名古屋市無差別殺傷レンタカー暴走自爆テロ事件
2月23日(日)14時17分頃、名古屋駅近くの交差点で乗用車が歩道に乗り上げ暴走、歩行者13人に重軽傷を負わせる事件が起きている。、
乗用車は左折するように歩道に突っ込み、約35メートル走行しながら、路上ライブを見物していた人らを次々にはね、街路樹にぶつかって停止した。
目撃者によると、暴走車は減速せずに歩道に乗り上げ、歩行者を次々とはねた。運転していた男は鼻から血を流したまま運転席に座り、警察官が到着すると、おとなしく外に出たとの事。
殺人未遂容疑で現行犯逮捕された男は「(歩道に)わざと突っ込んだ」、「車で人をはねて殺す目的で自宅を出た」と供述しているとの事。
殺人未遂容疑で逮捕されたのは同市西区、無職男性容疑者(30)
父親は愛知県警の警察官。
愛知県警によると、容疑者は名古屋市西区の一戸建て住宅で1人暮らしをしていた。
近所の話では、もともとは祖母、両親、弟の5人家族だったが、弟は独立、母親は実家の介護などで家族が次々に家を出て、去年(2013年)の夏前から1人になったとの事。
容疑者の知人に容疑者は「けがで何事にも集中できなくなった。仕事もできず、家に引きこもっている」と話したとの事。
捜査関係者によると、容疑者は調べに対し「人間関係がうまく築けず、社会や自分に不満があった」などと供述しているとの事。
また、県警のこれまでの調べによると、昨年3~9月の間、インターネットの質問投稿サイトに容疑者とみられる人物が人間関係への悩みなどを大量に書き込んでいたことが判明しているが、犯行を示唆する書き込みは現段階で見つかっていないという。容疑者の携帯電話は車の中から見つかったが、既に解約されており、事件前に友人らに電話やメールをした履歴はなかった。
捜査関係者によると、事件後に現場を検証したところ、歩道上には目立ったブレーキの痕跡はなかったとの事。ただ、この歩道はタイル張りで滑りやすくなっているほか、タイヤが空転して跡が残ることもあり、県警は、車に搭載された機器を分析して進入までの経路や速度などを調べる。
また、容疑者が脱法ハーブや覚醒剤を使用した形跡がなかったことも分かった。酒も飲んでいなかった。所持品の中にも薬物などはなく、県警の調べにもはっきり受け答えしているとの事。
「アクセルを思い切り踏み込み、歩道に突っ込んだ」との趣旨の供述をしており、県警は容疑者が強い殺意を抱き、事前に計画を立てたとみて調べている。
県警によると、容疑者は事件を起こした23日、自転車で自宅を出て、約2・5キロ離れたJR名古屋駅近くへ向かった。その後、徒歩で同駅西側にあるレンタカー店に向かったと供述しているという。
この店を運営するレンタカー会社によると、容疑者が店を訪れたのは午後1時頃。車を借りようとして店員からクレジットカードによる支払いを求められた容疑者は、「カードを最近解約した」として、現金での支払いを選択した。
このレンタカー会社では、現金払いの利用者に対して、運転免許証のほかにも本人確認ができる書類の提示を求めており、持ち合わせていなかった容疑者はいったん店を後にした。
午後2時頃、店に戻ってきた容疑者は健康保険証を提示し、「中型クラスの車がいい。今日中に返します」と言って、1万290円を支払い、乗用車を借りたとの事。
この店から事件現場までは約400メートルで、事件発生は午後2時17分頃であることから、県警は容疑者がこの店をレンタカーで出発した直後に歩道へ突入したとみている。
男は、家族とのトラブルについて供述しているほか、さらに、ネット掲示板には、男によるとみられるある悩みが書きつづられていた。
容疑者(30)が、2013年7月7日、インターネットの掲示板に書き込んだとみられる、「一番の悩みは、最近感情がないことだ」、「誰にも心を開けず、表情もない。何も渇望がない」、「期待がない。それが大変な事なのではないかと思うのだ」との悩み相談をした。
現職の警察官の父親ら、家族との間のトラブルとして次のような書き込みをしている。
2013年、容疑者とみられる人物が、インターネットの掲示板に、「就職活動に関する親子共々の壮絶な勘違いからショックな体験をした」、「母親の言うとおり警備員を1年やっていました」、「工場作業も3回やりました でも今はやりたくないです」、「今は30歳になっていしまいました」などと、悩み相談を書き込んでいた。
こんな事件ですね。
まずは時系列
2013年3月から9月 インターネットの掲示板に悩みを相談
夏前 自宅で一人暮らしとなる。
夏 民生委員の女性に「頭を怪我したとき病院に行かなかったため今も定職につけない」と相談
2014年
2月23日
12時30分過ぎ? 自宅から2.5kmのJR名古屋駅に自転車で向かう。その後徒歩で同駅西側にあるレンタカー店に向かう。
