« 東芝営業秘密流出事件(人の心をどう掴む?) | トップページ | 埼玉県富士見市ベビーシッターマンション男児死亡事件?その2(続報) »

2014/03/19

埼玉県富士見市ベビーシッターマンション男児死亡事件?

横浜市磯子区の20代女性が2歳の長男と8カ月の次男を預けたベビーシッターと連絡が取れなくなる事件があり、神奈川県警は3月17日、埼玉県富士見市東みずほ台のベビーシッターの関係先のマンション一室で、長男の遺体を見つけた。

次男も一緒で病院に運ばれ入院したが、命に別条はないとの事。
県警はベビーシッターの20代の男に任意同行を求めて事情を聴いており、容疑が固まり次第、死体遺棄容疑で逮捕する方針との事。

関係者によると、男はこの一室を保育室として使用していたとみられる。
県警の任意聴取に対し、「14日に2人を部屋に連れてきた。帰す予定の16日昼に薬を飲んで寝てしまった。翌朝、目覚めると亡くなっていた」などと説明しているとの事。

長男の体には古くはない複数のあざがあり、18日に司法解剖して死因を調べる。
次男に目立った外傷はないとの事。

20代女性はシングルマザーで、東京のIT会社が運営するインターネットのベビーシッターの無料マッチングサイトを介して男とメールで連絡を取り合い、14~16日の保育を依頼した。
14日午後7時ごろ、横浜市磯子区新杉田町のJR根岸線・新杉田駅で、以前にシッターを頼んだことのある30代男性に子ども2人を預け、この男性が約1時間後に横浜駅で2人を男に託したとの事。
30代男性は「男に頼まれて迎えに来た」と説明しているとの事。

女性は保育を依頼して以降、男と10回ほどメールでやり取りしたが15日午前中に2人の様子を知らせるメールを受け取って以降、連絡がつかず、16日午後5時前に県警磯子署に届け出たとの事。
女性に届いたメールには男の姓のみが記入されていたとの事。

県警は駅の防犯ビデオ画像の解析などから埼玉県富士見市のマンションを特定。
部屋は3LDKで長男とは洋間、次男はリビングで見つかった。

まずは時系列
3月
14日(金)19時頃、横浜市磯子区新杉田町のJR新杉田駅で30代男性に子供二人を預ける。
     20時頃、横浜駅で容疑者の男に二人を預ける。(30代の男は容疑者に頼まれたと説明している)
15日(土)午前中、二人の様子を知らせるメールを最後に容疑者と連絡が取れなくなる。
16日(日)昼   容疑者は薬を飲んで寝た。翌朝、目覚めると長男が亡くなっていたと供述している。
     17時前、母親が磯子署に届け出る。
17日(月)7時頃、容疑者が目覚めて死亡した長男を発見。
     8時頃、埼玉県富士見市東みずほ台のベビーシッターの関係先のマンションの部屋で長男(2)の遺体を発見

亡くなった長男には、古くはない複数のアザがあった。次男に目立った外傷は無い。

神奈川県警は18日、遺体を室内に放置したとして、このマンションに住むベビーシッターの容疑者(26)を死体遺棄容疑で逮捕した。調べに対し、「放置するつもりはなかった」と容疑を否認している。

発表によると、容疑者は17日午前7時55分頃、富士見市の自宅マンションに男児の遺体を残したまま立ち去った疑い。捜査員が同時刻、自宅からごみ袋を持って出てくるのを確認したが、容疑者は「自宅を出たのはごみ出しのため」と説明しているとの事。

捜査関係者によると、死亡した男児(2)は、口の辺りに圧迫されたような痕があった。県警の司法解剖の結果、窒息死の疑いがあることがわかった。県警は、あざができた原因についても慎重に調べている。容疑者は死亡への関与を否定している。
死亡したのは16日頃とみられるとの事。

逮捕時、容疑者は職業を聞かれ、「保育士です」と名乗ったとの事。しかし、横浜市磯子区に住む母親(50)によると、昨年11月ごろ、宿泊保育などのサービスをうたうサイトを開設するまでは保育所で勤務経験はあるものの、保育士の資格はないとの事。

