東京都杉並区里子虐待死事件
東京都杉並区の自宅で平成22年8月、保育園児の女児=当時(3)=を暴行し、死なせた疑いが強まったとして、警視庁捜査1課は20日、傷害致死の疑いで、女児の里親で自称声優、女性容疑者(43)=同区成田東=を逮捕する事件が起きている。
同課によると「何もしていない。逮捕される覚えはない」と容疑を否認しているらしい。
逮捕容疑は昨年8月23日夜、自宅で、里子として養育していた女児を殴るなど暴行して脳に損傷を与え、死なせたなどとしている。女児は翌24日早朝、地下1階の階段下で倒れており、搬送先の病院で間もなく死亡が確認されたとの事。
事件直後、容疑者は調べに対し「階段から落ちた」などと説明したが、頭をはじめ全身に不審な傷跡やあざがあった、寝室に血痕があった、
ことから、警視庁は虐待の可能性を視野に捜査していたらしい。
鑑定や、専門家への意見聴取で、女児の死因が、揺さぶられたり殴られたりして血腫が生じて脳がダメージを受ける「急性脳腫脹」と判明。事件当時の状況から、捜査1課は容疑者が暴行したと断定したとの事。
さらに、自宅の階段の1階付近からは女児の髪の毛が大量にみつかっていたことが新たに分かり、警視庁は、容疑者が女児の髪の毛をつかんで殴るなどした際に大量に抜けたものとみて、さらに調べを進めています。
女児は両親と別居。一昨年9月から、容疑者ら夫妻に里子として預かられていたが、養子縁組はしていなかった。
容疑者と夫(42)、長女(16)、次女(13)と一緒に暮らしていた。
近所の人は「すごく明るくて活発な人でしたよ。2人お子さんいるのに、もう1人っていうのがね。そんなにお子さん好きなんだなって」と話したらしい。
容疑者は2010年6月14日、「わが家の里子は泣くほど困ることはしないし、施設に帰そうと悩むようなことも、今のところまだ一度もない」とブログにつづっていたようだ。
里子の女児を迎え、順調な生活を送っていたように見える容疑者。
本人のブログによると、着せ替え人形の声役をしていたといい、テレビのCMのナレーションなどの活動に加え、早稲田大学の大学院で公共経営学を学んだらしい。
また、早大大学院で公共経営学を学び、「中学教諭」「認定心理士」「個性心理学講師」の免許を持っていた。2011年8月4日のブログには「バカみたいに勉強して、博士になって、やりたいことは単純に…社会貢献なんですから」と書いている。
容疑者の知人によると、容疑者はPTAの会長を務めるなど、活発な性格だった反面、二面性のある性格だったらしい。
近所の人は「人の前ではニコニコされているけど、ちょっと外を歩いてると、むすっとして歩いてて、全然、『本当に同じ人?』っていう」と話したらしい。
容疑者のブログには、次第に里子を育てることについての不安な心境がつづられるようになった。
時折テーマパークや映画に連れて行き、風邪をひいたときは看病するなど、良き里親といった感じで「施設に帰そうと悩むような事も、今のところまだ一度もない」(2010年6月)と書いていたのだが、「ここ数日、里子の目が左右に離れたり…白目をむいて追いかけてきたり…というゾンビ現象が続いていて、どうしたものかと思っていた」「親でさえブキミと感じるほどの驚くべき顔で保育園や学校に行ったら絶対いじめられる」(2009年10月)という記述があったほか、女児が死亡する1か月前の2010年7月には、
「わたしが16年間という長いスパンで預かった里子は、明らかに心と体がつながっていない」
「なんだか、里子と向き合っていると、いろんなものが見えなくなっていく。これが、ダークサイドなのか?」と書かれていたようだ。
一方、里親をあっせんしている都は20日に会見し、「家庭訪問の際には問題は感じられなかった」と話した。
とこんな事件なんですが・・・
容疑者も心の勉強をした専門家みたいなんですが・・・勉強が足りなかったのかな?専門外だったのかな?
どうも、ブログの内容をみると自身の変化に気付いているように見えるんですよね。
それでも、自分自身が追い詰められている事に気付けなかったのかな?
あるいはプライドが邪魔をして他の人に相談できなかったのかな?
