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2013/08/07

広島県広島市東区16歳少女殺人事件その5(この事件を防ぐには)

まだ、捜査も終わってないのですが、全体像が見えてきたので、今回はこの事件を防ぐ事ができたのか?
について考えてみます。

まずは被害者側から考えます。
時系列で当日の6月28日に防ぐ事ができるか?と考えるのですが・・・

A-1)基本的にLINE仲間からの呼び出しに応じなければ、拉致監禁される事は無い。
こう書くと簡単そうに見えるけど、実は難しい事なんですよね。
だから、被害者も呼び出しに応じてしまったわけですが・・・

この場合、少女Aと決定的に決裂した事とトラブルの原因を考えなければなりません。
少女Aが自分に対して何をしたいのか?と逆の立場になって考えるわけですが、少女Aの要求は
・売上金の徴収と分配(実際には徴収のみになるでしょう)
なわけです。
これは、電話やネット越しにいくら騒いだ所で何も変わりません。実際に被害者から金を出させるには被害者を拉致して脅し金を出させるしか無い状況です。

それに加えて、悪口に対する報復も結局は拉致なしでは実現できないわけです。

こう考えた場合、被害者は少女Aグループとの接触を避けて、しばらく身を隠すように生活しなければならない状況になりました。

そのタイミングで少女Aとも知り合いであるLINE仲間D、Eからの呼び出しは警戒すべき出来事だったと思います。
これは少女Aから頼まれたのではないか?と言う疑うべきでしたよね。

ネットで意気投合して仲良くなった人に会ってみたいと言う気持ちは分かります。
ほとんどの場合問題は無いでしょう・・・だけど、今回は少女Aとのトラブルを考えると自重するべきでしたね。

実際に拉致されてしまっては、相手は複数でさらに少年、青年もいて、少女一人の力で脱出する事はできなかったでしょう。その意味では自分一人ではなく、他に複数人のグループとして会いに行けば、あるいは拉致される事を回避できたかもしれません。

もっとも、その場合は別の乱闘事件が起きていたかもしれませんが・・・

A-2)少女Aの持ちかけた接客業に関わらない。
当日以前のタイミングとしては、やはり問題の接客業に関わらない事が当面の問題回避の方法と思います。
接客業の内容は当然、少女Aから説明されたでしょう。そんな事に関わらなければ、今回のトラブルは起きなかったはずです。

詳細は不明なので私の勝手な憶測ですが・・・
この接客業ですが、最初はみんなでやって、お金は全員で分配すると言うような話ではなかったかと推測しています。
問題は少女Aです。少女Aは生活保護を受けながら、アパートに交際相手の少年と同姓するような生活でした。
交際相手と同棲している状況で少女Aはこの「接客業」を行う事ができたでしょうか?と言うのが疑問です。
私が交際相手の少年なら「その接客業はやめろ」と言いそうです。

このあたりを考えると、とりまとめ役だった少女Aは実際には自分はその接客業を行わずに、行ったと偽って、全員で売り上げを山分けしようとしたのではないでしょうか?

被害者はその事に気付いて、結局この接客業で稼いだお金は少女Aとその交際相手の遊ぶ金になっていると知って激怒し、売り上げを渡す事を拒否したのではないか?と私は疑っています。
(単純に紹介料、手数料が高すぎると言う可能性もあります)

少女Aの側としては、生活保護だけでは遊ぶ金が足りない、そこで始めた「接客業」は少女達からお金を巻き上げる都合の良いシステムだったのだと思います。
しかし、これには少女達が従順に仕事をしてくれないと困るわけで被害者のように反発する少女が増えると、自分にお金が入らない事になり、少女Aとしては困る事になります。

この為、少女Aとしてはグループから離脱しようとする被害者に対して見せしめとして制裁を加えると言う意味もあったかもしれませんね。

あるいは、これも憶測ですが、アパートで交際相手や他の少年少女などとの共同生活を少女Aは「家族」と呼んでいたようです。家族に対して大きなコンプレックスや囚われがあって、家族を壊そうとする被害者に対して無意識に強い反発心を持ってしまったのかもしれません。

