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2013/10/25

東京都三鷹市女子高生ストーカー殺人事件その4(この事件を防ぐには)

まずは、続報です。
・パソコンは京都市右京区の容疑者の自宅から押収された。メモは、事件の半月前の9月20日に作成され、ナイフや手袋のほか、「ロープ」なども列挙されていたという。このほか、東京への移動費用とみられる金額も記されていた。

 パソコン上でメモを最後に更新したのは同27日で、容疑者はこの日に夜行バスで上京した。その後、東京・吉祥寺でナイフを購入していたほか、現場近くに捨てられていた同容疑者のバッグからは、血のついた手袋とロープが見つかっている。

時系列を更新
2年前 フェイスブックを通じて知り合い、交際が始まる。容疑者は大学生と偽っていた。
被害者は去年9月にアメリカ留学に行く前に別れ話をした。帰国した3月以降、容疑者から執拗に復縁を迫られる。

今年
6月被害者が容疑者からの着信を拒否、同時期に被害者の父親が容疑者に娘に電話しないように電話する。
6月頃 被害者が容疑者からの通信を着信拒否する。

7月容疑者の母親は別れ話が出たと話しているとの事。

夏頃 被害者を殺して、自分も死のうと思っていた。
07/22 XVIDEOSのアカウントを容疑者が取得(この時期には、リベンジポルノを意図していたようですね)
09/20 犯行計画と思われるメモをPCに残す(ナイフ、手袋、ロープ、移動費用など)
09/27 容疑者が夜行バスで上京。この日、犯行計画のメモの最後の更新
09/28 容疑者が吉祥寺で刃渡り15センチのナイフを購入。
10/01 容疑者が写真をUpLoad
10/04 被害者が担任にストーカー行為を相談。担任が杉並警察署に相談。
10/06 容疑者が動画をUpLoad、ツイッターのアカウントを取得してアドレスを書き込む。
10/07 学校で教頭らと相談
10/08 9時すぎ、両親と三鷹署に相談、その場で容疑者の携帯電話に電話するが応答なし、留守電話にメッセージを残した。
13:27 被害者宅のクローゼットの中からLINEでメッセージを書き込み始める。(約1時間で56件)
14:30 最後のLINEメッセージ「詰みだわ」
16:51 警察から被害者に安否確認の電話、この電話をクローゼットで容疑者が聞いていた。
16:53 被害者の自宅で容疑者に襲われる。
16:55 倒れている被害者を発見、110番通報。
18:30頃 インターネット掲示板に「被害者 無差別ではないです。恨みがありました」との書き込み、映像のアドレスを書き込む。
18:31 現場から西へ700mの路上で容疑者を発見、緊急逮捕

では本題です。
容疑者の詳しい供述は出てきていませんが、事件の流れがほぼ見えてきた所で、「この事件を防ぐには」と言う事について考えてみましょう。

ただ、根本的に防ぐと言うのはかなり難しいのではないか?と考えています。
それは、恋愛や男女関係(男女に限らないけど)と言うのは、人それぞれ形が違っていて、これが正しいと言う事がないし、それに、いままでも、沢山の事件があったけど、結局、こんな事件を防ぐ事ができないのが現実ですからね。
なので、ここで書く内容は私が考える妄想です。

まず、事件を3段階の時期に分けます。
1)犯行期、容疑者が犯行を決意した後の時期ですね。
2)破綻期、二人の交際が破綻して、着信拒否するようになった時期です。
3)交際期、二人の交際が問題なかった時期です。

そして、被害も2種類に分けます。
A)暴力被害
B)リベンジポルノ被害

では、順番に考えます。
1-A)犯行期-(A)暴力被害
 被害者側から見ると、本来京都に住んでいる容疑者が、わざわざ東京に出てきている点が問題ですね。
すでに、この時点ではメッセージなどで、「殺す」と言う言葉も出ていますから、被害者側としては二つしか方法が無いと思います。

被害者側対策1)警察に通報(相談)、今回の事件では事件当日の朝に警察に相談しています。この時点では事件を予測できずに、被害者を守る事ができなかったのが残念ですね。

