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2011/01/29

東京都目黒区夫婦殺傷事件その3(犯人の足取りと時間調整)

まずは続報です。

1)犯人の特徴と似た男が事件の約10分後、現場から北東約200メートルにある防犯カメラに映っていた。
映っていた男は袖に白っぽいラインが入った黒色ジャンパー、薄い水色かベージュのズボン、白の靴姿。白い手袋をしているように見える。右手にボストンバッグ、左手にセカンドバッグを持っていた。

2)犯人に似た男は事件前後に最寄りの東京メトロ日比谷線中目黒駅の防犯カメラに映り、事件約3時間半前の10日午後1時ごろに隣の恵比寿駅構内、同4時ごろに改札に入る姿が防犯ビデオに残っていた。この間には恵比寿駅近くの喫茶店での目撃情報があるという。

3)被害者は午後4時過ぎに買い物から帰宅するのが日課で、捜査本部は犯人が事情を知ったうえで、日比谷線を使って移動した可能性があるとみている

4)犯人と似た男が左手に白い手袋をしているように映っていた。
目撃情報の中には「犯人は白い軍手のような手袋をしていた」というものもあり、警視庁は、犯人が指紋が残らないよう手袋をしていた可能性もあるとみて調べている。

5)犯人とみられる男が事件の約30分前、東京メトロ日比谷線恵比寿駅の改札口に入る姿が、駅構内の防犯カメラに映っていたことがわかった。

6)被害者宅から最寄りの中目黒駅は東京メトロ日比谷線と東急東横線が乗り入れており、防犯カメラに、男に似た人物が日比谷線の切符を購入する姿が写っていた。ホームに姿はなく、警視庁目黒署捜査本部はトイレなどで着替えたとみて沿線を捜査している。

7)事件のおよそ4時間前の10日午後1時ごろ、犯人によく似た男が現場から1.5キロ離れた恵比寿駅の防犯カメラに映っていたことがわかっていますが、この直前、男がJR有楽町駅の防犯カメラにも映っていたことが新たにわかりました。

大きめのボストンバッグを持った犯人に似た男は、JR線を利用して恵比寿駅まで行き、その後、現場に向かったとみられています。事件後、犯人に似た男は現場の最寄りの中目黒駅に入り、構内のトイレで服を着替えて逃走したとみられ、その後の足取りはつかめていないということです

 

時系列情報
10日
13時頃   JR有楽町駅のカメラに犯人に似た男が写る

その直後  恵比寿駅のカメラに犯人に似た男が写る

14時頃   恵比寿駅の商業フロアの喫茶店で犯人に似た男の目撃情報がある。犯人はボストンバッグを持っていない。

16時前   恵比寿駅の改札に犯人に似た男が入る

16時頃   被害者は自宅近くのスーパーで買い物をする

16時過ぎ  中目黒駅の改札を犯人に似た男が出る

16時10~20分被害者が帰宅

16時30分頃 現場周辺で犯人と思われる男が目撃される

16時40分頃 被害者宅で事件発生、犯人はセカンドバッグを持っていない

16時50分頃 現場から北東約200mのカメラに犯人に似た男が写る、セカンドバックを持つ

17時頃   中目黒駅の券売機で切符を買い改札に入る姿が写る、しかしホームに男の姿はなく、トイレなどで着替えたと思われる

事件10分後(16:50頃)の映像では
男は袖に白っぽいラインが入った黒色ジャンパー、薄い水色かベージュのズボン、白の靴姿。白い手袋をしているように見える。右手にボストンバッグ、左手にセカンドバッグを持っている。

どうやら、ボストンバッグの中身の一つは着替えだったようですね。

着替えと凶器(殺害には未使用)を準備して被害者宅を訪れた事を考えると計画的に見える。手袋は季節を考えれば防寒と考えても不思議ではないけどね。

もし、この事件が計画的な物だとしたら、被害者の習慣を知っていて帰宅時間に合わせて犯行を行ったとしたら?
そうなら、恵比寿駅での3時間の時間調整も計画された物だったと言う事になる。

私はここに犯人像の鍵があると考えています。
犯人は3時間の時間調整が必要無ければ行わなかったはずです。なにしろ、被害者の帰宅時間を知っていたのだから。その時間に現場に到着するように犯行を計画すれば良いだけです。
犯人は犯行計画にこの3時間の時間が必要だった。

問題はその理由ですね。
A)待ち合わせ。指示待ち。犯行に必要な待ち合わせとなると共謀相手かな?
B)交通遅延の対策。3時間に1本しか無い交通手段なんてフェリー?飛行機?
C)犯行の迷い。犯行を決断するまでに3時間必要だった?しかし、家を出る時には決断していたはずだよね?

それに計画的な犯行だとしたら、どうして顔を隠さなかったのか?
この季節ならマスクをしていても不自然ではない。手袋をしたのに顔を隠さないなんてあるのか?
逆に顔を隠さない理由が他にあるのかもしれないが、今の所わからない。

本当に計画的なのか?と言うのも疑問として残っています。
本当に計画的でターゲットがご主人1人なら買い物の帰宅時に狙うのではないだろうか?
ドアを開けるのはご主人とは限らない、他の人間がドアを開けた場合はその人間を押しのけて家に入り、ターゲットを探さなければならない。逆に言えば一家全員を殺害する事になるかもしれない。

もしかしたら、犯人はターゲットの顔を知らなかったのかもしれない。
名前と住所は知っていたが顔を知らないので道ばたで襲う事は出来なかった?と言うのも可能性としてはあるかもしれないね。

続報を待ちましょう。

参考リンク
東京都目黒区夫婦殺傷事件その2(第一印象)東京都目黒区夫婦殺傷事件その4(容疑者逮捕)

