« 秋田県秋田市動物園チンパンジー指噛み千切り事故 | トップページ | 大阪府和泉市4歳児虐待事件 »

2012/03/30

島根県立大女子大生バラバラ殺害事件その35(遺体はなぜ発見された?)

遺体はなぜ発見されたのか?
これまで私は遺体が発見されても犯人には逮捕されない絶対的な自信があった為だろうと考えていました。

しかし、本当にそうなのか?と言う疑問が今回の記事の始まりです

まずは初心に戻って考える。
遺体が発見されるのはやはり、犯人にとって不利なのは間違いない。
だから、発見されるように遺棄したのはそれが犯人の目的その物か、あるいは犯人が有利になる為の工作だとも考えられます。

1)発見される事自体が目的の場合
 普通に遺体を見せ付けたいとか、事件を誇示したいとか、世間を騒がせたいとか、そんなところかな。
だけど、この方向で考えた場合に1点だけ気になる点があります。
それは、遺体の発見時期が予測出来ない点です。
いくら有名の山とは言え、冬の山に登る人は殆どいないのではないだろうか?
さらに雪でも降れば、肝心の遺体も発見されないかもしれない。

つまり、この場合、遺体が発見される時期は制御できないし、およそ発見されるのは雪が溶けて春になり木の芽や山菜が取れるようになってからでしょう?

そうなると、発見された時の社会に対するインパクトが緩んでしまうのではないだろうか?
それでは目的に反するのではないだろうか?

2)発見される事で犯人に有利になる為の工作の場合
これが問題です。そんな事が本当にあるのか?
では考えてみよう、もし「遺体が発見されなかったらどうなったのだろうか?」
遺体が発見されなければ、事件は失踪事件のままだったはずです。
捜索はされたでしょうが、捜索範囲は失踪した浜田市が中心になったでしょう。

つまり、それ自体が犯人にとって不利になる場合ですよね。
この時捜索される範囲は被害者の行動範囲と交友関係が中心になると思います。

だけど、この捜索範囲は遺体が発見されて身元が特定された場合の捜査範囲と同じなんですよね。

まー、殺人事件と失踪事件の差はあるのですが、当然、捜査は殺人事件の方が厳しくなるはずなので、これは逆に犯人にとって不利になると思えます。
つまり、これ以外に理由があると言う事ですね。
(爆弾は一つじゃないと言う事で・・・)

では、遺体が発見された場合に変化する事があるのか?
遺体が発見された場合、当然、捜査範囲が遺体発見現場まで広がる。
捜査人員は限られているから、捜査範囲が広がれば捜査の手は緩む?

しかし、これだけでは犯人にとって明確に有利な状態とは言えないね。
では、ここで遺体遺棄現場の地理的な場所を確認しよう。
臥龍山の航空写真と地図
これを見ると、臥龍山の位置が絶妙です。

失踪現場の浜田市、さらに近隣の益田市、江津市、瀬戸内海側の広島市とは多少遠くなるがそれらの市のほぼ中心が臥龍山となっている。

そう考えると、臥龍山で遺体が発見される事で一気に捜査範囲が広がる。
更に県警の管轄をまたぐ事もできる。
捜査をかく乱するには一番良い場所だと思う。

でも、ホントに捜査のかく乱になるのかな?
それらの市にも当然、警察署があって捜査人員がいるから専属でなくても捜査協力を求める事ができる。しかも、時間の経過は捜査する側に有利になる、まー逆の場合もあるけどね。

そう、これだけでは明確に犯人に有利になるとは言えないよな・・・・
犯人にとって有利なかく乱とは明確に捜査の方向をミスリードする事のはずです。

だから、この場合なら明確に捜査ポイントを連想させる場所の方がかく乱には効果があると思う。

その方向で考えるならば、臥龍山よりも効果的な場所があったと言う事だよな・・・

もっと単純なのかな?
山に遺棄したのは、それ以外の物から目を逸らす為?
山の反対と言えば、海か?
海側、失踪した浜田市のある日本海側から目を晒すためならば、効果があるかもしれない。

でも、浜田市自体は何しろ被害者が生活していた場所だから、どうしても注目される場所なんだよね。
ならば、浜田市に隣接する益田市、江津市から目を逸らす為ならば効果は期待できるかもしれないけど・・・・

結論を出すには決め手が無いと言うか根拠が薄すぎるね。
とは言え、考える事を止める事もできないのでこれからも考え続けます。
爆弾は一つとは限らないからね。


 
 

|

« 秋田県秋田市動物園チンパンジー指噛み千切り事故 | トップページ | 大阪府和泉市4歳児虐待事件 »

コメント

ASKAさんの緻密な推理はいつもすごいなーと思います。

私は単純思考なので、正気の沙汰じゃない犯人のする事だから、自分が有利かどうかとかの判断が一般人とは全然違うんだろうと思います。

例えば、普段抑圧された精神の犯人が、「自分だって人にはできない、もの凄い事かましてやる」みたいに思ってて、それが抑圧された精神ゆえに、普通に考える凄い事(プラス評価に繋がるような)ではなくて、恐ろしく歪んだ事であり、でも街中にばら蒔くような大胆な度胸はなく、中途半端なプライドも捨てきれず、犯人なりには意味あって、あるいは「なんとなくそこがいいと思って」山中に…という感じがします。

一日も早く捕まって欲しいし自首すべきですね。

投稿: りさりん | 2012/03/31 08:16

犯人にはあまり時間がなかった。拉致後解体してから遺棄だし、疾走が騒がれだすと、非常線が張られ、遺棄のための移動が難しくなる。拉致してすぐに浜田から離れたのではないか?遺棄現場近くで解体の可能性もある。道路地図を改めて見ると、犯人はむしろ広島側から遺棄に行ったようにも思える。本当にあの山はビミョーな位置にありますね。