このあたりで事前に「信号」は発していた事件なので、本人か周辺の人間がこの信号をキャッチできていれば、この事件は防ぐ事が出来たかもしれませんね。
それが残念です。
なぜ、こんな事になってしまったのか?できれば、容疑者や周辺の人達には知っている事を全て話して欲しいですね。
経済的には問題なくてもそれだけでは里親には成れないと言う事なんだろうね。
無くなった女児のご冥福を祈ります。
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コメント
元々、F村女子高校(体育課)→T女子体育短大という、偏差値40程度の学力の人が
学歴ロンダリングの為に早稲田の院に入り、劇団や会社を経営(旦那の財力のおかげ)
し始めたら、何だか自分は社会的にイケてると勘違いして、里子を預かったんですよ。
ブラピやアンジーみたいに、恵まれない子を育ててみたかったんでしょう。
この容疑者、異常なまでの見栄っ張りな女なんですよね。
なんとなく、夫バラバラ殺人事のカオリン件容疑者を思い出させます。
私は低学歴をバカにしているつもりはありませんが、難しい事が得意でない人は
社会貢献がしたいとか、気取って余計な事をしないで欲しいです。
容疑者のブログ(魚拓)をほぼ全部読みましたが、実子や旦那について
全く書かれていないところを見ると、実際に家庭は上手くいってなかった様子。
すでに母親失格であり、妻の仕事もできていない女が、単なる見栄の為に
何の罪もない3歳の子供を殺したという、本当に許せない事件です。
投稿: ma | 2011/08/21 03:25
この容疑者のやっていないとゆう発言を私は最初、信じてしまってた…。
デモ、これじゃ虐待していた疑いがかなり強い様ですね。
なんだかやるせない、悲しい事件ですね‥。
容疑者は、虐待事件の典型的なタイプとはちょっと違うタイプだから、見抜くのが難しかったとは思うけど、同居してる家族は、その兆候に全く気付かなかったのか?
小さな少女の御冥福をお祈り致します。
投稿: 旧ウサギ | 2011/08/21 19:12
暴行を加え死亡させたとして、東京地検は9月9日、東京都杉並区、声優、女性容疑者(43)を傷害致死罪で起訴した。女児は左耳の付け根が裂けるなど、激しい暴行を受けたとみられる痕が残されていたという。
投稿: ASKA | 2011/09/09 21:35
6月26日、初公判が東京地裁で行われ、被告は声を震わせ、涙ながらに無実を訴えた。
女児を里子として迎えたころに書かれた被告のブログには、「目が合うと、にこっとする。いとおしい」とつづられていた。
しかし、その1年後には、「里子と向き合っていると、いろんなものが見えなくなっていく。これがダークサイドなのか?」と書き込まれていた。
この書き込みの翌月の2010年8月、女児は、被告の自宅で亡くなった。
当初、被告は、転落死と主張していた。
しかし、女児の左耳は裂け、全身には暴行の痕があったという。
犯行を裏付ける直接的な証拠がない中、検察は「犯行の機会があったのは被告だけ」などとして、被告が暴行したと主張した。
26日も被告は「わたしは殴っていないし、死に至らしめることは一切していません。わたしは無実です」と、あらためて虐待を否定した。
午後には、被告の次女(14)が証人として出廷し、倒れていた女児を鈴池被告が見たときの様子を証言した。
被告の次女は「母もびっくりした様子だった」と証言した。
判決は7月13日に言い渡される予定。
児童虐待事件の多くは密室の中で行われる為、判断が難しい事件が出てきますね。真実を知るのはその場にいた被告人だけですからね。
公判の行方に注目しましょう。
投稿: ASKA | 2012/06/27 21:26
暴行し死亡させたとして、傷害致死罪に問われた声優の女性被告(44)の裁判員裁判の判決で、東京地裁は7月13日、「事故死であるかのように偽装工作までしており、刑事責任は極めて重い」として、懲役9年(求刑懲役10年)を言い渡したらしい。
弁護側は、女児の体や服から被告と一致するDNA型が検出されていないことなどから、家族以外が暴行した可能性があるとして無罪を主張していたが、判決は「外部の者の犯行だとすると不合理な点があり、機会があったのは被告人だけだった」と退けたとの事。
動機については「被告が気にしていた、被害者の食事の食べ残しが発端とうかがわれる」と指摘したとの事。
被告側は「暴力は振るっていない」と無罪を主張、自宅の階段からの転落や外部者による犯行の可能性も指摘した。だが、判決は女児の耳が裂けるなど外傷が激しいことや、部外者が侵入したような不審な物音を家族が聞いていないことなどから「被告が犯人なのは明らか」と判断したとの事。