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2011/01/25

山口県宇部市女児切りつけ事件

1月24日(月)午後3時半頃、山口県宇部市島2の路上で、近くの市立新川小2年の女児(8)が顔から血を流して倒れているのを、通行人の女性(74)が見つけ110番する事件が起きている。

女児は、あご付近を中心に数か所を刃物のようなもので切られており、市内の病院に搬送された。重傷だが命に別条はないらしい。

県警などによると、顔には黒いポリ袋がかけられていたらしい。

女児の顔と首に十数か所の傷があったらしい。

鋭利な刃物のようなもので切られ、一部の傷は深く、全治1か月以上の重傷で、県警は、容疑を傷害から殺人未遂に切り替えて捜査しているとの事。

県警によると、女児が倒れているのを見つけて警察に通報した女性(74)が、現場付近にいた20歳代とみられる1メートル65前後の小太りの男に「どうしたの」と声をかけると、「通りがかりだが、女の子が倒れている」と答えたらしい。
一緒に現場に向かう途中、男が立ち去ろうとしたため、「逃げたらだめよ」と止めたが、男は「友達を呼びにいく」などと言ってその場を離れたらしい。女性はその直後、携帯電話で110番したとの事。

 

県警宇部署は25日、同市島2、無職男性容疑者(23)を殺人未遂容疑で逮捕した。

容疑者は「人を刺したり、切ったりしていない」と容疑を否認しているらしい。

発表によると、容疑者は24日午後3時半頃、自宅近くの路上で、近くに住む女児の顔や首などを刃物で十数回切りつけ、殺害しようとした疑い。女児は全治1か月以上の重傷を負った。

女児は友人2人と下校中、自宅近くで1人になったところを襲われた。110番した近所の女性(74)が、現場から立ち去る不審な男を目撃。県警が周辺の聞き込みなどを行い、容疑者を割り出したとの事。
県警は25日、容疑者の自宅から包丁や衣服、DVDなどを押収したようだ。女児との面識の有無や動機などを追及するらしい。

容疑者は現場から約100メートル離れたマンションで、母親らと3人暮らしらしい。

こんな事件ですが・・・まずは、女児が助かって良かったですね。
状況からみると、犯人(この容疑者の犯行と断定しているわけではない)は女児を殺害する事もできただろう。
もし、殺害するつもりで犯行をおこなったのならば、通行人が通りかかったので助かったのかもしれないね。

まずは、容疑者の犯行を裏付ける物証が欲しいですね。
その上で、なぜ、そんな事をしたのか?その理由が知りたいです。

ちなみに、昨年10月には山口県宇部市ウサギ惨殺事件の現場の小学校からは直線で約2kmの距離ですね。関連は今の所、不明です。

続報を待ちましょう。

2011/01/27追記
逮捕された無職容疑者(23)が、手にけがをしていることが26日、捜査関係者の話で分かった。
現場からは女児のほか、同容疑者の血液も検出されており、県警捜査1課は、同容疑者が女児を執拗(しつよう)に切り付けた際に手にけがをした可能性があるとみて調べている。
捜査関係者によると、現場付近の路面には血液が点々と付着。現場から約100メートル離れた同容疑者の自宅マンションまで続いていた。こうした状況などから捜査線上に容疑者が浮上したらしい。 

現場周辺に残された血痕が、逮捕された容疑者の血液と一致していたことがわかった。
26日に送検された容疑者は、調べに対し、依然として容疑を否認しているらしい。

2011/01/28追記
逮捕された無職男性容疑者(23)の自宅から押収された包丁に付着した血液が、DNA型鑑定の結果、女児の血液だったことが28日分かったらしい。県警捜査1課などは、この包丁で女児を切り付けたとほぼ断定し、動機の解明などを進めるとの事。

捜査関係者らによると、女児の血液が付着していた包丁は、25日に同容疑者の自宅マンションを家宅捜索した際、押収された数本のうちの1本。女児は顎や首などに十数カ所傷があり、顔を押さえ付けられた上で、切り付けられた可能性があるらしい。
山口地検は、女児が執拗(しつよう)に切り付けられていることなどから、精神鑑定のため鑑定留置する方針との事。

とりあえず、容疑はかなり固まったようですね。あとは動機の解明ですね。
あらかじめ包丁を用意すると言う事は暴行目的ではなく、最初から殺害が目的だったのかな?
被害者が8歳児だから素手でも十分動きを封じる事はできるでしょう。 

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2011/01/23

茨城県龍ヶ崎市女性放置死事件

1月3日午後0時10分ごろ、茨城県龍ケ崎市小柴のアパートで無職女性(20)が死亡しているのが発見される事件が起きている。
茨城県警竜ケ崎署が4日、司法解剖した結果、手足などの古傷が原因で衰弱死したことが判明した。

同署によると、傷が長期間完治せず、抵抗力を失っていた可能性がある。傷ができた経緯などを調べている。

女性は姉(22)と2人暮らし。3日昼、女性が起きてこないことを不審に思った姉が異変に気付き、「妹が息をしていない」と119番通報したようだ。

しかし、事件は意外な方向へ動き出す。
県警竜ケ崎署は1月22日、暴行して女性(20)を殺害したとして、姉の無職、女性容疑者(22)ら3人を逮捕した。捜査関係者によると、4人は同居していたという。

女性容疑者(姉)の他に殺人容疑で逮捕されたのは、同市松葉、無職、男性容疑者(23)、派遣社員、女性容疑者(43)。男性容疑者と女性容疑者(43)はこの日、詐欺容疑では釈放後、殺人容疑で再逮捕された。

