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2013/12/25

餃子の王将社長射殺事件

京都市山科区の王将フードサービス本社前で19日朝、同社社長(72)が何者かに射殺される事件が起きている。

 

 京都府警捜査本部は、家族や会社の話から社長が車で自宅を出る時間は通常、午前5時半ごろとしていた。自宅から現場までは車で約10分で、19日は午前5時40~45分ごろに到着し、社長は車を降りた直後、至近距離から25口径の自動式拳銃で4発撃たれ、すべて命中していた。

 

近隣住民によると、救急車が現場に着いたのは7時すぎ。社員の声なのか「早く、早く!」という叫び声が響き、警察官が「出歩かないで」と大声で呼びかけていた。

 

 捜査関係者によると、19日朝、射殺された社長の体内から3発、体と服の間から1発の銃弾が見つかった。いずれの銃弾も同一の25口径拳銃から、社長が最初に撃たれてから倒れるまでのごく短い間に、至近距離から連射されたとみられている。

 

府警によると、社長は何者かに銃撃されたとみられる。右胸と左脇腹2カ所の計3カ所から出血しており、発見当時はうつぶせに倒れ、すでに心肺停止の状態だったという。

 

 捜査関係者によると、映像が記録されたのは、事件が起きた19日午前5時45分ごろ。社長の車とみられる車両が通過した直後に、拳銃発砲に伴うとみられる発光が2回前後確認された。社長は4発撃たれていたが、体に接するほどの至近距離など発砲状況によっては光が拡散せず、防犯カメラに写らなかった可能性もあるとみられる。

 

捜査関係者によると、今回の事件現場周辺では、犯行時間帯に現場北西の2人の住民が「パン」「キューン」といった音を複数回聞いたと証言しているが、ほとんどの住民は「何も気づかなかった」と話している。

 

こんな所ですね。
時系列は
12月19日(木)
05:30 自宅を車で出る(ただし、出勤時間には1時間程度のばらつきがある)
05:45 発砲の発光と思われる映像記録(2発前後)
07:00頃 倒れた被害者を発見

 

使用された凶器は25口径のオートマチックピストル、4発を発射し、全弾命中、3発が体内から発見
弾は通常弾で特殊な加工などはされていない。

 

遺体の状況
うつぶせに倒れていた。
傷は右胸と左脇腹の2箇所の計3箇所

 

さて、色々気になる点はありますね。
世間ではプロの犯行との見方もあるようですが、この点が疑問です。
それは、ピストルを発射した時の状況がどうも、プロに思えないんですよね。

 

発射の状況は着弾点から考えるわけですが、(もちろん私の妄想です)
まず、正面から右胸を撃たれています。それで右胸を庇って右に体を90度横に向けた所を左わき腹を2発撃たれた。
残りの1発はどこを撃ったのか?は不明です。

 

その後、犯人は逃亡するわけですが、この一連の行動に疑問があります。

 

犯人がプロならば、目的を達成する事が最優先事項でしょうね。
この事件で犯人の目的が被害者の殺害にあるのだとしたら、それでは目的を達成できない可能性がありますね。

 

理由は、この段階では被害者は死亡していないと思うからです。
右胸を撃たれて、わき腹も撃たれているので、放置すれば出血ショック等で死亡するでしょうが、撃たれた直後は死亡していないと思います。
なので、発砲音を聞いて誰かが通報していれば、もしかすると、被害者は蘇生した可能性もあります。
(時間によりますが)

 

もし、そうなれば目的は達成されないわけです。
プロが殺害を目的にしたのならば、確実に即死させる場所を撃つと思います。
この事件の場合も、被害者が発見されたのは1時間以上も経過してからですから、目撃者もいません。
それは、犯人にトドメの5発目を撃つチャンスがあったと言う事です。

 

それも、せずに犯人は逃亡しているので、私はプロではないと考えています。

 

だけど、反対に犯人には殺害する意思がなかった場合はどうか?
しかし、それでも、放置すれば致命傷となる胸を撃っているので、この目的にも合致していませんね。
殺害する意思がないなら、命に関わらない手足などの部分を撃つでしょう。

 

いずれにしても、プロではないと言う事に変わりはありませんね。

 

では、なぜ、犯人はこのような犯行を行ったのか?

