« 広島県呉市猫惨殺事件妄想1(猫はどこで調達した?) | トップページ | パプアニューギニア魔女斬首事件(救われたい心) »

2013/04/05

神奈川県川崎市宮前区アパート殺人バラバラ事件その4(動機)

続報です。
1)宮前署捜査本部は4月4日、殺人の疑いで、女性の長男で無職の少年(19)=死体損壊などの容疑で逮捕=を再逮捕したとの事。

2)少年は容疑を認め、動機について、
「母親を殺すことでどのような気持ちになるのか確かめたかった。(殺害しても)何も感じなかった」
「母は近い存在。母への依存、憎しみ、失望感があり、断ち切りたい」
「2人で生活し、依存や憎しみ、失望感があり、それを断ち切りたかった」
などと供述しているらしい。

3)捜査本部によると、少年は、居間のソファでうたた寝していた女性の頭を、背後からボーガン(洋弓銃)で撃ち、さらにナイフ(刃渡り約20センチ)で首や背中などを数回刺したらしい。ボーガンやナイフは室内から見つかっており、県警が押収しているとの事。

4)死因は不明だが、捜査本部は女性が首を切られたことで、呼吸機能障害に陥ったか、出血性ショック死したとみているらしい。

5)「今年2月ごろから(母を)殺害しようと思った」と供述しているらしい。

6)凶器の入手方法について、少年は県警の調べに「昨秋ごろにインターネットで購入した」と供述しているらしい。

7)捜査関係者によると、長男は約1年半前に精神科に通院していたらしい。

ここからはちょっと古い情報です。
8)少年は昨年冬ごろ、 清掃員として派遣された東京都内の 施設のゴミ捨て場で、ポリ袋に入っ た出刃包丁2本と刺し身包丁1本を 発見。「お母さんを解体するのに使 える」と思い、自宅に持ち帰って押 し入れに隠していたらしい。

9)解体は3月1日深夜から2日 未明にかけて行われたとみられ、少 年は「殺した後、風呂場まで引きず って解体した」と供述。主に出刃包 丁2本を使って腹部などを裂いて内 蔵を取り出した後、両手、両足、首 の順番に切断したらしい。「3時間 くらいかかり、非常に疲れた」とも 供述したとの事。

こんなところかな
まず、時系列を整理すると
時系列
昨秋      インターネットで凶器のナイフ(20cm)とボーガンを購入
昨冬      解体用の出刃包丁2本と刺身包丁1本をゴミ捨て場で拾い自宅に隠す
2月頃     母親を殺害しようと考えはじめる
3/1(金)   長男、母親出勤
3/1(金)夜  ソファーで転寝する母親の頭部に後ろからボーガンで撃ち、首や背中をナイフで複数刺して殺害。
        その後、風呂場に運び、用意していた包丁を使い解体
3/2(土)   長男病欠、母親は休日
3/3(日)   長男、母親無断欠勤
3/4(月)16:30女性の妹が警察に届ける
3/5(火)09:50右足首発見
3/6?     頭部や肩から指先までの左腕が新たに発見

宮前区有馬の普通ごみの収集日は火、木、土、なのでゴミに出す最速タイミングは3/2(土)の朝になる。現在見つかっていない遺体の一部は3/2(土)の朝にゴミとして出したんだろうね。一度に大量に出すと不審に思われると思ったのかな?

問題はその後だ、次のゴミの日は3/5(火)なんだけど、本来ならここで残りの遺体を前回同様にゴミに出すはずと思うけど、前日の3/4に叔母が警察に届けて事件は発覚した。

けれど、問題はそこじゃなくて、火曜日に残りの遺体をゴミに出すにしても、それ以外の事件の痕跡が残り過ぎている。
しかも、その状態で家を出てしまっているのは、かなり不思議だと思うんですよね。
あまりに、無防備すぎるでしょ?

なにしろ、部屋には決定的な証拠がほぼ全て残っている状態なわけで、誰かが部屋に入れば間違いなく事件となり、第一の容疑者はその場に居ない自分になる事ぐらい想像できると思うんだよね。

もし、3/5(火)の朝にゴミに出すなら3/4の夜か、3/5の朝には部屋に戻る必要があるけど、それもしていない。事件が報道されたのは3/5の遺体発見以降だから、報道を見て戻るのを止めたわけじゃないと思うんですよね。

たしかに、容疑者は殺人をしたようだし遺体も解体して遺棄したけど、本当に事件を隠蔽しようとしたのかが疑問ですね。
逮捕されてもかまわないと思っていたのか?あるいは、そもそも、逮捕なんて眼中にないと言う事なのか?

