いじめ防止対策推進法 成立
6月21日、いじめ防止対策推進法が参院本会議で可決、成立した。
ポイントは
1)子供の生命や心身に深刻な被害が及ぶ重大事態について、学校は自治体の首長などに報告する責務を負い、自治体は必要に応じて調査機関を設置する。
2)国と学校に基本方針の作成を義務付け、各学校には教職員や心理・福祉の専門家などによる組織を常設する。
また、公平性を確保するため、いじめ防止のための組織や調査委員会には、専門家などの第三者を入れる。
3)同法は、いじめについて、同じ学校に通うなど一定の人間関係がある児童生徒による、心理的または物理的な影響を与える行為(インターネット含む)で、対象となった児童生徒が苦痛を感じているもの、と定義。
4)小中高校と高等専門学校を対象とし、いじめ防止と事態の調査・対応について、学校、自治体、国の責務を明記した。
5)適切な早期対応につなげるため、警察や児童相談所、法務局など関係機関との連携推進も盛り込んだ。
まーいつもの事ですが、事件がおきないと法律ができないのはこの国の特徴なんだろうね。それでも、出来た方が良い事に間違いは無いからね。
でも、「いじめ」ってすごく難しい問題だと思います。
3)の「いじめ」の定義にもあるけど「本人が苦痛を感じるもの」と言うのが難しい所だろうね。
周囲の人間は「いじめ」と思わないけど「本人はいじめだと感じている」場合は、結局本人が誰かに話さなければ「いじめ」にならないんですよね。
そこが一番難しい所ではないかと思います。
いじめを密告する事により、更に酷い「いじめ」にあう。それをおそれて、誰にも話す事ができなくなってしまう。
だから、外から見て「いじめ」のサインを見つける事が「いじめ」防止に重要になってくると思うのですが・・・それを教師にできるのか?と言うのが疑問のある所です。
結局、子供達との接点を持つ人間が行うしかないんですよね。
だから、対象になる人間は、教師以外にも、両親、スクールカウンセラーとか保健室の先生とかになると思うけど、一番、子供と接する時間が長いのが両親と教師だと思う。
でも、前述の理由、いじめを訴える事で更にいじめられると言う理由で教師や両親にも話せないと言うのをどう解消するのか?これが一番の問題なんだろうと思います。
なので、逆に、保健室の先生とかが一番早く、いじめのサインを見つけられるかもしれませんね。
「いじめ」のストレスで心身に不調を訴える子供を最初に受け入れる立場ですからね。
家庭も不登校や体のアザ、傷、お金の無心など注意すれば「いじめ」のサインは有ると思います。
とにかく、子供達を「いじめ」から守る為にはどうすれば良いのか?みんなで考えなければなりませんね。
参考リンク
教室の悪魔 見えない「いじめ」を解決するために
| 固定リンク
コメント