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2011/08/19

静岡県浜松市天竜川転覆事故

8月17日午後2時15分頃、静岡県浜松市天竜区の天竜川で、川下り船(長さ約12メートル、幅約2メートル、定員34人)が転覆し、乗客・船頭全員が川に投げ出される事故が起きている。

浜松市消防局によると船には23人が乗っており、女性2人が死亡、2歳児を含む3人が行方不明となり、5人が病院で手当てを受けたらしい。
国の運輸安全委員会は同日、事故調査官3人を浜松市に派遣し、事故原因について調査を開始したようだ。

川下り船「遠州天竜下り」を運航する天竜浜名湖鉄道(本社・浜松市)や静岡県警天竜署によると、転覆した船は午後1時50分頃、僚船と計3隻で乗船場を出発。船は、船頭2人が手こぎで操船し、僚船2隻に前後を挟まれる形で川を下り、約3キロ先の同市天竜区二俣町二俣付近で転覆したとの事。

同2時25分頃、僚船の船頭から連絡を受けた会社が119番通報し、同市消防局救助隊などが出動した。20人が救助されたが、67歳女性と74歳女性が搬送先の病院で死亡したようだ。

8月17日記者会見した天竜浜名湖鉄道の社長が事故現場は岩にぶつかった水流が渦を巻いており、川下りの行程で一番の難所といい、船頭がかじの操作を誤って岩壁にぶつかった可能性があるとの見方を示した。

天竜浜名湖鉄道(浜松市)は18日、当時の詳しい状況を説明した。船は乗客にスリルを味わってもらおうと、あえて渦に入ることになっている。午前中に同じ船頭が渦を無事に通過しており、助かった船頭らは「なぜ渦に巻き込まれたのか分からない」と困惑しているようだ。

同鉄道の社長らは午前10時から記者会見した。社長は事故を起こした船の船首にいた勤続7年の船頭(61)の話として、「エンジンをかけ、渦へ入った。渦の流れに沿って船を走らせた後、左にカーブして渦から抜けるが、転覆した船は渦を出られず、なぜか右にかじを取られた。(船尾でかじを操作していた)男性(66)はあわててしまったのではないか」と話したようだ。

船頭が船舶職員法に基づく子供の救命胴衣の着用義務を乗客に説明していなかったことが18日分かった。事故時は子供の大半が着用していなかったようだ。

同社は内規で着用を義務づけていたが、数年前から夏場に着用が徹底されていない状況を黙認していたようだ。

18日の会見で、同社の社長は「法律を知らなかった。そこが一番問題だった」と釈明。川下りの担当課長は同法に違反する認識があったが、船頭に対して注意にとどめていたらしい。

会見には船首にいて助かった船頭の男性(61)も同席。男性は「救命胴衣は風が通らず暑くなるため、(着用させるのは)子供がかわいそうだと思った。間違いだった」と謝罪したとの事。

静岡県警は同日、業務上過失致死容疑で、同社の本社など3カ所を家宅捜索。船頭の男性から任意で事情聴取した。

天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)は、船が転覆する事故を想定しておらず、転覆した場合のマニュアルも作製していなかったことが分かった。同社が19日午前の会見で明らかにした。

同社は毎年6月ごろ、地元漁協や消防などと共同で訓練を実施。しかし、今回の事故のような船の転覆事故は想定しておらず、乗客が川に転落するケースや、乗客以外の釣り人ら溺れた人の救助などを念頭に置いていたとの事。

海上輸送法の規定では、事業者は各社独自の安全管理規定を定め、年に1回以上行う訓練の想定や規模を個別に決めて国に届け出ることになっている。中部運輸局によると、訓練で想定する事故は船の座礁や衝突など事業者によって異なっているらしい。