ただ、車内で全身に根性焼きをした時点では、少女Aは被害者を既に切り捨てていたと思います。
顔や胸に根性焼きをしてはこの「接客業」の売り上げに影響するでしょう。

A-3)少女Aと関わらない
被害者側としては根本的にはこの少女Aと関わらない事が事件を未然に防ぐ最良の方法だったと思います。
接客業に関わらないといっても少女Aと交友関係を続ける限り、少女Aの影響を受ける事になります。
少女Aの生活を考えると、生活保護で生活しているが学校にもいかず、もちろん仕事もしない、そんな環境ではいずれなにかしか問題行動に手を出すような状況になる事が想像できます。

同級生だったと言う事ですが、それ意外にも少女Aと交友関係を続ける理由があったのだと思います。
そのあたりの理由は分かりませんが、友人は選びましょう。
しかし、結局、これも事件の根本原因である少女Aの更正にはなりません。単に被害者が別の誰かに置き換わるだけで事件の根本的回避にはなりません。
少女Aについては最後に書きます。

次に容疑者側を考えます。
容疑者側でこの事件を止める事ができると思われる人物は一人だけです。
このグループの唯一成人の容疑者Sです。

B)容疑者Sはグループ内で唯一の成人で最年長、少女Aとその交際相手との交友も深かったようです。

さらに、事件当日、運転手だった容疑者Sは車内の暴行に加わる事ができません。
車内で一番、冷静だったのはこの容疑者Sだったと私は考えています。

車内で暴行が始まった時点で車を止めて、車外で少女Aとその交際相手の3人でこれからどうするのか?少女Aの考えを確認する事ができたはずです。

そうすれば、このまま、軽く暴行しお金を出させて分配するだけで終わるのか?
これ以上の酷い暴行をするなら、傷害事件になる可能性が高いと言う話ができたはずです。
それでも、やるのか?やるなら自分は降りる、と言う話もできたと思います。
なにしろ、車の運転手なので運転手なしではこの事件はできなかったでしょう。

結局、本人も「その場の雰囲気に流されてしまった」と言って、結局、事態を知りながら黙認してしまった。
この容疑者Sがこの事件の中で一番、割に合わないのではないか?と思います。
16歳の少女Aの言いなりになって殺人犯になってしまった、結局は自業自得だったんですけどね。

C)次に容疑者Sと並んで少女Aに影響力を持っているのが交際相手の16歳少年です。
しかし、これも難しいと思います。なにしろ、少女Aに近すぎます。さらに性格的にも少女Aに一人で自首させてしまうタイプです。その上、少女Aと同棲していたこの少年は少女Aに生活費を稼いでもらっていた可能性があり、少女Aに頭が上がらない可能性がありますね。

次に容疑者Sほどではないが、この事件を当日に止める事ができたかも?と言うのが
D)LINE仲間の16歳少女のDとEです。
こちらはたまたま、呼び出しに利用されただけ、あるいは何か報酬の約束があったかもしれませんが・・・

時系列的には少女A達に被害者の呼び出しを頼まれた時点で不審に思うべきですね。
依頼の内容は分かりませんが、およそこんな感じだと思います。
被害者を呼び出したいが、自分達が居ると分かれば被害者は呼び出しに応じない。そこで自分達(少女A達)が居ない事にして被害者を呼び出して欲しい。

この内容から被害者に対して悪意、あるいは敵意がある事を読み取れるわけですから。
車に一緒に乗れば、車内での暴行に立ち会う事になる事が予測できたと思います。
しかも、車内では逃げ出す事もできません。

なので、話を聞いた段階で「やばいかも」と言う事に気付いて呼び出しを断れば、結局呼び出しができずに事件は発生しなかったと言う事になります。
とは言え、たまたま、今回は呼び出せなかっただけで、別の人間が呼び出したり、帰り道で待ち伏せしたりして、事件は起きたかも知れませんが・・・

車内で暴行が起きた段階でも、実況中継されていたLINEを通じて、「やめろ」との警告もあったようなので、その時点で私達は降りると言い張る事もできたかもしれません。

しかし、目の前で凄惨な暴行を見ては、言い出しにくいかもしれませんけどね・・・
でも、トラブルに無関係だったDとEは降りると主張すれば、少女Aは口止めして降ろしたかもしれませんね。
今となっては確認する事もできませんが・・・