同署の調べに対し、男性容疑者は「被害者が言うことを聞かず、気にいらなかった。虐待を繰り返して死なせたことは間違いない」と容疑を認めている。

調べによると、男性容疑者らは共謀して。昨年9月中旬~12月下旬の間、アパートの部屋で被害者に殴る蹴るの暴行を加えた。さらに、食事を与えず衰弱させ、事件の発覚を恐れて治療を受けさせずに放置した疑いが持たれている。被害者は1月3日ごろ、敗血症により死亡。傷が化膿(かのう)して感染症で衰弱死した。

 

姉妹は奈良県大和郡山市出身。女性容疑者(姉)と男性容疑者はインターネットのチャットサービスを通じて知り合ったという。アパートは昨年6月ごろ、女性容疑者(姉)が借り、8月からは大学を休学した被害者も同居するようになったようだ。

これまでの調べでは、被害者は監禁された形跡はないとみられ、同署では4人の生活実態の解明を急いでいる。

男性容疑者らは昨年8月、部屋を訪ねてきた姉妹の母親(58)=奈良県大和郡山市=を「長女(女性容疑者(姉))に1千万円貸している」と偽り、現金5万円をだまし取った詐欺容疑で逮捕されていた。

被害者の異変に気付き女性(姉)容疑者が119番通報する直前の3日正午ごろ、男性容疑者と女性容疑者は牛久市内のカラオケ店へ出かけた。2人を乗せたタクシーの運転手は「男は大柄だが顔は幼く、犯罪にかかわっているようには見えなかった。緊迫した様子もなかった」と話していたらしい。

4人の関係がよく分からない。
被害者は休学中だったらしいが、他の3人の内、2人は無職、43歳女性が派遣社員との事だが・・・
生活費はどうしていたのか?
家賃だってあっただろうに・・・

被害者と容疑者(姉)の母親から1千万円のお金をだまし取ろうとしたようだし、経済的には行き詰まっていたように見える。

被害者はなぜ、休学したんだろう?そして、なぜ、同居したのだろう?

しかし、虐待の果てに死ぬまで放置されて死ぬなんて、どれだけ苦しんだろうか?
容疑者達は同じ家にいてそれを見ているはずなんだけど、何を感じ何を考えたのか?

大阪府門真市少女変死事件と似ている事件なのかもしれないね。

続報を待ちましょう。

2011/01/25日追記
共犯として逮捕された女性の姉も、男から暴行を受けていたことがわかった。
警察のその後の調べで、男性容疑者が、姉の女性容疑者にも暴力を振るっていたことが新たにわかった。
被害者は、男性容疑者らと同居を始めた女性(姉)容疑者を心配し、同居生活に加わり、暴行を受けるようになったとみられている。

被害者の体に熱湯をかけられたようなやけどがあったことが24日分かった。

また、容疑者3人が、インターネットの音声投稿サイトで“実力者”だった同市松葉、無職、男性容疑者(23)を中心に意気投合し、同居していたらしい。
男性容疑者の虐待は女性(姉)容疑者と派遣社員、女性容疑者(43)の目前で日常的に行われていたほか、男性容疑者は女性(姉)容疑者らにも殴るなどの暴行を加えていたとみられ、県警では被害者を加えた4人が男性容疑者をリーダー格として共同生活していたとみて、虐待の経緯や動機を慎重に調べている。

音声投稿サイトは、利用者がネット上に声や音を公開することができ、声優やナレーターの志望者に人気が高い。捜査関係者によると、同サイトで有名投稿者である男性容疑者に、「声優になりたい」と話していた女性(姉)容疑者がサイト内のチャット機能で接触、親しくなった。同じ室内でもチャットで会話することがあったらしい。

被害者が通っていた関西の私大によると、被害者は「翻訳に関心がある」と併設の短大から大学の国際関係の学部に編入。成績優秀で、昨年9月にマーシャル諸島で行われたフィールドワークに参加予定だったが、出発日に姿を現さなかったらしい。

 

捜査関係者によると、男性容疑者は被害者に声をかけても無視されたことなどに腹を立て「お湯をかけたり、殴ったりした」と供述している。また、同容疑で逮捕された派遣社員、女性容疑者(43)、女性(姉)容疑者(22)の2人は、男性容疑者の暴力を「そばで見ていても、止めなかった」と話しているらしい。

ネットってのは不思議な物で長い間、交流していると現実世界で昔から交流があったかのように思える時がある。だけど、やはりネットの中では相手の事は限られた一部しか見てないと思った方が良いでしょう。
実態が違うと思ったのなら、やはり交際は慎重になった方が良いのではないかな?すくなくとも、相手の実態が分かるまではさ。

2011/02/05追記
勾留理由開示手続きが3日、水戸地裁で開かれ、裁判官は「閉ざされた人間関係の中での犯行で、関係者の供述が重要。罪証隠滅、逃亡の恐れがある」と勾留理由を示した。

殺人容疑で逮捕された無職、男性容疑者(23)と姉で無職、女性容疑者(22)、女性S容疑者の3人は、被害者の背中に熱湯をかけたり模造刀で殴打したりする暴行を加えていた疑いがあることが、裁判官が述べた勾留理由で新たに判明した。主に暴行を加えた男性容疑者のほか、「女性S容疑者が暴行を加えたことを認めている」とした。

女性S容疑者は「被害者のことは好きじゃなかったが、殺害するなんて一度も思ったことはない」と意見陳述。弁護人は「(女性S容疑者は)11月中旬から12月22日まで日中は仕事をしており、死が迫るほどの衰弱を認識していなかった。アパートでは家事要員として4人の食事を作っていた」などとして容疑を否認したうえで「在宅での捜査で十分」と主張したようだ。

