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2011/03/05

千葉東金市女児殺害事件その36(暴走モード)

被告人質問で自ら述べた「暴走モード」とは?
第4回公判が13日、千葉地裁であった。争点である訴訟能力や責任能力を巡り、検察側と弁護側の証人として出廷した2人の精神科医の見解が真っ向から対立したらしい。

訴訟・責任能力巡り議論
被告は公判や捜査段階で、殺害時の自身の精神状態を「暴走モード」などと表現した。
この言葉について、アニメでロボットが制御不能になった状態だと説明している。

暴走モードとは?

検察側証人 千葉大医学部のF講師(精神医学)は「(女児への)怒り」と解釈した。
「他の2罪と区別できる精神状態とは言えない。長く続いていないし、引き起こす精神症状も見受けられない」とした。
弁護側証人 岐阜大医学部のT准教授(精神病理学)は、「(暴走モードになったのは)ゲームに負けたときだけ」という被告の発言を挙げ、普段は温厚な人格であり、殺害行為は異常な精神状態で起こされたと主張した。

責任能力、訴訟能力について
検察側証人 千葉大医学部のF氏は、訴訟能力も責任能力も、ともにあるという立場。
訴訟能力について、「(鑑定のための)面接時に『検察側は自分の敵、弁護側は味方』などと話した」と証言し、「訴訟能力がないとは言えない」と指摘したとの事。

事件について、知的障害の影響でストレスに耐える力が低くなり、女児に「帰りたい」「バカ」などと言われ短絡的、衝動的に殺害に及んだと分析したようだ。
その上で、「気分の大きな波や幻覚などの精神症状は見られない」と指摘したとの事。

さらに、面接時、浴室で殺害したのはなぜかとの質問に「自分の部屋だと汚れる。母親に怒られる」などと答え、殺害後に女児の遺体や服を捨てたことなどからも「殺害動機は十分理解できるし、目的に沿って一貫した行動を取っている。
善悪の判断能力や行動制御能力は著しく障害されてはいない」と結論づけたようだ。
弁護側証人 岐阜大医学部のT氏は、被告に訴訟能力はなく、責任能力も限定的だと主張した。
被告の能力や傾向について、「被告人質問などで刑事手続きを自分なりの言葉で説明できていない。コミュニケーション能力が低く、自尊感情を傷つけないよう他人に容易に迎合する」と指摘したとの事。

自らの事件について弁護人の援助を受ける能力や刑事手続きの理解力はないと述べた。

また、事件について
「女児に『バカ』と言われた」などとする動機で、殺害という重大行為に至るのは理解しがたい
普段は温厚でトラブルを起こしたことがないとされる被告の人格から、殺人を犯すのは異常な事態と判断されると指摘したとの事。

これらの点から責任能力について、心神耗弱状態で突発的に殺害したと指摘した。
殺害後に衣服を自宅から投げ捨て、白昼の住宅街で女児の遺体を運び遺棄した行動は、証拠隠滅とは言えないとし、行動制御能力も著しく低下していたと主張。限定責任能力にとどまるとした。

暴走モード、訴訟能力、責任能力の説明はどうも、弁護側が弱いように感じますね。
理解できないからそれは異常な状態と言うのは弱い印象です。
私は、被告人の能力の範囲内で考えた結果なのだと思っています。

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