大阪市天王寺区東高津公園バラバラ事件その7(足りない合計)
続報です。
大阪府警に死体遺棄容疑で逮捕された無職男性容疑者(57)が09年4月の退職まで、同市内の元勤務先に一斗缶を保管していたことが9月1日分かった。
約3年もの間、切断した遺体を気づかれることなく保管していたらしい。
捜査関係者によれば、容疑者は「退職の際にタクシーで(一斗缶を)自宅に持ち帰った」とも供述しているらしい。
府警捜査1課は退職までの約3年間、勤務していた大阪市の製薬会社に保管していたとみて、裏付けを進めているとの事。
先月22日に逮捕された容疑者は容疑を否認していたが、その後「06年4月頃、妻と長男の遺体を自宅と元勤務先で切断し、4個の缶に分けて詰めた」と供述しているようだ。
同月頃死亡した妻(捜索願届け出当時47歳)と長男(同21歳)の遺体を遺棄した容疑が持たれている。
供述によると、容疑者は2人の遺体を大阪市内の当時の自宅で切断。
元勤務先に運び、原料を保管する倉庫で細断した。
一斗缶に詰め、自身が管理していた商品保管庫に移動したらしい。
さらに一斗缶が2個入る大きさの段ボールを特注し、それに入れていた。
保管庫は温度が27度程度に保たれたうえ、ほかの商品も段ボールに入れられた状態で保管されているため、ほかの社員は気づかなかったとみられているようだ。
見つかった3個の一斗缶のうち1個には、特殊な薬品名が記されており、容疑者はこの原薬の出荷先の製薬会社に勤務していた。
同社には長さ約50センチの電動のこぎりが常備されていたことや、一斗缶の一つに入れられていた緩衝剤と同一製品を使用していたことなども分かっている。
容疑者は09年4月に退職した際、会社付近から当時の自宅までタクシーで一斗缶を搬送。さらに昨年8月に転居したマンションにも持ち運んだが、「入院するため、今年7月下旬に捨てた」と供述している。
さて、再度情報を整理しよう。
1)2人の遺体を自宅で切断。
2)元勤務先の倉庫で更に小さく切断。
3)一斗缶4個に詰め、更にダンボールに入れて倉庫で3年間保管。
4)退職時に一斗缶をタクシーで自宅に持ち帰る。
5)今年、7月下旬に遺棄した。
とこんな所ですね。
1)の遺体の切断の前後に容疑者は選択を迫られたはず、遺体をどう処理するのか?
そして、たどり着いた結論は勤務先の倉庫で保管する事。
その場合に、木を隠すには森の中と言うわけで、会社で使っていた一斗缶に入れて保管する事にした。
しかし、その為には遺体を一斗缶に入るサイズに小さくしなければならない。
都合よく、切断に使える電動ノコギリもあったと・・・
こんな感じなのかな、だけど二つほど疑問がある。
A)2人分の遺体が一斗缶4個に入るのか?
B)27度に温度管理された倉庫だけど、遺体は普通に腐敗するはずで臭いは誰も気付かなかったのか?
A)2人分の遺体が一斗缶4個に入るのか?
についてですが、一斗缶の容量は約18リットル。人間の肉体の比重を1前後として考えるとと一斗缶1個に入る遺体の重量は約18kg程度でしょう。一斗缶2個にしても36kgと言うのは相当少ないのではないか?と思うわけです。
普通に成人男性なら体重で60kgぐらいはあったと思いますし、女性の場合でも50kgぐらいはあったのではないか?
そう考えると2人分の遺体は少なく見積もっても110kgぐらいはあったと思うわけです。
対して、一斗缶4個の容量は72kgなので、入りきらない遺体はどこへ行ったのか?が疑問なわけです。
自宅で切断した段階で内臓などを処理したのかな?
B)27度に温度管理された倉庫だけど、遺体は普通に腐敗するはずで臭いは誰も気付かなかったのか?