熱湯や火を使って暴行を行うような事件は栃木リンチ事件や女子高生コンクリ事件のようにひどく身勝手で残虐な事件の場合が多いんだよね。
被害者を同じ人間とは思っていなかったのではないか?と思うぐらいに・・・
続報を待ちましょう。

2011/02/13追記
同居の男女3人が殺人容疑で逮捕された事件で、水戸地検は12日、龍ヶ崎市松葉、無職男性容疑者(23)を保護責任者遺棄致死の罪で水戸地裁に起訴した。

同居していた被害者の姉(22)と、派遣社員の女性(43)については、関与の度合いが薄いとみて処分保留のまま釈放した

起訴状によると、男性容疑者は、昨年10月14日頃から被害者の腕に手錠をかけて室内に拘束し、背中に熱湯をかけ、数日に1度しか食事を与えないなど虐待。自力で寝起きできなくなった被害者を放置し、今年1月3日頃、敗血症性ショックで死亡させたとしている。

この事件は、報道された文面だけ見ると、それほど残虐性を感じないかもしれないけど、ちょっと想像するとかなり残酷な事件なんですよね。
例えば、自力で寝起き出来ない被害者は自力ではお風呂にも入れなかっただろうし、トイレにもいけなかったでしょう。敗血症なんて血液の中で細菌が繁殖する状態なわけで、傷は化膿していただろうし。
そんな状態で死ぬまで放置されたなんて、20歳の女性がそんな悲惨な最期を迎える理由はどこにもないだろう。

人生は理不尽な事も多いけど、被害者がこんな最期を迎えなければならない理由はどこにも無かった。
被害者は姉を心配して同居しただけだった。その愛情が逆に被害者を死へ向かわせる事になるとは、人生は皮肉な物です。

最後に言いたい事は
「男女交際の交際相手は慎重に選んで欲しい、その判断の結果、あなた自身だけでなく、家族も不幸になる可能性があるからね」

亡くなった女性のご冥福を祈ります。

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2011/01/19

神奈川県大和市3歳女児虐待事件

1月18日、3歳の女児に暴行を加えたとして、神奈川県警大和署は大和市福田、会社員男性(27)、女児の母親で内縁の妻の派遣社員女性(26)の両容疑者を傷害容疑で逮捕する事件が起きている。

発表によると、2人は昨年10月16~17日頃、自宅で女性容疑者の次女(3)の顔や体を殴ったり、かみ付いたりし、左腕などに約3か月の重傷を負わせた疑いとの事。

同署幹部によると、女児の全身に、あざや歯形があり、かまれたとみられる左腕の傷は壊死(えし)した状態だった。2人とも容疑を認めているらしい。

2人は中学校の同級生で、昨年1月から同居。女性容疑者の長女(8)が同10月、「妹がケガをしたので面倒を見るために休む」と通っていた小学校で話したため、学校から連絡を受けた児童相談所の職員が2人の自宅を訪問し、暴行が発覚したらしい。

ちょっと、想像できないのですが、噛む、さらに壊死するまで放置するなんて正常な判断力を持っていたのだろうか?
病院に連れて行くと虐待が発覚すると恐れて病院に連れて行かなかったのだと思えるが、壊死するような状況とは治療をしなかったと言う事なのかな?

後遺症などなければ良いのですが。

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2011/01/16

栃木県宇都宮市2歳児虐待死事件

宇都宮市で2010年9月、長女(当時2歳)がアパートの押し入れで不審死する事件があり、母親(22)が虐待を加えて死なせた疑いが強まったとして、栃木県警が近く母親を傷害致死容疑で書類送検する方針を固めたことが15日わかった。

母親は9月12日夕方、自宅アパートの押し入れに長女を押し込むなどの暴行を加え、死亡させた疑いが持たれているらしい。

事件前に近所の住民が長女の泣き声などに気付き、虐待を疑って警察に通報。警察から連絡を受けた県中央児童相談所も9月上旬に相談員を訪問させたが、長女の体に虐待を疑わせる痕はなかったとして、対応を検討していたらしい。

近所に住む女性(63)は「去年8月頃から、女の子のギャーという異常な叫び声が何日も続いていた。もっと早く何とかしてあげていれば」と話していたようだ。

昨年8月と言うと大阪西区姉弟育児放棄死事件が起きた直後で世間では児童虐待に注目が集まった頃だと思うのですが、残念ですね。
女児の冥福を祈ります。

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世田谷一家殺害事件再考その99(過去の一家殺傷事件)

世田谷事件の参考に過去の一家殺傷事件をピックアップしてみました。心中事件は除外しました。

こうやってみると動機は怨恨と金目当てになりますね。
特殊なケースで坂本弁護士一家殺害事件のような物もある。
怨恨の場合、殺害方法が凄惨になるようですね。
その意味で世田谷事件も怨恨と言う見方が出るのは自然に思えます。

ただ、撲殺の場合などに死ぬまで殴り続ける場合があり、同じ理由で刺し続けた場合も考えられる。
つまり、殺す為に殴るのであり死ぬまで殴り続けなければならない。同じ理由で死ぬまで(動かなくなるまで)刺し続ける場合も有ると思います。経験の浅い犯人でしょうね。

市川事件では金目当ての為、通帳の在処を聞き出してから殺害する場合がある一方で、杉並親子殺傷事件ではカードが現場に放置されていた。なので、金目当ての場合でもカード使用のリスクを考慮して現金のみを奪う場合もありうる。

リストアップした事件の中で蟹江の事件以外は顔見知りだった。ただし、市川一家殺傷事件は特殊な場合になると思う。このようなトラブルは被害にあった長女が家族に話しているか不明です。それに長女が犯人の事を知っていたかも不明です。私は知らなかったのではないかと思います。

