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2011/02/27

山陽道高速バス横転殺人未遂事件

2月26日午前0時過ぎ、東広島市河内町入野(にゅうの)の山陽自動車道下り線で、バスが横転したと110番通報する事件が起きている。

県警高速隊や東広島市消防局などによると、乗員2人、乗客10人のうち計11人が東広島市内の病院に運ばれたようだ。
いずれも命に別条はないという。県警東広島署は運転手からハンドルを奪って運転を妨害したとして、乗客の男(22)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕したらしい。同署が動機などを調べているとの事。

県警などによると、横転したのは南国交通(鹿児島市)の長距離高速バスで、大阪から鹿児島へ向かっていた。同社によると、午前0時1分に、バスの控えの乗務員から「乗客が降ろせ、と騒いでいる」と電話で連絡があった。4分後には、車内でかなりもめていて、通話にならない状態のまま電話が切れた。
同0時9分には「路肩に乗り上げた」と電話があり、その後、「男にハンドルを奪われた」と知らせてきたらしい。

この事故で、山陽道下り線は河内インターチェンジ-高屋ジャンクション間で通行止めになった。

殺人未遂容疑で乗客だった鹿児島大3年、男性容疑者(22)=鹿児島市荒田=を現行犯逮捕した。調べに対し「自殺したかった」と供述しているらしい。この事故で、乗客10人と乗員2人の計12人全員がけがをした。

逮捕容疑は、容疑者が運転手に「バスを降りたい」と要求したが断られたため、運転手を押しのけてハンドルを切り、バスを横転させたらしい。

交代要員として同乗していた別の運転手が制止したが、容疑者は振り切ってハンドルをつかみ、左に切ったため、バスは路肩に乗り上げて横転したようだ。

同署によると、ほかの乗客9人と乗員2人は大阪、兵庫、鹿児島3府県の14~69歳の男女でいずれも軽傷だった。容疑者も背中に軽いけがをしたらしい。

調べに対し、容疑者は「自殺したかった」「他の客も乗っているのは知っていた」などと供述している。

同署によると、容疑者は阪急梅田駅のバスターミナル(大阪市北区)から1人で乗車。高速バスが休憩で立ち寄ったサービスエリアを出発した後、容疑者が後方の席から立ち上がり車内を徘徊(はいかい)。客席との仕切り扉を開けて乗務員席に侵入し、運転手に「降ろせ」と要求したという。

容疑者は背広などを着ており、同署は就職活動で大阪から帰宅途中だった可能性もあるとみて事情を聴いている。

前から3列目に座っていた乗客(38)は、後方から運転席に向かうスーツ姿の容疑者を目撃したらしい。
消灯されて真っ暗な車内で、「降ろしてほしい」という声が聞こえた。やがて容疑者は「殺してくれ、俺は殺される」などと叫んでドアをけり始めたらしい。

自殺騒動なのかな?
目撃証言の「殺してくれ、俺は殺される」ってのがどうも気になります。
まさか、「急性期症状」なのでは?と思ったりもしますが、逮捕後の取り調べでは問題なさそうなので、考えすぎかな。

続報を待ちましょう。

2011/05/17追記
殺人未遂容疑で逮捕された鹿児島大の男子学生(22)について、広島地検は17日、心神喪失状態だったとして不起訴処分にした。広島地裁は同日、鑑定入院命令を出した
地検によると、3月から約2カ月間の精神鑑定で「精神障害による強度の不安を伴う被害妄想に支配された犯行」などとする結果が出たという。
地検によると、男子学生は2月25日深夜、東広島市内の山陽自動車道を走行中の高速バスのハンドルを奪って横転させた。この事故で運転手や乗客計11人にけがをさせ、自分も負傷した。

やはり、病気だったようですね。
鑑定入院命令ってのは何かな?
最終的に対象者を入院させるか、通院させるか、特別な処遇はしないかを判断するため、裁判官は原則として対象者を入院させて鑑定または医療的観察を命じなければなりません(34条1項)。この対象者を一定期間入院させる命令が鑑定入院命令です。
と言う事らしい。

2011/05/18追記
弁護士によると、男子学生は「接見した際も、まともな受け答えができないような状態だった」といい、「当初から何らかの問題があることは明らかだった」と指摘する。

 そのうえで「起訴前に精神鑑定が行われたとはいえ、取り調べが続けられたのは問題だ」と述べ、被疑者の精神面に問題が見られる場合、早い段階で精神鑑定を行うような態勢づくりが必要との考えを示した。

