東京都三鷹市女子高生ストーカー殺人事件その2(続報)
色々な情報がでてきました。
1)捜査1課は11日、容疑者が「捨てた」と供述した場所周辺で、刃渡り13センチのペティナイフを発見。被害者を殺害した凶器とみて鑑定を進めている。現場から約500メートルのマンション敷地内で発見。
2)捜査関係者によると、容疑者は無職だったが、大学生と偽り、被害者と交際。昨年9月ごろに米国に行くことになり、被害者から別れを告げられた。帰国後の今年3月ごろから復縁を迫るようになり、被害者は6月に容疑者からの電話やメールを着信拒否にしたとの事。
容疑者はその後、被害者の友人に無料通話アプリ「LINE(ライン)」経由で「殺してやる」などとメッセージを送り、被害者の動向を探ったが、被害者は友人に「ブロック」(拒否)するように伝えたとの事。
3)被害者の父親が今年6月、容疑者に「もう娘に連絡しないでくれ」と電話で伝えていたとの事。
4)事件当日の8日朝に女子生徒からストーカー被害の相談を受けた警視庁三鷹署員が、同日午後5時前の殺害時間帯まで上司に報告していなかった。
警視庁生活安全総務課などによると、女子生徒は8日午前9時ごろ両親と三鷹署を訪れ約1時間半、元交際相手の容疑者(21)=殺人容疑で送検=によるストーカー行為について相談した。
応対した署員は、容疑者から送られたメールや手紙を確認するため翌日再び来署するよう伝え、女子生徒らは署を出た。捜査関係者によると、同署員は、別の相談を処理したり上司がイベントに出席したりしていたことなどから、女子生徒の相談内容を上司に報告していなかった。
結果的に上司に報告された時間について警視庁は、「事件発生前後」と説明し、署長への報告がいつだったかは不明との事。
被害者宅への署員の派遣決定には通常、上司の判断が必要だが、警視庁側は「事件当日は防犯イベントのため、上司を含む大半の生活安全課員が不在だった」と釈明し、今回のストーカー対応が、現場の警察官の判断だけで行われていた事実も明らかになったとの事。
5)警視庁は11日、ストーカー行為を警告しようと8日に3回電話をしたのは容疑者の知人の携帯だったことを明らかにした。容疑者は女子生徒と交際時、この携帯を知人から借りて使っていたため、女子生徒はこの番号を連絡先として三鷹署に伝えていたとの事。
署員は3回とも留守番電話に「三鷹署に連絡してほしい」と吹き込んだが、この携帯電話は既に知人に返却され、容疑者には伝わらなかった。知人は知らない番号が表示されたため電話に出なかったとの事。
警告先の電話の所有者を確認していなかったことについて、警視庁側は「一般論だが、名義人の確認は必ずしも必要ではない」と話している。
6)事件当日、警察官が、帰宅した被害者の携帯に安否確認などの電話をしたのは、110番通報の約20分前とされていたが、警視庁が詳しく調べたところ、実際に電話をしたのは通報の数分前だった。警視庁は、被害者の部屋のクローゼットに身を潜めていた容疑者が、この電話の直後に、被害者を襲ったとみて、調べている。
7)司法解剖の結果、大きな傷は腹部など5カ所。女子生徒は背後から首を刺されており、腕には身を守ろうとした際に付いたとみられる小さな傷もあった。
8)容疑者が「8日昼ごろから女子生徒宅に侵入し、待ち伏せしていた」と供述していることも判明。女子生徒は室内に潜んでいた容疑者から襲撃され、外に逃げたところを執拗(しつよう)にナイフで切り付けられたとみられる。
女子生徒宅の隣家のエアコンの室外機付近から、容疑者の靴が見つかった。容疑者は路上で取り押さえられた時ははだしで、同庁は隣家の室外機を足場に女子生徒宅の2階に侵入したとみている。
容疑者は「午後に、被害者の自宅に、2階の鍵がかかってない窓から侵入し、1階の被害者の部屋のクローゼットに隠れていた」と供述しているとの事。
午後4時半頃、ストーカー被害の相談を受けていた三鷹署が被害者の携帯に電話したところ、「家に帰りました」と答えたとの事。
容疑者は「クローゼットの中で電話しているのを聞いた」と供述しており、その後、被害者を襲ったとみられている。
血痕は室内にはなく玄関の先にあったことから、警視庁は、逃げた被害者を追いかけて刃物で刺したとみているとの事。
9)先月27日に自宅のある京都から夜行バスで上京し、28日に、被害者の自宅がある三鷹市の隣の吉祥寺の大手雑貨専門店で、刃渡り15センチほどのナイフを購入していたことが分かった。
10)容疑者(21)=殺人未遂容疑で逮捕=が「交際継続を何度も迫ったが連絡が取れなくなった。殺すつもりでナイフを買い、自宅周辺で帰りを待っていた」と供述しているとの事。
11)容疑者の身柄が確保される数分前の8日午後6時半ごろには、インターネット掲示板に「被害者 無差別ではないです。恨みがありました」との書き込みがあり、捜査1課は容疑者が投稿したとみているとの事。
12)容疑者は「夏頃から、被害者を殺して、自分も死のうと思っていた」と供述している。
13)交際期間中も関西地方に住んでいた容疑者は、女子生徒宅に招かれ、親とも会っていたとの事。
警視庁が現場検証した結果、物色するなどして女子生徒の部屋を確認しようとした形跡は見つからなかった。同庁はこれらの状況から、2階から侵入した容疑者が真っすぐ、女子生徒の部屋に向かったとみている。
時系列を更新
2年前 フェイスブックを通じて知り合い、交際が始まる。容疑者は大学生と偽っていた。