こちらですが、薬品倉庫なので相当、薬品の臭いが強くて腐敗臭には気付き難いかもしれないね。
他にも倉庫で保管する場合の問題として、誰も気付かないの?って素朴な疑問もあるけどね。倉庫の管理者、入庫、出庫の担当者など普段倉庫に出入りしている人間は気付かなかったのだろうか?
それに、期末ごとに「棚卸し」はあったはずですよね。
まー元々、存在しないはずの「物」なので棚卸しリストにも記載が無いから、気付かなかったと言う可能性はあると思うけど・・・
ただね、倉庫を管理する人間としたら、その箱に何が入っているのか?は分かるようにするはずなんだけどな・・・・
続報を待ちましょう。
参考リンク
大阪市天王寺区東高津公園バラバラ事件その6(容疑者逮捕)
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コメント
倉庫は容疑者が管理していたようなので、
誤魔化しが効いたのかもしれないですね。
投稿: | 2011/09/04 22:33
強力な防腐剤でも入手して混ぜておいたのかなぁ?
投稿: さすらい | 2011/09/05 00:12
殺人容疑で再逮捕された無職の男性容疑者(57)が事件前、家族名義の保険契約を勝手に解約し、解約時の返戻金を自身の借金返済にあてていたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。
大阪府警天王寺署捜査本部は同日、容疑者を送検。金銭面の問題が妻=当時(46)=らにばれ、トラブルになっていたとみて、殺害に至った詳しい経緯などを調べている。
捜査関係者によると、容疑者は、パチンコなどが原因で消費者金融から借金を重ね、事件当時は約400万円に上っていた。家族名義の生命保険を妻らに相談せずに解約し、返戻金で借金を返していたという。
容疑者は、事件直前に妻と保険について話したとの趣旨の供述をしているといい、捜査本部はこの話し合いの中で、勝手に解約していたことや借金が明らかになった可能性があるとみている。
投稿: ASKA | 2011/11/05 16:47
妻と長男を殺害し、遺体を入れた一斗缶を捨てたとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた男性被告(59)の裁判員裁判の判決が7月17日、大阪地裁であった。裁判長は長男の殺害を認める一方、妻については殺意を示す証拠がないとして傷害致死罪を適用、懲役28年(求刑・無期懲役)を言い渡したとの事。
判決によると、被告は2006年4月、大阪市天王寺区の自宅マンションで長男(当時21歳)を殺害し、妻(同46歳)も暴行して死亡させた。切断した2人の遺体を一斗缶に入れ、11年7月ごろ同区内の公園と路上に遺棄した。
判決は「遺体を解体して隠し、周囲に『家出した』とうそをつくのは極めて異常。自分が死亡させたことを隠すためだと考えなければ、合理的な説明がつかない」と指摘し、被告が2人の死亡に関与したと判断したとの事。
そのうえで、自宅に長男の大量の血痕があり、激しい暴力を受けたと推定されるとして殺意を認めた。妻については血痕などの証拠がなく、「何らかの暴行を加えて死亡させた」として傷害致死罪を適用した。
動機や殺害の順番など事件の経緯は不明とした。そして「一斗缶に詰めた遺体を路上や公園に放置し死者の尊厳を踏みにじり、社会に与えた衝撃も大きい。反省せず、重い刑で臨むしかない」と指摘した。被告は死体遺棄罪は認めたが、殺人罪は無罪を訴えた。検察側は2人への殺人罪の成立を主張していたとの事。
28年ね、1人殺害、もう1人は傷害致死、死刑にはならないが、無期懲役のボーダーラインだったんでしょうね。
とりあえず、控訴するのかな?
