秋葉原通り魔事件その9(1審判決、死刑)
東京・秋葉原の無差別殺傷事件で殺人罪などに問われた元派遣社員、男性被告(28)の判決公判が24日、東京地裁で開かれ、裁判長は「白昼の大都会で起きた事件で日本全体が震撼した。多くの生命を奪って刑事責任が最大級に重いことは明らか」として、求刑通り死刑を言い渡した。
裁判長は判決で、犯行の結果を重視。「7人の尊い人命が奪われた結果は悲惨。通行人らをはね飛ばし、躊躇することなく目についた人をダガーナイフで刺すなど、人間性が感じられない」と断じた。
被告が「インターネット掲示板になりすましが登場したことで、居場所が失われて自暴自棄となった」とした動機は「個人的な事情で、これを理由に第三者に危害を加えることは許されない」と非難したようだ。
弁護側が「犯行時は心神耗弱か心神喪失状態だった」とした主張も退けた。
被告本人については「母親の不適切な養育による人格のゆがみが犯行の遠因。反省の姿勢を考慮すると、更生可能性が全くないとまでは言えない」としたが、「それでも刑を大きく左右するものではない」と結論づけ死刑を選択したとの事。
まあ、予想通りの判決ですね。
今の判決の方向性としては3人以上の殺害は死刑は当確でしょう。7人も殺害しては極刑は免れないでしょうね。
ただ、この事件はそれだけでなく、もっと広く、事件について考えなくてはならない事が多いと思います。
この種の事件は以前から時々起きていますね。
池袋通り魔事件や池田小事件、最近ではマツダの事件もそうですね。
まず考えたいのはこの種の事件を防ぐ事ができるのか?と言う事です。
この種の事件は被害者側が事件を予測する事はできないと思います。
何時どこで事件が起こるのか予測できないので、事件が起きてしまうと被害は避けられないでしょう。
その意味でこの事件を防ぐには事件その物を起こさないようにする以外に方法が無いように思います。
では、この被告人はなぜ、事件を起こしたのか?
色々な理由があるようだけど、結局の所、生きる希望や将来の夢、あるいは「守るべき物」そういった物を喪失してしまって、いわば「絶望」が被告人の心を支配していたのではないかと私は考えています。
私も含めて一般の人達は簡単に犯罪など起こさないですよね。それは犯罪を犯した結果、自分の将来や現在の自分に何もメリットが無い事を自覚しているからですよね。
仕事もあるし、社会的な信頼などもあるでしょう。そういった物を守る為にも、犯罪など犯さない。
だけど、逆にそういった物が無い人、つまり、「死刑でもかまわない」、「どうなってもかまわない」と自暴自棄になった人間にとってはそういった「タガ」が外れた状態になっています。
結果的に、「誰かを道連れにして死んでしまおう」、「やりたい事をやって死刑になろう」と言う発想が生まれてしまうとブレーキが掛からない。
では、自暴自棄にならない為にどうしたら良いのか?
で、ここが難しい所です。自暴自棄になる理由は事件毎、犯人毎に違いますから、これをすれば全てを防げると言う方法が無いと思います。
経済的な問題、病気や健康の問題、恋愛問題など原因は色々ありますからね。
私が考えたのはそういった、個々の事件の原因に関わらずにブレーキになる物を各個人の思考の中に植え付ける方法です。
つまりは「教育」と言う事です。
人間教育の過程で「自暴自棄にならないように教育する」と言う事になります。
とは言え、自暴自棄にならない教育とは何か?が問題なのですが・・・
一つには孤立しないような、コミュニケーション能力の育成でしょう。
この秋葉原事件でも、被告人に親しい友人がいれば、この事件は起きなかったではないか?と私は考えています。
それ以外にも、効果のある教育はあると思いますが、そのあたりは専門家の意見を聞いて見たいですね。
教育は一つの方法でしかなく、社会的な取り組みも必要だと思います。
働く人達が将来に希望の持てるような社会にする必要があると思います。
参考リンク
秋葉原通り魔事件その8
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コメント
教育も必要ですが、一番大事なのは愛情だと思います。
愛情を受けていれば、自分を嫌いはならないでしょう。
誰に暴言を吐かれても、自分の事を嫌いにはならないし
愛する人や守るものがある人はとても強いです。
愛された事がない子は自分の事を愛せません。
誰にも必要とされない共感してくれる人も居ない
誰にも心配されない孤独な自分を守る理由もない
否定ばかりされて聞いてもらえない。
理解されない。反面、理解されたい。愛されたい。
生きていたい。仲良くしたい。認められたい。
誰も気づいてあげられる人が居なかったから
行動に出てしまったんだと思います。
犯罪者の気持ち「人として理解できない」などと
さらに悪く言われ、何もわかるはずがない人が、