残りの少女Aに近い少年、少女では多分、少女Aに意見する事はできなかったでしょうね。

しかし、最後に全くノーリスクでこの事件を止める事ができる人達が何人か居ます。
E)それは、LINEで実況中継を見て何が起きていたか知っていた人達です。
そのまま、警察に通報すれば、警察は捜査を開始したかもしれません。
殺害までかなり時間が掛かってますから、警察が死亡前に被害者を確保する事ができた可能性がありますよね。
50人程居たようですが誰も通報する事は無かったようです。
少女Aの報復を恐れた可能性もありますが・・・住所を知られていない人間なら通報しても報復のリスクは無かったと思います。

ここまでは間接的に事件を防ぐ方法になっています。
F)根本的に事件を起こさないと言う意味では少女A自身を更正する以外に方法がありません。

週刊誌の報道などでは少女Aは中学時代から荒れた生活をしていたようです。
で親と離れて生活保護をもらい、少年少女達と共同生活するようになって、事態は決定的に悪化してしまったのでしょう。

少女Aやその周辺の少年少女にしても、こんな生活になるにはそれなりの事情があったのだとは思います。
だけど・・・結果、16歳で殺人犯ですからね。
この生活は誤っていたと言う事だと思います。

ただね、アパートを借りるにしても、未成年では借りられないでしょう。保証人は誰がなったのか?
同じ事は携帯電話などにも言えます。

気になるのは役所が事情を理解して生活保護の支給をOKしたと言う事なのですが・・・
生活保護は支給する、だけど「後は知らないよ」って事は無いと思うんですよね。
それに未成年の事ですから、専門家の児童相談所にも相談していたのではないか?と思ったりするのですが・・・

しかし、もし、この事態を児童相談所が知っていれば児童自立支援施設への入所を勧めると思います。
少女たちの迷走ー児童自立支援施設からの出発にも疑問を書いたのですが、それならどうして入所しなかったのか?

管轄する児童相談所はこの少女Aについて何か情報を持っていたのでしょうか?

結局、少女Aや他の少年少女(被害者を含む)を更正させると言うか、そもそも非行させないと言う意味では
「ちゃんと教育しましょう」と言う事に尽きるかもしれません。

こんな事件を起こした後で後だしじゃんけんみたいな批判になってしまうかもしれませんが・・・
少女Aは結局16歳にして一人で生活する事になり、寂しいから他の少年少女と共同生活するようになってしまったと言うのは仕方がないような気がします。
結局、この子供達は家庭に居場所がなくて、少女Aのアパートに集まって共同生活する事で自ら「居場所を作った」のではないか?と思えます。

家庭に居場所があり、正しく指導する人間がいれば、こんな事にはならなかったと思うのですが・・・

とは言え、そのあたりの家庭環境についての情報もほとんど無いのでなんとも言えないですけどね。
(少女Aが一人暮らしをする事になった理由も分かりませんし)

参考リンク
広島県広島市東区16歳少女殺人事件その4(中間まとめ)

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コメント

ASKA様が何度も仰られているように、トラブルに巻き込まれそうな人とは付き合わない、相手にしないのが一番ですね。
家族は選べませんが、友達や恋人は自分で自由に選べますから。

とはいえ、言葉では簡単に言えますが、やはり現実は難しいかもしれません。
腐れ縁って言葉もあるほどですし。

投稿: パイン | 2013/08/08 00:53

私もすごい疑問に思ってしまうのが、16歳少女が部屋を借りて生活保護?を受けて?暮らしてたという点です。
なぜ児童相談所が介在しないんでしょうか。施設に入って良い年齢だし、施設で指導員との生活をしていたならこの事件は起きていないはずです。
みんながスマホを持つくらいの経済力があって、暮らしは自由ですよね。保護者の介在あってのこの暮らしなのかもしれませんが、だとしたら放置しすぎと感じます。
少女が家庭と呼べる安心できる居場所がなかったのなら、児童相談所に介在して欲しかったと思いますが、もう小学生とは違い自分の意思で動く事もできますから、近くの大人にも手がつけられなかったのかもしれませんね。
加害者に同情はできないけれど、自分の娘なら絶対にこんな暮らしを放置せず、親としてちゃんと家庭で愛情こめて保護します。世の中の殆どの親は、当たり前にそうしていますよね。