この外出についての供述は「逃げたという意識はなく、単なる外出だった」と話している。
犯罪を犯したと言う意識は無いのかもしれないね。

解体の理由は遺体の処分の方法として「ゴミに出す」を選択している段階でゴミ袋に入れて、不審に思われないように小分けするしかなかったと言うのは想像できるけど・・・意思は強いんだろうな・・・褒めてるわけじゃなくて・・・内臓を抜き出すなんてまともな感覚ではできないだろうね。
人間、追い詰められれば何でもできてしまうと言う事かもしれないけどね。

過去の事例では途中で胴体切断を断念した例もあるし、一方で江東区マンション神隠し事件では遺体のほぼ全身を細分化して下水に流すような事件もあるからね。不思議に見える外出についても、渋谷女子短大生バラバラ事件では遺体をゴミ袋に入れたまま、部屋に放置して予備校の合宿に参加した例もあるからな。

それから殺害方法が「寝ている所を背後から頭にボーガンを撃つ」と言うのが意味不明です。
この行為は必要ないですよね。ナイフで首を刺せば十分殺害可能でしょう。それに、このボーガンは殺害を決める前に購入しています。
そこを考えると、殺害する為じゃなくて「ボーガンを撃つ為」「ボーガンを使う為」だったのではないか?と疑問を持っています。

そう、この事件は先に凶器を準備してそれから誰を殺すか決めているわけで、被害者は本当は「誰でも良かった」のではないか?と考えています。

この流れがどうも会津母親殺害事件の少年にダブって見えます。

そして、動機について
「母親を殺すことでどのような気持ちになるのか確かめたかった。(殺害しても)何も感じなかった」
と話している。そりゃ当然、誰でも良かったのだから、何も感じないだろう。

が一方では
「母は近い存在。母への依存、憎しみ、失望感があり、断ち切りたい」
「2人で生活し、依存や憎しみ、失望感があり、それを断ち切りたかった」
こうも話している。

この事件の本質が実は殺害相手は誰でも良くて、たまたま一番殺害しやすかった母親を殺害した事件なら、この二つの理由は容疑者がこの殺人の為の理由を自分で作り出したのではないか?とも疑っています。

つまり、殺すのは誰でも良かった。それで母親を殺す事にしたが、しかし、母親を殺害する理由が無い。そこで、母親を殺害する理由を作り出してしまったのではないのかな?
(この二つの動機については別の記事で更に考えるかもしれません。もう少し奥が深いのかも?とも思えます)

そう考えると、この3つの理由は違和感がなくなる。

けど、逆もあるかもしれない。本人は殺害を2月頃に決めたと話しているらしいが、実はもっと前から母親に対して自覚しない殺意があって、無意識に殺害の計画を立てていた。自分自身が母親に殺意がある事に気づいたのが2月だっただけって可能性もあるかもしれないね。

これについては、昨冬の解体用の包丁3本を拾った時に「母親の解体に使えると思った」との供述もあるので、母親殺害の決定は2月よりもっと早い、時期になる可能性があると思います。

もし、誰でも良かったと言う事件だと母親を殺害し頭部を切断、遺体をオブジェに飾って、出頭前にネットカフェでお気に入りの音楽を聴いて、母親の頭部持参で出頭した会津母親殺害事件と私は動機が似ているのかも?と思います。

ただ、最後に気になるのが
7)捜査関係者によると、長男は約1年半前に精神科に通院していたらしい。
当然、精神鑑定の話は出ると思うのですが、キーワード的な部分も考えられるのかな?とも疑っています。

続報を待ちましょう。

参考リンク
キーワード
少年犯罪の深層・・・家裁調査官の視点から
神奈川県川崎市宮前区アパート殺人バラバラ事件その3(続報)

|

« 広島県呉市猫惨殺事件妄想1(猫はどこで調達した?) | トップページ | パプアニューギニア魔女斬首事件(救われたい心) »

コメント

横浜地検は4月18日、殺人や死体損壊・遺棄などの疑いで逮捕された長男の少年(19)の鑑定留置を横浜地裁に請求し、認められた。期間は同日から約3カ月間との事。

まー精神鑑定は必要でしょうね。

投稿: ASKA | 2013/04/19 11:55

川崎市宮前区のアパートで3月、パート従業員の女性の切断遺体が見つかった事件で、横浜地検は7月25日までに、殺人や死体損壊などの容疑で送検された女性の長男で無職少年(19)について、鑑定留置の約1カ月の延長を横浜地裁に請求し、認められた。地検は4月、約3カ月間の鑑定留置を請求していた。