被害者側対策2)身を守る。実際には身を隠すと言う事になると思います。結局、容疑者が暴力を振るうには被害者と接触しなければならない訳ですから、容疑者から身を隠す事で被害を防ぐ事ができます。

しかし、簡単ではないですよね、学校や仕事などを考えると、簡単に決断はできません。それに、そこまで事態が切迫している事を被害者側が判断できなければならないのですが、この事件では事件の前の段階で暴力が振るわれると言う予兆はありませんでしたから、判断は難しかっただろうと思います。

さらに、以前の事例を考えると、被害者だけが身を隠しても、家族などに容疑者が接触して無理やり居場所を聞き出す事例もあるので、周囲を巻き込んで対処しないと、逆に被害を広げてしまう可能性がありますね。

犯人側対策1)・・・犯行を既に決断していて、およそ、覚悟している段階なので、基本的に犯人側で犯行を思いとどまらせると言うのは無理かな?と思います。
可能性として考えられるのは、友人などからの助言によって、殺意を減退させる。
この場合は、周囲の人間が犯人の殺意を感じ取らなければならないわけで、この事件では、そのあたりは無かったようですね。

もう一つ、奇跡的偶然に賭けるとしたら、新しい恋人が犯人にできる場合ですね。これによって、被害者への恨みを解消できれば、事件を防ぐ事ができたかもしれません。

1-B)犯行期-(A)リベンジポルノ被害
 被害者側対策3)・・・基本的に相手にリベンジポルノに利用される材料を握られてしまった段階では防止方法がありません。そのような材料を相手が握っている事を知っているのであれば、ネットを監視してできるだけ早く、見つけて削除依頼を出すような準備をするしかないでしょうね。

 犯人側対策2)・・・ここでも、具体的防止策は犯人側対策1)と同じです。
リベンジポルノに使用できる材料が手元にあり、それをするだけの知識と機材があるですから、思いとどまらせる方法は基本的に無いでしょうね。

2-A/B)破綻期-(A)暴力被害 (B)リベンジポルノ被害
 この時期と言うのは、犯人側も犯行自体を決断する前の段階なので、根本的に事件化を防ぐのはこの時期が最後だと思います。

 被害者側対策4)・・・被害者は犯人との交際を止めたいわけですが、要は別れるにあたり、相手をストーカーにしない事がこの時期の対策になると思います。問題は具体的にどうすれば良いのか?と言うのが分かりません。
交際するのは簡単だけど、別れるとなると、相手が納得して別れてくれる方法なんて、高校生ぐらいで分かるはずもないし、大人の女性だって難しいでしょう?

この事件では、着信拒否などして、連絡が取れない状況になってしまった事が犯人の最後の決断に繋がったおそれがありますよね。なので、通話は拒否するがメールやメッセージは受け取ると言う状態を残しておけば、犯人側の動向や言いたい事などを把握して対処する事ができたかもしれません。そして、時間を掛けて、犯人の恋愛の情熱や執着心を薄れさせていくと言う方法がよかったのかな?・・・他に良い別れ方があったら是非、教えてください。

 犯人側対策3)・・・この時期、犯人側も相当に悩んでいたと思います。なので、この時期であれば、周囲の人間の言葉を聞き入れる事ができたと思います。
しかし、問題はこの犯人に本当に心許せる人間がいたのか?と言う事かと思います。
この別れ話について、誰かに本心と言うか腹を割った相談をしたのだろうか?と言うのが疑問です。

容疑者の母親は「女優を目指す被害者を応援してあげよう」と言う事で間接的に別れたらと言うアドバイスをしているようですが、普通に考えれば誰が考えても同じ結論になるでしょう?