13時頃 レンタカーを借りようとしたが、免許証以外の身分証を提示できず一旦自宅に戻る。
14時頃 再度レンタカー店を訪れ、保険証を提示してレンタカーを借りる
その後、突っ込む場所は、休日で人通りの多い笹島交差点にすることを決めた。
14時17分頃 レンタカー店から400mの交差点で暴走事件を起こす。
被害者が周囲やネットに相談した内容と動機と思われる供述
1)容疑者から突然、「相談に乗ってほしい」と訪問を受けたという民生委員の女性は「家庭内のことで悩んでいる様子だった。どんな仕事をしていたのかは知らないが、ずっと家にいる感じだった」と話した。
2)別の女性によると、容疑者は「けがで何事にも集中できなくなった。仕事もできず、家に引きこもっている」と話した。
「頭を怪我したとき病院に行かなかったため今も定職につけない」
3)「人間関係がうまく築けず、社会や自分に不満があった」
4)「一番の悩みは、最近感情がないことだ」
5)「就職活動に関する親子共々の壮絶な勘違いからショックな体験をした」
6)「母親の言うとおり警備員を1年やっていました」、「工場作業も3回やりました でも今はやりたくないです」
7)「今は30歳になっていしまいました」
こんな感じかな。
タイトルにも自爆テロと付けましたが、無差別殺傷してその罪で自分は死刑で間接自殺、そして、父親も社会的に抹殺しようと言う無理心中事件なのかな。
この事件は二つの要素が絡んでいるように思います。
A)引きこもりの人が家族を逆恨みして、家族を殺傷する事件
B)派遣切りなどで仕事を失い、将来への絶望と社会への不満を爆発させた無差別殺傷事件
「頭を怪我したとき病院に行かなかったため今も定職につけない」
「けがで何事にも集中できなくなった。仕事もできず、家に引きこもっている」
この頭の怪我の件は微妙ですね。ホントにそうなのか?
今からでも、病院に行って診てもらえばよいと思うのですが・・・それとも、自分に対する言い訳なのか?
このあたりは続報をまつしかなさそうです。
該当しそうな病気としては脳脊髄液減少症など考えられるのですが・・・今の段階では分かりません。
それから、これも微妙ですが、完全に引きこもっていたわけでもなく、警備員を1年、工場作業を3回している。
警備員を1年続けられるのなら、もう少し続けられそうな気がするんですよね。
だから、ホントに病気だったのか?なにか症状があったのか?分かりません。
それから、時系列で昨年の夏前の一人暮らしになった前後で周囲やネットに悩みを相談しています。
なので、一人暮らしになった事が相当不安だったり、ストレスだったのかもしれませんね。
そして、昨年9月からこの事件までに動きはありません(今の報道では)。
この約半年間の間に、犯行を決意する事になるんでしょうね。
家族としては、30歳になった長男に「仕事して将来に備えろ」と言いたいでしょうね。
まして、警察官で厳格な父親としては、厳しい言葉もあったかもしれません。
携帯電話も解約されているし、クレジットカードも解約している。お金に困らなければ、このあたりを解約する事も無いと思うんですよね。
なので、経済的に何か追い詰められる状況もあったのかもしれません。仕送りが減額されたとかね。
このあたりの時間的経緯なども、続報を待つしかなさそうです。
そして、犯行を実行。死者が出なかったのは偶然ですね。カーブしながらの侵入だった為に予想外に速度が上がらなかったのかもしれません。
逃亡を図る事もなく、自殺を図ることもなく、そのまま、逮捕されてますから、覚悟の犯行ですね。
本人は何人かは殺害するつもりだったのでしょうから、死刑を望んでの事でしょう。
これは、間接的に自殺する方法なんでしょうね。
あるいは、あえて、殺人者となった自分を、警察官の父親に見せると言う「あてつけ」だったのかもしれません。(父親の期待を一番裏切る方法だったのかも?)
いずれにせよ、犯行を決意した段階で我々にそれを止める方法はありません。(我々の負けです)
昨年の夏に周囲に相談していた時期が彼を救う最後のチャンスだったのかもしれませんね。
秋葉原事件の時もそうでしたが、この人達が最後にネットに助けを求めた時にも、結局、救う事はできなかったんですよね。
もっとも、受け手側がそれを意識できるか?と言うのも問題ですが・・・
ネット側でこんな人たちを救う方法を考える必要があるのかもしれませんね。
でも、ネットは広大でその中でピンポイントにこの手の人達に接触する事ができるか?と言うのも問題かな。(そもそも、ネットで救えるの?って言うのもありますけど)
続報を待ちましょう。
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