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2012/08/04

愛知県小牧市ストーカー母娘刺殺事件

7月30日(月)午後5時15分頃、愛知県小牧市小木のアパート2階の女性店員(43)方で、母親(女性)と長女(19)が血を流して倒れているのを、小牧署員が発見する事件が起きている。

2人は間もなく死亡が確認されたとの事。
アパート前の駐車場では男が腹や胸から血を流して倒れており、近くで血のついたナイフが見つかったらしい。
県警は男が2人を刺した後、自殺を図ったとみて同署に捜査本部を設置し、殺人容疑で調べているとの事。

発表などによると、男は小牧市内に住むパチンコ店従業員(25)とみられ、消防隊員に「自分で刺した」と話したらしい。女性方ベランダから駐車場に飛び降りたとみられ、一時意識不明となったが、命に別条はないらしい。

当時外出していた女性の次女(18)は、長女について「男性に待ち伏せされることがあったようだ」と県警に説明しているらしい。
長女の友人女性(20)も「勤めていた小牧市内のパチンコ店の男にストーカーされていたようだ。『警察に相談しようと思ったけど、やめた』と聞いた」と話したらしい。
一緒に住む長女の長女(2)も頭に軽傷を負っていたらしい。

長女(19)は小牧市内のパチンコ店に勤務。知人によると、長女は5月ごろから「職場の同僚からつきまとわれるようになった」「家の前でストーカーが待っている」と話していたらしい。またインターネットの会員制交流サイトには「いろんな人に迷惑がかかる前に解決したい」と、トラブルに巻き込まれていることを示唆する内容を書き込んでいたらしい。

長女は、勤めていたパチンコ店の同僚の男(25)からストーカー被害に遭っていたことを、勤め先の店長に相談していたらしい。

店長も仲裁しようとしていたらしい。

店長によると、長女から相談を受けたのは7月中旬。同22日には2人を交えてストーカーをやめるよう伝え、男は「分かりました」と返事をしたらしい。

警察はその後の調べで、倒れていた男は今年3月頃まで長女と交際していたらしい。
ところが・・・

 「(長女は)悩んでいる感じだった。“どうしよう”みたいな」(長女の中学校の同級生)

関係者によりますと長女は別れてから、男につきまとわれていたということで、先月、ネットにはこんな書き込みもしていたらしい。
 「今日、全部解決してくる!殺されるの覚悟で行ってくるから」(書き込みより)

今月に入ると長女はパチンコ店の上司に相談、その上司から注意された男は「ニ度とつきまといや、電話などをしない」と約束していたらしい。
しかし、8日後の30日。男は午後4時の出勤時間直前、パチンコ店に「気分が悪く休みたい」と電話をかけ、その後、犯行に及んだらしい。

捜査本部は、長女に強い殺意を抱いた同僚の男(25)が2人を刺したとみており、31日、男の自宅などを家宅捜索したとの事。

捜査本部によると、長女の致命傷は心臓への刺し傷で、母親の致命傷は胸の大動脈の切り傷だったらしい。2人の胸や首にはほかにも刃物の痕が数カ所ずつあったとの事。

長女の同僚の男(25)が事件前に長女に刃物をちらつかせた際、心中を迫っていた疑いがあることが分かったらしい。
男は事件直後、アパート近くの路上で腹を刺して倒れており、県警は男が無理心中を図ったとみて調べているらしい。

捜査関係者によると、長女が勤務先のパチンコ店店長にストーカー被害を相談した7月19日以降、男が長女の自宅に押し掛けた上、刃物を見せながら、「お前を殺して俺も死ぬ」などと心中を迫ったらしい。
その後、長女は身の危険を感じるようになり、友人に「自宅に男が来て、ナイフをちらつかせたので怖い」と話していたが、警察には届け出ていなかったらしい。

捜査関係者によると、事件の前日に不審な男がアパートを訪れ、被害者の隣の部屋の呼び鈴を鳴らしていたらしい。
体格などが犯人とみられる同僚の男に似ていたということで、警察は男が下見をしていたとみているらしい。

また、長女は事件前、「同僚の男から刃物をちらつかされた」と勤務先に相談していたということで、警察は男が計画的に長女を襲ったとみて男のけがの回復を待って殺人容疑で事情を聴く方針との事。

とこんな事件ですが、どうも元交際相手によるストーカー事件のようですね。
ストーカーと言う人達は目的の為なら犯罪を犯すことも厭わない人達、あるいは、犯罪を行う事を自覚していない人達と言っても良いかもしれません。
(色々タイプはあるようですが)
そのあたりを考えると、上司に相談したところで、抑止力は無いと思ってよいと思います。「仕事を首にする」と言われても、「あとはどうなってもかまわない」と考えれば何も恐れる物は無いのです。

今回の場合は事件前に「心中を強要」するような事もあったわけで、その時点でやはり、「危険」と判断してよかったと思います。
なので、とりあえず抑止力が期待できる「警察」に相談してみるのが良かったのかと思います。それで「ダメな場合」は別の方法を考える必要がありますが・・・

とにかく、危険を感じたらできれば「証拠」を持って警察に相談しましょう。
証拠は訪問や電話の日付、時刻、内容などのメモでも良いでしょうし、脅迫されるようならその会話の録音や録画でも良いでしょう。
警察官の中には「事件じゃないと捜査できない」と言う人もいるでしょうから、できるだけ事件性をアピールできる物が良いと思います。

とりあえず、ある文章を紹介しておきます。
捜査指揮-判断と決断-
元警察庁刑事局長    岡田 薫   著
元警視庁捜査第一課長 寺尾 正大 協力

こちらから一部引用します。
時々「犯罪になるかどうか分からないので動けない」という警察官や検察官がいる。
本来は、犯罪かどうか分からないから捜査をするのである。
だから、事件になるかどうか分からないから警察は動けませんなどというそんな理屈はありえない

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コメント

刃物をちらつかせた時点で完全にアウトですね。たまたま病んだ男性と巡り合わせしてしまい、とても気の毒だと思います。もっと早くに本人ないし周りの誰かが警察に行くことを実行して(させて)欲しかったです。ナイフ出されたら命にかかわります。まわりに迷惑をかけるなんて言ってる場合ではないですよね。
残された小さい子は、倒れた母と祖母の近くでどうしていたのでしょう、不憫でならないです。
心よりご冥福をお祈りします。

投稿: りさりん | 2012/08/05 00:40

事実と違う

投稿: | 2015/03/01 21:33

どのあたりが、事実と違うのでしょう?

投稿: ASKA | 2015/03/07 01:12

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