 

被害者を殺害する計画を立てるとしたら、やはり一人になる場所と時間を考えますね。
普通に考えて、出社時と帰宅時になるでしょう。
しかし、帰宅時刻は予想できない。一方で出社時刻はおよそ1時間の範囲で特定できるわけで、ここを狙うのは誰でも考えつく事だと思います。

 

問題は犯行の方法です。
1)なぜ、凶器は銃なのか?
2)なぜ、25口径なのか?
3)なぜ、トドメを刺さないのか?(接近して処刑スタイルで射殺しないのか?)

 

詳細は悪影響があるので書きませんが、1)2)3)は同じ理由だったのではないか?と考えています。

 

まずは、銃の入手経路、交友関係とトラブルの捜査でしょうね。

 

続報を待ちましょう。

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コメント

いつも参考にさせていただいています。
銃弾の発射順ですが、私は初弾、第2弾が左腹部で、第3もしくは第4弾はさらに至近距離から発射されて右胸から胸部を貫通したと思っていました。初弾を右胸とする情報はあるのでしょうか?

投稿: 順子 | 2013/12/26 03:30

順子さん、こんにちは
発射の順番についての報道は無いですね。
今回の順番は私の勝手な憶測です。

司法解剖の結果、体内への弾丸の侵入角度が分かったはずですから、そこからある程度推測できるかもしれません。

ただ、この情報はしばらく出てこないと思います。

傷の数が3箇所しかないので、貫通はしていないと思います。(このあたりの報道がどの程度正確か分かりませんが・・・)

服の間から出てきた弾丸は倒れた被害者を撃とうして、外れた弾丸の兆弾が偶然服に入ったのか?
あるいは、胸ポケットに入れたカード入れなどで弾丸が止まったとか?を疑っています。

投稿: ASKA | 2013/12/26 12:01

その「王将」の社長の人物像が逆に気になりますが
社員研修じゃ、怒鳴り散らして壁に穴を開けるくらい
「厳しい」人だとも言われている、だが「全国の店長」の名前も全部理解しているとか、会社の社屋を毎朝掃除しているという場面とか、はたしてこの社長がどのような人物かが気がかりだ。

投稿: 荒木 | 2013/12/27 22:59

お返事ありがとうございます。たしかに司法解剖の情報はまちまちで、しっかりしたものではないようです。ただ、銃撃の順番は犯人像のイメージにかなり関わってくると思います。25口径では一撃で致命傷を与えるのは難しいということを知っている犯人(プロ)なら、まず腹部を狙って被害者の動きを止め、最後に胸部を撃って止めをさすと思います。そうでない犯人(素人)ならいちばん狙いやすいのは胸部ですから、そこが第1弾になった可能性が高いと思います。でも、この情報はたぶん犯人が捕まって裁判にならないと出てこないかもしれません。
ちなみに私は「殺害依頼」説で、犯人は外国人のプロ、犯行後すぐに出国していると見ています。

投稿: 順子 | 2013/12/28 14:29

京都市山科区の王将フードサービス本社前で前社長=当時(72)=が昨年12月に射殺された事件で、事件後、同区内で放置されていたバイクから拳銃を撃った際に残る硝煙反応が検出されていたとの事。

現場付近に残されていたタイヤ痕と、このバイクのタイヤの型が一致していたことも判明。
京都府警捜査本部(山科署)は、逃走に使われた可能性が高いとみて捜査しているとの事。

捜査関係者によると、バイクは昨年10月、城陽市寺田の住宅街で盗まれていた。
捜査本部は今年4月、事件現場に近い山科区内で乗り捨てられたバイクを押収。
当初はシートが掛けられていたとの情報があるが、発見時、シートはなかったとの事。
捜査関係者の説明では、バイクのハンドルから硝煙反応が確認され、タイヤの型は現場近くに残されていた二輪のタイヤ痕と一致したとの事。