亡くなった少女のご冥福を心よりお祈り致します。

投稿: りさりん | 2013/08/08 01:31

この事件を見て思い出したのですが、知人に定時制高校にバイトしながら通う一人暮らしの子がいます。
両親でなく祖父母が保護者になっていますが、久しぶりに会ったら指先に包帯を巻いていて「先輩に爪剥がされた」と。
これからの生活に影響するので警察には言っていないとのことでした。
まだ保護が必要な年頃に自立しようとすると犯罪に接する機会が多くなるのでしょうか・・。
「気にかけてるよ」と伝えても他人からの社交辞令と受け取られているようで、遠くからいい出会いと人生を祈るくらいしかできません。

その子は幼い時に「心身症」で小児科に通っていたそうで、そんな小さい頃からSOSを出さなきゃいけない家庭環境から早く離れてよかったのではないかと思っていましたが、道を外さないか勝手に心配しています。

投稿: つれづれ | 2013/08/11 16:15

広島地検は23日、逮捕された少年少女ら7人のうち、最初に自首した広島市東区の少女(16)と、熊本県荒尾市の無職少年(17)(交際相手の事)を強盗殺人と死体遺棄などの非行内容で広島家裁に送致した。

地検は、女子生徒に対する集団暴行は2時間近くに及び、この2人が首を絞めて殺害したとしている。

他の16~17歳の少年少女4人は、強盗致死や死体遺棄などの非行内容で同家裁に送致。また、鳥取県湯梨浜町、無職、S容疑者(21)は強盗致死と死体遺棄などの罪で広島地裁に起訴した。

S容疑者ら5人は広島県警の調べに「殺すつもりはなかった」と供述していたとの事。

東大阪の集団暴行殺人もそうだけど、グループの内、誰か一人でも殺すつもりなら、殺人事件になってしまうんですよね。

自分は殺意は無い、ただの暴行事件で終わるはずだった。
しかし、そんな事はちゃんとメンバー全員の意思を確認しなきゃ分からないでしょ?

他の5人だって、車内の暴行の様子をその目で見て知っていたはずなので、そのまま被害者を帰せる状況か良く考えてみるべきだったんでしょうね。

ヤバいと思ったら止めるしか無かったんでしょうが、一緒になって暴行を楽しんでいたなら、もう自業自得ですよ。

投稿: ASKA | 2013/08/27 11:53

続報です。
強盗致死などの非行内容で広島家裁に送致された鳥取県米子市の少年(16)を、別事件の強盗致傷容疑で広島地検に書類送検した。

送検容疑は、4月14~15日、S被告(21)=強盗致死罪などで起訴=らと共謀し、自宅などで米子市の無職少年(16)に殴る蹴るの暴行を加え約3週間のけがをさせ、6万5000円を奪ったとされる。「間違いありません」と容疑を認めているという。

別件でも強盗致傷事件を起こしているような少年達だったんですね。
ただ一人の成人のS被告もなぜ、この少年達と付き合っていたのか?そのあたりの理由がこれかもしれませんね。

投稿: ASKA | 2013/09/07 10:10

広島家裁は15日、強盗致死や監禁などの非行事実で家裁送致された16~17歳の少女3人の審判を開き、3人を中等少年院送致とする保護処分を決定した。
判長は、事件を「激しい暴行を繰り返し、首を絞めて少女の命を奪った極めて悪質な事案」と指摘。一方、事件への関与の程度が低いことや、家庭環境を考慮し、「矯正可能性は十分にある」と判断した。

3人の少女の内2名はLINE仲間で、被害者の呼び出しに利用された人物、しかし車内では暴行い加わっているし、分配金も受け取っているので、少年院はしょうがないかもしれないけど、車にさえ同乗しなければ、事件に巻き込まれなかったかもしれませんね。

