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2011/08/27

大阪市西淀川区男児虐待死事件

8月26日、7歳の長男を投げ飛ばすなどして死なせたとして、大阪府警西淀川署は傷害致死容疑で、大阪市西淀川区大和田の無職、男性(44)と妻(29)の両容疑者を逮捕する事件が起きている。

長男はやせ細り、体には多数のあざやたばこを押しつけたような痕があることから、同署は日常的に虐待していた疑いもあるとみて調べている。

死亡したのは、市立大和田小2年の男児。
女性容疑者と前夫の子で前夫の姓を名乗っていた。
別の連れ子の次男(4)は児童養護施設に入っており、容疑者宅は2人の実子の三男(2)と男児の4人暮らしだった。

逮捕容疑は25日午後7時ごろ、自宅居間で男児を投げ飛ばすなどし、約9時間後に死亡させたとしている。
女性容疑者が午後7時40分ごろ、「プロレス遊びをしていたら様子がおかしくなり、意識がなくなった」と119番通報したらしい。
男児は脳内出血があったという。同署によると、男性容疑者は「自分がほうり投げ、妻が突き倒した」と容疑を認めているが、女性容疑者は否認しているらしい。

死亡した男児の手足に、約10カ所のたばこを押しつけたようなやけどの痕があったことが26日分かったらしい。
顔など数カ所にあざもあり、皮膚の状態などから数カ月前にできたとみられる。今年4月ごろから、容疑者宅から怒鳴り声がするようになったとの証言もあり、同署は男児が両親と同居した直後から、日常的に虐待されていた可能性があるとみているとの事。

亡くなった男児(7)の通う市立大和田小によると、男児は6月14日、額にあざを作って登校。この時点で学校側は虐待の疑いを抱き、男児が「宿題をやるのが遅いからお父さんに殴られた」と話したことから翌15日、児相に「虐待の疑いがある」と通報した。男児には軽度の知的障害があったという。

児相側は同日、児童福祉司が母親の女性容疑者(29)に電話。女性容疑者は「(あざに)気づかなかった。たたいていない」と返答した。

6月21日に児童福祉司が家庭訪問した際には、あざについて「弟とふざけて頭突きをしたのでは」と説明したようだ。しかし、女性容疑者は「宿題ができないことが一番大変。イライラして怒ってしまう」と育児ストレスのような状況を明かし、父親の男性容疑者(44)は「何度言ってもわからないときは手を出すこともある」と暴行を認めていたとの事。

その後、家庭児童相談員が面談などをしていたが、7月14日には女性容疑者が「私の体調も悪いし、いっぱいいっぱい」と話していたらしい。

児相は「児童養護施設にいた子供だったこともあり、『注意していこう』としていた」と説明。一方、26日午後に会見した市こども青少年局の局長は「もっと虐待の疑いをもってよかった」と述べたとの事。

こんな事件ですが、大阪市西淀川区と言えば、2009年の大阪西淀川区女児遺体遺棄事件と言う有名な児童虐待死事件があった所なんですが、その事件は教訓とはならなかったのかな?

たしかに、報道だけみると、悪い条件が重なっているみたいだけど、周囲も虐待に気付いていたのに助ける事ができなかったのが残念です。

亡くなった男児の冥福を祈ります。

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コメント

これは何かの新聞の記事ですか?

よければ教えてくださいm(_ _)m

投稿: まゆ | 2011/08/31 15:49

まゆさん、こんばんは
幾つかの報道記事をまとめた物です。
なので一つの記事と言うわけではないです。
大阪市西淀川区、7歳、虐待のキーワードで検索してもらえれば何件かヒットすると思います。

投稿: ASKA | 2011/09/02 00:35

継父の無職、男性容疑者(44)=傷害致死容疑で逮捕=が大阪府警西淀川署の調べに対し、「(長男が)悪さをしたときには手を上げた。(実子である)三男には暴行していない」などと、長男のみに日常的に暴行していたことを認める供述をしていることが27日分かった。

 同署は同日、男性容疑者と実母の女性容疑者(29)=同=を送検。虐待は同居直後から始まったとみられているが、6月以降には長男の顔にあざがあるのが目撃され始め、同署はこの頃から虐待がエスカレートしたとみている。

投稿: ASKA | 2011/09/02 00:37

周辺の住民も虐待に気付いていたが、逆恨みが怖くて通報しなかったらしい。
確かに近隣トラブルと言うのもあるし、それはそれで怖いのだけど。
このあたりは、システムの問題で誰が通報したのか?分からないように処理できれば良いのではないのかな?
最終的に虐待の有無は児童相談所の職員や警察官等が確認できれば良いわけでどこの誰が通報したのか?は重要じゃないと思うけどな・・・・

投稿: ASKA | 2011/09/04 10:57

大阪市西淀川区で11年8月、男児(当時7歳)に暴行して死亡させたとして、傷害致死罪に問われた継父の男性被告(44)に対する裁判員裁判で、大阪地裁は29日、懲役7年(求刑・懲役10年)を言い渡したとの事。

判決は「被告は男児を大人の胸の高さから放り投げた。子を守る保護者が暴行を加え死亡させた責任は重い」と批判したらしい。

男児は大阪市内の児童養護施設に預けられていたが、男性被告と妻の女性被告(29)=同罪で起訴=が11年3月、引き取っていた。判決は、被告がこの年5月ごろから男児を継続的に虐待、事件につながったと指摘したらしい。

判決によると、森田被告は11年8月25日、自宅で男児を何度も殴った上、布団に放り投げ、翌26日に脳幹部出血などで死亡させたとの事。

この事件で市社会福祉審議会は29日、再発防止を求める報告書を市に提出した。学校側が把握した虐待情報や、虐待リスクのある家庭であるとの認識が児童相談所や区役所、児童養護施設などで共有されず、関係機関の連携が不十分だったと指摘したとの事。

投稿: ASKA | 2012/03/29 20:03

大阪市西淀川区の自宅で、小学2年の男児(当時7歳)を暴行死させたとして傷害致死罪に問われた母親の女性被告(29)の裁判員裁判で、大阪地裁は4月25日、懲役8年(求刑・懲役10年)の実刑判決を言い渡した。

判決によると、被告は、男児にとっては義父にあたる夫(懲役7年の実刑確定)と共謀。同月25日午後、男児の両肩をつかんで激しく揺さぶり、突き飛ばして転倒させるなど、2人で約7時間にわたって暴行し、脳幹部出血などで死なせた。

しかし、7時間も暴行するとは、なぜそこまで暴行する必要があったのか分かりませんね。これでは死ぬまで暴行したと言う見方もできてしまいますからね。

投稿: ASKA | 2012/04/25 20:12

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