被害者は去年9月にアメリカ留学に行く前に別れ話をした。帰国した3月以降、容疑者から執拗に復縁を迫られる。
今年
6月被害者が容疑者からの着信を拒否、同時期に被害者の父親が容疑者に娘に電話しないように電話する。
7月容疑者の母親は別れ話が出たと話しているとの事。
夏頃 被害者を殺して、自分も死のうと思っていた。
09/27 容疑者が夜行バスで上京。
09/28 容疑者が吉祥寺で刃渡り15センチのナイフを購入。
10月 被害者の周囲に容疑者が出没
10/04 被害者が担任にストーカー行為を相談。担任が杉並警察署に相談。
10/07 学校で教頭らと相談
10/08 9時すぎ、両親と三鷹署に相談、その場で容疑者の携帯電話に電話するが応答なし、留守電話にメッセージを残した。
昼頃 容疑者が被害者宅に侵入、クローゼットに待ち伏せる
16:50頃 警察から被害者に安否確認の電話、この電話をクローゼットで容疑者が聞いていた。
16:55 被害者の自宅で容疑者に襲われる。
18:30頃 インターネット掲示板に「被害者 無差別ではないです。恨みがありました」との書き込み
こんな所ですね。
ネットの掲示板の書き込みが容疑者本人の物か確認されていないけど「恨みがあった」は本当でしょうね。
殺すつもりで待ち伏せしていたわけですから・・・
とは言え、なんていうか私は「何を恨む事があるんですか?」と聞きたいですね。
大学生と嘘を言って付き合い始めて、大学に行く為にアルバイトをする。
相手が東京に住んでいる事も知っていただろうし、会いに行く為にお金がかかったとしても、それは容疑者本人が望んだ事でしょ?
芸能活動を始めて、女優を目指している被害者から別れ話が出る事も予想できてよいと思いますけどね・・・
そうでなくても、遠距離ですからね。
容疑者は21歳でコメントにあった通り未熟だったとは思います。
犯行後のネットの書き込みが本人の物か確認できてませんけど、それ以外にも逮捕後の映像でも顔を隠すそぶりもない。
もう、「どうなってもかまわない」って心境なんでしょうね。
動機はこれから詳しくでるでしょうが・・・・
私が思うに容疑者は価値観の逆転が起きてしまったのではないか?と考えています。
交際を始める時、大学生と嘘を言ってまで交際を始めています。
普通ならそれだけで終わったのかもしれませんが、アルバイトの目的が学校に行く為に変わりました。(ホントかどうか分かりませんけどね)
これは、嘘をホントにする為だったのだろうと思います。
この時、容疑者の人生の目的が生きる事から、被害者と交際する事に変わったしまったのではないかな?
容疑者の詳しい情報が無いので憶測でしかありませんが、容疑者の人生でそれまで最高の成功体験だったのかもしれません。
結局、被害者から別れ話が出て、父親からも別れてくれとの電話が入り、実際に連絡が取れなくなってしまうと、「これまでの自分の努力は何だったのか?もう生きている意味もない」そして「喪失感」と「絶望」でここでも、価値観の逆転が起きてしまったのかな?
これが「恨み」の原因なのかと想像しています。いわゆる「逆恨み」でしょうけどね。
それで、唯一の成功体験を他の人に奪われないように、あるいは、自分の人生の意味を取り戻す為に「お前を殺して、俺も死ぬ」と言う事になったのかもしれないですね。
捜査指揮ー判断と決断ー
元警察庁刑事局長 岡田 薫 著
元警視庁捜査第一課長 寺尾 正大 協力
こちらから、国松元警察庁長官の言葉を引用させていただきます。
「刑事ほど自分で考える力を持たなければならない職業人はない」
「時々現場で起きる、信じられないようなポカの多くは、自分の頭で考えて動いていないから起こるのではないか」
何の為に電話するのか?その目的を考えれば、形だけ電話する事に意味が無い事に誰でも気付くでしょう。
この電話はストーカーの容疑者に警告する為なのだから、その本人にメッセージが伝わらなければ意味がない。
そう考えると、この電話番号で相手に繋がるのか?って事は確認しても良かったと思いますね。
それに、繋がらないなら、他に電話を所有していないか?って事も調べる事できたんじゃないかな?
続報を待ちましょう。
参考リンク
東京都三鷹市女子高生ストーカー殺人事件
東京都三鷹市女子高生ストーカー殺人事件その3(リベンジポルノ)
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コメント
被害者は被告の携帯を着信拒否していたんでしょう。
それでなぜちがう人の電話に警告したのかわけがわからない。警察のレベルが低すぎる。なぜ確認しないのか?アホに国民の命を守る資格はない。それから、本件の報告を上司にしていなかった、と、いうのは事実か?情報操作ではないのか?人が殺されたのだ。責任逃れをしていないで、潔く上司は責任をとられよ。恥と思わないのか?
投稿: 明智 | 2013/10/14 09:13
警察があまりのレベルの低すぎ
命を守ってくれない警察です。
死んでる人がいるのを放置しておけば罪になります。
死ぬかもしれないとわかってて放置した警察はやっぱり責任をとるしかないと思います。
津波で命をはって会社を守った人達の方が警察という職務に適応していたと思われる。
警察は何回おんなじこと繰り返すのだ。責任感がなさすぎる
投稿: ななし | 2013/10/18 11:31