千葉県柏市3歳児餓死事件
5月26日午前1時20分頃、柏市豊四季のアパートから「子供の具合が悪い」と119番通報があり、救急隊員が駆けつけたところ、母親が男児を抱えて現れたが、すでに呼吸も意識もない状態だったと言う事件が起きている。 病院に搬送後に死亡が確認されたが死因は餓死だった。柏署は保護責任者遺棄致死容疑での立件も視野に関係者から事情を聞いている。 3歳男児の平均的体重は13から15kgだが、死亡時の男児の体重は5kg前後で異常にやせていたことから不審に思った病院側が通報したようだ。 しかし、一緒に暮らして毎日見ているわけだから、異変に気づかないとは思えないし。まして母親ならば子供の育ち具合には常に注意しているだろうね。定期検診などは受けていたのかな?事前に兆候はつかめたような気がしますが・・・・ 亡くなった男児の冥福を祈ります。
2011/08/09追記
県警は8月9日、十分な食事を与えず死なせたなどとして、保護責任者遺棄致死容疑で父親の無職男性(39)=同県柏市豊四季=と母親のアルバイト、女性(27)=同=両容疑者を逮捕した。
県警によると、男性容疑者は「何もしていなかったわけではない」と容疑を否認、女性容疑者は認めているらしい。
逮捕容疑は、長男に十分な食事を与えなかった上、体調不良になっても病院へ連れて行かず5月26日に餓死させた疑い。
県警によると、同日未明に女性容疑者から「子どもの具合が悪い」と119番があり、長男は病院へ運ばれたが間もなく死亡。体重は同年代の男児の平均13キロに対し、5.8キロだった。
女性容疑者は県警の任意聴取に「子どもが食事を受け付けなかった。病院に不信感があった」などと供述。しかし、長男は6~7カ月健診を最後に病院を受診しておらず、県警は夫婦が必要な対処を怠ったとみている。
司法解剖の結果、プラスチック片などの異物が長男の腸をふさいでいたことも判明。空腹のため、周りにあった物を口に入れたとみられる。
2011/08/12追記
逮捕された父親の無職・男性容疑者(39)が「子どもより猫の方がかわいかった。先に飼っていたから」などと供述していることが10日、分かった。飼い猫を大事にしていたという容疑者に食事を与えられなかった男児が、猫のトイレの吸水性物質やオムツなどを食べていたことも新たに判明した。
柏署によると、容疑者は市内のアパートで妻のアルバイト・里美容疑者(27)=同じく保護責任者遺棄致死容疑で逮捕=、死亡した長男(2)、長女(6)、次女(5)の5人暮らしで、猫1匹を飼っていた。長年飼育されている猫は「ペルシャ猫のような白い猫」(捜査関係者)で、毛並みはきれいに整えられているという。
司法解剖の結果、長男の死亡時の体重は5・8キロと標準の2歳児(13キロ)の半分以下。胃に内容物はなく、腸にプラスチック片や紙が詰まっていた。10日になって、猫のトイレに設置する吸水性の物質やオムツなども腸内に含まれていたことが明らかに。空腹のあまり口にしてしまったとみられる。発見時、次女も極度の栄養失調で体重が8キロしかない危険な状態だったが、回復している。
事件は、未然に防ぐことができたかもしれなかった。長男が08年7月に誕生後、柏市こども部児童育成課が4回、県柏児童相談所が1回、子どもたちの発育状態を見るため容疑者宅を訪問。だが、不在だったり、男性容疑者が面会を拒否するなどで現状を認知できなかった。
今年3月には要保護児童についての対策会合が開かれ、男児も対象になっていたが、他の子どもへの対応が優先された。市児童育成課の副参事は「周辺住民からの通報がなかったため、踏み込むことができなかった。とても痛ましく残念。再発防止を図りたい」と話しているとの事
両親は11日午前、身柄を検察庁に送られました。
その後長女(6)は長男が食べ物を与えられていないことを知りながら、両親が捕まることを恐れて「誰にも言い出せなかった」と話しているらしい。
また、5歳の二女は事件発覚当時、栄養失調の影響で脳が萎縮していて、人と話すことができない状態だったらしい。警察は二女に対する保護責任者遺棄の容疑でも捜査を進めています。
保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された母親の女性容疑者(27)が、逮捕前の任意聴取に、男児を病院へ連れて行かなかった理由について「育児放棄がばれるのが嫌だった」と供述していたことが11日、捜査関係者への取材で分かった。同容疑者と父親の男性容疑者(39)は「弱っていると分かっていたが、死ぬとは思わなかった」という趣旨の供述もしているらしい。
うーん、上の子(次女)も栄養失調で5歳なんすよね、次女の時から育児放棄があったのなら、どうして長男を産んだのだろうか?
