神奈川県厚木市下荻野5歳男児餓死事件
5月22日に厚木児童相談所の職員が厚木署を訪れ、「今年4月に中学校に入学する男児が入学していない」と通報。同署が捜査して30日に男性容疑者と接触し、立ち会わせてアパート室内を調べたところ、身長約1メートルの白骨化した遺体を発見する事件が起きている。
男児は生きていれば30日で13歳の誕生日を迎えていた。
遺体は男性容疑者の長男で当時5歳の男児とみて、遺体の身元確認を進めている。
遺体は和室の畳の上に、体を丸めて横たわっていた。
県警は31日、食事や水を十分に与えず、約7年前に男児を衰弱死させたとして、保護責任者遺棄致死の疑いで同市愛甲、トラック運転手、男性容疑者(36)を逮捕した。
容疑者は「自分がいない時は息子がどこかへ行ったら困るので、家に閉じ込めていた。平成18年秋ごろに亡くなり、怖くなって家を出た」などと供述、容疑を認めているとの事。
逮捕容疑は、2006年10月ごろから2007年1月ごろにかけ、アパートの一室で、男児に食事や水を十分に与えず、衰弱させるなどして死亡させたとしている。
容疑者の妻は2005年ごろに家を出て、その後は容疑者が世話をしていたが、徐々に食事を与える頻度が減り、放置したという。室内には弁当など大量のごみが散乱しており、県警は製造年月日などから死亡時期を特定した。
遺体が見つかった部屋の窓などに、粘着テープで目張りがしてあった。
容疑者(36)(厚木市愛甲)が、異臭が外に漏れたり窓を開けられたりして遺体が発見されないよう、工作したとみている。
遺体は、当時5歳だった長男とみられる。捜査関係者によると、目張りは玄関以外の窓や戸の隙間に施されていた。室内は2DKの間取りで、ゴミが高さ1メートルほどに積み上がっていたとの事。
捜査関係者によると、容疑者は2005年ごろに妻が家を出た後、別の場所で女性と暮らし始め、長男の部屋には定期的に食事を運んでいた。「無断で外出しないよう、6畳間に閉じ込めていた」が、死亡後は「怖くて家を出た」と話す一方、部屋は借りたままだった。間取りは2DKで、近所の住民によると家賃は月額約4万6千円との事。
こんな事件ですね。
まずは時系列
2005年頃 容疑者の妻が家を出た。
その後、別の場所で女性と暮らし始めた。長男には定期的に食事を運んでいた。
2006年10月から2007年1月ごろ、衰弱死したと思われる。
大雑把にこんな感じですが、酷いね。もはや、犬猫と同じ扱いでしょ?
5歳って事は幼稚園の年長さんですよね。物心ついてるし、会話もできるし、食事もトイレも一人でできるでしょ?
どうして、同居しないのか?
同居している女性が子供の世話を嫌ったのかな?
そうでもなければ、毎月4万6千円の出費は経済的に厳しいと思うけどね。
5歳の子供を部屋に監禁して、自分は仕事に出ていたのかな?
だとしても、監禁された子供は部屋に一人孤独で誰とも一日中会話しないで、時々、食事を届ける父親だけが社会との接点だったと・・・孤独すぎますね。
更に、遺体は畳の上に体を丸めて横たわっていたってのが気になる点です。
餓死する直前なんて、自力で移動する事はできないでしょ?
だとすると、容疑者が布団の上ではなく、畳の上に寝かせてたと言う可能性がありますよね?
長男は障害でもあったのかな?