恋愛問題については母親から言われる言葉と、友達から言われる言葉では同じ言葉でもすこし違うと思うんですよね。
同じ、言葉を友人から言われていたら、事件を思いとどまったかもしれませんね。

結局、犯人がこの恋愛に何を求めていたとしても、結論は同じなんですよね。
それを、犯人自身が受け入れる事ができるか?と言う所に行き着いてしまうのだと思います。

21歳の犯人にはそれができなかった、未熟だったと言う事になるのでしょうね。
それをフォローできる人間が近くにいたら、もっと違った結果になっていたのかもしれませんね。

3-A)交際期-(A)暴力被害
 この時期に交際相手がストーカーになるなんて事を予測する事は難しいと思います。
 被害者側対策5)・・・結局、交際相手をよく吟味してから交際をする。と言う事に尽きるのだと思います。

この二人の交際のきっかけはネットのフェイスブックとよばれるSNSと言う事です。
ネットで知り合うのは簡単ですが、交際して良い相手かどうかを判断するのは結構難しいと思います。

私が思うに、唯一の判断方法は「相手が嘘を言っていないか?」と言う事だろうと思います。
生まれた時からネットがあって、当たり前にスマートフォンでネットを使っている若年者だと、ネットの中に氾濫している「嘘」を見抜くのが難しいのかもしれませんし、もともと、軽い気持ちで交際を考えているので、相手の「嘘」をあまり気に留めないのかもしれないですけどね。

私は嘘を言って近づいてくる人間には何か下心があると思っています。

 犯人側対策4)・・・このあたりはもう、人間性の問題だと思うので、対策って言うのは無いだろうと思います。

違う人格の二人の人間が交際するのだから、それぞれ行き違いもでるでしょうし、最終的にどれだけ相手を尊重する事ができるのか?と言う事になるのかな?と思います。
それが、人間としての成熟度なのかな?
とは言え、互いに20歳そこそこでは、そんな事は期待できないでしょうね。

3-B)交際期-(B)リベンジポルノ被害
 被害者側対策6)・・・今回、リベンジポルノに使用された材料はこの時期に撮影された物ですから、被害者側としては、この時期にしか、対策ができません。方法は一つ、「社会に流出したら困るような写真は撮らない」これだけです。

 一部、週刊誌の報道ですが、この事件の犯人は、被害者と交際中に別の女性と交際して、同じようなリベンジポルノを行っていたと言う報道がありました。そちらの事件では被害者が知人男性にお願いして、犯人に強く削除を要請した所、映像を削除したそうです。

考えたくはないけれど、最初から、別れ話がでたら、リベンジポルノと言う方法を考えていた可能性もありますよね。

女子高生の性体験については意見の分かれる所だと思いますが、30%から40%に体験があるのが現実なので、この被害者が特別だったと言う事ではないでしょう。だから、若い女性なら誰でも、同じようなリベンジポルノの被害にあう可能性があると言う事だと思います。

 犯人側対策5)・・・ここでも、同じですが、この時期に対策なんてありませんよね。子供の頃からの、教育の一言に尽きますよ。そう言う事をしない人間に育てるしか方法は無いのだろうと思います。

冷静に見れば、この犯人も他の男性が同じ事をしたら、「最低の男」とか「かっこ悪い」とか感じたと思うんですよね。
しかし、犯行当時は自分自身でそれが判断できないぐらいに恨みのエネルギーが大きかったのか?あるいは、そもそもそれを「かっこ悪い」と思わないのか?は分かりませんけど。

補足情報
 容疑者ですが、母親との母子家庭だったようです。アルバイトをして家計を助けるような少年だったとの事。
高卒後は自衛隊に入隊を希望していたようですが、身体検査で不合格になったらしい(入隊できなかった理由は不明です)その後、アルバイトをしてアパートで一人暮らしをしていたとの事。なので、根は悪い人間では無いようにも思えますが・・・

参考リンク
東京都三鷹市女子高生ストーカー殺人事件その3(リベンジポルノ)
東京都三鷹市女子高生ストーカー殺人事件その5(公判開始)

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コメント

長文になりそうです。。m(__)m

昨年の別れ話の後の経緯について、いろんな情報が出ているようですね。
被害者には、昨年の別れ話の後すぐに他の交際相手が出来ていたらしく加害者もそれを知っていたようだとか、去年のクリスマスには加害者と宿泊デートをした。最近の着信拒否までは毎日のようにメール・電話を交わしていたとか。。
全てを鵜呑みには出来ませんが、どうやら、確からしいのは・・・
性交渉を伴う交際はまだ今年に入ってからも続いていた、という事のようです。

