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2013/10/10

東京都三鷹市女子高生ストーカー殺人事件

10月8日午後4時55分ごろ、東京都三鷹市井の頭1丁目の路上で、「女の人が刺されている」と110番通報する事件が起きている。
三鷹署員が駆けつけると、近くの私立高3年の女子高生(18)が、首から血を流して倒れていたとの事。
女子高生は首や腹を刺され、約2時間後に死亡した。
警視庁は同日夜、住所不定、職業不詳の男性容疑者(21)を殺人未遂容疑で逮捕したとの事。

被害者は両親とこの日の朝、「(容疑者に)待ち伏せされている。ストーカー事件に発展するかもしれない」と被害相談で署を訪れていたとの事。
容疑者は被害者の知り合いだった。

捜査1課によると、被害者が倒れていたのは自宅前の路上だった。制服姿で、自宅の庭先にも血痕があったとの事。
検視の結果、死因は首や肩、腹を5カ所刺されたことによる失血死と判明した。

容疑者は約600メートル西の三鷹市牟礼3丁目の路上で午後6時半ごろ、血が付いたズボン姿でいるところを署員が発見した。
近くの路上付近では、血の付いた上着やバッグが見つかったとの事。
「ナイフで刺して、逃げる途中に捨てた」と容疑を認めているが、ナイフは見つかっていないとの事。

警視庁は、容疑者の身柄を確保した現場付近を9日朝から捜索し、新たに容疑者のものとみられる血がついた軍手とサングラスを発見しました。

警視庁の取調べに対し、「ナイフは数日前に東京都内で買った。殺すつもりで刺した」と供述しているとのこと。

事件現場は京王井の頭線の三鷹台駅の南東約200メートルの住宅街。
警視庁は、被害者は自宅敷地内で襲われ、路上に逃げ出して近隣住民に助けを求めたとみて、容疑を殺人に切り替えて調べる。

容疑者(21)が、首などを刺されて逃げる被害者を追い掛け、路上で馬乗りになってさらに刺した疑いがあるとの事。

司法解剖の結果、被害者は首の動脈を切られて失血死したとみられることが判明。
容疑者は、約2年前にフェイスブックを通じて被害者と知り合い、一時交際していたと話しているとの事。

容疑者の母親は、被害者との交際について容疑者から相談を受けていた。8日、ニュースで事件を知って不安を覚え、本人に電話すると、容疑者は「やりました。(被害者は)意識不明。お母さんありがとう。死ぬ場所を探しておくわ」と言って切ったとの事。

母親によると、容疑者は、コンビニエンスストアなどでアルバイトをしながら大阪市内のマンションで一人暮らしをしていた。東京に住んだことはないが、9月27日に夜行バスで東京に向かったという。

交際が始まったのは約2年前で、いつも容疑者が東京に会いに行っていたとの事。
今年7月頃から別れ話が出たことを聞いたといい、「息子は被害者とフェイスブックで連絡を取っていたようだ。けんかをすることはあっても、殺したなんて信じられない」と話したとの事。

被害者は今月4日、通っている高校の担任に「最近、顔見知りの男が家のそばに来るなどのストーカー行為をしている。今朝も来た。以前、『殺すぞ』と書いたメールが送られてきたこともある」と訴えていた。

被害者側が2回、警視庁にストーカーについての相談をしていたことがわかっている。
まず1回目は、4日に高校3年の被害者(18)から相談を受けた高校の教師が、その日、学校の最寄りの杉並警察署に対して、「生徒がストーカー行為に遭っているが、どこに相談に行けば良いか」と電話をしたとのこと。

この時、杉並署は、ストーカー行為が被害者の自宅周辺での待ち伏せだったため、自宅に近い三鷹署に相談するよう説明したとの事。

学校では7日に改めて教頭らと被害者が話し合いをして、「早く警察に行ったほうがいい」と促した。翌8日、被害者は1、2時間目に登校せず、両親と三鷹署に相談に行ったとの事。

そして、8日午前9時すぎ、被害者は、両親とともに初めて三鷹署を訪れ、「男に待ち伏せされている」などと訴えた。
三鷹署では、その場で警察官が、容疑者(21)に3回電話をしたが、応答がなかったため、留守番電話にメッセージを残した。
そのおよそ8時間後、被害者は、刃物で刺され、殺害された。