もう1人の少女は友人Cだと思うけど・・・この人は関与の程度は低かったのか・・・

友人は選びましょうね。

投稿: ASKA | 2013/10/16 11:54

主犯格の無職少女(17)と交際相手の無職少年(17)について、広島家裁は17日の少年審判で検察官送致(逆送)を決定。

広島家裁は決定で、事件の背景として、無職少女と犯行に関与した他の少年少女ら計5人による「疑似家族」の関係を指摘したとの事。

決定によると、無職少女は5月頃から、交際相手の少年や広島市中区の少女、その交際相手の米子市の少年、無職瀬戸大平被告とともに中区の少女宅で共同生活。家庭に居場所を見いだせない類似した境遇にあったため、無職少女らは特別な絆を持った関係と考え、家族を意味する「Fam(ファミリー)」と称していたとの事。

決定は、同居する少年少女らの言動が、無職少女の行為をあおった面が否定できないと言及したとの事。

投稿: ASKA | 2013/10/18 12:06

広島県呉市の山中で昨年7月、専修学校2年だった女子生徒(当時16歳)の遺体が見つかった事件の裁判員裁判で、広島地裁は10月24日、強盗殺人と死体遺棄、監禁の罪に問われた無職少女(18)に懲役13年(求刑・懲役15年)の実刑判決を言い渡したとの事。

懲役13年ですか、求刑が15年だから、慣例どおり割り引いて13年って事なんでしょうね。
犯行が陰湿で凄惨です、友達を利用して呼び出し、拉致って、リンチして、殺害、その上、金品を強盗ですからね。
それに、全身に根性焼き、極め付けは耳の穴に根性焼きをすると言う、ちょっと唖然とする残酷さです。

たった一つ、救いがあるとしたら、被害者の腐敗した遺体をみて、自ら出頭した事ぐらいですね。

懲役13年は止むを得ないと思いますが・・・
この事件の場合は、事件に至るまでの経緯の方をもっと点検するべきだと思います。

そもそもの、被告の普段の生活に問題がなかったのか?って事ですよね。
そのあたり、もっと早く、気づいていれば、この事件は起きなかったと思います。

投稿: ASKA | 2014/10/24 20:21

強盗殺人などの罪に問われた元同級生で主犯格の無職少女(18)=同市=に対し、広島地裁は10月24日、懲役13年(求刑懲役15年)の実刑判決を言い渡した。

犯行のキッカケはどうも、LINEでのやり取りだったようです。
「都合がええやつ嫌い。からまん方がええよ」
主犯少女はLINEのグループチャットに女子生徒について書き込みをした。
「(私も少女が)嫌いじゃね」と被害者が返したことから、少女が立腹。
このときの心情について、少女は被告人質問で「言わしてやろう(文句を言って謝らせよう)と思った」「しばく(暴行する)とは漠然と考えていた」と述べたとの事。

で車に監禁して暴行しているうちにエスカレートして、殺害に至る。

公判では、少女が唐突に女子生徒に嫉妬心を抱き、怒りをコントロールできなくなったこと。
その背景に素行障害や境界性パーソナリティー、未分化なサデイズムがあることが明らかにされたとの事。

少女の成育環境には問題が多かった。

両親は少女が4歳のときに離婚。母親に引き取られ、母親の実家で祖父母や妹、伯母の6人で暮らし始めたが、母親は居酒屋を営み、帰宅しないこともあった。母親と祖母は週に一度は流血を含む殴り合いのけんかをして、止めに入った少女を投げつけることもあったとの事。
母親は交際相手を優先し、少女が腹痛で吐いても長時間にわたって病院に連れて行かなかった事もあったとの事。

精神鑑定を行った精神科医は「愛着形成、人としての安心感、このままいていいという体験がなく、自己肯定感が育つことが少なかった」と指摘したとの事。

そして、母親自身も祖母から殴られて育った。第一子の少女への愛情表現が分からなかったとの事。


主犯少女は同居していた4人について
「私たち4人は寂しがりやで強がり、親に見捨てられ、認められないところが似ていた」と被告人質問で述べた。
それゆえ、「(犯行時に女子生徒を)ここらへんで許そうと思ったが、私がここで止めたらファミリーに捨てられると思った」との事。

