続報です。少年が逮捕されました。容疑を認めているようです。
埼玉県三郷市の路上で11月、帰宅途中だった同市立中学3年の女子生徒(当時14歳)が何者かに切りつけられた事件で、埼玉県警は12月5日、同市に住む通信制高校2年の男子生徒(16)を殺人未遂などの容疑で逮捕したとの事。
発表によると、男子生徒は11月18日午後5時45分頃、三郷市鷹野の路上で、女子生徒のあごを刃物のようなもので突き刺し、殺害しようとした疑い。女子生徒は約2週間のけがを負い、約10日間、入院していたらしい。
12月5日午後5時15分頃、男子生徒が現場から約2・7キロの同市高州の路上で自転車に乗っていたところを埼玉県警の捜査員が職務質問したらしい。
折りたたみ式ナイフ(刃渡り約15センチ)とナタ(刃渡り約17センチ)を所持していたため、銃刀法違反容疑で現行犯逮捕したらしい。
調べに対し男子生徒は「歩いている人を殺そうと思って持っていた」と供述しているらしい。
女子生徒が切りつけられた事件について「(持っているのとは)別の包丁で刺した」などと容疑を認めているらしい。
埼玉県警によると、数日前から「ナイフを持ってうろついている人がいる」という複数の情報提供があり、中には「高校内にナイフを持ち込んでいる生徒がいる」などの具体的な情報も寄せられたことから、捜査線上に男子生徒が浮上したらしい。
捜査員が男子生徒の周辺を警戒しながら捜査を進めていたとの事。
捜査関係者によると、三郷市の事件現場にあった防犯カメラには、黒っぽい服装で自転車にまたがる男子生徒とみられる男が映っていたらしい。
三郷市と松戸市の事件について「自分がやった」と容疑を認め、「事件の被害者とは面識がない」とも述べているらしい。
12月2日には松戸市の現場から約10キロ離れた千葉県柏市の路上で、塾帰りの小学4年の女児がカッターナイフを持った黒い服装の若い男を目撃していたが、この情報については「俺じゃない」と話しているらしい。
また、5日に三郷市内で職務質問された際に男子生徒がバッグの中に持っていたナイフとなたは、いずれも未使用だったことも判明したらしい。
埼玉県警は男子生徒は次の犯行のため新たに準備した可能性があるとみて、犯行の詳しい動機などを調べているとの事。
捜査関係者によると、男子生徒は両親と弟の4人家族。職務質問された際、男子生徒は特に抵抗する様子は見せず、県警のその後の取り調べに対しても落ち着いて対応しているらしい。頭髪は黒く、「ごく普通の少年という印象」(捜査関係者)らしい。
県警が5日夜から6日未明にかけて、三郷市内の少年の自宅を捜索したところ、事件で使ったとみられる包丁を含め二十数本の刃物が見つかったらしい。
県警は同日、殺人未遂容疑で、少年をさいたま地検に送検した。捜査関係者によると、少年は調べに対し、感情をあまり表に出さず、落ち着いた様子で素直に調べに応じているらしい。
少年は三郷市で帰宅途中の中学3年の女子生徒(15)を襲ったとされる11月18日は当時通っていた千葉県内の高校を欠席していたらしい。
捜査関係者によると、犯行時の状況について「自転車で追い抜きざまに刺した」という趣旨の供述をしているらしい。
男子生徒は両親と弟の4人家族。地主といわれる家系の長男として育ったらしい。
地元の小中に進学、知人や同級生らは「特に目立つことはないが、明るい性格だった」と話しているらしい。
昨年4月には千葉県内の私立高校に進学。商業科で学んでいたらしい。
制服の第一ボタンまできちんと留める真面目な感じの生徒だったらしい。
周囲が変化に気づいたのは昨年10月ごろ。同級生に突然、猫を虐待する海外の動画のアドレスを送りつけてきたとの事。
同級生が「猫を殺したりするの?」と尋ねると、男子生徒は「殺しているよ」とニヤニヤしながら答えたらしい。
別の日には学校にスタンガンを持ち込んで周囲に見せびらかし、「知らない人に使ってみようかな」などと話していたようだ。
次第に距離を取る同級生が増え、クラス内で孤立していったらしい。
2年生になってもこうした状況は続き、「バイクとか畑、物置、車に放火した」と話し、現場と思われるような写真をみせることもあったらしい。「護身用」としてナイフを2、3本持ち歩き、授業中はいつも寝ていたらしい。
そして11月末、同級生によれば、男子生徒は実際に殺した猫の首を学校に持ってきたとの事。
「猫は5秒で殺せる」と自慢げに話す男子生徒に対し、同級生が「本当に殺せるのかよ」とからかったことが発端だったらしい。
男子生徒が、レジ袋に包んだ猫の首入りの瓶をカバンから取り出すと、女子生徒の悲鳴が響いたとの事。男子生徒は瓶をカバンにしまい授業を受けていたらしい。
体調を崩し、保健室に運ばれる生徒もいたらしい。
学校側が翌日、少年にただしたところ、「持ってきたのはおもちゃだ」と話したらしい。
少年側から数日後、「自主退学したい」と連絡が同校にあり、事件の3日前に当たる11月15日、退学届が郵送されたとの事。退学理由は「本人の進路変更」で、少年が保護者と話し合った結果だったらしい。
千葉県松戸市で女児が刺された事件の直前に通信制高校に移ったらしい。
さてと、ちょっと時系列をまとめると
2010年04月 高校進学
2010年10月 猫殺しの動画を紹介、スタンガンを学校に持ち込む
2011年04月以降 護身用にナイフを持ち歩き、放火したと話していた
2011年11月上旬 実際に殺した猫の頭部を学校に持ち込む
2011年11月15日 退学届けを郵送
2011年11月18日 三郷市鷹野の事件発生
2011年12月01日 千葉県松戸市の事件発生
2011年12月02日 千葉県柏市の事件発生(否認している?)
2011年12月05日 銃刀法違反容疑で現行犯逮捕
昨年の秋ぐらいから行動などに変化がでてきたらしいですね。
この変化から今回の人を襲う事件までが約1年ですか、短いのか長いのかは良くわからないけど、この1年間の間で彼を更正させるチャンスはあったのかもしれないね。
昨年の秋に何がきっかけで変質が始まっているのか?そのあたりの情報が欲しいですね。
ただ、ちょっと思ったのは、タリウム事件の時も事件前に動物実験や解剖などを行なっていたんですよね。タリウム事件では彼女の眩い才能のキラメキが暗黒面を覆い隠していたのかもしれないけど、今回の事件では容疑者の少年は目立つような存在ではなかった、さらに異常行動を隠そうともしていない。それなのにどうして周囲の人間は彼の変化に気付く事が出来なかったのか?
あるいは変化に気付いていたが、関わりたくないと考えたのかな?
学校だって猫の首の事は把握していたなら、親に連絡をしたのかな?
そんな事を考えると、この少年は誰からも関心が持たれずに、1人孤立して、悪魔の囁きのままに変質していったのかな?などと考えてしまう。
でも、少年犯罪では稀にメンタルに問題がある場合もあるのでこのあたりの情報も欲しいですね。このあたりは精神鑑定が必要かな。(参考リンク:少年犯罪の深層・・・家裁調査官の視点から)
続報を待ちましょう。
参考リンク
千葉松戸市女児通り魔事件
千葉松戸市女児通り魔事件その3(保護処分決定)
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