国交省は18日、全国の川下り船の事業者に対し、乗客の年齢を問わず、救命胴衣の着用を徹底するよう通達を出した。

今回、事故があった船室のない川下り船では、法律上、12歳以上の年齢の乗客に対しては、救命胴衣の着用の義務付けはなかった。そのため、国交省は18日、全国の川下り船事業者に対し、安全確保のため、乗客の年齢を問わずに救命胴衣の着用を徹底するよう通達を出した。救命胴衣にかわる救命クッションが備えられている船については、転落した時に乗客の体からクッションが離れないよう、ひもを取り付けるなどの対策をとるよう指導しているとの事。

さて、こんな事故なんですが・・・
船や設備に問題があったと言う情報は無いし、天候が悪かったとの情報もない。
この事故は予測する事はできなかっただろうと思う。

問題はやはり、乗客に対する救命胴衣の装着の指導が不十分だった事が問題だろうね。
ただ、12歳以下の子供は義務だが、それ以外の人には任意との事なので、ちょっと微妙な所ではあるけどね。

これが、高速バスや航空機だったら、乗員は安全ベルトの装着を指導しただろうし、乗客もそれに従っただろう。

一見穏やかな川くだりだから乗員にも乗客にも危険性を意識しにくかったかもしれませんね。

川や波のある海で泳いだ事が無い人には想像できないかもしれないけど、水の流れってかなり強くて人間の力では太刀打ちできない事があります。

毎年の事だけど、夏場の水の事故には注意しましょう。

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コメント

国土交通省は2013年4月12日、再発防止に向けた安全対策ガイドラインを策定した。救命胴衣着用を徹底し、事実上義務付けることなどを盛り込み、14年3月までに実施するよう求めたとの事。

これまで12歳以上については座布団型の救命クッションでの代用も認めていたが、ガイドラインでは今後、年齢にかかわらず全乗客への救命胴衣着用を徹底するよう規定。着用しなかったり、できなかったりする場合は乗船させないこととしたとの事。

救命胴衣を着けていれば、流されて溺れる事もなくなるでしょう。
あとは、現場でちゃんと守られるか?と言う事でしょうね。
日本人は基本的に「まじめ」だからあまり心配はしてないけど、観光シーズンになり、客が多くなると出航に時間が掛かるのを嫌って守られなくなると言うのが心配ですね。 

投稿: ASKA | 2013/04/12 21:48

浜松市の天竜川で2011年、川下り船が転覆し、乗客ら5人が死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた運航会社「天竜浜名湖鉄道」の元船頭主任、男性被告(68)の控訴審判決公判が9月20日、東京高裁で開かれた。
裁判長は「被告に過失があったと認めるに足りる証拠がない」として、禁錮2年6月、執行猶予4年とした1審静岡地裁判決を破棄し、逆転無罪を言い渡したとの事。

被告は無罪を主張していたが、1審は、被告が船頭の配置計画などを決めていたことや、操船や運航の安全に関する指導訓練を引き受けていたことなどから、他の船頭らへの実質的な監督権限があったと認定したとの事。

これに対して裁判長は、これらが「船頭主任の法的権限に基づいて行われていたかどうかは疑問」とし、ただちに実質的な監督権限があったとは言えない、としたとの事。

また、被告が事故当時、川底から湧き上がり、渦を巻く「噴流」などの影響で船が転覆してしまうことについて「現実的な危険性を認識できなかったと考えるのが相当」と指摘。被告には注意義務違反はないと結論づけたとの事。

こんなところですね。
一審の時の報道を見逃してましたが、控訴審で逆転無罪判決です。
一審では3人が有罪判決を受けてます。
残りの二人は控訴せずに刑が確定していますね。

ポイントは
「船頭主任の法的権限に基づいて行われていたかどうかは疑問」ここかな。

職人的組織だと、経験や人望で現場を仕切る人はいても不思議じゃ無いし、それが法的権限で行われたか?と言うとなかなか判断が難しいかもしれませんね。

投稿: ASKA | 2017/09/20 18:45

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