助けを求める人を苦しめます。
甘やかしではないです。苦しい環境や状況で
いくら頑張ろうが家庭は見えません。結果だけで
判断して、努力は報われない世の中で、ア
誰か話を聞く事のできる人がいれば。
間違った話でも全てを否定しないで思ったままに聞いて
それは辛いね。よくがんばったね。って誰かに少し
認められるだけで、希望が見えると思います。
応援してくれる人が居るだけで気持ちも変わります。
否定されても一人じゃなくなります。
気持ちが伝わればきっと誰でもいいから
殺してしまおうなんて思わないと思います。
そんなこと思う人は、感情事態感じなくなっていて
気が気でないので動機もわからないと思います。
死刑ってどうなんですかね?でも今後生きていくほうが本人は絶対に辛いと思いますが。簡単に死刑にしたところで殺された人たちはもう居ないのに。死刑にして犯人も居なくなれば気がすむのでしょうか。
もし僕が親族なら、死刑なんて簡単に命を粗末するよりも、必死に生きる事で償わせたい。そして何度も何度も誤ってもらいたい。そして周りに犯罪者呼ばわりされる中で反省して苦しんで生きて産んでくれた親に心から感謝して命の大事さを知って殺した命の分助けるために生きて臓器提供して死んでもらいたい。
投稿: ろろろ | 2011/03/31 21:41
この事件の直接の引き金は、直前に加害者に対して理不尽な首切りを行った会社の、その行いだったはず。
今回の裁判では、裁判所・検察はもとより弁護人もひたすらそのことをうやむやにすることに全力を上げたとしか思えない公判を展開した。その意味でこれは法曹三者により「でっちあげられた」判決だと言うべきだ。
投稿: あすな郎 | 2011/04/11 21:57
女>金持ち>普通の大人>動物>俺(ニート)
生きててゴメンなさい
投稿: ユッケ | 2011/05/09 03:10
東京高裁は9月12日、1審・東京地裁の死刑判決を支持し、被告側の控訴を棄却する判決を言い渡した。
裁判長は「結果の重大性や犯行態様の悪質性に鑑(かんが)みると、死刑を選択するほかない」と述べた。
被告は控訴審に一度も出廷しなかった。判決後、弁護人は「上告は被告本人と相談して決めたい」と話した。
判決によると、動機については、1審と同様、インターネットの掲示板で「成りすまし」などの嫌がらせをする者に対し、嫌がらせが重大な事件をもたらすことを知らしめようとしたと認定した。
投稿: ASKA | 2012/09/13 12:11
ASKAさんの考えと、まったく同じです。このような事件を未然に防ぐには『教育』しか、ないと思います。
日本の義務教育を633で12年から663で、15にして、増やした3年間を『道徳』の時間(授業)に、すべてあてたら良いと思います。
『人を殺してはいけない』『人の物を盗んではいけない』
『すべての人に優しく接し人に迷惑をかけない』
このような授業を、3年間の時間を使い、小学校、中学校、高校を通じ、人格形成ままならぬ、子供のうちから、正しい大人(先生)が、徹底的に子供達に教える。教育する。
国語算数理化社会図工なんかより、『道徳』の方が、よっぽど大切なような気がします。
投稿: 正義 | 2012/09/13 15:10
このような教育を受けた子供達が、2040年以降、幸せな日本を作ってくれる気がします、犯罪のない日本、暴力団も右翼も、はたまた警察がいらない世の中
よしんば、今の教育時間のまま、半分を、すべて『道徳』にしてしまうとか、日本人の学力レベルが下がってしまっても、平和で安心して暮らせる日本、こちらの方が、今のような悲しい事件が無くなる気がします。
投稿: 正義 | 2012/09/13 15:17
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有意義な見解がどんどん埋没していくね
投稿: | 2012/09/16 10:40
ASKAさんの記事を、スーパーナンペイ事件で検索していて、偶然見つけ、とても真摯に誠実に文章を書かれていると思い、コメントした次第です。
秋葉原の事件は、不幸な事件であり、確かに予防する必要はあると思います。
しかしながら、それは教育によってできるのかどうか、正直言って私にはわかりません。
人を殺してはいけないという問いは、
ドストエフスキーが小説などでも過去に書いています。
彼はキリストという宗教を答えとして出していると思います。もう宗教には答えがないと感じていても。
私は、
人間が、自分のことを必要とされているという感覚が完全に無くなった時に、自殺なり、通り魔のような他殺が起きると感じています。
人間の存在価値、レゾンデーテルって、よく小説で出てきます。
これって、宗教がもし完全に否定されるとすれば、個々の人間は、存在価値をどう確認すればよいんでしょうか?
