家族依存のパラドクス:オープンカウンセリングの現場から(斎藤学)
家族依存のパラドクス
私は基本的に色々な人の本を読むと言う事を心がけているのですが、「この人の本は読む」と決めている著者もいます。
その一つが斎藤学先生の本です。
斎藤学先生の著書を気に入っている理由は「全てが実話に基づいている」からですね。
具体的にこんな症状だったとかそれが分かり易く書かれています。
今回読んだのはこちら
家族依存のパラドクス: オープン・カウンセリングの現場から (新潮文庫)
主に「ひきこもり」の問題について書かれています。
私もここ数年起きている「ひきこもり」が家族を殺害するような事件について関心があって、初めに書きましたが、書店で斎藤先生の本を見つけて購入はしたのですが、仕事が忙しくて2ヶ月ぐらい放置してから読みまして、「ひきこもり」の本だったと言うわけです。
分かり易い斎藤先生の本の中でもこの本が特に分かり易いのは、オープンカウンセリングの中で実際に患者さんやその家族とのやり取りを文書化した物だからだと思います。
一般人が分かるように説明してアドバイスしてくれています。
読んでみて「ひきこもり」の問題を考える上で大変参考になりました。
また、似たタイトルで
家族パラドクス―アディクション・家族問題・症状に隠された真実 (シリーズCura)
と言う本もあります。こちらは7年ぐらい前に読んだのですが、ギャンブル依存症、アルコール依存症、DVなど12の症状の実際の事例を紹介しています。
こちらも依存症を理解する上で大変参考になります。
で今回、家族依存のパラドクス: オープン・カウンセリングの現場から (新潮文庫)を読んで改めて感じたのがAC(アダルトチルドレン)の考え方についてです。
以前に読んだ怪しいPTSD,偽りの記憶でACと言う手法には問題があるのかな?
と思っていたのですが、それは間違いだったと改めて感じました。
結局の所、欧米でダメな物でも日本ではそれを独自に発展させて活用する事ができると言う事なんですね。
ACは治療の道具として使われて効果を上げているようです。
| 固定リンク
コメント