リベンジポルノとなった画像と動画。私も見ましたが・・写真は被害者自身の撮影です。自分で性器をさらけ出している事や、動画で加害者の男性器を愛撫している様子など。それらが無いものだとするならば、巷でよく見るグラビア写真のようです。目線やポーズというのでしょうか非常に意識していて、彼女の女性の魅力がとてもよく伝わってくる写真だと思いました。

殺人事件にまでなってしまったのは、二人とも若すぎる、未熟・・だからなのか。
私もそんなことを最初の印象として持ちましたが、計画的な犯行に至ってしまう原因や、そのトリガーになってしまった事があると思っています。

ストーカー被害の際に、
相手からの電話やメールについては着信拒否はしないように、被害者へそんな指導をするという事があります。
連絡を拒否された犯人が自宅へ突撃してきたり、犯人の行為がエスカレートする場合が多いからだとか・・・

今回の事件も直接のトリガーとなったのは、
被害者の父親が犯人へ、以降の関わりを停める旨の電話をし、その後すぐ着信拒否をしたこと。犯人が友人の携帯を借りて連絡するも、その番号についても着信拒否をしたこと・・・

この時期に犯人には、まさに行き場の無い感情が溢れ、殺意が芽生えてきたのではないか、そんな気がします。

防止策としては、エスカレートさせる前・早いタイミングで第3者の介入なのでしょうね。
それが警察などの立場から冷静で客観的な、ある意味では犯人の立場も考慮した犯人へのアドバイスなども伴うような、心を静める類のものであるべきなのでしょうか。


また、今回の当事者二人のことでどうしても気になるのは・・
二人で写っている写真の表情などからは微笑ましいカップルのような印象も受けるのに、交際についてのそれぞれの考え方は、次第に二人の間でかなり差が出てきたような、、そんな印象です。

付き合い方や、別れる時の別れ方。
自分が望む付き合いに適応する相手の選び方。

それらは、まだまだ未熟という事になるのかも知れませんね。

尚、国会でリベンジポルノ規制について話題になったようですが、現行の法律で対処可能とのことでしたので、今後は抑止力としてそれを周知させて行くことが、一層必要だと思いました。

投稿: シェリ | 2013/10/26 02:57

すべてでは無いですが 希薄な繋がり を取り込まない亊です。薄っぺらな 繋がり を 愛 だと思う老若男女が多すぎる。身近にありますよ 愛 は。気付かないのではなく、気付きたくないんだろうね。何故か 自分の理想と違う物を 愛 と思ってる。希薄な繋がりより 身近な人 に気付いて下さい。

投稿: | 2013/10/27 02:57

30年前私は誘拐未遂に逢ってます
犯人はナンパのつもりだったのですが
夜分自宅前でいきなり知らない人に腕をつまられてずるずる引きずられたのです。とっさに持っていた鞄でボコボコにして回し蹴りをして追い返しましたが捨て台詞が
「誘ってあげてるのに断るって頭おかしいよ」
正直怖かったです(親TVに夢中でした)

そっちとは別にストーカーやイタ電被害もありますけど
相手は「俺の方がいい男で幸せにできる満足させられるんだぞ」といつも言ってました
複数の人と付き合っているのがバレバレで定期的に待ち伏せしたり呼び出し電話をかけてきたりして
6年くらい続いたと思います
完全に切れるのに時間かかりました

写真撮ってる人って付き合った人のコレクションを増やすだけなのでは?回数が自慢になるとかスティタスとか言ってるようあ気がします
被害者と被害者遺族は消せない過去になってしまいました。
写真は愛の証とか浮気予防にはなりません