時系列
2年前 フェイスブックを通じて知り合い、交際が始まる。
被害者は去年9月にアメリカ留学に行く前に別れ話をしたが、帰国した3月以降、交際をいやいや続けていたとの報道もある。
容疑者の母親は今年7月に別れ話が出たと話しているとの事。
09/27 容疑者が夜行バスで上京。
10/04 被害者が担任にストーカー行為を相談。担任が杉並警察署に相談。
10/07 学校で教頭らと相談
10/08 9時すぎ、両親と三鷹署に相談、その場で容疑者の携帯電話に電話するが応答なし、留守電話にメッセージを残した。
16:55 被害者の自宅で容疑者に襲われる。

電話した警察官は留守番電話に「警察だ」と名乗っている。

こんな事件ですね。
わざわざ、大阪から出てきて、ナイフを準備して、被害者の自宅で帰宅を待伏せして、殺すつもりで刺したと。
凶器のナイフは数日前に購入しているから、警察の電話がきっかけで殺害を決断したわけではなさそうですね。
ダメ押しにはなったかもしれないけどね。

ストーカー事件はこれまでも沢山あって、それぞれ悲劇を生んできました。
これまでの事件を教訓にできればと、ASKAの事件簿でもストーカーカテゴリを作っています。

私が思うにストーカーと言うか「別れたら、殺す」とか言う人間は、その時点で相手に対して、人間としての価値を認めていないのだろうと思います。
そこには、愛情や絆といった物はなく、ただ、気に入った人形をそばに置きたい、あるいは、誰にも渡したくない。そんな感情なのかと考えています。

なので、もう、交際を続けるような意味はどこにもないでしょう。

大抵のストーカーは警察から警告すれば、ストーカー行為を止めるようですが、そうでない場合もあります。
なので、まずは、身を守る準備をしてから、警察に相談した方が良いかもしれませんね。

亡くなった女子高生のご冥福をお祈りいたします。

参考リンク
東京都三鷹市女子高生ストーカー殺人事件その2(続報)

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コメント

巷でいろんな情報が流れていますね・・・

加害者を凶行に至らせたものは、結局は、
叶えられない思いが行き着いた先の「憎しみ」という事になるのでしょうね。

遠距離なので、会って話し合うのも簡単には出来ない。
写真などを見ては思いが募っていくばかりの加害者・・・
互いの将来のことを思って気遣いしたり、やり場の無い感情を自己昇華するにも、
やはり、二人とも若すぎるという事になるのでしょう。

そんな状況を想像してしまいました。

罪を犯すという一線を越えない。越えさせない。
負の感情に陥ってしまいがちな人間の為に、
いろんな状況に備えた抑止力が必要ですね。

リベンジポルノ規制ということも、
そろそろ日本でも論じられるべきなのかも知れません。

警察の対応については・・・今更な結果論ですが、
何度かの待ち伏せや、殺すという具体的な脅迫が在った訳ですから、
すぐにでも身柄を押さえて欲しかったですね。

投稿: シェリ | 2013/10/10 03:45

警察はまともに対応しているとは思えない。携帯の留守録を聞いた犯人は逆上し、一気に恨みが被害者に向うことになったのだろう。繰り返される事件のぱたーになった。今回も警察が見殺しにしたどころか、決定的なきっかけを作った。警視庁は対応に問題なしとコメント。これではまた次の犠牲者は止められないよ。

投稿: # | 2013/10/10 07:29

運命の人だったんだ…地獄への案内人
選んだのは彼女自身

投稿: | 2013/10/10 19:40

不謹慎で大変申し訳ありませんが、警視庁三鷹署のHPの「お知らせ」で、つい笑ってしまいました。
暇な方は、ご覧になっては如何。署長さんご尊顔も拝見できます。

投稿: すぐやるゾウ | 2013/10/10 23:03

シェリさん

殺すという具体的な脅迫があったから身柄の確保...というのは
そのとおりだと思います。
ですが昨今のネットでの殺害予告などで『殺す』などの表現が
乱用され、その言葉の重みや意味を、心のどこかで軽くみてしまっている
フシがないだろうか?と思いました。
これは社会の誰もが、という意味でです。
はったりの爆破予告や殺害予告があればとりあえず
騒動になりはするものの、慣れてしまい
どうせまた...。という考えがあるのではなかろうかと。