この事件がなぜ、殺人までになってしまったのか、その理由の一端がこのあたりにあるんでしょうね。
私の誤解かもしれないけど、この文章を読むと
素行障害は結局、反社会性パーソナリティ障害(人格障害)の事のようだし。
境界性パーソナリティ障害(人格障害)が併発していると言う事だと、周囲の人は大変だったのではないかと想像しますが・・・

これだと、自立支援施設での共同生活などはできなかったでしょう。
だから、未成年でありながら、生活保護を受けて一人暮らしだったのかもしれませんね。

そして、その原因は生育環境にあって、虐待されて育った事が原因だったようですね。

で、強盗殺人や監禁などの罪に問われた住所不定、無職の少年(18)の裁判員裁判の初公判が11月10日、広島地裁であった。少年は監禁と死体遺棄の罪を認めたが、「強盗殺人は認めません」と起訴内容を一部否認した。

冒頭陳述で検察側は、少年は交際していた無職少女(18)が被害者の首を絞めた際に足を押さえて協力し、さらに「代わって」と言われて首を絞めたと指摘。
弁護側は監禁などは認めた上で、少年は被害者の首を絞めていないと主張したとの事。
「少年の関与度合いは低く、犯行には発達障害や虐待された経験が影響した」として少年院送致が相当と述べたとの事。

この少年とは、一緒に共同生活していた、主犯少女の交際相手なんだけど、事実関係で争う姿勢のようですね。
首を絞めたか、締めないか?他の4人の証言で事実関係は明らかになりそうですが・・・

それは置いといて、この少年も発達障害があり、さらに、虐待されて育ったようです。
友人を選ぼうにも、結局、似た境遇の人間同士で集まって居場所を作ってしまったのかもしれませんね。

なんとも、難しいですが、結局、この主犯少女のメンタルが治療されていれば、この事件は起きなかったと言う事なのかな?
このあたり、児童相談所はどんな見解なんだろう?
素行障害があったって事は日常的に問題行動があったはずで、児童相談所が何も知らないって事は無さそうなんですが・・・

子供の教育は大切だと改めて、思い知らされる事件ですね。

投稿: ASKA | 2014/11/10 22:42

強盗殺人罪などに問われた住所不定、無職の少年(18)の裁判員裁判の第2回公判が11月11日、広島地裁であった。交際相手だった東区の無職少女(18)=控訴中=が検察側の証人として出廷。少年は強盗殺人について否認しているが、少女は自らが被害者の首を絞めた後、少年も絞殺に加わったと証言したとの事。

公判で、少女は灰ケ峰山中で被害者の首を絞める際に少年から「もうちょっと体重を掛けた方がいい」と助言されたと明かした。さらに、監禁中に少年と被害者が仲良くしているように見えたことに腹を立て、「私を選んでほしい」との気持ちから「代わってや」と頼んだと述べた。少年は被害者の首筋などを触り、生きていることを確認してから首を絞めたとの事。

少女は少年とソーシャル・ネットワーキング・サービスを通じて知り合った。当初はわがままだと感じたが、次第に優しいと感じるようになったとの事。
少年について、現在の気持ちを問われた少女は「初めて好きになった人。今でも大事な人」と話したとの事。

なんとも、複雑な状況になっているのかな?
複数犯だと、公判の段階で互いに責任逃れの為に嘘を言う事はあって、その結果、証言が食い違う事が多いですね。
この事件でも、主犯の少女とその交際相手の少年の証言が食い違っている。
ポイントとしては
少年は監禁と死体遺棄は認めたけど、強盗殺人については否認している。

監禁や死体遺棄とは比べ物にならないくらい、強盗殺人は罪が重いですからね。

少年は「被害者の首を絞めていない」と主張しているわけです。
しかし、主犯少女は「少年も首を絞めた」と証言しているわけですね。

主犯少女は自ら出頭し、ほぼ全面的に事実関係を認めているようなので、交際相手の少年に対して、偽証をしても、自分の罪が軽くなるわけでは無いでしょうね。

で、証言もしてますが、交際相手で好きな人なわけで、偽証だとしたら、それは交際相手の罪を重くする方向の偽証なんですよね。
普通に考えてしまうと、偽証なら交際相手に嫌われないように、罪を軽くする方向で偽証すると思うんですよね。
一方でこんな見方もできる。主犯少女は殺人罪で懲役13年の判決が出ている。
つまり、社会復帰して交際相手に会うことができるのは当分先になる。その一方で交際相手の証言が監禁と遺体遺棄の罪だけになれば、たぶん、数年で社会復帰する事になるだろう。

