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2011/03/05

千葉東金市女児殺害事件その37(一審判決)

一審判決、懲役15年です。
女児を殺害、遺棄したとして、殺人罪などに問われた無職、男性被告(24)の判決公判が3月4日、千葉地裁で開かれた。裁判長は検察側の主張を認め、被告に懲役15年(求刑懲役20年)を言い渡した

被害者参加人として出廷した遺族側は意見陳述で、被告から反省の気持ちが感じられないことなどを指摘した上で、「命ある限り罪と向き合って真摯な反省を求める」として無期懲役を求めていた

検察側の主張が認められた判決と言う事ですね。

この事件は、事件発生からこのASKAの事件簿でも取り上げてきました。
他の事件にはない色々な要素が入り乱れて難しい事件だと思います。

公判の流れでは、当初、他に真犯人は居ると無罪(冤罪)を主張した弁護側は一転、公判では容疑を認めた事は驚きでしたが、私が思うに被告側の方針転換があったのではないか?と考えています。

2009年1月の段階で被告は母親に真相を打ち明けているが2010年1月の主任弁護人の会見では無罪を主張しレジ袋の指紋が被告人と一致しないと独自の鑑定結果を発表した。
ところが一転、2010年12月17日の初公判では容疑を認めた。

普通に考えれば弁護人は被告人の意向にそった弁護をするはず。だから、当初、被告人は無罪を主張していたのではないか?と私は考えています。
だけど、ちょっと、疑問なのは、被告人は捜査調書の段階で殺害も認める供述をしている。さらに、母親にも話しているので、それでどうして無罪主張?と言うのが疑問です。

理由は分からないけど、無罪を主張するなら、唯一の物証のレジ袋の指紋を否定するのが一番良いと言う方針も理解できる。目撃証言があるから、遺棄についてはちょっと難しそうですが。

ところが、方針が一転、容疑を認めて責任能力、訴訟能力を争う事になった為、ここで無罪を主張した主任弁護人は辞任となったんでしょうね。

このあたりの経緯は表には出ないでしょうが、色んな事があったのだろうと想像しています。

話がわき道にそれましたが、元に戻して。
判決が出て一応の結論が出たわけですが、知的障害者に対する捜査、裁判が難しい事は予想通りですね。

ただ、肝心の事件の再発防止をどう考える?と言う点がまったく思い付かないです。
と言うのも、殺害の動機、経緯がどうも理解できない。
「バカ」と言われただけで、暴走モードになるなら、被告人は以前にも暴力事件を起こしていたと思います。
どうも、そんな事はなさそうです。

このあたりは、なにしろ被告人の証言や調書しかないのでなんとも、ホントにそうなの?と言うしかないですよね。

しかも、「女児を抱きかかえて連れ去った」と言うのも、そんな事して誰にも目撃されなかったの?女児は悲鳴を上げなかったの?とまたしても疑問が・・・

あまり触れられていませんが、再発防止策と言う点ではちょっと影響が大きい事件だと思います。
表には出ないでしょうが・・・

最後に遺族の方が無期懲役を求めていたのはすごいなと思いました。
普通なら感情的に極刑を求めそうな所ですが、「命ある限り罪と向き合って真摯な反省を求める」と言うのもなかなか言えない事だと思います。

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コメント

個人的に今でも冤罪の可能性が
高いんじゃないかと思ってます。

「暴走モード」の説明についても
「カッとなってやった」「パニクった」
「イライラしてやった」と
アニメ用語を使わなくても
被告が普段使いそうな日常用語で
いくらでも説明はできたと思います。

むしろ検察がアニメの雑談からしか
言質をもってこれなかったって事でしょう。

被告もいくら障害があったとしても
隠すなら隠すでしょうし
隠さないなら素直に語るでしょう。
母親といえど
「あの台詞はきっと自白だったんだろう」
と勝手に意味を限定するのは乱暴です。

本人が犯行を語ってるのに
アニメの話からしか言質をとって
これないってのが不自然です。
(それでいて検察は責任能力はあると
言ってる訳ですから、なお更おかしいのです)

投稿: 神秘の格闘技バリツ | 2011/03/05 12:45

むしろ被告は自分がやったと思い込み
なんとか説明しようと必死なんじゃ
ないかって気がします。
(小学校低学年ぐらいの子に
周りの大人がみんなで「お前が
やったんだろう」と言い続ければ
やってなくてもやったと思い込みそうです)

