北関東連続幼女誘拐殺人事件その2
今回はこの事件についてあれこれ、思いつくところを書いてみます。
1)同一犯で犯行間隔が開いている事の理由について
前回の記事では同一犯で犯行間隔が開いている事が気になると書きました。
実際にちょっと調べた限りでは、数年間隔で複数の事件を行った事件はありませんでした。
だけど、そういった事件が過去になくても、これが最初の事件である可能性もありますよね。
そこで、犯行間隔が開いている理由を考えてみました。
そこで、参考になったのが過去の事件で幼児が被害者ではないが快楽殺人といわれている
2006年の大阪姉妹殺害事件です。この事件では2000年に事件を起こし6年後の2006年に事件を起こしている。この6年のブランクはこの間、少年院にいた事が理由です。
つまり、犯行を行いたくても、行えない状況に犯人がいたと考えると説明できますね。
入院、服役、海外転勤などが考えられますね。一時退院や出所などで自由になる度に犯行を行っていた。
そして、犯行後に再度入院や服役を繰り返していると言う説です。これなら、同一犯で犯行間隔が開いている事が説明できますね。
2)犯人の目撃情報が徒歩や自転車であった事について。
この事件で犯人と被害者が一緒にいる所を目撃されています。
トレパン姿だったり、自転車を押していたりするのですが、どうして犯行に車を使わないのか?
実はそこにが大きな疑問です。
実際に宮崎事件でも車が使われていて犯行に重要な役割を果たしています。
時間が無いので裏付けが取れてませんが、足利市も一般の地方都市と同じように「車社会」だと考えています。
つまり、生活する為に車が必要な土地ではないのかな?
殆どの人が通勤に車を使っているのではないかと考えています。
犯人の年齢が成人以降であれば就業している可能性が高く、それならば通勤に車を使っている可能性も高いだろうと考えています。
犯行時にも車ならば、おそらく目撃されるリスクもより低かったと思います。
なにしろ、車の乗り降りの時に目撃されなければ、走行中に女児の姿を確認する事は難しいでしょう。
それなのに、どうして、犯人は車ではなく、徒歩や自転車なのか?
逆に言うと、自転車や徒歩だから犯行範囲が狭い20km以内となっているともいえるのですが・・・
しかし、微妙に20kmは遠いです。
自転車の移動速度が時速20kmだったとしても、1時間も掛かります。
不可能な距離ではないのですが・・・もともと、犯行の場所も分かりません。
今、入手できる位置情報は遺体の発見場所です。失踪したパチンコ店の場所が分かりません。
実際に一連の犯行を行うには範囲が狭すぎて、犯人には不利な状況ですよね?
もし、車を持っているのであれば、宮崎事件のように広範囲で犯行を行う事で捜査の目を撹乱する事もできたでしょう。
そう考えると、犯人が車を使わないのは使わないのではなく、「使えなかった」からではないだろうか?
それならば、1)の説明にも矛盾しないかな?と思うのですが・・・・
それ以外の疑問的としては
・殺害場所と遺棄場所は一致しているのか?
・犯人の手口が途中から変わっている?
こんなところかな、時間があれば考えてみたいと思います。
参考リンク
北関東連続幼女誘拐殺人事件
北関東連続幼女誘拐殺人事件その3
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コメント
図書館でだいぶ前に予約した 清水潔氏の「 殺人犯はそこにいる 」を今読んでいるところです。
1990年足利市の事件(菅谷さんの冤罪事件)で 早い時期に見つかっていた目撃者の証言が衝撃的でした。美術教師だったその目撃者は、河川敷に向かって歩いて行く小柄な男と赤いスカートをはいた小さな女の子をよく覚えていてスケッチも描いている。TVの報道を見た彼女は この子見た!と言ったそうです。同じ時に近くでゴルフ練習をしていた男性もその男をよく覚えていて 「ルパン三世に似ていた」と。
ルパン三世と赤いスカートの女の子が向かった先は、河川敷のその後遺体が見つかった地点だそうです。
投稿: まーぷる | 2015/01/17 15:04
犯行間隔が数年空いているコトに関して頭に浮かんだコトが二つ。
一つは連続殺人犯の多くは逮捕されていないのだろうというコト。実際にはいろいろなタイプの犯人達がいろいろな周期で犯行を行うのだが、例が少なくて比べようがない。それは、日本にシリアルキラーがあまりいないからじゃなくて、まだ捕まっていないからだと思います。栃木茨城の若い女性絞殺事件など未解決事件が解決するとわかるのでしょう。
もう一つは、犯人のターゲットは本当に幼女でなければいけなかったのか? 宮崎勤の場合はかなり年齢の幅が限られていたけど、この犯人の場合はどうでしょう。
茨城大生事件のところに若い女性の未解決事件のリストを書く時、被害者の年齢を何才からにするか迷いました。十歳じゃまだ子供じゃないかと思ったけど、10~14歳は子供の被害者群にも入らない。。変でしょうが、どこにも入らないのじゃ、亡くなった子供達が気の毒な気がしてリストに入れました。
このうち、1983年の群馬県桐生市桐生川の河川敷で絞殺遺体で発見の女の子の事件は年齢こそ12歳ですが、ルパンの犯行の可能性もあるのじゃないかと。
発見場所の範囲を少し広げ、年齢を14歳ぐらいにまで広げれば4,5件増えそうです。
投稿: | 2015/01/17 15:51
すみません!15:51のも、ワタクシ まーぷる でした。
ついでに、車を使わない( 車が無い) 犯人説に私も賛成ですが、車が無くても 電車で出かけた先でふと犯行に及んだりすることもあったのでは。
その場合千葉や埼玉の事件も入ってくるかも…。
投稿: まーぷる | 2015/01/17 17:52
「未解決」となってる事件の幾つかは被害者のご遺体が発見されているから「未解決」なんですよね…。
怨恨や突発的な犯行で特定の人物を殺害したもの以外は、多分1回の犯行で終わっているとは考え難いので、実際にはもっと周期的に犯行してるかも知れないですね。発覚してないだけで。
捕まりたくないと思ってる犯人なら、テレビやその他のメディアに全く触れる機会の無い人物か頭の悪い人物でもない限り、自分が犯した殺人死体遺棄事件が発覚したことを報道で知れば、次の犯行時に前回と同じやり口や同じ遺棄の仕方や似たような場所に遺棄するでしょうか?私ならしません。(その犯行の手口自体にフェチを感じてたり、騒ぎになることや発覚することが目的や楽しみなら別ですが)
北関東での未解決の殺人や死体遺棄事件は模倣犯や北関東にそういう事件が多いことを知っていて、わざわざ別の地域からやって来る人物の犯行も紛れていそうに思います。
投稿: | 2015/01/17 20:20
たしかに、行方不明の人を殺人事件の被害者のリストに混ぜてしまうのは辛いものがあります。その点も迷いました。御家族の皆さんは いつか元気で帰って来ることを祈って待っているわけですから…。
投稿: まーぷる | 2015/01/18 11:00