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2013/06/11

山形県酒田市高見台男子大学生刺殺事件その2(疑問)

今回はこの事件の疑問について考えてみようと思います。
まずは続報です。

A)捜査関係者によると、テーブルの上に、飲みかけのペットボトルやコップ、食料品など飲食途中だったことをうかがわせる物はなかった。捜査本部は、激しく争った痕跡がないことや、土足で上がり込んだ跡も無かった。

B)血液が付着した状態で見つかった刃物は、ベッド脇の床にうつぶせで倒れていた被害者の、体の下にあったことが分かった。捜査本部は意図的に置かれたのか、偶発的に体の下敷きになったのか調べる。

それでは私が持っているこの事件の疑問について考えます。
1)頭部の傷
死因は背中を刃物で刺された事による、臓器損傷、頭にも複数の殴られた跡があった。

この頭部の傷が疑問です。
もし、殺害するつもりで殴ったのであれば、頭蓋骨骨折や少なくとも裂傷などがあり血を流しているような状態になるのではないか?と言うのが私の疑問です。

可能性としては
1-1)頭部を殴った凶器は比較的やわらかい素材だったのかもしれない。
1-2)頭部を殴ったけど、それほど強力な打撃ではなかったのかもしれない。
しかし、私は頭部の殴打によって被害者は脳震盪を起こして昏倒したと見ています。
この為、やはり、それなりの力で殴ったのだろうと思うわけで、1-1)の可能性が高いのかな?と考えています。

2)複数犯の可能性は?
複数犯の可能性を示す情報も無いのですが、気になる点が2点あります。

2-1)部屋に1対1で居る時、簡単に頭部を殴打する事ができるのか?
不意を突けば可能とは思うのですが、もし犯人が2人いたなら、1人が正面で気を引き、もう1人が背後から殴る事は可能だろうなと思うわけです。

2-2)複数の凶器をどう考えるのか?
背中を刺した凶器、頭を殴った凶器、部屋から見つかった血のついた刃物、それらの凶器を1人の犯人が準備した物と考える事もできるけど、2人の犯人が別々の凶器を用意したとも考えられます。

で、最初に頭部を殴打した犯人と背中を刺した犯人がそれぞれ、凶器を分担したと考えると有りかな?とも思うのですが・・・しかし、複数犯の場合、最終的に殺害する段階で、ホントに殺害するの?と言う合意がお互いにあったのか?と言うのも微妙ですよね。
男子大学生が同時に2人から殺したい程恨まれる事があるのか?と言うのが疑問です。

それに、頭部を殴った凶器はもともと、凶器として準備した物では無い可能性がありますよね。別の目的で用意したいたのだけど、たまたま、手元にあった為に感情に任せて殴ってしまった場合ですね。

だとしたら、用意した凶器は背中を刺した凶器だけかもしれません。

残る問題が、遺体の下から発見された血のついた刃物です。
これは謎ですね。もし、被害者がこの刃物で応戦しようとしたのだとしたら、簡単に頭部を殴打する事が難しくなり、複数犯の可能性も出てきます。一方、犯人が用意した凶器ではなく、部屋にあった刃物で殺害しようとして、うまくできなかったと言う可能性もあるかもしれませんが・・・しかし、それだと、体の下に置く理由がありませんね。

単独犯か?複数犯か?今の段階ではなんともいえませんね。

3)なぜ背中を刺したのか?
私は犯行の流れとして、頭部を殴打されて被害者が昏倒して、無抵抗の状態で背中を刺されたと考えています。

つまり、犯人は殺害方法を自由に選ぶ事ができたわけです。
そして、そんな犯人が選んだ方法が「背中を刺す」だったわけですね。
詳しくは書きませんが、これには理由があると考えています。

4)なぜ死亡を確認しないのか?
これはまったくの憶測なのですが、背中を刺されてもこの場合、即死にはならないと思います。
では、犯人は死亡するまでその場にいたのか?と言うとそれも考え難いですね。
もしそうなら、もっと即死するような攻撃をするのではないか?
と考えると、犯人は被害者の死亡を確認する前に逃亡しているのではないか?と言うのが私の憶測です。

もし、被害者が息を吹き返して、携帯で助けを呼べば助かったかもしれませんよね。
犯人にどの程度の殺意があったのか?疑問です。

私はこの事件、解決はそう遠くないだろうと思っています。
もし、犯人がこれを見ていたら自首する事をお勧めします。

2013/06/12補足
被害者は頭蓋骨骨折していたようです。

参考リンク
山形県酒田市高見台男子大学生刺殺事件
山形県酒田市高見台男子大学生刺殺事件その3(時系列情報)

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コメント

たぶん被害者は刺さったままの刃物を
自分で抜いたのかも。
被害者が刃物を手にした状態になった為
慌てて頭部を殴った。
だから前のめりに倒れた被害者の下には刃物があった。
こんな状況だったのではないでしょうか?

投稿: フリフリ | 2013/06/17 13:13

>フリフリ様

体の下から見つかった刃物は傷口と合致していないそうなので、若干可能性は低くなりますが、犯人が別の刃物でうまいこと傷に沿って刺すなど偽造をしていたなら可能性ありそうですね。
でも現場の刃物が凶器でないとすれば、血のついた刃物が被害者の下から発見というのは不可解です。 予めそこにあったならなおさら…。
この辺りは続報を待った方がよさそうです。

あと、この記事と前回の記事コメント欄をみての妄想なんですが、
事件当時の被害者、寝てた?
もし左を上にしてねていたなら、左腕の奥に隠れてしまう前旨部は刺しにくいですから、刺切創が左背部にあった事も頷けます。
そして一度で殺せるか不安だったので殴ったと…。

もしくはその逆で、頭部を殴打して被害者が飛び起きた所を刺したか。
刺された被害者がベッドから落ちて、犯人が置いていたかしたもう一つの刃物が体の下になった。

まあ、どちらも根拠はないですが、ベッドと遺体周辺にしか血痕がないなら可能性はあるかなと思いました。

投稿: OZONE | 2013/06/18 03:07

ASKAさんの本文から察するに、たしかに特徴的な状況証拠かもしれません。

頭蓋骨を骨折させたこと、凶器とは別の刃物が被害者の下敷きになっていたことは
特徴からハズレて見えるので、複数犯も?と考えられます。

単独犯であれば、下敷きになった刃物が本来用意していた凶器なのかもしれません。
それを奪われて咄嗟に鈍器か何かで殴打して、打ち所が悪く骨折・昏倒。
物語ならそこで我に返りそうなものですが、現実の事件はそうじゃない。
よほど鬱積したものがあったのか、あるいは意識を取り戻した後が恐かったのか、
別の刃物で背中にトドメを刺すカタチになった・・・
殺意まではどうなわかりませんが、『これでも食らえ!』的な印象が伝わってくる事件です。

複数犯の場合の推測はもう少し報道等の様子を見てからにします。

投稿: アヒル | 2013/06/18 04:08

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