富山県警現職警察官殺人放火事件
12月22日、富山県警は同県警警察官の男性容疑者(54)=富山市森1丁目=を殺人と現住建造物等放火、死体損壊の疑いで逮捕したと発表する事件が起きていた。
容疑を認めているらしい。
県警の調べでは、容疑者は2010年4月20日正午ごろ、富山市大泉のビル2階の住居で会社役員FSさん(当時79)と妻FNさん(同75)の首を絞めて殺したうえ、油をまいて放火し、死体を損壊させた疑いがあるらしい。
Fさん夫妻は当時、3階建てビルの2階部分に住んでいたとの事。
同年4月20日午後0時25分ごろに通行人がFさん方の火災に気づいて119番通報したらしい。
鎮火後、寝室から首を絞められた2人の遺体が見つかったとの事。
県警は、犯人は周辺に灯油をまき、放火したと見ていた。
県警によると、容疑者は当時、同県警高岡署の留置管理係長で、事件当日は休みだった。翌日から通常勤務していたらしい。
容疑者は、覚醒剤事件の捜査情報を知人男性に漏らしたとして地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで今年10月31日に富山県警に逮捕されたらしい。
その後不起訴処分となったが、別の男性に暴力団関係者の逮捕に関する捜査情報を漏らしたとして11月21日に同容疑で再逮捕、起訴されていたとの事。
Fさんは以前、容疑者の近所に住んでいたことがあり、30年以上前から顔見知りで、Fさんが引っ越した後もつきあいは続いていたという。動機については捜査中らしい。
県警によると、容疑者は消費者金融などから二百数十万円の借金があった。Fさんは04年春まで容疑者の近所に住んでおり、貸金業を営んでいたことがあるらしい。県警は、容疑者がFさんから金を借りていた可能性もあるとみて調べているらしい。
殺人容疑などで逮捕された富山県警警部補の男性容疑者(54)が、事件の5カ月後に自殺を図っていたらしい。
県警は23日、富山市内の容疑者宅を捜索し、日記などを押収。内容を分析し、事件の動機や自殺未遂との関連などを調べるとの事。
県警によると、容疑者は、会社役員Fさん=当時(79)=夫妻が殺害された事件から5カ月後の10年9月、自宅で市販の睡眠導入剤を大量にのんだらしい。
家族が朝方、寝室でもうろうとしている容疑者を発見したとの事。
病院に運ばれ一命を取り留めたらしい。
容疑者は上司と家族宛てに複数の遺書を用意していたらしい。
事件への関与をほのめかすような記述はなく、当時の県警の聞き取りに「健康問題と家庭の悩みがあった」と話したとの事。
しばらく病院に通院し、自殺未遂の1カ月後、職場の高岡署に復帰したらしい。
今春になって上司に体調不良を訴え、7月には「やめたい」と申し出たが、慰留された。10月に知人に捜査情報を漏らしたとして、地方公務員法(守秘義務)違反容疑で逮捕され、その後不起訴になったが、別の事件で同容疑で再逮捕、起訴されたとの事。
県警によると、容疑者は落ち着いた様子で取り調べを受けているらしい。
一方、容疑者が凶器とみられるひもと灯油を現場に持ち込んだ可能性が高いらしい。
県警は容疑者が殺害を事前に計画し、準備した疑いがあるとみて調べているとの事。
容疑者は77年に採用された。交番勤務が長く、08年3月に警部補に昇進して高岡署留置管理課に配属された。県警によると、本部長表彰などを十数回受けており、今年2月にも留置管理業務が優秀だとして、警務部長賞を受けたらしい。
容疑者の近所に老人保健施設を開設した男性によると、計画段階での住民説明会で反対意見が出た際、容疑者は「我々もいつか年を取ってお世話になる施設」と言って取り持ってくれたらしい。
最近は警察不祥事のカテゴリにもあまり、細かい事件は書いていませんでしたが、さすがに殺人事件は見逃せませんね。
動機は捜査中との事ですが、何が動機だったのでしょう?
そのあたりは、捜査を待つ事として、優秀な警察官でもやはり人間なんだよね。
人間としての弱い部分は一般人と同じく持っているんでしょう。
だけど、そこを訓練や教育などで補強したり補完したり、選別したりするのが警察組織の役目なんだろうと思います。
ASKAの事件簿で前回、現職警官による殺人事件を記録したのは、2007年8月の国分寺女性射殺心中事件でしたね。
あの時は容疑者の生活を同僚なども知っていたので、もしかすると、事件を防ぐ事もできたかもしれません。
今回の事件では動機も不明ですが、容疑者の生活状況などを同僚や上司は把握していたのかな?
続報を待ちましょう。
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コメント
地元民ですが、報道によれば被疑者は今年4月から町内会長を勤めていたそうです。 動機に関しては、「30年以上の付き合いを積み重ねた結果」と話てるらしいので、怨恨の可能性もあるそうです。
投稿: joker | 2012/12/25 12:10
自殺しないよう監視強化を。極刑になるやも知れませんが、キチンと償ってほしい。
投稿: 空き地 | 2012/12/26 07:21
会社役員夫妻殺害放火事件で、富山地検は5月22日、殺人と現住建造物等放火、死体損壊の容疑で逮捕された元富山県警警部補の男性容疑者(54)について、処分保留とした。
容疑者は別の事件で起訴されており、勾留は継続される。同地検の次席検事は、処分保留の判断について「なお継続して捜査する必要があるため」と述べた。
地検は、刑事責任能力の有無を調べるため、容疑者に約4カ月の鑑定留置を実施。精神鑑定の結果について、次席検事は「現時点では明らかにできない」とした。
処分保留ですか・・・事件の行方に注目しましょう。
投稿: ASKA | 2013/05/23 11:45