周囲の知恵が足りないような。
前日に少年が襲いかかって来て通報したのでしょ?
被害届直前の殺害ということで、
被害者側が、被害届を提出する旨をわざわざ周囲にペラペラ喋り、
それが加害者に伝わり、犯行を急がせた可能性も感じます。
多くの女性は、ストーカー被害を、自分の浮気相手への乗り換えに悪用するようです。
その積み重ねが警察の警告留めでしょうね。
投稿: 世田谷&東金 | 2010/02/14 12:47
特定三種。郵便かよ。漁港です。漁港の一種は地元様用で三種は全国様用です。特定がつくと。政令指定。全国に13港あるそうです。そのうちの3港が宮城県。宮城県は米の国ですが、漁港の数も140を超えます。特定三種は塩釜、気仙沼(これは誰でもご存じの通りです)。もうひとつが石巻。しかし、石巻は漁港というより海運港のイメージがありました。江戸への米の海運ばかりでなく、貿易港でもありました。石巻は牡蠣や蛤の養殖もやっていましたが、パルプ・製紙などの工業もあった町です。ですから、半農半漁のような田舎町でなかったことは事実です。
投稿: ナガイ | 2010/02/14 16:29