ASKAの事件簿

大阪市住吉区で３月末、頭に重傷を負って死亡した生後２か月の男児について、大阪府警捜査１課は１１月２５日、暴行を加えた疑いが強まったとして、父親の介護福祉士・男性容疑者（３５）（住吉区苅田）を傷害致死容疑で逮捕したとの事。

調べに「身に覚えがない」と容疑を否認しているとの事。

大阪市住吉区の自宅で生後２か月の長男を暴行して死なせたとして傷害致死罪に問われた父親（３７）の裁判員裁判の判決で、大阪地裁は２６日、無罪（求刑・懲役８年）を言い渡したとの事。

裁判長は「犯罪の証明がない」と述べた。

判決によると、父親は２０１３年３月２５日朝、長男の頭に強い衝撃を加えて死亡させたとして逮捕され、同年１２月に起訴された。

裁判長は、証人尋問で医師らが、犯行があったとされた時間帯の前に頭を負傷した可能性を指摘したことなどを踏まえ、「他の家族も一緒にいた前日夜から未明までに受傷した可能性を排除できない」と指摘したとの事。

被告は「検察官が言うような暴力は一切していない」と一貫して無罪を訴えていたとの事。
弁護側は当時の妻が育児に悩み、「（長男を）たたいた」「殺してしまいそう」と被告にメールで打ち明けるなど精神的に不安定だったことから「元妻が犯人の可能性がある」としていたとの事。

長男の死因は頭部に強い衝撃を受けたことによる急性くも膜下出血と脳腫脹。
被告は長男が救急搬送される直前、抱っこしていて誤って床に落とし、体を揺さぶったことは認めており、この行為と死亡との因果関係が最大の争点だった。

検察側は１人の医師の証言を踏まえ、救急搬送前の午前８時～同１０時半の間に長男が暴行を受けたと主張。
この時間帯、長男は被告と２人きりだったとの事。

搬送される際、被告は長男を落としたことを救急隊員に告げておらず、「わが子の一大事に正確な情報を伝えないのは不自然」（検察側論告）とも指摘したとの事。

一方、長男のＣＴ画像を分析した弁護側証人の医師は被告と２人きりになる前に頭に傷を負った可能性が高いと言及。検察側証人だった別の２人の医師も「傷を受けて半日から１日は経過している」と、検察側の構図とは異なる証言をしていたとの事。

公判では専業主婦だった元妻が勤務中の被告に「殺すところやった」などと虐待をうかがわせるメールを複数回送っていたことも明らかになったとの事。
元妻は「育児で悩んでいることを夫に心配してほしくて嘘をついた。乱暴なことはしていない」と否定したが、弁護側は「元妻が死亡前日の２人きりのときに暴行した可能性がある」と主張したとの事。

結果は無罪ですね。
もともと、密室で起きている児童虐待事件は裁判自体が難しいですよね。
結局、残ったのは虐待死の可能性があると言う事実だけ・・・・