投稿: ASKA | 2013/07/18 12:04
控訴審判決で、大阪高裁の裁判長は4月24日、懲役28年とした一審大阪地裁判決を支持し、被告側控訴を棄却した。
投稿: ASKA | 2014/04/26 19:19
殺人と死体遺棄の罪に問われた無職、男性被告(60)について、最高裁第2小法廷は、被告の上告を棄却する決定をした。
決定は15日付。長男について殺人罪、妻には傷害致死罪を適用し、被告を懲役28年とした1、2審判決が確定する。
被告側は「妻が長男を殺害し、自殺した。その事実を次男に知らせないようにするため、遺体を隠した」と主張していたとの事。
25年7月の1審大阪地裁の裁判員裁判判決は、長男への殺意を認定したが、妻については「どのような攻撃があったか推認させる証拠がほとんどない」と傷害致死罪を適用。26年4月の2審大阪高裁も支持した。
これで刑が確定したわけですが・・・
残された次男がかわいそうですね。
行方不明の兄と母は殺されていて、その犯人はなんと父だったって事ですからね。
しかし、殺さなければならなかったのかな?
結局、事件の真相は被告人の胸の中にしかないけど・・・
ギャンブルで借金があって、返済の為に妻の生命保険なども解約したと言う事なら、返済の為にいろんなお金を使ったんだろうな。
長男の学費なども使ったのかもしれない。
しかし、本当の事を話せば、「ダメなオヤジだ」ぐらいで済んだかもしれないけど・・・
たぶん、話せなかったんだろうね。お金だけがなくなってしまって、気付いた家族に責められて、仕方なく殺してしまったと言う流れかもしれないけど・・・
そんな事で、家族は捨てられない、殺せないと思うけどな・・・
真実を知っているのは被告本人だけなんですよね。
60歳ですか、仮釈放まで18年ぐらいかな、78歳になった時、全てを話す事ができるのだろうか?
とは言え、残った次男も真実を知りたいとは思わないかもしれないね。
ギャンブルで借金作って、そのせいで、家族を失う事になってしまった。
ギャンブルで借金を作らなければ、今頃、夫婦で孫と遊ぶようなありふれた幸せを味わう事ができただろうに。
どの事件もそうだけど、結局、「人間、ちゃんと生きないといけない」ってのが教訓なんだろうね。
投稿: ASKA | 2014/10/17 20:18
今更になりますが、私は、こういった事件がいつかは発覚するだろうと予測と、そして、当時の連れに予言していた者です。
というのは、その事件が起こるもっと前の私が中学生である1997年頃の話になります。
当時の連れと遊び帰り間際の夕方、東高津公園の鉄棒前で下らないことを話しながらたむろしてました。そこにぷーんと異臭が漂ってきました。目で追えると思えるくらいの感覚を身に覚えるキツさでした。実際鼻と目で追って見るとそこに、テープでぐるぐる巻きにされて黒ビニールが少し見える一斗缶が置いてました。
匂いの種類は納豆か、劣化した豚足のような匂いだったので、連れに足の臭い奴がいたので「お前の足の匂いとちゃう?」と、からかったのを覚えています。
なんやかんやで結局、鳩の死骸か、豚足か、ヒトの足かで話は進み、私は、鳥の死骸の匂いを知っていて一斗缶の異様さとも重なりヒトの足だと断言しました。
いつかバラバラ殺人事件になるわ、とも言い切りました。
事件が揚がったときは、当たったのと当たって欲しくなかったのとで複雑な思いになりました。
この事件は私的にも余りに不合理的過ぎてしかたがありません。
なぜ、体を細かくして下水に流せば良いものを(非情な発想過ぎてすみません)、部分的に残してたのかがしっくりきません。一斗缶が何処かのゴミ処理施設に着いてたとききますしね。
投稿: テンノウジ | 2020/07/06 09:42
テンノウジさん、こんにちは
コメントありがとうございます。
なるほど、現場の公園付近では、一斗缶に都合の悪い物を入れて放置するような事が時々あったんですね。
事件で殺害したのは2006年頃のようですから、97年の一途缶はこの事件とは関係ないでしょうが、開けていたら、別の事件になっていたかもしれませんね。
投稿: ASKA | 2020/07/08 19:03