島根県立大女子大生バラバラ殺害事件その43 (遺体損壊)
遺体の解体、損壊はこの事件では特に目立つ部分です。今回はこの点について考えてみます。
遺体を解体する理由としては
1)運搬の為
2)うらみを晴らす為
3)異常性のアピールや偽装、みせしめ等
4)趣味嗜好
5)共犯の手段
大きくこのぐらいでしょうか。
これらについて考えてみます。
1)運搬の場合
ちょっと、疑問があるのは解体だけでなく、損壊も酷いと言う点です。運搬するだけなら、手間をかけずに処理したいはずですし過度の損壊は不要だと思います。
2)うらみを晴らす為
これだと、酷い損壊も説明できるのですが、被害者がそれほど恨まれるような人物とは思えないので、裏付ける情報が欲しいですね。
3)異常性のアピールや偽装、みせしめ等
このあたりは、どちらかと言うと犯人側の都合や趣味と言う事も含みますが、否定する根拠がありません。
4)趣味嗜好
そのまま、ずばり「犯人の趣味」ですね。これも否定する根拠がありません。
5)共犯の手段
もし、複数犯の犯行だとしたら、被害者を最後に殺害した人物は一人かもしれません。
あるいは、見張りや運転だけと言った下っ端的な役回りの人物もいたかも知れません。
そんな状況だと、下っ端が自首して犯行が発覚する可能性がありますよね。
その為、殺害に直接関係していない人間に共犯意識を植え付ける為に全員で解体したと言う可能性です。罰ゲーム的な盛り上がりでエスカレートしたと考えれば、過度の損壊も説明できると思います。
で、もう一つ、複数犯だったら?と考えます。
5)がそのまま複数犯の場合なんですが、それ以外の場合はどうか?です。
複数犯の場合は個々の意識が統一されているとは限りません。
特に殺人の片棒を担ぐわけなので、逮捕されない方法を優先したいはずです。
そう考えると、遺体を発見させる事には抵抗があるのではないでしょうか?
一人が趣味で解体損壊したとしても、もう一人はそれで罪が重くなるかもしれないと考えてもおかしくないでしょう?
それに、後片付けも大変ですからね。
つまり、解体、損壊も複数犯で共通の意識がある場合は問題無いが、そうでなければ仲間割れの原因にもなりかねません。
そういう見方でみると
1)運搬の場合
なんとも言えないかな?複数犯なので運搬に支障は無いと思えるけど、例えば、車を犯人が持っていない場合もありますよね?
車が無いから、解体しようと言うのはアリで、解体後にやっぱりレンタカーを使う事にしたと言う説明もありかな。
しかし、過度の損壊の説明はできませんね。
2)うらみを晴らす為
複数人が殺したい程の共通のうらみを持つ事があるのか?
例えば家族とかなら家族内で共通する恨みを持つ事はあるかもしれないけど・・・
ちょっと考えにくいかな。
3)異常性のアピールや偽装、みせしめ等
同じ目的を持った組織の仲間の場合かな。組織の命令で行った場合ならありえるかもしれないが・・・そんな命令をする組織があるだろうか?
4)趣味嗜好
同じ趣味の人がまさに同志として犯行を行った。でもそれなら、事前に例えば動物虐待事件を起こしたりしないのかな?と言うのが疑問ですね。
それから、複数犯の特殊な場合としては主犯にお金で雇われた場合とかですね。
意思決定は主犯が行い、共犯者はそれに従うだけの場合ですが、そこまで被害者が恨まれているとは思えないけど・・・被害者が死亡して得をする人間もちょっと居ないでしょう?
なので、5)の場合以外は単独犯の可能性の方が高いかな?と思います。
で更に、解体と損壊は別の目的と言う可能性もあります。
解体は運搬の為だけど、損壊は偽装の為とかね。
これは女性犯人説などの偽装の場合になりますが。
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