投稿: みるる | 2013/11/01 10:03

事件を客観的にまとめている人もいたんですね。
ネット上ではシェリさんが書いたような経緯がまことしやかに流れていたり、反対に被害者の名誉を守るためと言いながら、事件の経緯をまるでエロ小説のように仕立たものを書いていた人もいて、その内容はあまりに下劣な憶測ばかりで読んでいて気持ち悪くなりました。
写真と動画の強烈なインパクトが、被害者の人柄についての憶測までも見た人の脳に焼き付けてしまい、憶測が憶測を呼んで被害者の名誉は傷つけられ続けています。
これほどまでに罪深い犯罪がこれまであったでしょうか。

投稿: mtz | 2013/11/21 13:45

ASKAさんも、交際から犯行へ至る経緯や犯人が持った恨みについて興味を持たれているようなので、私の想像する事件の経緯をひとつのフィクションとして紹介します。
想像や憶測でモノを言っても仕方ないのですが、今ある情報だけを繋ぎ合わせた中では、まあまあ真実に近いかもと思っています。ついでに巷で流れた噂話にもツッコミしておきました。
本当はより多くの人に読んでもらうために掲示板にupしたいとも思ったのですが、適当な場所が思いつかないのでまずはASKAさんに読んでもらおうとコメント欄に丸ごと投稿します。


英語が大好きな女の子の前に「英語が得意な大学生です」と言って近寄ってきたハーフの男がいました。
世間知らずな16歳の女の子には大学生はとても大人に見えて、胸がキュンとなって夢中になってしまいました。
年上の彼のお陰でエッチも覚えて、遠距離の彼に請われてエッチな写真を自分で撮って送ってあげたりもしました。
ところがある日、男が大学生だなんて嘘っぱちだと知りました。

女の子の気持ちは潮が引くように一気に冷めました。最初から騙されていたことに腹も立ちました。でも、男の手には自分の恥ずかしい写真があります。怒らせてしまったらとんでもないことになるかもしれません。
女の子は男を傷つけないよう「女優の勉強をもっと頑張りたいから」とかなんとかやんわり別れを切り出しました。でも、相手には別れたいという意思が伝わりません。
男は自分が嫌われてることも分からず「彼女がもっと女優の勉強に専念したいと言ってるんだ」なんて母親に相談してたりしました。母親は「あなたと彼女とでは住む世界が違うのだから影から応援してあげなさい。」と諭しました。
想像力に欠ける男は「彼女のためにも自分が身を引くべきなのかなあ」と友達にも相談します。こうして親や友達の前では格好つけながら、彼女に対しては別れたくない思いから写真や動画のことをチラつかせ始めます。
独りよがりで未練がましい男にさすがにイラっときて「もう連絡してこないで」と言ってみました。それでも相手に通じないので携帯を着信拒否にしました。

それなのにいつまでも未練たらたらで迫ってきます。友達の電話を使って「会ってくれないと死んでやる」「写真をくれないと死んでやる」と言ってきました。そんなことを言われたら仕方ないので会って話すことにしました。気持ちなんかあるわけありません。自分のエリアには来て欲しくないので大阪まで会いに行きました。
相手を怒らせないように「私を苦しめないで」とかなんとか遠まわしに男を拒絶しました。写真の削除もお願いしましたが「君との思い出に持っていたい」とかなんとか言って応じてくれません。仕方がないので写真のことは諦めて別れることにしました。
なのに東京に戻ってもまだ連絡してきます。
いくら言っても通じないので痺れを切らしてお父さんに引導を渡してもらい、携帯も再度着信拒否にしました。


それからしばらく平和な日々が続きました。女の子は日々の楽しい出来事をブログにアップしていきました。
一方のトムは別れた後も悶々とした日々を送っていました。日々彼女のブログをチェックし彼女のことを考え続けていました。ブログに書かれている彼女の毎日はきらきら光っていて眩しいくらいです。そのうちに楽しそうに毎日を過ごす彼女のことを恨めしく思い始めました。
ある日のブログにはYouTube製作者の女性と待ち合わせした話が出ていました。その時に他の有名なYouTube製作者に偶然出会ったことを嬉しそうにツーショット写真を添えて報告していました。またある日のブログには男友達に絵を描いてもらったことを嬉しそうに報告していました。