なので顔見知りといっても、一方的に犯人側が知っていただけだの場合もありますね。 その意味では被害者側から人間関係を捜査しても犯人にたどり着かない場合はあると思います。

また、一家皆殺しを意識しているが犯行時に不在の人間について殺害できていない場合もある。逆に練馬の事件では家族全員が帰宅するまで現場に留まり、家族全員を殺害している場合もある。

リストには無いが香川3人殺害事件石巻3人殺傷女性連れ去り事件、リストの山形3人殺傷事件のように事件とは本来無関係だったが偶然、犯行時に現場に居た為に巻き添えになってしまう事もある。

犯行の中には共犯がいる場合もある。リストには載せていませんが石巻3人殺傷女性連れ去り事件では主犯に脅されるような形で共犯となった少年が居ました。

1946年、歌舞伎俳優一家殺害事件 東京都渋谷区
父65歳、母26歳、3男2歳、ばあや69歳、子守女性12歳
巻き割り用の斧で顔や頭をメッタ打ち、凶器の斧は現場にあった物
母26歳には喉に短刀での切り傷が2箇所あり止めを刺されたようだ。
犯人は同居の26歳男性、動機は怨恨
1951年、築地八宝亭一家惨殺事件 東京都中央区
48歳男性、妻45歳、長男11歳、長女10歳
全員巻き割りで頭を割られて絶命、4人に対して50回以上振り下ろしている。
現金と預金通帳が盗まれる
犯人は住み込みの男性従業員25歳。共犯女性25歳
共犯者は通帳から現金を引き出す事を頼まれただけと供述
しかし、主犯の男性は自殺の為、詳細は不明
1982年、藤沢母娘5人殺傷事件 神奈川県藤沢市
妻45歳、長女16歳、次女13歳、
長女は全身7カ所、次女は20カ所さされ、妻も隣家に助けを呼ぼうとして刃物で刺され絶命。
更に共犯の男性19歳も事件後に殺害、更に別件で金銭トラブルで仲間一人を殺害
犯人は21歳男性。動機は長女との交際トラブルによる怨恨
事件時不在の夫46歳は無事
1983年、練馬一家5人惨殺事件 東京都練馬区
夫45歳、妻41歳、1歳次男、6歳3女、9歳次女
妻と次男を金槌で撲殺、3女は金槌で殴った後、首を締めて殺害、次女は電気コードで絞殺、夫は殴った後にまさかりで殺害。殺害後に遺体をバラバラに解体している。
犯人は45歳男性、不動産取引で利益をあげる予定だったが被害者一家の立ち退きが遅れた為に事件を起こした。

1989年、坂本弁護士一家殺害事件 神奈川県横浜市
弁護士男性33歳、妻29歳、長男1歳
男性と妻は絞殺、長男は口をふさいで殺害(窒息死?)
犯人は当時のオウム真理教の幹部6人。
動機は坂本弁護士がオウム真理教の反社会性を批判、追求し教団代表がそれを教団発展の障害になると考え、信徒に殺害を命じたとされている。

当初の計画では通勤途中の弁護士を車に拉致して毒殺、遺体を隠す予定だったが、決行日が祝日だった為に弁護士が現れずに失敗、翌日未明に弁護士の自宅に侵入し一家3人を殺害し遺体を隠した。
遺体が無い為、当初は失踪事件として捜査されたが1995年に実行犯の一人が自首した事により解決に至る。

1992年、市川一家4人殺害事件 千葉県市川市
祖母83歳、母36歳、夫42歳、次女?歳、長女15歳は生き残った。
祖母は現金を奪った後に絞殺、母と父、次女を刺殺、
犯人は19歳男性。ヤクザに200万の慰謝料を要求され金ほしさに一家を襲った。被害者長女は数日前に犯人にレイプされその時に住所を知られていた。
2000年、大分一家6人殺傷事件 大分県大野郡
妻66歳、娘の長男13歳、娘41歳がメッタ刺しでほぼ即死、夫65歳、娘の次男11歳は重体、娘の長女16歳は下半身麻痺、
犯人は15歳の男子高校生、一家とは知り合いで犯行後に現場に油をまいて放火までした。
動機は風呂場ののぞきを家族に知らされ父親に叱られた為の逆恨み。
2002年、徳之島兄一家殺傷事件 鹿児島県徳之島
次男13歳(重傷)、妻40歳、長女17歳を刺殺。
犯人は夫(42歳)の弟32歳、同居していた時に兄と口論となり逆恨みから殺意を持つ。更に犯行当日に知人と喧嘩となった時に仲裁に入った兄が一方的に知人をかばったと激怒し一家皆殺しを決意。事件後に自首している。
2006年、岩手母娘殺害事件 岩手県洋野町
被害者宅に侵入し母親52歳と娘25歳を相次いで殺害現金2万2000円とゲーム機などを奪い、遺体を山林に遺棄した。
犯人は29歳男性、妻子有り、逮捕当時の供述では下着を盗むつもりで侵入したとはなしていたが、その後、生活費に困っていたとの供述もある。さらにその後は二人を乱暴しようとしたとの供述もある。
一審の起訴状では強盗と乱暴が目的とされた。
鈍器で殴打され首を絞められた事による窒息死
一審の起訴状によると、殺害の理由は被害者が抵抗した為に顔を見られた為。
2006年、山形一家3人殺傷事件 山形県飯豊町
父親60歳、長男27歳が死亡、母親54歳は脳挫傷の重傷。
犯人は遠縁の親戚の男性27歳。凶器はブラック忍者ソードと呼ばれる刃渡り45cmの大型の両刃の刃物。
動機は小学4年の時に長男から性的暴行を受けた事による恨みとの事。
元々ターゲットは長男だったが、夫婦の寝室と知らずに侵入した為、その場に居た夫婦も襲ったらしい。
長男の顔だけに執拗に殴った大きな傷があった。
2007年、杉並親子殺害事件 東京都杉並区
母親85歳、長男61歳。母親は寝ている所を布団上からナイフで胸を刺された。長男は防御創があり犯人と争ったようだ。
犯人は近所に住む男子大学生21歳
動機はとりあえず遊ぶ金がほしかった。しかし、カード類は現場に放置されていた。
2009年、愛知県蟹江町3人殺傷事件 愛知県蟹江町
母親57歳(スパナで撲殺)、次男26歳(刺殺)の二人は死亡、3男25歳は犯人と格闘中に寝てしまった為に奇跡的に手足を拘束され助かった。3男も首を刺されて怪我をしている。
犯人は逮捕されておらず、若い男と思われる。
動機は不明だが、生き残った3男の証言から窃盗目的だったようだ。ここからは私の推測ですが、盗みに入った所で母親と鉢合わせした為、母親を殺害、その遺体を隠している時に次男が帰宅した為、次男を殺害、もう誰も帰ってこないと思っていたところ、3男が帰宅した為、3男を襲うが、格闘途中で3男が寝込んでしまった為に3男は殺害されずに手足を拘束されるだけで済んだ。