どうも、猫の方が可愛いと話しているようだが、自分の子供が犬や猫よりもどうでも良い存在だったのか?
常識的に考えてそんな事はありえないと思うのだけど・・・
何かメンタルに問題でもあるのかな?
子育てってのは、経済的な物も当然だけど、時間もかかる。
自分の時間の多くを子育てに使わなければならない。
それは子供への愛情なしには耐えられないストレスだろう。
だけど、子供への愛情があるからそのストレスにも耐えて子供を育てる事ができるのだと思う。
しかし、愛情がなければ、そのストレスを受け止める必要もない。
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千葉地検は8月30日、父親で同市豊四季、無職男性(39)、母親で飲食店アルバイト女性(27)の両容疑者を保護責任者遺棄致死罪で千葉地裁に起訴した。
起訴状によると、2人は長期間にわたって食事を与えられずに衰弱していた長男が体調不良に陥っていた4月頃から、医師の診察などを受けさせずに放置し、5月26日夕、餓死させたとしている。
捜査関係者によると、長男の胃からは、飢えに耐えかねて口にしたとみられる紙やプラスチック片などが見つかった。調べに対し、2人は「病院に連れていけばよかった」などと供述しているという。
投稿: ASKA | 2011/08/30 22:41
千葉県柏市で5月、長男=当時(2)=が餓死した事件で、保護責任者遺棄致死罪で起訴された父親の無職男性被告(39)と母親の飲食店従業員、女性被告(27)について、千葉県警は14日、次女(6)に対する保護責任者遺棄致傷容疑で追送検した。県警によると、2人とも容疑を認め、「もっと早く病院に連れて行けば良かった」と供述している。
送検容疑は、次女に長期にわたり十分な食事を与えず、医師の診察も受けさせずに放置し、約1カ月の入院を要する栄養失調にさせた疑い。
県警によると、5月26日に長男が病院へ搬送された際、男性被告が抱いていた次女の様子がおかしいのに医師が気付き通報。次女は当時5歳8カ月だったが、体重は生後8カ月の乳児並みの8キロで、言葉も片言しか話せなかった。現在は退院し、回復しつつあるという。
投稿: ASKA | 2011/09/14 17:55
栄養失調状態だった幼い子供2人に治療を受けさせずに放置し、昨年5月に当時2歳10カ月だった長男を餓死させたとして、保護責任者遺棄致死などの罪に問われた母親の無職、女性被告(28)の裁判員裁判の判決公判が24日、千葉地裁で開かれ、後藤真理子裁判長は懲役7年(求刑懲役10年)を言い渡した。
裁判長は判決で、子供らがわずかな食事しか与えられず、長男は紙やプラスチックなどを口にし腸閉塞(へいそく)になっていた状況などを挙げ、「両親しか頼れない2人が長期間耐え忍んだ心細さ、身体的苦痛はあまりに大きく結果は重大」とした。
判決によると、被告は夫の男性被告(39)=同罪などで起訴=と共謀し、長男と次女(6)に十分な食事を与えず、虐待の発覚を恐れて医師の診察をなどを受けさせずに放置。長男を昨年5月26日に餓死させ、次女を栄養失調で約1カ月入院させた
投稿: ASKA | 2012/05/24 21:08
男性被告(40)は去年5月、千葉県柏市で、妻の女性受刑者(28)と一緒に長男(当時2)に十分な食事を与えずに餓死させた保護責任者遺棄致死の罪などで起訴されました。20日の判決で、千葉地裁は「親としての責任を放棄しており、犯行は極めて悪質である」と指摘し、検察側の懲役12年の求刑に対し、懲役9年6カ月の実刑判決を言い渡しました。妻の女性受刑者は、すでに懲役7年の実刑判決が確定しています。
裁判長は判決で、被告が長男らを閉じ込めた和室から悪臭がし、泣き声が聞こえなくなったことに気づいていたことから「健康や命を危うくしかねない事態が生じていることを認識していた」と指摘したとの事。
2人の養育を妻(28)=懲役7年の実刑確定=に任せていたため、子供の衰弱に気づかなかったとする被告の主張を退け、「様子を確認するという極めて容易なことすらしていない」としたらしい。
投稿: ASKA | 2012/09/21 12:16