少年は18歳、もし、5年で社会復帰したとしたら、23歳でまだまだ、若い、当然、別の恋人を作る事は簡単に想像できます。

それは、主犯少女にとって許せる事では無い。その為、交際相手の社会復帰を遅らせる為に罪を重くする方向で偽証をした。
と言う見方です。

しかし、当初、主犯少女は自ら一人で出頭して、自分一人で罪を被ろうとしたんですよね。
その段階では、殺人罪になり自分一人が刑務所に入り、交際相手の少年と会えない事を覚悟していたはずなんですよね。
その意味では少年との別れを覚悟していたはずなので、今更、少年の罪を重くするような偽証をする必要は無いと思いますね。

その反面、少年は主犯少女に一人で出頭させて、自分は仲間と一緒に逃亡してますよね。
この少年はそれで「よし」としてしまったんですよね。
つまり、交際相手の主犯少女が逮捕されて、刑務所に行こうが、自分は逮捕されたくないと考えているわけです。

このあたりを考えると・・・・

公判の行方に注目しましょう。

投稿: ASKA | 2014/11/12 21:28

強盗殺人などの罪に問われた住所不定、無職の少年(18)に対する裁判員裁判の判決が12月2日、広島地裁であった。
裁判長は「犯行は悪質で酌量する事情はない」として求刑通り懲役10年を言い渡したとの事。

判決によると、少年は交際相手の無職少女(18)や知人の男性S被告(22)ら6人と共謀し、昨年6月28日未明、無料通信アプリ「LINE」上で口論になった少女の元同級生の女子生徒を広島市内で車内に監禁。灰ケ峰山中で暴行を加えて現金を奪い、首を絞めて殺害した。

公判で少年は「首を絞めていない」と一部否認したが、判決は無職少女の証言から関与を認定。
「広汎性発達障害の影響で心神耗弱だった」とする弁護側の主張も退けた。

広島地裁は主導的立場だったとして無職少女に懲役13年、男性S被告に懲役14年を言い渡している(いずれも控訴中)

さて、やはり、殺人についても認定されましたね。
そりゃあ、その場にいて、自ら出頭し、罪を認めている主犯少女の証言は説得力あるからね。

だけど、なぜ、この少年はそんな嘘を言ったのかな?
だって、その場にいて、既に出頭している主犯少女が証言すれば、バレる事なんだよね。

考えられるのは、主犯少女の出頭の経緯だろうか・・・
6人の中で出頭したのはこの主犯少女だけだった。出頭するにあたり、当然、事件に関わった人間にしてみれば、自分の罪状を話されれば、自分も逮捕されてしまうわけだから、その点は、主犯少女に確認していただろう。
そのやりとりの中で「罪は自分ひとりで被る」と言う話になったのではないか?と推測します。

当然、出頭した後で主犯少女と連絡が取れるわけもなく、残りの5人は「少女が全ての罪を被ってくれるはず」と言う思い込みのまま、自分に有利な証言をしてしまったと言う事なのかな?

あるいは、主犯少女は交際相手でもあったわけだから、「自分をかばってくれるはず」と言う甘えもあったのかもしれない。

主犯少女にしても、取り調べの中で証言の矛盾などを突かれて、ありのままを証言してしまったんだろうね。

その結果、罪を認めていない、「反省していない」と言う事になってしまったんだろうね。
正直に話していれば、「反省している」となって、多少、量刑に影響があったかもしれないけど・・・

主犯少女にしても、「どこで間違ってしまったのか?」「どうしてこうなってしまったのか?」と言う後悔はあるかもしれない。
18歳にして殺人犯ですからね・・・普通なら、学生だったり、社会人だったりするわけですよね。
将来を夢見ていても良い年齢なんですが・・・

殺人の直接の動機が「ネット上の口論」なんだけど・・・表面上そうだっただけでしょうね。
詳しい事情は表には出ていないみたいですが・・・

やはり、主犯少女が生活保護を受けて、アパートに一人暮らしをしてしまった事なのかな?
それで、この子達を叱る人間がいなくなってしまったのかもしれませんね。
その結果、感情が暴走する状態になってしまったのか?