投稿: 明智 | 2012/04/02 07:24

こんにちは。 私も自分なりに推測してみました。

遺体がわざわざ人がよく訪れる山中で発見された件ですが、私はこう推測します。

犯人は残虐性を持ち合わせてる半面、一般の人間と変わらない慈悲のある面も持ち合わせているんじゃないでしょうか。

過去に推理した方々は、犯人の残虐性や異常性にばかり目を向けがちで、もしかして犯人には慈悲があるということまで推測していません。

つまり、当初は自分の性的欲求を抑えることが出来ず、女性を殺したが、ある程度の欲求が満たされたあとふと我に返り、自分が殺してしまった女性の遺体を見て、頭部や胴体部分だけでも誰かに見つかる所に遺棄して、被害者家族に返す目的だったのではないでしょうか。

そうでなければわざわざ人目につく山中に遺棄はしないと思います。

いろんな推測がありますが、このパターンも考えられると思います。

犯人は感情の起伏が激しいが、性的欲求が極限まで高くなる以外は普通の感情で普通の暮らしをしているのでしょう。


また胴体の内臓や性器部分、乳房が切り取られていたのは、自分に繋がる証拠を隠滅したというよりは、やはり食人行為が目的だと推測できます。

過去にパリで食人事件を起こした佐川の例と非常に似ています。

両手足が見つからないのは、食べて骨だけになってしまえば、あとは時間をかけて粉々にしたりしていろんな方法で処分できるからです。

骨だけになってもまたどこかに遺棄できると思いますが、犯人はリスクを負ってまでもう一度遺棄しようとは思わないでしょう。外に捨てに行くよりは自宅で処分するはずです。

両手足が見つからないのはそのためだと推理できます。

また犯人の遺体解体などの犯行現場ですが、犯人はマンションやアパート暮らしではないと推理されてますが、マンション・アパートも含まれることは十分考えられます。

マンションやアパートなどの一階部分に住んでいれば人があまり出入りしない夜中の時間帯に遺体を自室に運ぶことも可能だと考えられます。

もちろん監視カメラの設置されてないマンションやアパートでしょう。
監視カメラが設置されていれば必ず足がついてしまいます。

自分が推理してみたのはここまでです。

投稿: シン | 2012/04/04 01:24

わざわざ人目につく場所への遺棄なら、遠くは慣れた場所にリスクを犯して移動させるようには思えません。だからこの犯人に慈悲があるとはとうてい思えません。これだけ出鱈目なことをしでかして、犯人の心に抑止力があった説には違和感があるし、もしそんな奴がいたらと思うと憤りをおぼえます。

投稿: 明智 | 2012/04/04 21:27

確かに臥龍山は、陸、海の中心に位置していますね
これは計算なしにという方が逆に不自然な感じがするレベルです。
逆に犯人宅が近いがゆえに起こした行動の表れでなのでしょうか。
置き去りにされた靴の件でも、一見複数で強引に拉致されたイメージもあります。
これも近いがゆえの遠方を匂わせるための単独犯の心理行動なのかもしれません。

もう少し妄想しますが
引っかかっている犯人の頭部の扱いなんですが
ASKAさんは犯人が誤って頭部を落としたと推理をしておりました。
喜々として頭部を扱えない者にすれば、ホラーの極みの行動となります。
手元がおぼつかなくなる事も道理で、落としたのは自然な感じがいたします。
本来、計算ではもっと目立つ位置に置く計画だったのでは?
過去に未成年者が頭部で社会を騒がせた事件が続きました。
この部分は年齢へのミスリードなのでしょうか。
その線で掘り下げて推理をすると残りの遺体を乱雑に遺棄した事も
本来の犯人の性格、姿なのか?と疑問が出てきます。

発見された遺体からでも死因は限定出来ているかもしれません。
眠剤の反応とかの有無も。
もし本当に近い人間ならば眠剤、次に声をたてない紐の絞殺でしょうか。


投稿: % | 2012/04/04 23:30

はじめまして、たまたま通りかかった者ですが、緻密な推理と妄想に一気に読ませて頂きました。

わたしは山歩きを趣味としている者です。
臥竜山はエリアが違う遠くの山なので概要を知りません。
それでも一連の推理に出てくる山の印象を要約すれば、自然豊かで湧水もあり、動植物が多い豊かな恵みのある山。そして人気スポットであり多くの人が訪れる場所。
こんな印象を持ちました。
行くのに手頃で自然豊かな山で通年通して多くの人が訪れるとなると、環境問題なども在ったのかなと考えます。
その山でこのようなバラバラ遺体が発見されたとなると、人の訪問数は変化したのでしょうか?
車で入れる最終地点の回転場。そこから山頂へと向かう登山道上。麓の林道入口の先。
山へ入る要所地点が遺体発見現場のようです。
こんな状況の山には、自分なら歩きに行こうとは思いません。山菜採りの人も同じでしょう。観光の人も。
きっとこの山に訪れる人の数は激減したのではないでしょうか?
人の往来が無くなれば人の手の加わった自然ではなく、野生のままの山に戻っていく事でしょう。
被害女性は動物愛護のボランティアをしていたそうですが、自分の趣味もあり、山の自然保護とか動物愛護とか、こんな視点で妄想をしてしまいました。

投稿: ロン | 2014/07/13 13:48

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 秋田県秋田市動物園チンパンジー指噛み千切り事故 | トップページ | 大阪府和泉市4歳児虐待事件 »