そのあたりの報道はないけど・・・
幼稚園はともかく、小学校の入学の時だって、誰か不審に思う人間がいても良いはずだけどね。
それにしても、長男が死亡している事を知っているのに、遺体を処分して隠ぺい工作を出来たのに、結局、部屋を借りたままにして、遺体自体は処分できなかったのは、容疑者に後ろめたい物があったんだろうね。
この事件を防ぐにはと考えても、結局、この父親の人間性に掛かっていると言う事なのかと思いますね。
妻が家を出た時点で子供の面倒が見れないなら、施設に預けるなど方法はあっただろうし、別の女性と同居したなら、その時に長男も同居して女性に面倒を見てもらえばよかった。
結局そのどちらもできずに、その場しのぎの対応を続けているうちに、どうでもよくなってしまったんだろうな。
長男の存在は父親の容疑者以外には忘れられた存在になっていたのかもしれないですね。
他の人間が知らない、あるいは関心を持たないので、容疑者自身が忘れてしまえば、長男が死亡しても、誰も気づかないと容疑者は考えたのかもしれないですね。
中学入学で事件が発覚するなんて、容疑者は考えてなかったでしょうね。
その意味では、児童相談所や役所が妻と別れた時にケアしていれば、容疑者は長男を放置する事はできなかったかもしれませんね。
それに、父親の親族だって、子供がいる事ぐらい知っていたでしょ?
小学校の入学、卒業のお祝いどうする?なんて会話があっても不思議じゃないと思うけどね。
一番の原因はこの父親だけど、もしかすると周囲の人間の無関心もこの事件の原因の一つかもしれませんね。
亡くなった男児のご冥福をお祈りします。
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コメント
一人で部屋に?想像できません。御冥福をお祈りします。男の子のお名前はなんというのでしょうか?
投稿: ゆう | 2014/06/04 23:25
このニュースを見て大阪で子供二人をアパートに閉じ込めて餓死させた母親の事件を思い出しました。どちらも異性との付き合いに夢中になって家に帰らなくなり、窓やドアに目張りまでして施錠し部屋に閉じ込めて餓死させてます。私も含めて皆が思うのは、せめて施設の前とか病院前とかに放置してくれたら…あるいはせめてせめて鍵をかけずに出かけてくれたら、命は助かったかもしれないのに!何故こんなことをするんだ!
彼らは子供の存在を無かったことにしようとしてるみたい。どんな要因がこういう人間を作ってしまうのか…誰か研究して下さい!
投稿: まーぷる | 2014/06/05 21:51
容疑者は離婚してるのですか?
出て行ったとしか聞かなかったのですが、母親としての責任はどうなんでしょう?
投稿: | 2014/06/06 19:26
この世の中で一番残忍な殺人は餓死である
死ぬ間際の子供の声がパパ~と、~~~
その父親が見殺ししたとのこと、。。。。
この父親は死刑では許せない餓死させるべきです
投稿: | 2014/06/09 19:44
男児が亡くなる前から、電気は通ってなかったとか…。それなのに容疑者は、女性と住む前から、男児を置いて夜トラック運転手の仕事に行っていたらしいです。真っ暗闇の中に閉じ込められるなんて…。男児の悲しみをどうして想像できないのでしょうか?同じ目に合わせてやりたいくらいです。
投稿: べる | 2014/06/09 23:25
みなさん、今晩は、酷い事件ですね。
父親でトラック運転手の男性容疑者(36)=保護責任者遺棄致死容疑で逮捕=が、「亡くなる2カ月くらい前は仕事が非常に忙しくて週1、2日しか帰らず、(男児は)がりがりになってしまった。この状態が続くと死なせてしまうかもと思った」と供述しているとの事。
捜査関係者によると、容疑者は「痩せた経緯が分かってしまうのが怖くて、病院に連れて行くことができなかった」とも供述。生前最後の姿を見たのは男児の死亡に気付く約1週間前で、「立ち上がることもできず、か細い声で『パパ、パパ』と呼んでいた。その場にいるのが怖くなり、1時間も一緒にいられずに家を出た」との事。
久しぶりに涙が止まらないような事件ですね。
5歳というと年長さんですよね。普通に会話ができるぐらいにはなっていたでしょう。
「お腹へった」とか、「さびしい」とか、そういった事も言葉にしていたかもしれないけど・・・
親子の情はもう無かったのかな?