容疑者はそのサイトの中で、「保育歴5年」「子どもたちとたくさん仲良くなりたい」と自己紹介。
ベビーシッターや一時預かりなどの保育サービス事業を行うとし、2歳男児の遺体が見つかった埼玉県富士見市のマンション一室について「家庭保育室」と紹介していたとの事。

サイトのプロフィルには「訪問・家庭保育どちらでも可」「希望保育料金¥1000/時」「24時間年中無休で活動」などと記載。利用者の書き込みに対しては「育児経験があります!」「サイト経由ですと承認に時間が掛かりますので直接御連絡を頂けませんか?」などと返信していたとの事。

父親によると、容疑者は地元の中学を卒業後、調理師の専門学校に進学。卒業後は調理や運送関係の仕事を転々とし、いずれも長続きはしなかったとの事。

母親によると、その後、横浜市緑区の保育所で勤務。「チャイルドマインダー」と呼ばれる保育関係の民間資格の取得を目指し、通信教育などで学んでいた。昨年11月ごろ、保育事業を始めたのと同時期に両親の元を離れ、埼玉県富士見市のマンションに転居していたとの事。

こんな事件ですね。
色々と供述に矛盾と言うか不自然な点があるね。
1)17日の朝、容疑者が目覚めてから長男の死亡を確認したなら、どうして通報しないのか?
  この1時間後に警察がマンションを訪問した時、マンションへの立ち入りも拒否したのはなぜか?

2)16日の昼に薬を飲んで寝て、目覚めたのが翌日の朝、この間ざっと19時間だけど、2歳の長男はもしかすると自力で食事ができたかもしれないが、8か月の次男は自力では食事はできないでしょう?
それどころか、この約19時間の間、飲まず食わずの上、オムツも交換されないと言う事になる。
ベビーシッターとして仕事をするのであれば、プロ意識も責任感も無いと言う話だね。

ただ、死因や死亡時期については、今の段階ではなんとも言えない。
長男の体のアザがいつ出来た物かわからない、容疑者が預かる前に既にあった可能性があるからね。
ただし、死亡推定時刻と証言が食い違うようだと、証言の信憑性が疑われる事になるね。

とりあえず、16日の昼以前に死亡していた場合は容疑者の証言と矛盾するね。
15日の午前中のメールを最後に連絡が取れなくなった事を考えると、15日の昼以降の情報が重要になってくると思います。

ただし、目撃者はいない。
事件は密室の中で起きている。容疑者の犯行を裏付ける事ができなれければ、起訴して有罪にする事は難しいと思います。

ポイントは死因ですね。

司法解剖の結果、死因は窒息死が疑われているとの事。
口の周りに圧迫されたような痕があったとの事。

たとえば、小さい子なので、喉に何かを詰まらせて窒息したと言う可能性もあるわけですが、この場合は司法解剖で喉に詰まった物が出るでしょうし、苦しくて暴れたような痕跡も残るでしょうね。

口の周りの圧迫された痕は気になる所ですね。

とは言え、このマンションには容疑者と死亡した男児、それから8か月の男児の3人しかいないわけで、8か月の男児には犯行が無理だから、もし、事件だとしたら、犯行が可能なのは容疑者一人と言う事になる。

しかし、男児の窒息の理由が合理的に説明できないならば、事故の可能性も否定できないわけです。

続報を待ちましょう。

参考リンク
埼玉県富士見市ベビーシッターマンション男児死亡事件?その2(続報)

|

« 東芝営業秘密流出事件(人の心をどう掴む?) | トップページ | 埼玉県富士見市ベビーシッターマンション男児死亡事件?その2(続報) »

コメント

20代シンママの子供なんて、野良猫くらいにしか思ってなかったんだろぅ

そもそも大事な子供をサイトで知り合った面識ない男に預ける母親もどうなの?

投稿: オムライス | 2024/07/02 03:19

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 東芝営業秘密流出事件(人の心をどう掴む?) | トップページ | 埼玉県富士見市ベビーシッターマンション男児死亡事件?その2(続報) »