ここからトムの頭の中では妄想が進み始めます。
自分が失恋の痛手を負ってこんなにも悶々としている中、彼女はちゃらちゃらと美大生しかもハーフの恋人を作って嬉しそうに報告し、これ見よがしに写真まで自慢げに俺に見せ付けて…
そう、彼女が街で出会ったYouTuberを友達の美大生だと思い込んだのです。思い込んだらもうとまりません。彼女があられもない姿で新恋人を挑発する姿が頭に浮かんで離れなくなりました。自分を踏みつけにして次々と男を乗り換える魔性の女が憎くて堪らなくなったのです。
こうして未練は殺意へと変わって行ったのです。

投稿: mtz | 2013/11/22 07:27

男が自分を大学生と偽ったり、体を鍛える様子をネット上に公開するナルシシズムからも、自分を大きな存在に見せようと虚勢を張る強い自己愛が見て取れます。
強い自己愛は困難な問題をすべて他人のせいにしてしまいます。それは、自分の生い立ちから来るコンプレックスによる部分も多分にあったのではないかと想像します。
そういう自己愛の強い男が、元恋人の私生活の断片をインターネットで覗き見ることで妄想を膨らませて強い恨みを持つようになり、それが殺意へと変わって行ったのではないかと思います。

投稿: mtz | 2013/11/22 07:31

mtzさん、みなさん、こんにちは
遅レスでごめんなさい。

犯行の経緯や理由はmtzの多分、書かれた通りだと思いますね。(多少の誤差はあるかもしれませんが・・・)

私が少し気になっているのは、この容疑者は本心を話せる友達がいたのかな?と言う点ですね。

どうも、自分自身の本心と周囲の人間に話している内容が違うのではないか?と思われる点があるように思います。

東京に出る時の理由も嘘でしたし、クローゼットの中でのLINEの会話も何か演出しているような印象があります。被害者宅に侵入した段階で殺意を固めていたと思うのですが・・・直前にバタバタ慌てているような印象を会話から受けます。

何か内面と外面で2面性を持っているように思います。
本心を誰にも言えないまま、最後に爆発してしまったのかな?と考えています。

動機については公判でも出てくるでしょうから、詳細はそちらを待ちましょう。

投稿: ASKA | 2013/11/28 12:19

ASKAさんこんにちは。
犯人に本心を話せる友達がいたかですが、犯人はかなり虚勢を張って生きてきた印象がありますので、誰にも本心を話すことはなかったと思います。友達づきあいは単に同じ趣味を持つ者同士以上の関係ではなく、心を許せる相手は家族以外にはいなかったのではないかと想像します。
しかし心を許す家族であっても、心の中の汚い部分は自分に近い人ほど話せないものだし、友人関係においては虚栄心のために本心は抑圧され、心の澱となって淀み溜まり続ける他なかったように思います。
結局こうなってしまうと、犯人の本心というものは心理カウンセラーのような専門的な第三者でなければ引き出すことは難しいでしょう。
私は犯人の口から真実が語られるのか疑問に思っています。犯人のこれまでの生き方から自分を美化して表現することが体に染み付いていて、本心を表に出すことが出来ない人間になってしまっているような気がするからです。卒業文集にもそういうところが表れていますし、LINEに現れる言葉にも自分を飾っているところが見え隠れします。出来ることなら専門家のカウンセリングと心理分析で本当のことを明らかにしてほしいところです。
被害者遺族も、犯人がなぜ娘を殺すに至ったのか、何を思って娘を殺してしまったのかということは、犯人の言い訳ではない真実を知りたいのではないでしょうか。

投稿: mtz | 2013/11/29 22:01

犯人の男は図書館で急所に関する本を閲覧(借りた)したり、友達相手にナイフを持って殺害するトレーニングをしたりと、準備に余念がなかったようですね。
クローゼットからのlineが何かと話題になっていますが、ここからも犯人の身勝手さが伺えます。

投稿: 捜査官 | 2013/12/18 10:15

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