しかし実際にはやってないんで
うまく説明つけられない。それを
隠蔽であるかのようにとられてそうに
思えます。
(ちょうど菅谷さんがDNA鑑定を根拠に
罪を着せられ、実況検分に立ち会っても
遺体の場所がうまく示せなかったように)

「自分の部屋だと汚れる。母親に怒られる」
という発言も「なぜ浴室で殺害した」という質問に
「(自分だったら)」という回答なんじゃないでしょうか。

検察に都合の悪い事実は隠蔽の根拠で、
責任能力がある理由にされ、
つじつまがあってない事は障害のせいに
されてる感じです。
(たとえば女児の遺体を遠くまで遺棄しに
行ったのに衣服を入れた袋は自宅そばに
わかりやすいように置いてたのも
おかしいでしょう。本当に隠蔽の知恵が
あれば、遺体と同じ場所に置き、
袋は持って帰ります。あるいは衣服が
家に残ってたのを思い出した時には
すでに遺体が見つかって外が騒がしく
なってたのなら衣服の方を外に捨てません。
あるいは衣服を先に運び、それから
遺体を遺棄しにいくのがまだ安全。
それらのおかしな所は障害のせいに
されてるんでしょう)
そして検察の都合のいい発言はアニメの
雑談でも根拠に拾われてる印象がします。

暴走モード(正確にはパチンコ用語のようです)
ですが、同じアニメのヒロインのキメ台詞が
「あんた、バカァ?」らしいですから
もしかしたら「女児にバカと言われた」のも
アニメの雑談を利用されてるんじゃないかと
思われます。
最初の被告の話だと「『帰れ』と言ったのに
(女児が)帰らなかった」と言ってたようですが。
これも同じアニメのやり取りで有る展開です。
いつのまにか「(被告が)『帰るな』と言った」に
発言が変わってる訳ですから、雑談が
検察の思うように誘導されてそうな感じです。

投稿: 神秘の格闘技バリツ | 2011/03/05 12:48

確実な物的証拠と経緯の説明が出ないのですっきりしませんが、現場をウロウロと見れば、この犯人で理解はできます。

しかし、捜査。
レジ袋が落ちていたマンションをその時しらみつぶしに調べていれば早期にこの犯人に行きあたると思われます。落ちていた場所は犯人の済む部屋の真下ですし。
それに後から出てくるマンションに隣接しているセブンイレブンからの目撃証言なんて、それは「ああ犯人はこのマンションから裸の女の子かついで歩いていたよ」みたいなもんで、それが数カ月何十人もの捜査員が必要だったと思えないもんで。なんだ、あいつなんじゃん。みたいな。
いろいろありますが飛び交う証言はどーなのか。
被害者が姿を消してから小一時間程度で、全裸遺棄されている。もっと時系列も違っていたんじゃないかとか。
お母さんはわが子の心配をそんなにしていなかったんじゃないかとか。いつもひとりで遊んでいた子ですし。

さびしかったろうな。

被害者と犯人の出会い。
連れ込んで数十分後に殺害全裸遺棄。できるのか。
最初からその目的でなら。としか。

被告が記憶していないので、そのまま判決。
遺族だって「真実がわからない」まま判決。

捜査も裁判もこんなんでよいのでしょうか。

殺人死体遺棄事件ですよ。

真実はひとつ。
わからないままでいいんでしょうか。

小さな町の狭い範囲での事件ですけど。

投稿: ケロ | 2011/03/06 15:41

暴走モードはパチンコ用語、パチンコ用語は障害者よりも警察の人の方が詳しいはず、という指摘をしている人がいましたね。

Kさんは外見からダウン症かと推測されます。ダウン症の人は信頼を寄せる人にしか、うまく物事を伝えられません。
またある種の記憶のよさがあるので、検察から繰り返し聞かれたことや言葉を記憶し、自身に起こったことの記憶がそれらとごちゃまぜになっているのだと思います。

こちらに副島弁護士が依頼した指紋の鑑識結果が載っています。
http://www.kanshiki.com/example/togane.html

確かな物証がなく冤罪の可能性が高い中で懲役15年の判決がでてしまったことに憤りを感じます。

投稿: RB | 2011/03/08 05:37

被告人が警察と検察から洗脳されてる印象も受けますけど。
被告人の元上司によれば「被告人は10㎏以上の物を持てなかった」なんて証言も出てますから。

この事件と熊本の事件は似てる部分が多いですよね。

投稿: joker | 2011/03/08 20:55

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