結果は1ヶ月ですね。

投稿: ASKA | 2013/07/26 19:43

川崎市宮前区のアパートで平成25年3月、母親=当時(43)=を殺害して遺体を切断したとして、殺人や死体遺棄などの罪に問われた当時19歳の長男(20)の裁判員裁判初公判が9月1日、横浜地裁で開かれ、長男は「間違いありません」と起訴内容を認めたとの事。

検察側は冒頭陳述で、長男が24年11月、母親殺害のためボーガン(洋弓銃)を購入するなど犯行が計画的だったと指摘。証拠調べでは「片親からの醜悪な愛というおりから脱出する」と長男が記した文書を殺害の動機として提示した。弁護側は幼少期に両親が離婚したことなどによる「パーソナリティー障害」が事件の背景にあると指摘し、長男に更生の可能性があると主張したとの事。

弁護側は被告人質問で、長男が中学2年ごろから家出や自殺未遂を繰り返すようになったと指摘。長男は、「『そんなに苦しいなら殺してあげればよかった』と母親に言われ、母親に殺されるイメージが付きまとうようになった」と述べたとの事。

さらに「(殺害時は母親を)殺さなきゃ殺される恐怖心があったと思う」と述べ、遺体解体については「殺しただけでは元通りになるのではという恐怖があった」と証言したとの事。

さらに、母親に対する現在の気持ちを尋ねられ、「自分が家族というものに身勝手に期待しすぎて、母親の頑張りをなかったことにしてしまい、申し訳なく思っているのだと思います」と語ったとの事。

起訴状によると、長男は25年3月2日ごろ、川崎市宮前区のアパートで、母親の頭にボーガンの矢を放ち、さらにサバイバルナイフで首や背中を複数回刺して殺害。遺体を切断し、複数のポリ袋に入れて捨てたり台所に放置したりしたとしているとの事。

パーソナリティ障害か・・・しかし、パーソナリティ障害が事件の原因になるのかな?(そんな事例もあるけどね・・・どちらかと言うと被害者になる事が多いような気がするけど・・・、タイプによるかな。一言でパーソナリティ障害といっても色々タイプがありますからね。)

それでも、中2から家出や自殺未遂を繰り返すと言うのは、メンタルに問題があっただろうとは思えますね。
シングルマザー(片親)と言うのは、母親が父親の役目もしなければならず、難しい面もあると思います。
「片親からの醜悪な愛というおりから脱出する」と言うのは被告人のどんな思いから出た言葉なのか?
そのあたりの詳細が知りたいですね。

続報を待ちましょう。

投稿: ASKA | 2014/09/03 00:45

気違いですね 愛が無いですね
貧しくても片親でも愛があれば
お互いを思いやれる心が芽生える
言葉で言うのは簡単ですが
なかなか形に表す事が難しいのが
愛なんです。

ASKAさんも身に覚えがありそうですね。

投稿: コナンテキスタイル | 2014/09/03 19:28

気の毒なお母さん…この息子が自分がしたことを悟り母親を思って泣くのはもう少し先になるかもしれませんが、きっとその日は来るでしょう。「自分が勝手に家族に期待し過ぎて…申し訳ないことを…」などと言ってるところをみると既に目が覚めてきているようです。
もちろん、親の干渉がキツくて息が詰まりそうだからと言って普通は殺して切り刻んたりはしませんが。。せいぜい料理でも投げつけて「うるせーくそババー!」などと叫ぶ程度でしょうが。そこが特殊なわけですが… 未成年の事件を見るたびに思うのが、若い人が現実を生きていない というコトです。全員じゃありません。小学生の頃から御隠居みたいに落ち着いている子もいますからね。 現実を生きていないというのは、自分がしているコト、周りで起きているコトに何処か現実味を感じない。ピンと来ない。例えば、バイクで危険なコトを繰り返してスリルを味わう、親の心配をよそに毎日暴走、お手軽に男らしさを誇示出来て気分イイ。でも、友達がバイク事故で亡くなって我に返り、初めて親の心配する気持ちも理解できるようになる といった例。まあこのような分かりやすい非行ならイイのですが…。子供の頭の中で人知れず悪魔が育っている場合は、一体どうすれば良いのでしょうね。専門家の方々に研究を進めて頂くしかありませんね。


投稿: まーぷる | 2014/09/03 23:10

裁判員裁判判決公判が9月11日、横浜地裁で開かれ、裁判長は懲役12年(求刑同18年)を言い渡した。

裁判長は判決理由で、「猟奇的犯行を計画的に遂行したことは、無慈悲で残忍と断ずるほかなく違法性は極めて高い」と非難。その上で、「周囲との不適応を自殺などのSOS信号で発したが、周囲の人間が真正面から向き合うことがなかったため追い込まれ犯行に至った」と指摘し、「偏った性格と、それを正してあげられなかった養育環境の不幸な組み合わせの結果というべきで、被告人に対する非難は相当減じられる」と結論づけた。

