滋賀県米原市女性殺害事件その8(判決)
殺人罪に問われた会社員、男性被告(41)の裁判員裁判の判決が2日、大津地裁であり、裁判長は「被告の供述は極めて不自然、不合理」として懲役17年(求刑無期懲役)を言い渡した。
検察側は直接的な物証を得ることができず、被告は逮捕段階から一貫して殺害を否認し、無罪を主張していた。判決は、状況証拠の積み重ねなどから、被告の犯行と断定したようだ。
公判で検察側は、被告が被害者との間で異性関係をめぐりトラブルを抱えていたと指摘する一方、被告の車の中やタイヤの内側から被害者の血痕が見つかり、殺害現場で犯行時間帯に被告の車に似た車両が目撃されたことなどを状況証拠に挙げていたらしい。
これに対し、弁護側は、被告と被害者との関係は良好で「殺害の動機がない」と主張。車内の血痕は「被害者の鼻血など」と説明し、被告は「真犯人には強い憎しみを覚える。私は犯人ではない」と訴えていたようだ。
11月4日に始まった審理は裁判員裁判で最長の10日間に及んだほか、一部の被告人質問が異例の非公開となったらしい。
確実な物証は無かったか・・・こんな事件で裁判員になると判断は難しいだろうね。
参考リンク
滋賀県米原市女性殺害事件その6、滋賀県米原市女性殺害事件その7
修正履歴
11/10/10 タイトル7を8に変更(7が重なってました)、参考リンクに直前のその7を追加
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コメント
やったのなら罪を認めて、償う姿勢を見せてもらいたいです。冤罪の可能性はゼロではありませんが、弁護ともども無理のある説明ばかりが並んでるように思います。
17年では軽いように思います。
日本の司法はいいのがれでは無罪にならないでしょう。
部分的な腐敗を見せつつある検察もこの事件では許さないでしょう。
遅くても58歳で出てきます。
投稿: 明智 | 2010/12/05 02:08
新聞記事を見落としていたのか、この判決を知りませんでした。完全否認のケースが裁判員裁判であっさり有罪になったんですね。死刑判決以上に大きく取り上げられてもよさそうなのに。
それにしても、被害者がいつどのように死に至らしめられたか、特に死亡推定日11日の謎は明快に解決されたのでしょうか?よく分かりません。単に「お前の言っていることは変だ」で有罪にされてはたまりませんね。
裁判員裁判で、ますます非科学的な雰囲気のみの判断が横行しそうで怖いですわ。
投稿: あすな郎 | 2010/12/05 05:21
滋賀県米原市で09年、雑排水槽に交際していた女性(当時28歳)を突き落とし窒息死させたとして、殺人罪に問われた無職の男性被告(42)の控訴審判決で、大阪高裁は10月7日、裁判員裁判で懲役17年(求刑・無期懲役)とした1審の大津地裁判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。
被告は捜査段階から全面否認しているが、高裁は被告の車のブレーキドラムに付着していた血痕が交際相手のDNA型と一致し、暴行の際に付着したものと認定するなど1審の判断を踏襲。動機についても「被害者との関係に苦慮していたとしても不思議はない」と指摘した。
投稿: ASKA | 2011/10/10 15:45
殺人罪に問われた元会社員男性被告(44)について、最高裁第3小法廷は2月4日付で、被告側の上告を棄却する決定をした。懲役17年とした一、二審判決が確定する。
起訴内容を否認していた被告と事件を直接結びつける証拠はなかったが、裁判員裁判の一審大津地裁は、被告の車の後輪ブレーキドラムから検出された女性の血痕などの状況証拠から、同被告による犯行と認定。二審大阪高裁も支持していた。
やっと刑が確定しましたね。
この事件がなければ、被告人も死亡した被害者ももっと別の人生になったと思いますが・・・
人生何が起こるかわかりませんね。
投稿: ASKA | 2013/02/07 11:55