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2012/08/02

東京都新宿区18歳少年母親殺害事件

8月1日、同居する母親(44)の首を絞めて殺害したとして、警視庁四谷署は殺人の疑いで、東京都新宿区のアルバイト少年(18)を逮捕する事件が起きている。

同署によると、少年は母親と2人暮らしで、「母親が邪魔だった。しつけが嫌だった」などと供述しているらしい。

逮捕容疑は、31日(火)午前2時ごろ、新宿区の集合住宅で、母親の首を両手で絞めて死亡させたとしているとの事。

同署によると、少年は同日午後0時半ごろ、友人に付き添われて同署を訪れ、「少年係に相談がある。母親を殺した」などと告白したらしい。
自宅に急行した同署員が、台所付近で母親が仰向けに倒れて亡くなっているのを発見したらしい。

同署は母親の遺体を司法解剖するとともに、詳しい動機などを調べるとの事。

ちょっと、不思議な事件です。
アルバイトの18歳少年が同居する母親(44)の「母が邪魔だった。しつけが嫌だった。」と言う理由で扼殺、その後、友人に付き添われて自首したと言うのが事件の流れなのですが・・・

18歳に「しつけ」と言うのがどんな「しつけ」なのか気になりますね。
母子家庭なので、母親は父親の役目もしなくてはならない。だから、母親として細かい所も注意するだろうし、父親として厳しく接する事もあるだろう。

しかも、家庭の中では常に1対1で少年には逃げ場が無い。
と言うあたりを考えると「邪魔だった」と言うのは想像できるのだけど・・・

しかし、それだけで殺害するのか?
犯行時刻が平日の午前2時、母子の仕事が日勤で翌日が仕事なら普通に就寝していておかしくない時間でしょう。
そして素手による扼殺なので突発的な口論などでカッとなっての犯行なんだろうか?

続報を待ちましょう。

2012/08/03追記
警視庁は2日、長男のアルバイト少年(18)=新宿区=と、交際相手の無職少女(18)=千葉県=を殺人容疑で逮捕したと発表したとの事。

2人は都が知的障害者に発行する「愛の手帳」で最も軽度な4度の認定を受けていたらしい。
逮捕容疑は7月31日午前2時ごろ、新宿区の少年の自宅で、仕事から帰宅した少年の母の首を手で絞め殺したとしている。

少年事件課によると、2人は同日午後0時半ごろ四谷署に出頭したらしい。少年は「自分が首を絞めて殺した」と認め、1日未明に逮捕されたとの事。事件当時、少年宅にいた少女も2日に逮捕され、容疑を認めているらしい。

同課によると、2人は約1年前、通学先の都内の特別支援学校で出会い、交際していたらしい。少女は千葉県内の障害者自立支援施設を抜け出し、少年宅へ度々訪れていたとの事。

少年は母と2人暮らしで「少女が自宅に来ると、いつも施設に連絡されて連れ戻されるので『一緒に殺そう』と決意した」と供述しているらしい。

なるほど動機は「それ」でしたか。
事件の陰に女と金。今回は「女」だったわけですね。
ただ、知的障害の影響がどの程度あったのか?が気になる所ですね。
最初に感じた違和感が「邪魔だから殺した」と言う動機でした。
いくら邪魔でも、母子の二人暮らしで18歳の少年では、経済的に母親殺害後の生活が成り立たないだろう?と言う点です。

だから、動機にはもっと別の理由があるだろうと思っていました。
今回の場合は交際相手と会う事を邪魔する母親が邪魔だったと言う事なので、供述の「邪魔だった」はまー間違ってはいないと思うけど・・・
同時に供述していた「しつけが嫌だった」が分からないね。
「若い女性が男のところへ遊びに来るなんて、しつけが出来てない!」って事なんでしょうか?

そのあたりは、続報を待つとしましょう。

ただ、この事件は防げたか?と言うとかなり難しい問題だと思います。
前兆があれば警戒する事もできたでしょうが、「午前2時に帰宅した母親」と言う所を見ると母子の生活のサイクルはかなりズレていて、すれ違いが多かったのでは?と言う疑問もあります。

もしそうだとしたら、およそ、この殺人計画や殺意は常識では想像できないので防ぐ事は難しいでしょうね。
この事件を教訓とするならば、こういった事例があって、この手の事件が起こる可能性があると言う事を前提に、日々、家族の心の動きに注意する事でしょうね。
できれば、「明確に判断できる方法」があれば良いのですが・・・例えば、定期的にストレスの状態をアンケートみたいな形で収集するとかね。それを両親にフィードバックすると言う方法は有効かもしれないけど・・・

実現には幾つか問題があるかな。それをやってくれる人や組織、そしてお金の問題とかね。

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コメント

お母さんへの反感を募らせて、あとさき考えず感情で突っ走って、後からとんでもない事をしでかした自分に気付き、一番辛いのは自分なんですよね。

恋は盲目というけれど、純粋であるほど他の事が見えなくなり盲信、依存しやすいものですね。

いつの世も母親っておろかなもので、息子に殺されてもきっと恨まないんですよ、自分の不甲斐なさを後悔し、息子の身の上を心底案じているんじゃないかと思います。一人で育ててきたんですから、思い入れは並々ならぬ深さでしょう。

遅すぎた反抗期でしょうか。色々な事が普通の子と違っていたとしたら、社会もきちんと適切なケアをしていかないと、また短絡的に感情にまかせた事件が起きないとも限らない。

難しいけれど、専門家のアプローチが必要だろうなって思いました。

お母さんのご冥福をお祈りします。

投稿: りさりん | 2012/08/04 01:34

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