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2011/01/15

東京都目黒区夫婦殺傷事件その2(第一印象)

また、謎の多い事件ですが、第一印象を書いてみます。
今の報道だと計画的な怨恨による事件と思われる内容が多いのですが、どうもこの点が気になります。
とりあえず、事件ポイント簡単に列挙すると

1月10日(月)16時40分頃、被害者の自宅玄関で発生。
被害者は87歳男性(死亡)とその妻81歳女性(軽傷)。配達を装った犯人に対応に出た男性が玄関で襲われた。
悲鳴を聞いた通行人等により犯人は取り押さえられようとするが、この時、胸ポケットから新品のナイフを出して更に男性を襲おうとした。この事からターゲットは男性と思われる。

最初の襲撃に使われたのは玄関脇に置かれていた被害者宅の鎌の可能性が高そうだ。

犯人は現場に縦40cm、横50cmぐらいのボストンバックを持ち込んでいた。
逃亡する時に、バッグを取りに戻っている。

疑問点を列挙すると
1)最初から殺害するつもりなら、どうして用意したナイフを最初に使わないのか?
あるかないか分からない、現場の鎌を使う理由が無いだろう。

2)現場に犯行の邪魔になる大きなボストンバッグを持ち込む理由が無い。

3)被害者の年齢が87歳と高齢で現在の活動範囲は相当狭いような気がする。

怨恨については相当以前の恨みによる物の場合も動機になり得るのでなんとも言えないが、計画的?と言う点については疑問があるな。

参考リンク
東京都目黒区夫婦殺傷事件東京都目黒区夫婦殺傷事件その3(犯人の足取りと時間調整)

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東京都目黒区夫婦殺傷事件

1月10日午後4時40分ごろ、東京都目黒区上目黒の住宅で、住人の男性(87)が、訪ねてきた男に「殺してやる」と、いきなり刃物で腹を刺され、悲鳴を聞いて駆けつけた妻(81)も手を切り付けられる事件が起きている。
男は逃走しており、警視庁捜査1課と目黒署は殺人未遂事件として行方を追っている。
夫婦は病院に搬送され、夫は午後11時20分過ぎに死亡が確認された。妻は右手を切られたが軽傷らしい。

警視庁によると、
インターホンが鳴ったため、応対に出た夫に男はいきなり「殺すぞ」と叫び、馬乗りになって刺したという。夫の悲鳴を聞いて妻が出てきたところ、男がかまで夫に襲いかかっていた。妻も男に突き飛ばされるなどした。

悲鳴を聞いて駆け付けた近所の男性がスコップで立ち向かい他の3人とともに取り押さえようとしたが、男は逃走した。夫婦は2人暮らしで、妻は「知らない男だった」と話しているという。


玄関に鎌が落ちていたほか、現場から約80メートル離れた路上に果物ナイフが落ちているのが見つかったようだ。
両方とも血が付着しており、警視庁は凶器の特定を急いでいる。男性の家から奪われた物はなかった。

男は身長約160センチで50~60代くらい。黒っぽいジャンパーにグレーのズボン姿で、黒っぽいボストンバッグを所持していたとの事。

現場は東急東横線中目黒駅から南西約300メートルの住宅街。

男は妻の悲鳴を聞いて駆け付けた近隣住民によって夫から引き離された後も、果物ナイフを取り出すなど執(しつ)拗(よう)に夫を襲っていたことが11日分かったようだ。

検死の結果、夫の死因は胸部を刺されたことによる失血死とみられることが判明。
捜査本部によると、11日の司法解剖の結果、夫の死因は刃物で腹部などを刺されたことによる出血性ショック死だった。一部の傷は内臓に達していた。
左手には約10カ所の傷があり、体を守ろうとした際にできたとみられる。

2人は鎌を取り上げ、男を夫から引き離したが、直後に男は果物ナイフを取り出し、再び夫に襲いかかったらしい。
夫は病院への搬送時、周囲に「百貨店の配達があった」と話していたといい、男が宅配業者を装った可能性があるようだ。

玄関にあった鎌は古い品で、泥などで汚れており、柄の部分に血のようなものが付着していたらしい。


警視庁目黒署の特捜本部は、返り血を浴びた男が車通りの少ない路地などを抜け、自宅の約500メートル北東にある東急東横線と東京メトロ日比谷線の中目黒駅方面に逃走した可能性が高いとみて、男の行方を追っているとの事。

