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2010/06/26

京都府舞鶴市悪ふざけ殺人事件

京都府警は6月23日、京都府舞鶴市に住む建築作業員(19)と運送業アルバイトの少年(18)を殺人容疑で逮捕する事件が起きている。

発表によると、20日午後6時50分頃、舞鶴西港の桟橋で、アルバイト少年が、同市上福井、建設作業員男性(17)の両足首をロープで縛ってタイヤホイール(重さ約10キロ)を結びつけ、建築作業員が被害者を桟橋から突き落とし、水死させた疑い。

当時、両容疑者と被害者は、遊び仲間4人を加えた計7人で、同6時頃から現場近くで遊んでいた。ロープとタイヤホイールは現場付近にあったものという。被害者はグループの中で最年少だった。

仲間4人のうち1人が、「友人が海から上がってこない」と119番した。少年は桟橋近くの海中から引き揚げられたが、搬送先の病院で死亡が確認されたとの事。

 

事件のあった20日、7人は午後6時頃までアルバイト少年の自宅にいた。一人が「海で遊ぼう」と提案。過去にもグループで泳ぎに来たことがあった舞鶴西港の桟橋を訪れ、被害者ともう一人の少年が、パンツだけになって泳ぎ始めた。

 途中で、アルバイト少年が「おもしろ半分」で、桟橋への立ち入りを禁ずるため置かれていた支柱付きのタイヤホイールを、被害者の両足にくくりつけたという。桟橋の先端部で「それはやばいでしょ」とためらう被害者の背中を、建築作業員がけったという。

被害者が海に落ちた直後、危険を感じたアルバイト少年と、少し離れた場所にいた別の少年は、すぐ海に飛び込んだ。さらに別の少年が119番。海中から約1時間半たって救助された被害者は、既に心肺停止状態だったとの事。逮捕された2人は当時、慌てふためいていたらしい。

また、悲惨な事件(事故?)が起きてしまった。
悪ふざけとか、面白半分で、死亡した被害者があまりにも気の毒です。

以前にもこんな思慮の無い事件はあった。未来予測能力とかね。

足を縛られた上に10キロの重りをつけられたら、自分なら泳げるのか?と考えれば分かるはずだよね。
さらに、被害者自身が「それはやばいでしょ」と警告している。
少しでも被害者への思いやりとか、被害者の立場に立って考える事ができれば、こんな事はできなかったはずです。

例えば、これが、容疑者が付き合っている彼女とかだったら、同じ事はできないと思うな。

最近の若者の思慮の無さと言うのは何が原因かは分からないけど、ちょっと、気になるのてはテレビのバラエティ番組の影響です。
必ずしも根拠があるわけでは無いのですが・・・
テレビのバラエティ番組の中にはいじめを増長するようなシーンが時々あります。
芸人の罰ゲームみたいない物とかね。

大人はそれが、芸人の芸だと分かる。そこには誇張もあるし、計算もある(それでも事故はあるんだけどね)と理解できる。
だけど、子供達はそれが理解できているのかちょっと心配です。

殺意が無かったとは言え、人を死なせてしまった事には変わりがありません。
罪を悔いて贖罪して欲しいと思う・・・・だけど、やはりケアは必要です。
容疑者はこの先、一生この事件の事を忘れる事はできないはずです。いろんな意味でね。
それでも、真っ当な人生を歩めるように、周囲の人間には容疑者をケアして欲しいです。

2010/08/06追記
傷害致死と暴行の疑いで家裁送致された運送業アルバイトの少年(18)の少年審判が5日、京都家裁であり、裁判長は検察官送致(逆送)を決定した。

裁判長は「被害者の痛みや恐怖を一顧だにせず、行為をエスカレートさせた。傷害致死事案は逆送する少年法の原則通り、刑事処分が相当」とした。
逆送の場合は原則、家裁送致と同じ罪名で起訴されるため、少年は裁判員裁判で審理される見通し。
決定によると、少年は6月20日夕、舞鶴市の桟橋で、建設作業員の少年(19)=少年審判中=と共謀し、布川さんの足にタイヤホイールを縛り付け、足でけるなどして海に転落させて水死させた、とされる。

 

2011/04/02追記
知人の少年グループに重りを付けられ、蹴落とされて水死した事件で、傷害致死などの罪に問われた建設作業員の少年(19)の裁判員裁判で、京都地裁は3月28日、懲役5年以上8年以下の不定期刑(求刑懲役5~10年)の判決を言い渡した

 

判決は、被告少年が被害者を蹴ったのは海に落とすためではないとしたが、死亡する直接の原因になったと指摘。「一連の行為に積極的に関与し悪質」と批判した。
判決によると、被告の少年は昨年6月20日夕、他の少年らとともに被害者の両足首にロープで重りを縛り付け、被告の少年が被害者の腰あたりを蹴って海に転落させ、水死させた。 

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コメント

被害者(当時17歳)を水死させたとして、傷害致死罪などに問われた運送会社アルバイトの少年(19)の裁判員裁判の判決が16日、京都地裁であり、裁判長は懲役5年以上8年以下(求刑・懲役5年以上10年以下)の不定期の実刑判決を言い渡した。

判決によると、少年は、建設作業員だった男(20)(傷害致死罪などで実刑判決を受け、控訴中)と共謀し、被害者の両足首にロープでタイヤホイール(重さ約9・6キロ)を結びつけ、海に転落させるなどして水死させた。

投稿: ASKA | 2011/09/17 23:08

このような傾向は最近始まったことじゃないと思う。
女子高生コンクリ事件などと同じ。
昔からバラエティーは乱暴で、犯罪への影響は指摘されてきた。
内容も今より酷かった。
現時点での年齢関係なく、
子供を虐待して殺す親も、妻を殴って殺すいい年の男も
「やべえ、やりすぎた」って言うのだろう。
共通するのが、「想像力の欠如」なのは同感。
栃木のリンチ殺人の、主犯の親は警官だったが
息子が熱湯を何日も被害者にかけて殺した事について
「90度って熱湯なのか?」と言っている。
そしてさらに悲劇的なのは
こういう想像力のない人間の「加害者」が生き残り
刑期が終わればシャバに出て、何食わぬ顔で何人も子供を作って生きていく。
もっと増えるだろうな、想像力のない殺人者。

投稿: | 2011/09/20 17:48

実に嘆かわしい事件です。殺人罪にならないとは甘い。子供の頃ゲームばかりして取っ組み合いの喧嘩もせず転んで怪我もしないとか、海で泳いで潮にむせた事もないのかね。やり過ぎたですむなんて。もし自分の息子を殺されたら、どうか。胸が痛みます。子の無念をどうしてくれよう。やりすぎました

投稿: 明智 | 2011/09/23 17:38

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