投稿: | 2013/10/11 17:16

笑えはしなかった。怒りが込み上げてきた。しょせんはお役所。大々的に市民を守るとの姿勢は空回り。担当警官らは、きっと犯人が狂ってたから仕方がないと考えているだろう。自分等の存在価値を考えてほしい。あのHPの勇ましい文言は税金泥棒にしかみえないな。

投稿: 警視庁三鷹暑のお知らせを見て | 2013/10/11 21:21

その後の情報で、犯人が当日の昼過ぎから、被害者宅に侵入してクローゼットに潜み、
被害者の帰宅を待ち伏せしていた事が判明しました。

被害者が帰宅した時、無事に自宅へ帰り付いた旨を警察の担当者と電話で話をしており、
犯人はその話し声をクローゼットの中で聞いていたとの事です。

とても恐ろしい状況ですね。
束の間の安心の、その背後には恐怖が潜んでいた訳です。

ちなみに、警察が直接連絡しようとして3度ダイヤルした携帯電話番号は、
犯人の携帯電話の番号ではなかったという情報も目にしました。

被害者が当日警察に相談したことを、どうやら犯人は知らなかったようです。


脅迫に対応する際の、基準やマニュアルのようなものが、警察に存在するのかは知りませんが、
緊急性の判断方法や避難誘導方法など、もっと詳細に吟味して整備する方向に進んで欲しいものですね。

類似案件での防犯という面では、
数字のような形で表には出ないだけで、実は効果が発揮されている場合も多々在るのかも知れませんが、
こうして事件となってしまうと、後手に回ってしまっている感が否めませんね。

投稿: シェリ | 2013/10/11 23:21

私は、別件で何回か相談をした経験がありま

   すので意見を書きます。

1.明確な事件になれば、それぞれの担当の
  刑事や部署は動きます。
  しかしそうでない時は、なかなか動いて
  くれないと思います。

2.兎に角、犯罪名を調べて通報する。
  例えば、自分の敷地内に車を止められて
  困る時があったとします。
  「不法侵入罪の車があるので逮捕して
   下さい」
  「時間が相当たっていれば
『不法投棄の車』がありますの処分してください」
   このときは、市町の役場にも電話。

3.ストーカー行為については被害の経験はありませんが

  今回の事件は、まことに無念であると
  思います。

  この殺された娘さんの御両親さまには
 きついことになるかとおもいますが

  「娘は、今、殺されるかもしれない
   『殺人罪』なる
  このストーカーの身柄を
  ただちに拘束してくれ」
  
 「娘は、脅迫電話で恐怖に落ちこんでいる『直ぐに豚箱』に入れてくれ」

 はっきりと警察に言ったほうがよかたのではないかと思う。
 はっきりと「警察になにをしてほしいかを」を告げることが必要だ。


 私は他人事ではあるが「激しい怒りを感じ る」
 
 まず、射撃の腕を上げる。
 猟銃を入手する「狩猟会に入会」
 もし、死刑にならないときは、 
 「娘の為に、やつを殺す」を念ずる
 「殺せば、殺される」こと思い知らせる

  人間は、そんなに単純なものではない

 娘が生きていれば、バージンロードを
 一緒に歩けるし、孫をだくことも可能だ。

 こんな「夢」を無くしたご両親さまは、
 「生きていく気力」も無くしていると
 思います。
 どんななぐさめもご両親さまには通じない し、逆に「嫌がらせ」のようなものになる

 警察の対応は「悪い」こんなことをいまさ らいっても始まらない。

 「自分の生命財産」は自分で守るしかない
 桜の花は、散っても、、また咲く
 もみじは一度散ってしまってもまた来年
 がある。

 しかし、呼べど戻らぬ「鹿島」たち
 人間は、一度死んだら二度といきかえら
 ない。

 古い日本には
 「人を殺めれば地獄に落ちる」と
 子供には教えていた。
 
 こんなことを言えば「今は笑われる」

 警察にもいろいろな事情あるわけで
 自分の命は、自分まもることが一番。

 警察を無視せよとは言ってませんよ。
 警察にはっきりと状況を説明し保護を依頼する。

 家族全員が協力して身の安全策をこうじることが重要ではないでしょうか。

 

 


投稿: オレンジ000 | 2013/10/14 17:50

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