裁判長は判決言い渡し後、「刑務所では本を読むなど勉強し、社会に戻ってきたときは人の心の痛みが分かる人になってください」と説諭したとの事。

判決は懲役12年ですね。求刑が18年、慣例的に1割引きの判決なら2年ひいて16年程度でしょうから、更に短くなった4年分が減じられた情状酌量の分と言う事でしょうね。

減じられた分の理由は、「周囲との不適応を自殺などのSOS信号で発したが、周囲の人間が真正面から向き合うことがなかったため追い込まれ犯行に至った」と言う事なんですが・・・
母親と二人暮らしの状況で周囲の人間と言うと、殺された母親が適切な対応をしなかったから?と読めるんですが・・・

確かに、自殺未遂といった問題行動が起きていたのだから、それに対して、対応しなければならないとは思います。
だけど・・・じゃあ何ができるの?って考えると、「カウンセリングを受けさせる」ぐらいかな?あるいは、離婚した父親側に引き取ってもらうとか、このあたりで実際にどんな対応をしていたのか?がわかりません。

当時中学2年ですよね。もし、自殺未遂などの問題行動が表面かしていたら、学校にも知れるだろうし、そうなれば、児童相談所なども動くような気がするんですよね。
そう考えると、この問題行動は学校などには伝わっていなかったのだろうか?

家庭内だけで、対処しようとしたが、うまくいかなかったのかもしれません。
一般人では「パーソナリティ障害」かも?なんて事を考える人はあまりいないでしょうね。

しかし、自殺未遂から、問題があるとは考えるでしょう。対処もしようとしたかもしれません。
だけど、ここが一番難しい所だと思うのですが、メンタルに問題のある人を病院に連れて行くのが一番、大変なんだろうと思いますね。
依存症などもそうですが、本人は病気だと思ってないですからね。
それに、この事件では、長男は母親に対する反発などもあったかもしれませんし。

家庭内だけで対応するのは限界があったのかもしれません。外部に相談しなかった事が母親の対応の落ち度と言うのは、ちょっと酷かなとも思うのですが・・・

でも、実際どうなのだろう?中2から犯行までのざっと4年間、ずっと自殺未遂などの重い問題行動が続いていたのだろうか?
中2の時に一時的に自殺未遂があったけど、その後、自殺未遂がなければ、母親は症状が改善したと判断したかもしれませんよね。

しかし、実際にはその裏で殺意が膨らんでいたと言うのであれば、母親にはそれを知る方法は無かったと思いますね。

投稿: ASKA | 2014/09/13 08:29

パーソナリティ障害は、自傷行為などがあると言われる境界性パーソナリティ障害だったのでしょうか。でも、それのせいで殺人衝動が起きるもんでしょうか?
母親に気づいて対処しろというのは無理だと思います。だいたい一般的に、こんな事件のケースでなくても親というのは子供を客観的に見ることができませんから。いくつになっても子供として見てしまう。愛しているから必死になってしまう。(自分のコトに夢中で子供に無関心なんて親もたまにみられますが。)誰かがこの親子を見守っていてくれてれば、、、と思います。誰かワカル人が。医師か、あるいは、アスカさんお薦めの「少年犯罪の深層」(ありがとう、この本勉強になります。)の著者のような人が。それでも防げないこともあるんでしょうけどね。

投稿: まーぷる | 2014/09/15 09:33

私見ながら、更生の余地を感じます。このお母さんまぁまぁな子育てしてませんか?(ちょっと自分のことだけに夢中になるフリをするのが遅過ぎで共依存か過干渉…子離れミスっぽいですが;)それでもこの少年なら、相応のミソギを済ませる中でいつか本当の親離れが出来そうかなぁと。。
まーぷるさんのおっしゃる通り理解ある母友などが見守って(あるいは母の気持ちを外に向けて)くれると良かったかも

投稿: トモナガ | 2014/09/16 01:09

12年は長すぎる
この青年が本当のことを、母親の本当の姿を語っているかどうかは誰にもわからない
もっと早く出てこればいいのでは
親や義理の親と言う一人前の大人が子供や連れ子を虐待して残酷に殺しても7,8年なのにこのケースが12年?未成年で?この国の裁判はおかしすぎる
しかも裁判員裁判なのに・・もっと深く事件を探ることはできないのだろうか?そういうケアがないとまた同じようなことがおこる
この青年の通っていた学校を含めなんという貧しい社会なんだ

投稿: | 2014/11/26 00:09

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 広島県呉市猫惨殺事件妄想1(猫はどこで調達した?) | トップページ | パプアニューギニア魔女斬首事件(救われたい心) »