仕事があるのは、誰でも当たり前ですよね。
仕事をしなければ、子供も育てられないと言うのはわかるけど、それにしても、子育てを間違っています。
犬猫なみの扱いですよね。
預ける場所はあったはずですよね。それに経済的な面でも、ほとんど住んでいない、子供の監禁部屋となっている、部屋の家賃を使えば、昼間、子供を預ける事だってできたはず。
結局、交際相手の女性との間で子供をどうするか?と言う話し合いができてなかったんでしょうね。
そもそも、交際相手はこの子の存在を知っていたのか?
私の憶測ですが、「知らされていなかった」か「人に預けている」みたいな話ではなかったのかな?
この最初の対応がボタンの掛け違いになってしまって、その後、ホントの事を言い出せずに、ずるずると無理な子育てを続けてしまったのではないかな?
それが、育児放棄になり、その結果、異常に痩せてしまった子供は、育児放棄の発覚を恐れて、病院にも連れていけない。
あとは、もう、死ぬとわかっていても、放置するしかなかった。と言う流れなのかな?と思います。
人間の弱さと言えば、弱さだけど、未来と将来を考える事は出来たと思うんですよね。
結局、この子供を死なせてしまったら、交際女性との関係はどうなるのか?とか、自分はどうなるのか?と考えたら、一番悪い未来が待っている事に気付くと思うのですが・・・
その意味では、正常な判断ができなかったのかもしれないけど・・・あるいは、考える事を放棄してしまったのかもしれませんね。子育てと言う難しい問題から逃避して、交際相手との生活に逃げ込んでいたのかもしれません。
実際の所はわかりませんが、父親になるべき人間ではなかったと言う事なのかな?
投稿: ASKA | 2014/06/10 00:40
母親に捨てられてさ、唯一の拠り所の父親には、1週間のうち5日くらいしか会えない、電気も止められていたって話だから、あんぱんまんやポケモンも見れない、夏は一人で蒸し暑い部屋で我慢していて、
夜は一人ぼっちでごみの中で寝ていたんだよ。
父親が食べ物を与えるとがむしゃらに食べていたという。5日間のうちたぶん3食を満足にあげていないだろうから、がむしゃらに食べるさ。
衰弱死する直前は1週間のうち2日しか会えないし、寂しさと空腹にずっと耐えていたんだ。外にも出れなくてね。おにぎりやパンの袋を開ける力も残ってなくて、最後にパパって助けを呼んでも捨てられたんだ。
父親も母親も今となっては後悔していると思うし、懺悔の念だろうが、りくちゃんが長期間の虐待を親から受けた無念を考えると本当に辛い。
自分でも不思議なくらい感情移入しちゃって、りくちゃんのことを思うと、悲しくて飯がのどを通らない、寝れない日々が続いてて、うとうととしても夢に出てくるんだ。パパって声とともにね。
だからこそ、この事件は忘れてはいけないし、2度とこのようなことが起こらないように、皆で声あげるべき。
国民一人ひとりの力合わせて、何かできることをやりたいって思った。りくちゃんためにも。
本当にタイムマシンがほしい、俺には子供4人いるけど一人くらい増えたってどうにか暮らしていけるからその当時に戻れれば助けれるのに。辛い。
投稿: 4時のお父さん | 2014/06/10 08:48
しんどい話ですね
『1時間も一緒にいられずに家を出た』
何分一緒にいてあげたんだろうか
パパが帰って来てくれたと喜んで
パパが行ってしまったと悲しんで
お腹すいたと思いながら
一週間かけて死んでいく
他人が救えるチャンスは
本当に微塵もないんだなと思わされます
近くの家の子が同じ状態の時に
自分がその子に気付けるのか
しんどい話ですね
投稿: あげんぼ | 2014/06/10 10:41
本当に。ある種の覚悟と人を頼る努力なしにはしんどすぎるでしょうね、人間を育て、人類の営みを続けることは。
手のかかる小さいお子さんがいる内は、昼間は仕事、夜は家事や家族サービス。疲れて泥の眠り。気がつけば朝。少しでも多く子供に時間をさきたいならネットなんてとんでもない。子が寝ている間も子の為にできる雑事は沢山ありますから。私も子供達に労われる頃になってようやく文化的孤独を癒せる時間ができました^^
なんて。昔の親はそんな感じでしたが今ドキはもっと利器や社会を使って文化・文明的に育児をしていってほしいですね。「孤育て」を避けることが子供のためにもなると思います。
