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2010/07/11

兵庫県宝塚市中3少女放火殺人未遂事件その2(続報)

続報です。
1)中学3年の長女(15)と同級生の少女(14)が放火する時に使った着火剤は、事前に用意して持ち込んだのではなく、この家にあったものだったことが分かった。2人が身柄を確保された際に持っていた包丁も、長女宅のものであることが判明。2人は事件を「2~3週間前から計画していた」と供述、県警宝塚署は計画の内容も含め経緯を調べているとの事。

県警などによると、長女宅にはバーベキュー用の道具があり、2人はその中の着火剤を使った。ゼリー状の着火剤を2階に上がる階段の壁に塗り、毛布を階段の途中に置いて、バーベキューなどに用いる着火器具で火をつけたようだ。

2人は長女宅に放火した後、同級生の少女の自宅にも放火しようとして家族に宝塚署に通報され、逮捕された。この時、2階の台所に放火しようとして使ったのも、この家にあった食用油だった可能性があるらしい。

一方、県警によると、身柄を確保された際、2人が1本ずつ持っていた包丁は、長女宅に放火する時には、既に持っていたことが判明しているとの事。

2)中学3年の長女(15)と同級生の女子生徒(14)は、家庭環境の複雑さゆえの悩みをともに抱えていたらしい。

同級生は、長女とは別の宝塚市内の小学校に、1年生の時に転校。当時を知る人たちは「おとなしい子だった」と、口をそろえるているようだ。

転機は2年前。母親が現在の父親と再婚し、姓が変わった。「気持ち的にうまくいかない」。中学校の教諭に漏らし、髪を染め、耳にピアスをした。所属する吹奏楽部も休みがちになった。

クラスメートに、「いいかげんにしてほしい」とこぼすことが多くなった。理由は、新しい父親からの叱責(しっせき)。「勉強しろ」「早く起きろ」などと繰り返ししかられると打ち明け、「うざい」とこぼしていたようだ。

この頃から、急速に仲良くなったのが長女だったらしい。

長女は、ブラジルから来日した母親に呼び寄せられ、4歳で来日。日系ブラジル人2世の男性と母親が同居を始め、2人の間に次女が誕生。家族4人で暮らしていたが、長女は、同居男性から度々体罰を加えられる、と学校側に相談するなど、親子関係に悩んでいたとの事。

3) 長女は、重体の小学4年の次女(9)と合わせて4人暮らし。全員ブラジル国籍で、長女が4歳の時に母親と来日した。長女はこれまでの調べに、「両親の扱いが、自分と妹で違った」という趣旨の供述をしているようだ。

長女が通う市立中学校などによると、長女は教師らに、義父から手を上げられることがあったと訴えており、本人は虐待ととらえていた。中学1年の冬には、いったん帰宅後、午後8時過ぎに頻繁に学校を訪れていたという。自宅に帰ろうとせず、男子生徒らに「帰ったら、また殴られる」などと話し、学校側が両親を交えて話し合いをしたこともあったらしい。

母親とのトラブルも絶えなかった模様で、近所の女性によると、毎日のように長女と母親が口論する声が、聞こえてきたという。女性は「最初は日本語でのけんかだが、激しくなると外国の言葉でまくしたてていた」と話している。長女は周囲に「妹ばかり、ひいきされる」と不満を口にしていたようだ。

4)2人は事件を「2~3週間前から計画していた」と供述しているようだ。

5)捜査関係者らによると、2人は9日午前2時30分頃、木造2階建ての長女宅で、階段上り口付近の床や壁にバーベキューなどの際に使う着火剤を集中的にまき、上から毛布をかぶせてライターで着火。火が燃え上がり、2階に煙が立ち込めたことを確認してから、その場を離れたという。

2階で寝ていた同居男性(39)は火災に気付いたが、階段から逃げられず、窓から1階の屋根に飛び降りた。長女の母親(31)と次女(9)は逃げ遅れ、母親は死亡した。

3階建ての同級生宅では、2階の台所に食用油をまいた。3階で寝ていた両親が屋外に出るために通らなければならない場所だ。しかし、2人は火を放つ前に、3階にいた同級生の兄弟を起こして逃がそうとして、両親に気付かれた。着火剤やライター、逮捕時に所持していた包丁は長女宅のものだった。

