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2012/03/09

広島県マツダ宇品工場無差別殺傷事件その5(一審無期懲役)

3月9日、殺人などの罪に問われた元同社期間社員、男性被告(44)の裁判員裁判の判決が広島地裁で言い渡された。

裁判長は「計画的かつ非情で、極めて危険な犯行」と述べ、求刑通り無期懲役を言い渡したとの事。弁護側は控訴する方針らしい。

判決では、被告は2010年6月22日朝、工場内を車で時速40~70キロで暴走し従業員12人を殺傷したとの事。

公判では、刑事責任能力の有無が争点となった。

判決は、被告はマツダの同僚から集団ストーカー行為を受けたと思いこみ、犯行時は「妄想性障害」だったと認定したようだ。
しかし「この精神障害の影響は著しくなく、被告の攻撃的な性格などに基づく犯行」と完全責任能力があったと認めたとの事。

さて一審判決が無期懲役となりました。
死亡が1人で11人が怪我ですから、死者が1人では死刑は無いと言う事ですね。
当時、妄想性障害があったと認定したけど、その影響はそれほどなくて、被告の性格が悪いのが原因と言う事になるのかな?

とは言え、この手の事件はもうどうしたら良いものか?と考えると答えがでません。
これはある意味で「無理心中」です。
誰でも良いから関係者を殺して道連れにし、自分は逮捕されて死刑になる。
自爆テロと言い換えても良いかもしれません。

もう、死ぬことを覚悟している、あるいはそれを望んでいるので世の中の殆どの事が犯行の抑止力になりません。

その状態になってしまっては、もう打つ手が無いのです。
日本の社会は基本的に善意やモラルを前提に成り立っています。
会社の中で銃を乱射したり刃物を振り回したり、車を暴走させて人を殺す事を想定していません。
設計する人間も発注する人間もそんな事は考えた事が無いでしょう。

その状態になってしまったら、犯行を行う人間には障害は何も無いも同じです。

だから、その状態になる前に手を打つ必要があるのですが・・・
だけど誰がそんな状態になるのか?なんて分かりませんよね。
この経済状態では就職できない人もリストラされる人も大勢います。
自己都合で会社を辞める人だって沢山いる。
社会や自分の境遇に不満を持つ人間は沢山いるわけです。

その中から犯行を行う人間を予測してピンポイントで対応するなんて事は不可能でしょうね。

だとしたら、誰がそうなっても良い、あるは誰もそうならないような対策を事前に打っておくしかないと思います。

ではその方法は何なのか?・・・それが問題ですね。
短期的な対策と長期的な恒久対策を考えていかなければなりません。

景気が良くなれば、かなりの部分が改善されると思いますがそれは「景気任せの神頼み」的な物で恒久対策にはならないでしょう。
なにしろ、常に景気が良いなんて事はないでしょうから。
不景気になっても人々が幸せでいられる方法が必要なんでしょうけど・・・難しいですね。

一つの回答としては「心」の問題なのかと思います。
貧しくても「幸せ」で居られる「心」があれば良いのかと・・・それを全員が持つと言うはやはり無理かもしれませんね。

参考リンク
広島県マツダ宇品工場無差別殺傷事件その4(続報)

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コメント

 この事件も、雇用企業の被告に対する対応の酷薄さや異常性の吟味が審理の中から完全に排除・回避され、企業の事件への大きな与因を闇に葬ったという点で、「裁判官・検察官に弁護人がグルになった大茶番」と言えるのではないかと憂慮します。
 秋葉原連続殺傷事件も加害者に対する雇用企業の異常な仕打ちに対する判断が意図的に回避され、この事件同様に加害者の単なる精神状態の問題に矮小化されました。
 このような裁判が繰り返される限り、企業による、弱い立場の雇用者に対する出鱈目な仕打ちは、ますますエスカレートし、それに比例してこのような殺傷事件も爆発的に増加するでしょう。

 それにしても、裁判官・検察官のみならず、本来は被告を保護すべき弁護人までがグルになって被告を陥れる刑事裁判が、あまりに横行しすぎです。一度目をつけられたらどんな強靭な精神の持ち主でも有罪からは逃れられないです。
 法科大学院制度になって、馬鹿で借金まみれの法曹が垂れ流されていますから、今後この傾向はさらに悪化することはあっても良くなることはありますまい。

投稿: あすな郎 | 2012/03/28 16:52

3月11日、2審の広島高裁は、1審通り、無期懲役の判決を言い渡した。
1審で、広島地裁の裁判員裁判は、無期懲役を言い渡していて、弁護側が、事実誤認があるなどとして控訴していた。
11日の裁判で、広島高裁の裁判長は「1審判決に是認しがたい誤りがあるとは認められない」と控訴を棄却し、無期懲役を支持する判決を言い渡したとの事。

弁護側は心神耗弱を主張して、一審判決の破棄を求めていた。

この事件も2審になると扱いが小さくなってしまいましたね。一審判決に続いての無期懲役です。
量刑は妥当だと思うのですが、事件の背景とかはもう少し社会の中で議論があっても良かったかもしれませんね。

投稿: ASKA | 2013/03/11 21:38

被告(45)について、最高裁第2小法廷は24日の決定で被告側の上告を棄却した。

求刑通り無期懲役とした1、2審判決が確定する。

公判では責任能力の有無が争点となり、1審・広島地裁の裁判員裁判は昨年3月、「精神障害の影響はあったが、犯行は被告の判断で行われた部分が大きく、完全責任能力があった」と認定。2審・広島高裁も今年3月、1審の判断を支持した。

無期懲役が確定ですね。
事件の背景などはあまり、議論されずにこの事件も忘れられていくんでしょうね。
個人の性格や資質の問題になっていますけど、労働問題の延長とも思える事件でした。

今、解雇特例特区などが議論されていますが・・・
この事件を見ると、ホントに大丈夫なのか?と思いますね。

誰もそんな特区では働きたくないと思うけど・・・
だからこそ、そこでしか働けないような人も出てくると思うんですよね。
分かっちゃいるけど、辞めたくない人も出てくるでしょう。その時、似たような問題は起きないのか?
ちょっと心配になりますね。

投稿: ASKA | 2013/09/27 12:06

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