検察側は、暴行の機会があったのは被告のみで、酒の影響もあって犯行に及んだとして、懲役10年を求刑していた。
東京地裁は、女児が階段から転落して亡くなったとする弁護側の主張を退け、死亡原因は、被告の偶発的な暴行によるものとの判断を示したとの事。
暴行後には、自己保身から転落死であるかのような偽装工作をするなど、責任は重いとして、懲役9年の判決を下したらしい。
無罪を主張し続けた被告は、「判決は理解していますか?」と聞かれると、小さな声で「はい」と答え、裁判長が「控訴することもできますが」と話すと、「控訴します」と、法廷で控訴すると述べたらしい。
求刑が10年で判決は懲役9年ですね。
本来なら起こるはずのない事件だったと思います。
経済的にも問題なく、実子の子育て経験もある。その上、メンタルについても勉強している。
そんな人間が望んで子供を預かり育てようとしたのに、結果暴行により殺害してしまった。
(少なくとも裁判官は偶発的な暴行により死亡と判断したんですよね)
判決の通りなら、結局、そういった人でさえ、虐待事件を起こしてしまうと言う事なんだよね。
自分自身の心を制御する事ができなかった、自分の心を知る事ができなかった。
偶発的にせよ、耳が裂ける程の苛烈な暴行を加えてしまう程、自分自身が追い込まれている事に気付かなかった。
ブログにはどうも、自分の心の変化を記載しているような部分もあるので、自分では薄々気付いていたのかもしれないけど、それでも家族はおろか他の誰にも相談していませんよね。
自分の弱みを見せる事ができないプライドが邪魔をしたのか?
そして、暴行後には、自己保身から転落死であるかのような偽装工作をしている。
心について勉強した人間といて、今の自分自身の心理をどう分析しているのか聞いてみたいですね。
解離とか抑圧とかあるんでしょうか?
それとも単なる責任逃れなのか?
それから、一緒に同居していた他の子供達にもメンタルケアが必要だと思います。
投稿: ASKA | 2012/07/13 21:13
傷害致死罪に問われた女性声優被告(45)の控訴審判決が3月26日、東京高裁であり、裁判長は懲役9年とした一審東京地裁判決を支持し、無罪を主張した弁護側控訴を棄却したとの事。
弁護側は、女児は階段から転落して死亡した可能性があると主張し、暴行が原因だとしても家族以外が犯人だと訴えていた。判決は、女児の頭の傷から暴行を加えられたと認定した上で、死亡時間に家にいたのは被告だけで、外部の人間に犯行の機会はなかったとして、主張を退けたらしい。
2審も有罪判決で一審判決を支持ですね。
多分、控訴するでしょうが、新しい証拠がでなければ、棄却かな。
この事件で里親の難しさがクローズアップされたわけですが、この事件以後に里親の虐待事件の報道はありませんね。やはり、ちょっと特殊な事件だったのかな?
投稿: ASKA | 2013/03/26 11:54
傷害致死罪に問われた声優の女性被告(45)(上告中)に対し、女児の母親(38)が損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は27日、被告に約4800万円の賠償を命じる判決を言い渡した。
被告は「自分は犯人ではない」と刑事裁判と同じ主張を繰り返したが、判決は、犯行時間帯に自宅で女児と2人きりになったのは被告だけで、外部からの侵入の形跡もなかったと指摘。「第三者や他の家族による犯行の可能性はない」と判断した。被告は刑事裁判の1、2審で懲役9年を言い渡されている。
気持ちはわかるけど、ちょっと複雑な印象ですね。
投稿: ASKA | 2013/09/28 17:31
里子として育てていた女児=当時(3)=を暴行し死亡させたとして、傷害致死罪に問われた声優の女性被告(46)について、最高裁第1小法廷は2月18日付で、被告の上告を棄却する決定をした。懲役9年とした一、二審判決が確定する。
結局、最高裁まで上告して、控訴棄却です。
その間、無罪を主張していました。
外部の犯行と言ってもね・・・3歳児に対する暴行が苛烈すぎて、流しの人間の犯行には思えないし、顔見知りだったとしても、普通では、3歳児に対して暴行する理由が無いでしょうね。
現場で何が起きたのか?それを知っているのは、被告人だけですから、落ち着いたら、文章にして公表して欲しいですね。
これから、受刑者としての生活の中ではたして、事件と向き合う事ができるだろうか?
それが、できないと、社会復帰してからの生活が辛すぎるかもしれませんね。
投稿: ASKA | 2014/02/20 00:44