« 2001年室蘭女子高生不明事件 | トップページ | 大阪府寝屋川市萱島東1ヶ月長女虐待事件 »

2012/11/06

石川県金沢市ホテル業務用エレベータ死亡事故

10月31日(火)午後2時55分ごろ、金沢市広岡1のホテル「アパホテル金沢駅前」から「4階のエレベーターに人が挟まれている」と119番通報する事故が起きている。

金沢市消防局の救助隊員が駆け付けると、従業員用エレベーターの内部の床と、エレベーター入り口ドアの上部枠との間に女性が挟まれていたらしい。
女性は約40分後に救助され、病院に搬送されたが死亡したとの事。

石川県警金沢東署は業務上過失致死容疑で捜査しているらしい。
同署によると、死亡したのは同県能美市福岡町、パート清掃員、女性(63)。
エレベーターに乗ろうとした際、ドアが開いたまま動いたため4階の床との間の段差につまずき、うつぶせに転倒したらしい。
エレベーターはそのまま上昇、女性は頭をエレベーター内に向けた状態で胴を挟まれたらしい。

エレベーターは「シンドラーエレベータ」社(東京)製。17人乗りで、最大積載量は1150キロとの事。

同署によると、エレベーターの保守点検は、同社から委託された金沢市のメンテナンス会社「日本エレベーター工業」が月1回行っているらしい。
同社は「10月15、16日に点検したが異常はなかった」としているらしい。
建築基準法で年1回の実施が定められている法定検査は、シンドラー社が今年2月7日に行ったらしい。
メンテナンス会社の担当者は「シンドラー社から異常はなかったと聞いた」と話しているとの事。

同社製のエレベーターを巡っては、06年に東京都港区内のマンションで、都立高2年の男子生徒(当時16歳)がエレベーターから降りようとした際、扉が開いたまま上昇して体を挟まれ死亡する事故が起きているとの事。

同種の事故は他社製のものでも発生し、国土交通省は建築基準法施行令を改正して09年9月から、ドアが開いている状態で動き出しても自動的に停止する「戸開走行保護装置」の設置などを義務付けたとの事。

ただ、事故を起こしたエレベーターは98年1月に同ホテルに設置されているとの事。

実は、シンドラー社のエレベーターが関連する事故は2件の死亡事故だけにとどまらない。同社の昇降機のトラブルは国内で頻発しているらしい。

近年、表面化したものだけでも
2007年5月、東京都杉並区のマンションでエレベーターのワイヤーが一部破断しているのを住民が通報
2007年9月、大阪府堺市の娯楽施設のエレベーターが上昇途中で降下し、一時乗客が閉じ込められた
2007年10月、大阪府の警察署のエレベーターが無人のまま最上階まで上昇し天井に衝突して停止。2日前の定期検査の際は異常ナシ
2010年11月、東京大学柏キャンパスで学生18人が乗ったエレベーターが、扉が開いたまま地下一階に降下。1人軽傷―などがある。

シンドラー社によると、事故機と同型の1998年製造のエレベーターは国内で80台稼動しているらしい。さらに事故機と同型機を含む同社管理のエレベーターは国内約8000台に上り、11月1日以降それらすべての緊急点検を実施するとの事。

今回の事故機が設置されたのは09年の11年前の1998年。磨耗を検知するセンサーは付けたものの、「二重の安全装置」に当たる補助ブレーキは設置していなかったとの事。
国交省は12年度の単年度事業として補助ブレーキを付ける際の助成制度を設けたが、あくまで任意らしい。
09年以前のエレベーターは『既存不適格』という位置づけで、「義務化の対象外」(住宅局建築指導課)らしい。

石川県警は11月5日、金沢の事故について業務上過失致死容疑で、製造元のシンドラー社本社(東京都江東区)を家宅捜索したとの事。中部支社名古屋支店(名古屋市)と保守点検業者「日本エレベーター工業」(金沢市)に続く捜索だったらしい。

「シンドラーエレベータ」社製のエレベーターによる2006年の事故で長男を亡くした東京都港区の女性(60)が11月5日、消費者庁の消費者安全調査委員会(消費者事故調)に、長男の事故についての原因究明と再発防止策を求めて調査の申し出を行ったとの事。

さて、こんな事故ですね。
原因は調査中ですが、どうやら機械側の故障や誤動作である可能性が高いでしょうね。
少なくとも、人の側の誤操作などではなさそうです。

そして、気になるのがこのエレベータの製造した会社は6年前にも似たような死亡事故を起こしている。

で、いろいろな安全対策をするルールも出来たけど、既に設置された物についは対応は任意だった。こんな未対策の古いエレベーターは危険でしょうね。

かと言ってその対策コストは誰が負担するのか?と言うのもあって、結構難しいかもしれませんね。

日ごろ使っているエレベータやエスカレータがどこのメーカー製かなんてあまり気にしませんでしたが、これからは何年製造でどこのメーカーなのか?を注意しなければならない時代になったのかもしれませんね。

原因究明に期待しましょう。

|

« 2001年室蘭女子高生不明事件 | トップページ | 大阪府寝屋川市萱島東1ヶ月長女虐待事件 »

コメント

シンドラー製のエレベータは安全対策を制御プログラムで行なっているようです。
この場合バグがあっても、非常時にしか顕現しないためメーカー側の事前テストでチェックしない限り、その後のメンテナンス(通常運転で問題ないかしかチェックしない)では判明しないでしょう。
また、電子機器は強い電波で誤作動することがあるようですが、例えば違法無線(長距離トラックなど)が近くを通過したときなどは法令上ありえない場合なので、メーカーでの事前テストはされていないかもしれません。この場合もメンテナンスでは発見不可能。再現が著しく困難ですから。
古いエレベータのような機械式の安全装置が必要なのでしょうが、今はどこのエレベータも装備していないのではないかと思います。
それにしても消費者庁は有害無益な組織ですね。

投稿: あすな郎 | 2012/11/08 13:21

 ビルの高層化が進み、如何に高速で、静かなエレベーターを作るか…そればかり追求しついるのですかね、メーカーは。
 如何なる場合も、安全第一だと思うんですが。

投稿: おきゅうと | 2016/01/24 05:51

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 2001年室蘭女子高生不明事件 | トップページ | 大阪府寝屋川市萱島東1ヶ月長女虐待事件 »