北海道札幌市北区ガスボンベ爆弾事件その3(容疑者逮捕)
4月30日札幌市北区の無職51歳女性を激発物破裂容疑で逮捕した。捜査本部によると、「やっていません」と容疑を否認しているとの事。
容疑は4月3日午後11時45分ごろ、札幌市北区北25西7の道警官舎で、着火剤などを使ってガスボンベを破裂させ、共同玄関の窓ガラスなどを損壊させたとしている。爆発で電気メーターが溶けるなどし、現場にはくぎ約2000本が散乱した。
大型量販店などの防犯カメラに容疑者と似た不審な人物が映っていたことなどから、捜査本部は26日に自宅の家宅捜索に踏み切るとともに、同日から5日連続で任意の事情聴取を続けていとの事。
容疑者は体が不自由な夫と2人暮らしで、車を運転するのは容疑者に限られ、犯行時間帯にアリバイがないことも判明したという。
捜査関係者によると、事件直前に現場周辺を走る不審な車が札幌北署の防犯カメラに映っていた。近くの交差点や、容疑者宅と官舎の間にあるコンビニエンスストアなどに設置された複数の防犯カメラにも、この車が映っていた。犯行時間帯に官舎近くを走っていたタクシーのドライブレコーダーにも映像が残っていたとの事。
文書は5日後の同8日、北海道文化放送(UHB)に届いた。型抜き定規を使い、全てカタカナで爆発事件への関与や次の事件を予告する内容が書かれていた。文字数は5000字に上り、札幌北署で受けた事情聴取などへの強い不満や恨みとともに、謝罪を求める趣旨の文言もあった。同区内で4件相次いだ別の事件についても言及し、事件に関与した人物しか知り得ない内容も含まれていたとの事。
容疑者(51)=同区屯田6の3=の自宅から、同区で相次いだ事件で使われたガスボンベのメーカー名や、事件の日付が書かれたメモが見つかっていたことが2日、捜査関係者への取材で分かった。メモには札幌北署員と同じ名前の記述もあり、同署捜査本部は一連の事件との関連を調べている。
捜査本部は4月26日などに容疑者の自宅を同容疑で家宅捜索。夫の部屋にあったごみ袋からメモが見つかったほか、自宅には同署などに送られた声明文に使われたとみられるゴム印や複数の現場にあったものと同様の着火剤、固形燃料もあったという。官舎事件を含め、今年1月から5件相次いだ事件では、現場で4種類のボンベが確認されている。メモには5件の日付と現場で見つかったボンベと同じ4種類のボンベのメーカー名などが書かれていたとの事。
また、官舎事件発生後に北海道文化放送(UHB)に届いた事件への関与をほのめかす文書には、メモと同様に一連の事件が日付ごとに分けて記され、使われたボンベの種類など事件に関与した人物しか知り得ない記述や、警察への恨みなどが記されていたとの事。
同署や一部報道機関に事件への関与をほのめかすような文書が4通届いた。捜査関係者によると、文書に書かれた人物と同姓の同署員が、別の事件で容疑者の事情聴取をしたとの事。
こんなところかな。
さて、容疑者逮捕ですね。
とりあえず、容疑者が犯行に関係したと思われる証拠になりそうな情報は
1)事件当日、現場付近の防犯カメラに容疑者に似た人物や車が映っていた。
2)容疑者自宅から犯行声明に使われたと思われるカタカナの定規、ゴム印が押収された。
3)容疑者自宅から事件の日付、ボンベのメーカー、北署員と同じ名前が書かれたメモが押収された。
4)事件現場で発見された物と同じ、着火剤、固形燃料が押収された。
5)容疑者が別の事件で文書に書かれた署員から事情聴取を受けた事があった。
このぐらいですね。
全て状況証拠ですね。これだけでは、直接犯行を行った事を証明する事は無理なんじゃないかな?
指紋やDNA、文書の下書きや書損じなどが押収されれば、かなり有力な証拠だったと思いますが・・・
検察に送検されてますから、次は検察が起訴するかですね。
とりあえず、検察の判断に注目しましょう。
参考リンク
北海道札幌市北区ガスボンベ爆弾事件その2(犯人の思考)
北海道札幌市北区ガスボンベ爆弾事件その4(模倣犯?)
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コメント
女性逮捕後も、類似の爆発が続いています。
道警は「模倣犯」と主張しているようです。
しかし、以前の犯行のうちに男子トイレが含まれているのが気になります。また、犯行方法の爆発も男性的で、女性の行為とするには違和感があります。
むしろ、女性は犯行に便乗して脅迫文を送りつけただけなのかもしれません。
投稿: すぐやるゾウ | 2014/05/06 17:04
お久しぶりです。
もしかしたら逮捕された女性が模倣犯もしくは便乗して脅迫文だけを送付した愉快犯で、真犯人が他にいて自己顕示欲を刺激されて犯行を継続してるのかもしれませんね
ところで道警はなんの根拠で逮捕後2件の爆発事案を模倣犯としてるのかな?
投稿: さすらい | 2014/05/07 02:21