村上春樹なり、現代の小説家は、その苦悩を抱えながら文章を書いていると思います。
もし、教育という事で言うなら、哲学なり文学なり宗教学を、義務教育で大人が伝えるのがベターかと思います。
学校の先生ではなく、凡庸と見えるが日々苦しみながら生きている大人が伝えていくのがベターだと思います。
拙い文章で申し訳ありません。
投稿: よゆよゆ | 2014/01/31 09:22
よゆよゆさん、こんばんは
そうですね、教育と言うのは学校の教育だけではなく、もっと広い範囲の物ですね。
家庭のしつけ、家族関係とか、あるいは友達付き合いの中にも学ぶ事はあると思います。
宗教もその一つですね。
結局、犯行のブレーキになるのは、世の中との係わり合いとか、人と人との絆とかになるのかもしれませんね。
投稿: ASKA | 2014/01/31 18:39
返答ありがとうございました。
常々疑問に思っていることなので、
もし良かったらブログに書いていただきたいのですが、
死刑制度をどう思われていますか?
命を大切にする教育、
というのなら、たとえ人道に背く犯罪者であっても、
国家権力という名のもとで、
被告人を殺してはいけないのではないでしょうか?
他にも、戦争行為というもの、
これは人を殺しても正当化されるわけですよね。
イラクは生物兵器を作っているから、
イラク政府の大統領は殺さなければいけない、
アフガニスタンはビンラディンみたいな犯罪者を匿っているのだから、あの国に戦争をして人を殺してもいい、
まあ、仕方ない。
これって矛盾してませんか?
命を大切にする教育と…
死刑制度は、懲役200年とかの終身刑にするべきかと、
私は思っています。
これからの人生、
40年から50年、生きていても苦しみ続けなければいけない、
もし、死ねば、数秒の苦しみですむ。
追い詰められた人間は、どちらを選ぶのでしょう?
死刑にせずに死ぬまでその罪を考えろと言う方が、
私は効果的だと思っています。
悪事を働けば死後は地獄に行くというような、
宗教観がないのであれば、そうしなければ、
犯した罪の深さがわからないまま死んでしまうと。
被告人は死んでラッキー!
みたいな事になるのではないかと。
私は異端な考えかもですが、
日本人がやたら死刑を望んでいるように見えるのが、
どうしても疑問を感じてしまうのです。
死なんてあっという間に終わりで、
本当に残酷なのは、
生き続けること、
罪を感じさせて死を全うするまで、
生き続けることかと思うのです。
もし良ければブログで書いていただきたいと感じています。
駄文で申し訳ありません。
投稿: よゆよゆ | 2014/02/05 02:13
数日前にこのページを見つけました。
ろろろさんのおっしゃるコトに深く共感します。私も別の事件のページで、子供は 落ち着いた環境で愛情深い親の元に適切な教育を受けて養育されれば マトモな人に育つ と書きましたが、この中で一番大切な要素は無論 愛情です。たとえ落ち着いた環境にいなくても親あるいは養育者の愛情を感じて育てば、愛を信じられる人になると思います。その実例は皆さんの周りにもたくさんいらっしゃると思います。
投稿: まーぷる | 2016/02/05 10:28
死刑ですが、人はいずれは死を迎えますが私は人殺しには今すぐにでも死と向かい合ってもらいたいと思います。「無知の涙」の永山元死刑囚の最後の言葉は「俺が死んだら革命が起こるぞ」でした。本当の気持ちも書かれていたかもしれませんが死と向き合ってこそ彼は苦しんだのだと思います。終身刑では本当の苦しみを味わう事も無いでしょう。口では「死ねるラッキー」と言えるでしょうが本当に死を迎えた時には考える事があると思います。
朝いきなり刑の執行を告げられてからパニックになる者もいれば、やった事への報い責任と思う者もいるでしょう。そこから短い間に色々考えるであろう事が大事だと私は思います。
願わくば死と向き合って初めて殺された人の辛さ無念さが解り、してはいけない事だと分かったので死にたくないと思って死んで行ってほしいです。
最後に普通に暮らしてた人の命と社会を壊した人の命を同じとする考えが理解出来ません。国も法律も普通に暮らす人の為になくてはならないはずです。悪戯に人の命を奪い他の命も危険にする者の命は普通に暮らす人の命より下ですし比べる対象ですら無いと思います。
投稿: フリフリ | 2016/02/06 19:31
私もこの事件の犯人が死刑になるコトには何ら異論はありません。しかしまあこの人は死刑になりたくてこんな事をしたので、本人の願いを叶えてあげるコトになりますが、、。一般的には死刑を突きつけられて初めて自分の仕出かしたコトについて深く考える という事実はあると思います。
ただ、これからは どうしてこんな事( 無差別殺人など)をする人間が次々と現れるのだ?この疑問を巡って議論が広がり深まることが大切なのではないでしょうか?
先日 " 無差別殺人の精神分析" という本を読みました。参考になりましたので、皆様にもおすすめします。
投稿: まーぷる | 2016/02/07 20:03