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2013/09/12

埼玉県さいたま市西区1歳長女自宅放置死事件

8月12日、埼玉県警捜査1課と大宮西署は、今年8月、さいたま市で1歳8カ月の長女をエアコンをつけない自宅に放置して死なせたとして、保護責任者遺棄致死の疑いで、母親のアルバイト店員、女性容疑者(22)=さいたま市西区三橋=を逮捕する事件が起きている。

捜査1課によると、容疑者は容疑を認め「日常的に置き去りにしていた」と供述しているとの事。
気象庁によると、事件当日、さいたまの最高気温は37.7度を記録。室内の温度は40度を超えていた可能性もあるとの事。同課は、事件の約半年前からネグレクト(育児放棄)が続いていたとみて、裏付けを進めているらしい。

逮捕容疑は今年8月10日午前11時から翌11日午前5時ごろ、さいたま市の自宅アパートで、エアコンなどをかけないまま、娘の長女(1)を放置して死なせたとしている。

容疑者は深夜営業の飲食店アルバイトを終えて帰宅した際、死亡した長女を発見したが、119番通報した当初は「一緒に寝たが、朝に息をしていなかった」などと虚偽の説明をしていたとの事。

さて、こんな事件ですね。
まー、普通におかしな事件です。
家に居なかった時間が18時間もありますよね。8月の暑い日でなくてもおかしいですよね。

1歳8ヶ月だと普通に食事だって1人ではできないだろうし、オムツだってしていたと思います。それなのに、18時間も面倒を見ないってそれだけでも、おかしいですよ。

たまたま、この日、暑い日でエアコンも掛けずに外出した為に熱中症で死亡したと言う事だと思いますが、他にも、何かを飲み込んで窒息したなどの事故があっても助ける事はできないでしょう。

日常的に置き去りにしていて、今まで大丈夫だったから、今日も大丈夫と自分に嘘の暗示を掛けたのかな?

報道内容では結婚していたのか?同居する人間がいたのか?は不明ですが・・・
置き去りにしているので、多分、シングルマザーだったんでしょうね。

経済的に厳しいと言うのはあるでしょうが、預ける所はあったと思うので、預けるとかは考えなかったんでしょうか?

半年も育児放棄していて、このままじゃダメだと自分でも、一瞬なりとも思う時があったなら、それなりに、相談する所はあったと思うのですけどね。

それも、そういう知識が無ければ、結局、自分だけで判断して、諦めてしまったのかもしれませんけど。

とりあえず、子供を出産する産婦人科や定期健診をする地方自治体などは、そういった相談できる窓口があると言う事を妊婦や母親に啓蒙するようにすると、少しは予防効果があるかもしれません。直接窓口に行く事はできなくても、電話ぐらいする勇気はあるでしょう。

でも、この事件の場合、どうなんだろ?
普通に夜のバイト中、子供を1人にしていたなら、夜泣きなどで近所の住民は不審に思う事は無かったのだろうか?
アルバイトの収入でアパートなのでそんなに、防音のしっかりした高級アパートでは無かったと思うんですけどね。

もし、不審に思って、警察などに通報していれば、もっと早く育児放棄の状態を察知する事ができたかもしれませんね。

しかし、これじゃあ、大阪西区姉弟育児放棄虐待死事件と同じじゃないですか?
(いけない、この事件を思い出すと、反射的に涙が出てくる)
3年前の2010年の7月に起きた事件でした、当時、今回の母親は19歳、今回無くなった長女の生まれる1年4ヶ月前、この大阪の事件は相当マスコミは報道してましたから、知らないなんて事は無いと思いますが、当時、どんな気持ちでこの大阪の事件の報道を見ていたのか?聞いてみたいですね。

無くなった長女のご冥福をお祈りします。

2013/09/13続報に基づき一部訂正
続報によると、外出の理由は仕事だったとの事、この為、外出理由が遊びと思われる表現の部分を削除しました。

2013/09/13 追記
県警によると、容疑者は昨年までは長女を託児所に預けるなどしていたが、今年に入り、繰り返し自宅に置き去りにしていたとみられるとの事。

容疑者は結婚しておらず、長女と2人暮らし。平成23年8月から生活保護を受けていた。昨年6月に入居した現場のアパートはメゾネットタイプで、1階はエアコンがあるが、寝室などがある2階にはなかったとの事。

放置していた約18時間は「カラオケ店や飲食店で働いていた」と供述している。

容疑者はアルバイトに出る際、長女がついてこないよう2階の部屋に入れドアを閉めていた。事件当時は窓を開け、扇風機が回っていたというが、室内は高温だったとみられる。現場には子供用の飲み口がついたペットボトルとパンの食べ残しがあり、容疑者は長女のために置いたものと説明しているとの事。

虐待の形跡はなく、長女は身長81センチ、体重8・5キロ。過去に数度、託児所に預けることもあったが、長女を自宅に残して仕事に出る生活を半年以上続けていたとみられる。交際する30代の男性に子守を頼むこともあったとの事。

11日午前5時すぎに容疑者が119番。救急隊員が駆け付けると、長女は心肺停止状態だった。容疑者は当初、「一緒に寝ていたが、朝起きたら息をしていなかった」と説明。だが、極度の脱水症状だったことから、県警が育児放棄の疑いがあるとして捜査を進めていたとの事。

容疑者は大阪府出身。7月に別の場所から引っ越してきたとみられ、ブログには「この家、暑すぎるやん」「滝のように汗は出るし、上(2階)にエアコン買わなあかんかな? 家におるのに熱中症なるかと思うレベルやけども。エアコン買わな」などと書き込んでいた。

また、長女が亡くなってから約1週間後にもブログを更新。「娘が亡くなりました。1歳8か月というとても短い人生となりました。熱中症。脱水症状という結果でした。まさか自分の娘がこんな事になんなんて思えないし」とつづっていたとの事。

同アパートの別部屋に住む男性(28)は「室内は夜でも暑く、夏はエアコンなしでは過ごせない」と話す。隣の部屋の女性(30)は「深夜に赤ん坊が泣く声を何度か聞いた。頑張って子育てしていると思ったのに」と語ったとの事。

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コメント

1歳8か月の長女を自宅に置き去りにして死なせたとして、重過失致死罪に問われたさいたま市南区別所、飲食店従業員女性被告(24)に対し、さいたま地裁は10月29日、禁錮1年、執行猶予4年(求刑・禁錮1年)の判決を言い渡したとの事。

裁判官は「生命に関わることは容易に想像でき、過失は重大。一方で反省の態度を示している」と述べたとの事。

判決によると、被告は2013年8月10~11日、長女をエアコンのない自宅アパートに約18時間放置し、脱水症で死亡させた。

日常的な虐待があったわけではないようですが、執行猶予がつくんですね。

「生命に関わることは容易に想像でき、過失は重大」たしかにその通りだと思います。
24歳です、再度、出産する事もあるでしょう、2度と同じ過ちを犯さないで欲しいと思います。

投稿: ASKA | 2014/10/29 22:40

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