あるいは逆に、その性格の為に施設での共同生活ができなかったのか?このあたりの事情は関係者の話を聞くしか無いですね。

投稿: ASKA | 2014/12/03 00:29

強盗殺人などの罪に問われ1審で懲役13年の判決を受けた主犯格の無職少女(18)の控訴審初公判が2月26日、広島高裁で開かれた。
被告側は1審同様に家庭裁判所への移送を求め、量刑についても「自首したことや事件の全容を明らかにしたことへの評価が低い」などと主張し即日結審した。判決は3月30日。

被告人質問で、少女は1審の判決について「軽いとも重いとも思わない」としたものの、「その場その場で各自が発言したり行動をとっているので、誰かが主導したということはない」と主張し、「終始主導的な立場とされたことには納得がいかない」と話したとの事。

1審判決懲役13年については「軽いとも重いとも思わない」と言う事は妥当な判決だと思っていると言う事かな。

ただ、事件の主導については否定的に考えているようです。
本人には自覚が無かっただけでしょうね。
しかし、自首した事の評価が低いと言うのは、もっと罪は軽いはずでしょ?と言う事ですよね。

主導の問題も絡んで、この「自首」について、この少女がどう考えていたのか?
と言うのも疑問もありますね。

この言い方だと、「自首したのは罪を軽くする為」だったとも受け取れますよね。

だけど、自首した時には1人での犯行を主張しましたから、「罪を軽くする為」では無かったはずです。
ここは、時間の経過とともに、いろいろ心境も変化していると言う事なんでしょうね。

投稿: ASKA | 2015/02/27 00:03

強盗殺人罪などに問われた少女(18)の控訴審判決が3月30日、広島高裁であった。裁判長は懲役13年とした一審広島地裁の裁判員裁判判決を支持し、弁護側の控訴を棄却したとの事。

裁判長は、少女が犯行グループの中で率先して激しい暴行や首を絞める行為をしたと指摘し、「果たした役割は最も大きかった」と述べた。弁護側は、家裁移送した上で医療少年院送致の保護処分とするよう求めたが、同裁判長は「悪質さや関与の度合いに照らし、保護処分を許容する事情があるとは言えない」と退けた。

まーそうでしょうね。
「悪質さや関与の度合いに照らし、保護処分を許容する事情があるとは言えない」
悪質さでは、最近の事件の中でも群を抜いている印象です。

しかし、そうなってしまったのも、この18年間の被告人の育成環境の問題なのかとも思えるわけです・・・

そうなら、保護者の責任は問われないのかな?とも思うところですけどね。

とにかく、教育は大切ですね。

投稿: ASKA | 2015/03/30 23:11

強盗殺人罪などに問われた無職少年(18)の控訴審判決が6月30日、広島高裁であった。
裁判長は「主体的・積極的に犯行に関与している」と述べ、懲役10年とした広島地裁の1審判決を支持し、弁護側の控訴を棄却したとの事。

控訴審では、弁護側が1審に続き、少年が心神耗弱状態であったと主張。「広汎性発達障害があり医療少年院での処遇が必要」として、保護処分を求めていたとの事。

裁判長は判決で、共謀した少年少女らの証言から、少年が被害少女の首を絞めたことに「誰一人として反論していない」と指摘。医療少年院での処遇については、犯行の悪質さから「保護処分としなかった原判決の判断に不当な点はない」として、1審判決を支持したとの事。

主犯の少女と同様に控訴棄却ですね。
被害者の首を締めた事についての事実関係は疑いようが無いと言う事でしょう。
「誰一人として反論していない」ですからね。

弁護側は広汎性発達障害があると主張してますが、そのレベルが分かりませんね。
結局、普通に生活していたみたいだし、知的障害でも無いわけで、医療少年院で処遇が必要と言う事の根拠がよく分かりません。

主犯の少女もそうですが、控訴してますよね。(それ自体は許された権利だけどね)
事件に向き合えているのかな?と思いますね。

投稿: ASKA | 2015/07/02 20:24

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