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コメント

 これは典型的なパニック障害。これで刑事責任が問われたら、おかしい。警察の引き出したとされる「自殺したかった」は他のあらゆる客観的事実と引き比べると明らかに矛盾。いつもの低レベルな誘導あるいは刑事の稚拙な作文への無理矢理な指紋押捺によるものでしょう。
 今回の件では、いつもは出なくても良いのにしゃしゃり出る精神科専門医や心理カウンセラーが全くマスコミに登場しないのも異様。
 それにしても、バスも緊急事態として停止し、外で深呼吸でもさせてやれば発作が収まったのに、そんな対応も用意していなかったのか?むしろバス会社がこの事故に対する民事上の賠償義務を負うべきなのでしょうな。

投稿: あすな郎 | 2011/02/27 12:30

パニック障害の発作時の行動に刑事責任問えなかったっけ?

もしそうなら、パニック障害も運転免許の欠格事項にしなければならないよ。

投稿: アヒル | 2011/02/27 18:32

統合失調症などの幻覚・幻聴症状の可能性もありえますね。

投稿: Yunk | 2011/02/28 18:29

オーストラリア留学と聞いて、麻薬?と思ってしまいましたわ。

大怪我をされた人がいなかったのが不幸中の幸いです。

投稿: まっちゃん | 2011/03/01 10:23

精神科医ですが、統合失調症か急性一過性精神病性障害だと思います。
最初に「降ろしてくれ」と言ったようで、皆を巻き込んで死ぬ意図はなかったと思いますし、世間的には容疑者が「みんな死ぬんだ」と叫んだというのを命令形と解釈しているようですが、実際には統合失調症の幻覚妄想による極度の不安で「(これから起こる世界が破滅するような大災害で)みんな死ぬんだ」と悲痛な叫びをあげたんじゃないかと思います。
「自殺したかった」というのは警察からの情報で、自分もある容疑者の主治医として警察から事情聴取されて、完成した供述調書を見て「あぁ、こう変えてくるかぁ」と感心したものです。その容疑者は明らかに責任能力ありだったので、何も申しませんでしたが。
続報が待たれますね。

投稿: ER | 2011/03/05 15:30

>ERさん
精神科医さんのコメントは勉強になります。
統失などでも欝を併発してるあるいは陰性症状というのもありますよね。
「自殺したい」が警察の誇張かそうでないにしろ、それだけで「自殺のためにバスを横転させた」ということにはならないと思いますね。

病気との関連性ばかりクローズアップするのは問題だと思いますが、今回はあまり言われてないのが気になります。

投稿: Younk | 2011/03/06 00:16

責任能力の問題で病気だから無罪にするのはおかしいという論調もありますが、もし無意識のうちに自分が人を殺してしまったら…というのを考えれば必要性がわかります。
問題は裁判の有罪・無罪を争うための道具に使われてる事だと思います。また、そういうイメージが世間にあるから、無罪なんておかしい、演技に決まってるという論調になるのだと思います。

投稿: Younk | 2011/03/06 00:22

みなさん、こんばんは
ERRさんへ
専門家のご意見参考になります。

ただ、これがホントに精神病の発作的症状が原因だとしたら、再発防止は難しいですね。
症状がいつどこで出るか分からないので、本人に対応を求めるのは難しいですよね。通院していて自覚しているようなら良いですが、そういう場合だけではないわけですし。

だとすると、その場に居合わせた人達が適切な対応をする事が必要になると思うのですが、一般人が精神病について正しい知識を持っているか?と言うとそれは期待できないのが現状かと思います。

投稿: ASKA | 2011/03/06 01:35

統合失調症やその他の疾病では説明がつかない段階だと思われます。
第一に加害者は当時、鬱傾向にあったと推察できます。
統合失調症は精神分裂症と言われていましたが、今では重度のうつ病なども含まれています。利用者の方々はそれぞれ置かれている症状も違いますし、症状が重い方でも地域の授産施設などで就労支援に励んでいる方がほとんどです。
(しょうがい)とは個人によっての受け取り方が違いますから一概に加害者が統合失調症などとは言えないと思います。精神科医なら解りますよね!
お前!PSW持ってる国公を舐めんなや!

精神医学 心理学 社会福祉学 懐かしいな〜!

嘘は付くなや!
二度とASKAにくんなや!

投稿: ユッキ | 2011/03/11 01:06

心神喪失状態だったとして不起訴処分のようですね。
鑑定結果は「精神障害による強度の不安を伴う被害妄想に支配された犯行」らしいです。

投稿: ASKA | 2011/05/18 00:45

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