防犯カメラを解析した結果、銃撃直後、ヘッドライトの光源が一つでバイクと見られる車両が現場から東へ移動する様子が写っていたことが判明しており、捜査本部は硝煙反応が出たバイクが逃走に使われたとみて、逃走経路や実行犯に結び付く手掛かりがないか調べているとの事。

えーっと
事件は12月19日に発生、バイクは10月に盗難されていた。
そして、現場と同じ区内でバイクは放置されていた。

事件の為に犯行用のバイクを盗み、犯行後はどうせ盗難したバイクからは足がつかないとして、現場近くに放置したんだろうね。
だとしたら、2ヶ月前に犯行は計画されていたと言う事になるね。
凶器の拳銃もこの時期に用意したのかもしれませんね。

わざわざ、こんな目立つ方法を取らなくても、殺害する事はできただろう。
それこそ、暗殺する事もできた。

しかし、そうはしなかった。
手際は良いように見えるけどね・・・

投稿: ASKA | 2014/12/12 21:47

続報です。
「餃子の王将」をの社長(当時72)が2013年12月、京都市山科区の本社前で射殺された事件で、京都府警が現場で採取したたばこの吸い殻に付着していた唾液のDNA型が、九州の暴力団関係者のものと一致したことがわかった。

吸い殻は犯人が待ち伏せていたとみられる付近に落ちていたといい、府警は重要参考人とみて慎重に捜査する方針との事。

府警は、被害者が暴力団やそれにつながる人物とのトラブルに巻き込まれて狙われたとの見方を強めるが物的証拠は乏しく、慎重に捜査を進める。

被害者は車で出勤した直後、拳銃で撃たれて殺害された。捜査関係者によると、府警は事件直後、現場周辺で複数のたばこの吸い殻を採取。鑑定の結果、大半は周辺の人が捨てたものと判明したが、該当者が見当たらないものがあった。今年に入り、府警科学捜査研究所が暴力団関係者の対象物と照合したところ、1本のDNA型が一致したとの事。

まー、拳銃での射殺事件ですから、プロの犯行説が当初からありましたが、どうもその方向になりそうですね。

でも、当初の私の疑問は残りますね。
1)なぜ、凶器は銃なのか?
2)なぜ、25口径なのか?
3)なぜ、トドメを刺さないのか?(接近して処刑スタイルで射殺しないのか?)

1)は離れた場所から狙撃する為でしょう。
3)はプロなので、結果の見切りが早かった?とも思えますが・・・ちょっと、微妙。

問題は2)ですね。殺害するつもりなら、最初から殺傷力の高い、もっと大きな口径の銃を使いそうな気がします。

もしかすると、この凶器の選択には、別の理由があったのかな?
犯行の遂行にあたり、携行するのに、うまく隠す方法があったとかね。

投稿: ASKA | 2015/12/14 09:55

 私は、この事件の次の日に北九州で起きた事件、漁協組合長射殺事件と関連があるのではと思ってるのですが…どちらも、あまり進展しませんね。

投稿: おきゅうと | 2016/01/25 01:00

おきゅうとさん、こんばんは

あー、そういえば、コメントで情報更新するのを忘れてましたが、ちょっと前に、遺留品のたばこの吸い殻から出たDNAが、九州の暴力関係者と一致したとの報道がありましたね。

なので、北九州との関連も疑われますね。

投稿: ASKA | 2016/01/26 19:46

特定危険指定暴力団工藤会系組の幹部に逮捕状が出ましたね。既に刑務所におり、事件当時現場に落ちていたタバコに残ったDNAと一致したとのこと。

投稿: 裏銭 | 2022/10/28 14:34

まあ、このDNAも実行犯の物かどうか怪しいですよね
仮にも暴力団関係の人間が仕事として請け負ったのなら
現場に吸い殻を残していくなんて
ヘマはやらかさないだろうし
組内、あるいは対立組織の人間が
吸い殻を入手してあえて残していったって可能性も
ゼロじゃない。
または吸い殻は見張り役で
実行犯は別にいたかもしれない。

この吸い殻だけでは状況証拠にしかならないので
立件するの難しいんじゃないのかな
当時の関係者とかが教唆関係を白状すりゃ別ですが

投稿: ヤムチャ | 2022/11/12 07:50

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