【一定の年齢を過ぎれば誰よりも子供が親の味方になってくれる。多くはしょうもない親だったと笑いつつも】
親が幼子を虐待等で亡くす瞬間は、生理的に悲しいだけでなく、最大・最高の弁護人を失う瞬間でもあることをもっと広報すべきかなぁと
投稿: トモナガ | 2014/06/10 15:39
暗い部屋、暑い日も寒い日も、一人寂しく、お腹を空かせて、いつ戻ってくるか分からないパパを待っていた。何年もお腹を空かせていた。
子供は、誰とも接していないから、パパくらいしか言えなかったと思う。言葉を覚えられなかったと思う。
この大人は身勝手だ。自分の事しか考えていない。
乳児健診に行っていないと把握していたのに、対応しなかった。その時、気が付いてほしかった。その時まだりくちゃんは、生きていたのに。
りくちゃんは、何のためにこの世に生まれたのか?楽しいことはあったのかな?お腹いっぱい食べたことがあったのかな?愛情いっぱいそそいたときはあったのかな?
この世の中に、同じような子がまだいるのかと思うと、ぞっとする。私達一般市民は、何にもできない。行政にお願いするしかない。行政は、ちゃんと命を救えているのか?
助かった命はまだあると思う。
あかちゃんポストは賛否両論だけど、施設とかに預けてほしかった。
投稿: | 2014/06/19 22:14
親一人子供を育てるのは大変。預けないと仕事はできない。子供をみてくれる身内はいなかったのかな?
身内がいないなら、行政に相談してほしかった。
投稿: | 2014/06/19 22:17
横浜地検は7月8日、父親の元トラック運転手男性被告(36)(詐欺罪で起訴)を殺人罪で横浜地裁に追起訴した。
被告は、長男を放置して衰弱死させたとして、5月31日に保護責任者遺棄致死容疑で逮捕され、処分保留となっていた。地検は、著しく衰弱した長男が死亡することを認識しながら、医師の診察を受けさせず、必要な食事を与えずに放置したのは、「未必の故意」による殺意があったと判断した。
起訴状によると、被告は2006年11月下旬頃から、長男をアパート室内に閉じ込め、わずかな食料と水しか与えなかった結果、07年1月中旬頃、栄養失調に陥らせて殺害したとされる。
さて、殺人罪で起訴ですね。
死ぬとわかっていて、放置したわけですから、当然と言えば当然です。
他の児童虐待事件では殺意が曖昧になってしまう事が多いのですが、この事件ではこの点が明確になっています。
公判の行方に注目しましょう。
投稿: ASKA | 2014/07/08 23:23
殺人罪などに問われた父親の元トラック運転手、男性被告(37)は9月15日、横浜地裁で開かれた裁判員裁判の初公判で「私は男児を殺していません」と殺意を否認したとの事。
検察側は冒頭陳述で、被告は妻が家を出た04年10月以降、男児に十分な食事を与えず医師の診療も受けさせないまま放置したなどと指摘し、「殺意が認められる」と主張した。
弁護側は「被告は男児が死ぬという具体的な危険性を認識しておらず、保護責任者遺棄致死罪にとどまる」と反論。「殺害行為の時期などが不明確」として公訴棄却も求めたとの事。
起訴状によると、被告は男児に十分な食事を与えず、遅くとも06年12月中旬にはやせ細って栄養状態が悪いことを認識していたにもかかわらず放置し、07年1月中旬ごろ、栄養失調で殺害したとしている。
今後は10月7日まで10回の公判が開かれ、同22日に判決が言い渡される予定との事。
さて、初公判ですが、殺意を否認したようです。
殺人罪での裁判なので、殺意がポイントになりますね。
とは言え、被告側には不利な状況だと思います。
取り調べの可視化がされているか分かりませんが、逮捕当初の自供で「亡くなる2カ月くらい前は仕事が非常に忙しくて週1、2日しか帰らず、(男児は)がりがりになってしまった。この状態が続くと死なせてしまうかもと思った」と供述していましたね。
更に
生前最後の姿を見たのは男児の死亡に気付く約1週間前で、「立ち上がることもできず、か細い声で『パパ、パパ』と呼んでいた。その場にいるのが怖くなり、1時間も一緒にいられずに家を出た」との事。
とかなり、具体的な証言をしてますから、これを今から否定するのは苦しいのではないかな?