捜査関係者によると、男は事件後、被害者方の東側の坂道を逃走。妻の悲鳴を聞きつけた近くの男性が跡を追ったが、途中で見失ったらしい。

その後、同庁で路上を調べたところ、自宅から約200メートル北東の裏路地まで断続的に微量の血痕が確認されたらしい。


被害者方の北東約200メートルの路上で東急東横線中目黒駅方面に徒歩で向かう犯人とみられる男が目撃されていたことが分かったようだ。
しかし、さらに約100メートル北東の中目黒駅の防犯カメラでは男の姿は確認されていないという。捜査本部は男が現場周辺を把握し、電車以外で逃げた可能性があるとみているとの事。

捜査本部によると、男は被害者夫妻に果物ナイフで切り付けた後、黒色のボストンバッグ(縦約40センチ、横約50センチ)を持って逃げたらしい。

夫を刺した男が現場の玄関先に黒いボストンバッグを置き忘れ、逃走する際に取りに戻っていたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は男の身元の特定につながるような物が入っていた可能性もあるとみて捜査しているとの事。

捜査関係者によると、男は大手百貨店の配送を装って被害者宅を訪問。持参した黒のボストンバッグ(縦40センチ、横50センチ)を玄関先に置き、応対に出た夫を刺した。その後、救出に駆けつけた男性らを刃物で威嚇しながら敷地の外につながる石段を下りて逃げようとしたが、突然、もう一度玄関先に戻り、置いたままになっていたボストンバッグを取って逃走したらしい。

警視庁の事情聴取に対し、妻が凶器の鎌について、「似たものが自宅にあった」と話していることがわかった。また、現場に駆けつけた住民は「ナイフは、男が自分の服のポケットから取り出した」と話しており、果物ナイフには研いだ跡がないこともわかったようだ。

警視庁は、鎌は被害者宅の玄関に置いてあったもので、また、男は新品のナイフを購入し、計画的に犯行に及んだ可能性があるとみて調べているらしい。

捜査関係者によると、被害者宅には左側頭部から後頭部にかけて打撲痕があったが、素手で殴った痕とは異なる状態だった。玄関付近に残された鎌には、柄に血痕が残っていたらしい。鎌は古い物で、妻は「自宅玄関に、もともとあった鎌と似ている」と話したらしい。

男は10日午後4時40分ごろ、インターホンを押して大手百貨店を名乗り、夫が玄関ドアを開けると、いきなり暴行を加えて転倒させ、馬乗りになったとみられる。

捜査本部が改めて事情聴取したところ、妻は駆け付けた際、「男に馬乗りされた夫が鎌を持っていた」と説明したようだ。
捜査本部は夫が男ともみ合いになり、玄関にあった鎌で抵抗した可能性もあるようだ。


大原さんが襲われる約10分前、自宅近くの歩道で犯人と酷似した不審な男が複数の住民に目撃されていたことがわかった。

同庁は犯人の男が、被害者宅に押し入る機会をうかがっていた可能性が高いとみて調べている。

不審な男が目撃されたのは、被害者宅から西に数十メートル離れた「区立蛇崩川(じゃくずれがわ)緑道」。複数の住民が、黒っぽいボストンバッグを持った男が立ち止まったり、ゆっくりと歩いたりする姿を見かけていた。男はがっちりした体格で顔が浅黒く、黒いハーフジャンパーを着ていた。妻(81)は犯人の男について「色が黒かった」などと証言しており、特徴も一致するとの事。

参考リンク
東京都目黒区夫婦殺傷事件その2(第一印象)

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大阪府堺市男児両足骨折事件

1月11日、内縁の妻の長男(3)に暴行を加え、両足骨折などの重傷を負わせたとして、大阪府警捜査1課と黒山署は、傷害容疑で、堺市東区北野田の無職、男性容疑者(26)を逮捕した。
「夕食のときに長男が『いただきます』と言わなかったので回しげりした」と容疑を認めているようだ。

捜査関係者によると、容疑者は昨年7月3日午後8時ごろ、自宅で夕食の際に、当時2歳の長男が「いただきます」と言わなかったことに立腹。長男の顔を平手打ちした上、別室に連れ込んで回しげりをし、両足の太ももを骨折させたとしている。長男は衝撃で頭を壁に打ちつけ、額にもけがをした。

7月5日には付近住民から、「内妻らしき女性が7月4日夕に『骨折してるから歩かれへんやろ。お願いやからやめたって』と泣き叫んでいた」と市に通報があり、容疑者が暴行を継続していた疑いもある。

容疑者は、「しつけだった。自分も厳しく育てられたので暴行した」と話しているという。

逮捕容疑は、昨年7月3日ごろ、自宅で内妻(27)の当時2歳だった長男の両足を回しげりし、両足の太ももの骨を折る重傷を負わせたとしている。長男は堺市子ども相談所(児相)が一時保護し、回復しているらしい。

事件は昨年7月6日、児相の職員が家庭訪問した際に発覚。容疑者と内妻は当初、「長男が階段から落ちて骨折して入院した」と説明していたが、けがの状況と食い違うため、児相が府警に通報したようだ。

府警によると、長男と内妻の長女(5)の姉弟は日常的な虐待を受けていたとみられ、平成21年7月には近所の住民が「夜中に子供の叫び声が聞こえる」と堺市に通報した。
児相は家庭訪問で姉弟の体にあざを確認、姉弟を保育所へ通わせ、一時保護した時期もあったようだ。

容疑者は「内妻が止めに入ったので暴行を止めたが、病院には絶対に連れて行くなと言った。回しげりした太ももが赤く腫れていた」と供述したらしい。

なんと言うか、開いた口が塞がらないと言うか、とにかく事件が発覚してよかった。
この手の容疑者は死んでも病院には連れて行かない可能性もあるからね。

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2011/01/01

世田谷一家殺害事件再考その98(流しか?顔見知りか?)

