名古屋市中川区女児監禁父親殺害事件
9月3日(月)、小学1年の女児(7)を自宅マンションに監禁したとして、愛知県警は名古屋市中川区、職業不詳、男性容疑者(23)を監禁の疑いで現行犯逮捕する事件が起きている。
県警が自宅を捜索したところ、容疑者の父親とみられる男性の遺体が見つかり、県警は女児監禁・男性殺人事件として中川署に捜査本部を設置して捜査を始めたとの事。
容疑は9月3日(月)午前8時ごろ、近くに住む小学1年の女児を自宅に連れ込み、同日午後7時半ごろまで12時間近くにわたって監禁したらしい。女児にけがはなかったとの事。
2学期の始業式が行われた3日、被害に遭った女の子がいないことに気がついたのは、担任の教諭だったらしい。
時刻は午前8時半、女の子が自宅を出てから1時間が経過していた。
女の子が通う名古屋市内の小学校から、自宅に電話があったのは、3日午前8時半ごろ。
学校からの連絡を受けた母親が午前8時50分ごろ「娘が行方不明になった」と110番し、県警が周辺を捜していたらしい。
被害に遭った女の子は、同じマンションに住む児童たちと、いったんマンションの下に集合したあと、ほど近い公園で、別の場所に住む児童たちと合流、その後、学校へと向かう予定だったが、登校するため自宅を出たが、女児は集団登校の集合場所に現れなかったらしい。
通報を受けた警察は、女の子がまだマンション内にいる可能性があるとして、各部屋を捜索。
母親の通報で捜索にあたっていた捜査員に対し、容疑者は当初、居留守を使っていた。
ところが夜になって、部屋に人がいることに気づいた捜査員が踏み込むと、容疑者は、「女の子はいますよ」と答えたらしい。
午後7時半ごろ、捜査員が容疑者の部屋に踏み込むと、リビングで女児が椅子に座っており、同じ部屋で男性の遺体も見つかったとの事。
死後、長時間はたっていないとみられるという。容疑者は「父親を殺した」と話しているといい、県警は男性の身元や死因を調べるとともに、殺人容疑で捜査を進めるとの事。
容疑者は父親と2人暮らしらしい。
容疑者(23)=監禁容疑で逮捕=が「女児に声を掛け、部屋に連れ込んだ」と供述しているらしい。
また、愛知県警捜査本部は遺体を容疑者の同居の父親で無職、男性(66)と確認したとの事。
捜査関係者によると、女児は容疑者に面識はなかったらしい。
遺体は容疑者の父親と確認された。
父親の遺体には、頭を数カ所殴られた痕があったほか、首を絞められた痕も見つかっているらしい。
容疑者は、父親を殺害した経緯について、「監禁がばれるのが嫌だった。邪魔だったから殺した」と供述しているらしい。
警察によると、1年ほど前から、このマンションで父親と同居していたという容疑者。
それ以前は、同じ名古屋市内で、母親と暮らしていたらしい。
逮捕された男が「子供を狙っていた」という趣旨の供述をしているらしい。
県警によると、遺体の頭部には鈍器で殴られた痕が複数あり、死因は頭部打撲による出血性ショックだったとの事。
県警は事件後、室内を捜索して木刀を押収。遺体の傷痕の状況などから、木刀が凶器に使われた可能性が高いとみて調べているらしい。
一方、女児を連れ去った状況について、容疑者は「マンション内で女の子に声を掛け、抱きかかえて自宅に連れて行った」などと説明しているらしい。
「女児を連れ込んだ時、父親は家にいた。自分で殺した」とも供述しており、県警は、容疑者が女児を連れ込んだことをとがめられるのを恐れ、父親を殺害したとみているとの事。
現場は名鉄名古屋本線山王駅から北東へ約300メートルの会社事務所や住宅などが混在する地域らしい。
高崎女児殺害事件を連想するような事件でしたね。
女児が無事に保護されてなによりでした、この手の事件では被害者が殺害される事も珍しくないので、ホントに良かったです。
その意味では奇跡的な偶然が重なったのかもしれませんね。
自宅に犯行の邪魔になる父親がいて、父親を殺害とその後の対応でちょっと時間が掛かった。(対応と言ってもボーっとしていただけでしょうが)
そして、地味に目立たないけどファインプレーは学校の担任の先生が不在に気付いて、自宅に連絡した事です。
このおかげで早期に捜査が行われ、その結果、警察の捜査を知った容疑者はそれ以上なにも出来なかったのでしょうね。
容疑者についてと言うと、どうも思考がショートしている印象です。
猥褻目的でも女児の監禁拉致事件なども時々起きています。
この事件では父親を殺している事を考えると、計画的な犯行ではなかったのでしょうね。
女児を見た瞬間に欲望が臨界点を超えてしまったんでしょう。
そこで、物事の優先順位の入れ替えが発生して、女児の拉致監禁が最優先項目になってしまった。
そして目的達成の為に邪魔な父親も殺害してしまう。
ただ、普通はそこまではできないと思うんですよね。
アルバイトで父親と二人暮らしの容疑者の収入を考えると、父親の収入なしに単独で生活する事は難しかったのではないか?と思います。
それに、常識的にも自分の犯罪行為の為に罪の無い父親を殺すと言うのも普通ならできないでしょう。
そして、1年前には別の場所で母親と生活しいたのに、どうして父親と暮らす事になったのかも気になります。何か問題があって母親と暮らせなくなったのでは?と疑いたくなりますね。
このあたりから、メンタルか脳に問題が無かったか?が気になります。
ただ、犯行に邪魔な父親を殺害し、周囲で捜索が始まっている事を知って、「居留守」を使うなど状況に応じた行動もしているので責任能力は有りだと思います。
それから、被害にあった女児についてはメンタル面でのケアが必要だと思います。
特に学校では細心の注意をして欲しいですね。
(まさかと思いますが「いじめ」の原因になったりしないように)
その意味ではむしろ、大人の側の問題かもしれませんが・・・
地域の良識やモラルが問われる時だと思います。
無責任な噂など流さないようにしてほしいですね。
続報を待ちましょう。
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コメント
ASKAさん、皆さんこんばんは。
事件は、まさに女児の前で起きた
と言う事でしょうか?
