大阪市城東区児童窒息死事件
3月31日、3歳の長男をごみ袋に入れて窒息死させたとして、大阪府警城東署は、母親のパート従業員、女性(26)と同居の無職、男性(20)の両容疑者=大阪市城東区東中浜8=を、殺人の疑いで逮捕する事件が起きている。
2人は「30日、いろんな物を箱に捨てるのをやめないのでごみ袋で全身を包んで密封した」と供述しているらしい。殺意については「しつけのためで、殺すつもりはなかった」と否認しているらしい。
城東署は日常的な虐待がなかったかどうかなど、詳しく調べているとの事。
逮捕容疑は30日夕、自宅マンション1室で、長男の両手と両足を粘着テープで縛ったうえ、ごみ捨て用のポリ袋をかぶせて袋の口を縛り、息ができない状態にして殺害した、としているようだ。
長男が動かなくなり、女性容疑者が午後7時55分に119番通報したが、約1時間後、病院で死亡が確認されたらしい。
城東署などによると、現場のマンションには女性容疑者と長男が暮らしていたが、今年2月ごろから、男性容疑者と同居を始めたようだ。
長男はごみ袋に入れられたまま、リビングの隣の部屋に放置されていたようだ。
救急隊が到着した際は、リビングであおむけの状態で寝かされていた。体に目立った外傷はなかったが、両手と両足にうっ血の痕があったとの事。
両容疑者は「ごみ袋に入れたら自力で破って出てきたので、両手足を粘着テープで縛って、再び別のごみ袋に入れた。5分ぐらいで静かになり、約20分後に開けると、唇が紫色になって動かなかった」と説明しているらしい。
一方、大阪市こども相談センターによると、長男に関しての虐待情報などは寄せられていないという。
現場は大阪市営地下鉄中央線の深江橋駅から北西約800メートルの住宅街。
なんと言うかもう言葉も出ない。
こんな事件を見聞きする度に、出産育児は免許制にするべきなのかもしれないと・・・
そこまでいかなくても、半年に一度は育児講習会などに参加を義務付ける必要があるのかもしれないと思う。
と言うのも、「20分もの間、呼吸をしなかったら人は死ぬ」と言う事が分からない人が子供を育てるのは危険だと思うのです。
だけど、多分、問題の本質はそこでは無いんだろうな。
「呼吸をできなかったら人は死ぬ」と言う事は小学校の高学年なら理解できると思うし、この容疑者達も理解していただろう。
貴方をビニール袋に入れて口を縛って20分放置したら、貴方はどうなると思う?
と聞けば、多分「死んでしまう」と答えるでしょう。
それを分かっていて、それでもやってしまう。その心理に問題があるんだろうな。
冷静でなかったのだろうか?
怒りにまかせて、手足を縛り、ビニール袋に入れて口を縛ったのだろうか?
子育てはイラッとする事もあるでしょう。
子供は親の都合など考えずにいたずらしますからね。
だけど、怒る前に、ちょっと一呼吸おいてから怒ったらこの種の事件は防げるかもしれません。
常に冷静で居られるように心がけたいですね。
叱る事は必要でしょう。だけど怒りにませて怒る事とは違うと思います。
東京・秋葉原の無差別殺傷事件で殺人罪などに問われた元派遣社員、男性被告(28)の判決公判が24日、東京地裁で開かれ、裁判長は「白昼の大都会で起きた事件で日本全体が震撼した。多くの生命を奪って刑事責任が最大級に重いことは明らか」として、求刑通り死刑を言い渡した。
裁判長は判決で、犯行の結果を重視。「7人の尊い人命が奪われた結果は悲惨。通行人らをはね飛ばし、躊躇することなく目についた人をダガーナイフで刺すなど、人間性が感じられない」と断じた。
被告が「インターネット掲示板になりすましが登場したことで、居場所が失われて自暴自棄となった」とした動機は「個人的な事情で、これを理由に第三者に危害を加えることは許されない」と非難したようだ。
弁護側が「犯行時は心神耗弱か心神喪失状態だった」とした主張も退けた。
被告本人については「母親の不適切な養育による人格のゆがみが犯行の遠因。反省の姿勢を考慮すると、更生可能性が全くないとまでは言えない」としたが、「それでも刑を大きく左右するものではない」と結論づけ死刑を選択したとの事。
まあ、予想通りの判決ですね。
今の判決の方向性としては3人以上の殺害は死刑は当確でしょう。7人も殺害しては極刑は免れないでしょうね。
ただ、この事件はそれだけでなく、もっと広く、事件について考えなくてはならない事が多いと思います。
この種の事件は以前から時々起きていますね。
池袋通り魔事件や池田小事件、最近ではマツダの事件もそうですね。
まず考えたいのはこの種の事件を防ぐ事ができるのか?と言う事です。
この種の事件は被害者側が事件を予測する事はできないと思います。
何時どこで事件が起こるのか予測できないので、事件が起きてしまうと被害は避けられないでしょう。
その意味でこの事件を防ぐには事件その物を起こさないようにする以外に方法が無いように思います。
では、この被告人はなぜ、事件を起こしたのか?
色々な理由があるようだけど、結局の所、生きる希望や将来の夢、あるいは「守るべき物」そういった物を喪失してしまって、いわば「絶望」が被告人の心を支配していたのではないかと私は考えています。
私も含めて一般の人達は簡単に犯罪など起こさないですよね。それは犯罪を犯した結果、自分の将来や現在の自分に何もメリットが無い事を自覚しているからですよね。
仕事もあるし、社会的な信頼などもあるでしょう。そういった物を守る為にも、犯罪など犯さない。
だけど、逆にそういった物が無い人、つまり、「死刑でもかまわない」、「どうなってもかまわない」と自暴自棄になった人間にとってはそういった「タガ」が外れた状態になっています。
結果的に、「誰かを道連れにして死んでしまおう」、「やりたい事をやって死刑になろう」と言う発想が生まれてしまうとブレーキが掛からない。
では、自暴自棄にならない為にどうしたら良いのか?
で、ここが難しい所です。自暴自棄になる理由は事件毎、犯人毎に違いますから、これをすれば全てを防げると言う方法が無いと思います。
経済的な問題、病気や健康の問題、恋愛問題など原因は色々ありますからね。
私が考えたのはそういった、個々の事件の原因に関わらずにブレーキになる物を各個人の思考の中に植え付ける方法です。
つまりは「教育」と言う事です。
人間教育の過程で「自暴自棄にならないように教育する」と言う事になります。
とは言え、自暴自棄にならない教育とは何か?が問題なのですが・・・
一つには孤立しないような、コミュニケーション能力の育成でしょう。
この秋葉原事件でも、被告人に親しい友人がいれば、この事件は起きなかったではないか?と私は考えています。
それ以外にも、効果のある教育はあると思いますが、そのあたりは専門家の意見を聞いて見たいですね。
教育は一つの方法でしかなく、社会的な取り組みも必要だと思います。
働く人達が将来に希望の持てるような社会にする必要があると思います。
参考リンク
秋葉原通り魔事件その8