みなさん、あけましておめでとうございます。2011年最初のエントリーは最近、再注目されている流しか?顔見知りか?について書いてみます。

最初に私の考えてを書いてしまうと「どちらとも言えない」です。それは決め手になる情報が無いと言う事でもありますね。

色んな角度から考えてみましょう。表中の数字は3:可能性が高そう、2:どちらとも言えない、1:可能性が低そう

No 項目 流し 顔見知 備考
指紋 顔見知り説を否定する最大の根拠はこれですね。それを解決する為に偽装説なども出てくるわけですが、私としてはネット関係や趣味関係での未知の顔見知りがいる可能性はあると思います。
遺留品 染料以外の遺留品については、どちらとも言えない物ばかりだと思います。
染料 ここは判断の分かれる所だと思います。あんぐらーさんの「犯人が侵入したのは1度とは限らない」説を考えると流しでもガレージに染料が残る可能性があります。ただ、逆にどうしてガレージ以外の場所から染料が出ないのか?が気になっています。
遺体の傷 ここも判断が分かれると思いますが、礼君以外はメッタ刺しで家族全員の殺害と言う点を怨恨と見るか、それ以外の理由と見るかで別れますね。ただ、犯人の手際の悪さと見る事もできると思います。
遺体の顔 遺体の顔が隠されていた事をどう考えるか?ですね。私はにいなちゃんが下を向いていたのは偶然、礼君が布団を被せられていたのは他の家人が発見し難くする為の工作(この場合は最初に殺害されたのは礼君と言う事になりますね)、泰子さんの顔の服については流れる血で血だまりが出来るのを嫌ったか?あるいは単に気持ち悪いので見たくなかったのでは?と考えています。みきおさんについても気持ち悪いので見たく無かったか、偶然引き出しを置こうと思った所に遺体があった程度ではないか?と思っています。
顔見知りがやるには少し乱暴すぎるような気がします。
侵入方法 犯人の侵入方法は今の所、2カ所が候補になっていて、2階風呂の窓と玄関に別れるようです。ただ、どちらも決め手が無いようですね。玄関で合い鍵を使って侵入なら顔見知りに傾くのですが、今の所、この情報は無いです。
現金窃盗 これは、現金が盗まれていた事をどうかんがえるかです。もし、顔見知りが現金目当てで強盗したのであれば、お金が一番多い日を狙うのではないかな?例えば、塾の月謝の徴収日とかね。それをしなかったのはその情報を知らなかったからではないのか?
銀行カード

金額が一番大きいのはみきおさんの預金口座だと思います。普通に考えて会社員のみきおさんの給与、賞与などは口座振り込みだと思うのです。12月は賞与に給与、年末調整金などが振り込まれて一年で一番が金額が大きくなる時でしょうね。しかも、立ち退きのお金も入っていた可能性がありますね。しかし、もしそれが目的ならば暗証番号を聞き出す前に殺害してしまったのは犯人のミスですよね。なのでここは、銀行カードは後付けの理由だと思います。現金かそれ以外の物を探していたら銀行カードを見つけたので、とりあえず使ってみようか?と言う程度だと思っています。

謎の地蔵 正直な所、誰が設置してもおかしくありません。
10 掲示板の書き込み J9や黒ムツの書き込みの事ですが、何とも言えないですね。私は事件とは無関係だと思っています。ただ、もしこれが殺人依頼とするなら実行犯は「顔見知りでは無い」と言う事になると思います。顔見知りが依頼した可能性はありますけどね。
11 争う声 周辺住民の証言では30日23時頃、被害者宅で言い争うような声がしていた。この事ですが、当時、この周辺には4世帯しかなかった。警視のHPの航空写真でみると親族の家の隣家と道を挟んだ向かいの家の3軒しか見えない。この状況で言い争うならやはり顔見知りとしか思えないんだよね。車の交通トラブルなどは発生しないでしょう。
12 全員殺害 家族4人を殺害する理由ですが、もし計画的な犯行なら目的の人物のみを殺害する計画を立てるでしょう。香川の3人殺傷事件のように現場に居合わせた為にまきぞえで子供が殺害される可能性もありますが、寝ていたと思われる礼君を殺害する理由がありません。
13 長時間滞在

どちらの場合もありだと思います。犯人が長時間滞在した理由によると思います。暗唱番号の推測の為とか、もともと、帰る所が無いとか。捜し物が見つからないとかね。

こんな所です。
今回、染料の件で顔見知りの線を見直しと言う報道もありますが、10年経過して大きな進展もなく、とりあえず捜査全体を見直そうと言う意味かな?と私は考えています。

それから、今回の年末報道を見て改めて気づいたのが、犯人が流しなら、どうしてこの家を選んだのか?なんですよね。この周辺には3軒しか家が無い。更に言えば、4世帯と言っているのでもう1軒は更に離れた場所に孤立していた可能性もあります。その中でどうして犯人は宮沢さんの家を選んだのか?
流しと言う前提で考えれば、他の家に比べて侵入が容易だと犯人が判断したか?犯人の目的とする物、例えばお金があるように見えたとかかな。

ただね、強盗殺人してまで現金を盗もうとするなら、窓を破って侵入でも良かったはずですよね。
その意味では侵入の難易度はどの家も同じだったはずでは?と思えます。
2階の風呂の窓を侵入口とするなら、窓が開いていて確実に侵入できると言うのも理由だったかもしれません。
しかし、その場合、2階の窓からの侵入痕跡が裏付けとして欲しい所です。

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