朝、見知らぬ男性に声をかけられ
抱きかかえられて、見知らぬ部屋へ。
さらに、男性が父親を殺す現場に、
居合わせた、と言う事は、
相当のショックでしょう。
意識的にも、無意識的にも
逃げられない事は理解出来たでしょう。
昼間、男性が居留守を使い、
そのまま操作の目が、まだ、
そのマンション、その部屋に
あった事は、奇跡ですね。
マンションの防犯カメラに、
女児が外部に出た形跡がなかった
のでしょうね。
女児のトラウマは、計り知れません。
とにかく、早期発見に繋がり
良かったです。
投稿: KANA | 2012/09/06 17:57
女児の無事が何よりです。今回は警察の、適切で、そしてスピーディーな、対応に感服しました、
栃木リンチ殺人や、桶川ストーカー殺人など、これぐらいスピーディーに、対応していたら、あのような結末にはならなかった、と、思ってしまいます。
投稿: 正義 | 2012/09/07 10:40
ある程度の確信を持って踏み込んだ愛知県警の対応は素晴らしいですね
不祥事も報道されてますが今回は良かったと思います
投稿: さすらい | 2012/09/07 17:59
容疑者(23)の責任能力を調べるため、名古屋地裁に鑑定留置を請求し、認められた。期間は3日から来年1月15日まで。
投稿: ASKA | 2012/10/05 19:27
小学1年の女児(7)が自宅マンションの別室に監禁され、室内から住人の無職男性=当時(66)=の遺体が見つかった事件で、名古屋地検は3月8日、殺人や監禁などの罪で、死亡した男性の長男で無職の男性容疑者(24)を起訴した。地検は昨年10月から同容疑者を鑑定留置し、事件時の責任能力を調べた結果、刑事責任を問えると判断した。
裁判の行方に注目しましょう。
投稿: ASKA | 2013/03/08 20:49
名古屋市中川区で2012年、同じマンションに住む小学1年の女児を監禁し、その後、同居していた自分の父親(当時66歳)を殺害したとして、監禁やわいせつ目的略取、殺人などの罪に問われた無職、男性被告(25)は7月7日、名古屋地裁で開かれた裁判員裁判初公判で、「間違いありません」と起訴内容を認めたとの事。
検察側は冒頭陳述で「被告は小さな女の子への性的興味があった。父親に就職の失敗を叱られ、不満や怒りを感じて女児の監禁を決意し、犯行に邪魔な父親を殺害した」と指摘。弁護側は「家族関係が悪くなり、被告は自殺願望を抱いた。死ぬ前にやりたいことをやろうと思った」と述べた。
起訴状によると、被告は12年9月3日、マンション内の通路で女児を背後から抱え上げて自宅に連れ込み、粘着テープで手足を縛るなどして約12時間監禁、暴行しようとしたとしている。また、部屋で寝ていた父親の首を圧迫するなどして殺害したとしている。
名古屋地検は12年10月から約5カ月間鑑定留置したが、刑事責任能力があると判断して13年3月に起訴した。
さて、初公判です。
起訴内容を認めました。内容としては、猥褻目的での女児の監禁と父親の殺人かな。
傷害致死じゃないから、殺意があったと言う事なんでしょうね。
起訴内容を認めたと言う事なので、もうどうなっても構わないと言う心境なのかな。
公判の行方に注目です。
投稿: ASKA | 2014/07/07 22:39
名古屋市中川区で2012年9月、女児(当時7歳)を自宅に監禁し、自分の父親を殺害したなどとして殺人やわいせつ略取、監禁などの罪に問われた同区、無職男性被告(25)の裁判員裁判で、名古屋地裁は15日、懲役18年(求刑・懲役20年)の判決を言い渡した。
裁判長は「悪質かつ計画的な犯行で、刑事責任は重い」と述べた。
判決によると、被告は同年9月3日朝、わいせつ目的で小学生女児をマンション自室に連れ込み、手足を縛るなどして約12時間監禁。同居していた父親(当時66歳)の首を圧迫するなどして窒息死させた。
裁判長は、「『自分を精神的に追い込んで自殺するため』という動機は身勝手というほかない」と指摘。
生い立ちや精神的な問題が犯行の背景にあったとする弁護側の主張に対し、「影響は限定的で、量刑を軽くする事情には当たらない」と退けたとの事。
投稿: ASKA | 2014/07/15 23:40