同級生は調べに、「(犯行前日の8日に)生活態度が悪いことなどで親にひどくしかられた」と供述。長女は7日に学校で「親にやられた」と両腕にあざをつくって泣いている姿が複数の同級生に目撃されている。同署は親に対する不満を募らせた2人が、2~3週間前から計画していた犯行を実行に移したとみて調べる。

長女宅では、着火剤を塗りつけた階段に燃えやすい毛布を置き、火をつけていたことも判明。県警宝塚署は2人が2階にいた家族を確実に殺害するため、逃げ道をふさぐ形で犯行に及んだとみているようだ。

また、同署は10日午前、2人を殺人と殺人未遂、現住建造物等放火容疑で送検した。

6)4人ともブラジル国籍。長女はブラジル生まれ、次女は夫婦の間に生まれたが、2人に婚姻関係はないという。同級生は両親と兄弟の5人家族。

7)「3年後にまた会おう」「明日、学校がどうなっても知らないからな」。事件前日の8日の昼休み。互いの自宅に放火し、家族を殺害しようとした2人は、教室でこう話し合っていた。周囲には「午前2時ごろに放火する」とまで予告。一部の生徒が2人の計画を知っていた。この時間帯に、自宅を見に行った生徒もいたという。

長女は中学1年の3学期ぐらいから、仲間はずれにされることが目立ち始めた。周りの生徒たちとは違う外見を、からかわれることもあった。一方、同級生の少女は、茶髪にしたり、耳にピアスの穴を開けるなどしており、「派手な生徒」と受け止められていた。

「浮いている」。それが学校での2人の共通点だったようだ。

8)中学3年の長女(15)が、放火した後に「家に火をつけた。階段のところ」と自ら110番通報していたことが分かった。県警の調べに対し、2人は「親が憎い」と強い殺意を口にする一方で、「犯行を終えたら警察に行くつもりだった」とも話しているらしい。

長女は9日午前2時半ごろ、同級生と一緒に自宅に放火した後、自宅の包丁を持って北東約500メートルの同級生宅に移動。両親が毛布にくるまっていたため刺殺はあきらめ、2階に油のようなものをまいて火をつけようとしたようだ。

同級生の母親が異変に気付き、午前3時14分に宝塚署に通報したとの事。

長女はその2分後、自分の携帯電話で110番し、同級生宅から電話していると告げ「家に火をつけた。自分と友人がやった」と話したようだ。
同署に身柄を確保された当時、長女は下着など衣類が入ったバッグを持ち、同級生はキャンディーしか持っていなかった。

長女は同署の調べに対し、「中学1年ごろから(家庭内で)殴られていた」と言い、壁に頭をぶつけられるなどの暴力を受けたと説明している。父母のうち、特に母親への恨みが強いという。

9)中3年の少女(15)がかわいがっていたペットの子犬について、「自宅に放火する直前、友人に預けた」と供述していることが10日分かった。家族3人を殺害しようと放火する一方で、火災に子犬が巻き込まれるのを防ぐためとみられ、県警は犯行の計画性を示すものとみているようだ。

事件後、室内で飼われていた子犬は姿が見当たらず、少女は県警の調べに対し、「放火の直前、子犬を抱きかかえて友人の家に預けに行った」と説明したらしい。

さて、こんなところかな。
事件の計画は2、3週間前に立てられている。2人はそれぞれ殺害するターゲットを明確にしていて、ターゲットのみを殺害するべく計画し実行している。
その計画を知っている生徒もいた。

さらに、事件後に自ら通報、その時には下着類を用意していた。目的さえ達成すればその後はどうなってもかまわないと言う覚悟の犯行のようだ。
しかし、一方の同級生の方がそこまで考えていたのか?は不明だね。

だけど、計画自体を他の生徒にも聞かせていたようなので、この点が少し気になります。
誰かが親や教師に話せば計画は未然に防がれた可能性があるからね。

強い殺意があった事は確かなようだけど、動機についてはもう少し続報を待った方がよさそうだね。

2010/08/25追記
中学3年の長女(15)と同級生の女子生徒(14)の第1回少年審判が8月23日、神戸家裁であった。

裁判長は、2人を初等少年院送致とする保護処分を決定した

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