弁護人がどう弁護するのか注目したいですね。
続報を待ちましょう。
投稿: ASKA | 2015/09/15 22:58
犬、畜生にも劣る、残酷な殺人罪である。おそらく死刑にはならないだろう。何年かして出てきても、社会、地域住民は徹底的に、加害者を無視続けよう。こんな男が、日本にいること自体が、癪に障る。
投稿: マルさん | 2015/09/18 07:52
殺人などの罪に問われている父親の裁判で、父親は「息子を長いこと放置してしまい、とてもかわいそうなことをした」と話した。
被告(37)は24日の被告人質問で、長男について「死ぬとは思っていなかった」と殺意を否定した上で、「息子を暗い部屋の中、汚いゴミの中に長いこと放置してしまい、とてもかわいそうなことをした。深く反省している」と話したとの事。
しかし、長男の遺体を発見した状況について、「肩を触って反応がなかったので、死んでいると判断した」と述べると、検察官から「死ぬと思っていなかったのに、なぜすぐに死んだと判断できたのか?どうして病院に連れて行こうと思わなかったのか」と問われる場面もあったとの事。
たしかに、検察官の指摘どおりですね。
公判の行方に注目しましょう。
投稿: ASKA | 2015/09/24 22:26
殺人罪などに問われた父親で同市の無職、被告(37)の裁判員裁判の第4回公判が24日、横浜地裁で開かれた。
被告はこの日行われた被告人質問で、「息子を暗い部屋の中、汚いゴミの中で長い間放置し、とてもかわいそうなことをしてしまった。深く反省している」と謝罪した。
被告は、長男に1日最低2回、コンビニで購入したおにぎりや総菜パンを各1個と、ペットボトルの飲料などを与えていたと説明し、「(亡くなったと気付いた日まで)食事を与える回数が減ったことはない」と強調した。
また、「異変はなかった。普通よりは痩せていたがガリガリとまではいかず、このままでは死んでしまう状況とは思っていなかった」と主張した。
当時の生活状況に関しては、「息子が勝手に(外に)出ないよう、昼間も雨戸を閉め切り、窓には目張りをしていた」と説明。
「(料金未納で)電気が止まってから、部屋は真っ暗だった」と述べ、昼間も雨戸を閉め切っていたことについて、「ゴミの状況を見られたくなかった。(長男への)配慮が欠けていた」と話した。
長男の遺体を放置した理由については、「遺体が発見され、死体遺棄で逮捕されるのが怖かった」と説明したとの事。
殺人罪になるかどうかで罪の重さは段違いに変わりますからね。
殺意を否定するのは、弁護方針としては正しいけど・・・
その主張が認められるか?がポイントになるのかな。
逮捕の後の供述では
「亡くなる2カ月くらい前は仕事が非常に忙しくて週1、2日しか帰らず、(男児は)がりがりになってしまった。この状態が続くと死なせてしまうかもと思った」と供述してましたから、この供述と証言の矛盾を裁判官がどう判断するか?と言うあたりかな。
投稿: ASKA | 2015/09/26 10:22
殺人罪などに問われた父親で同市の無職、男性被告(37)の裁判員裁判の第8回公判が10月1日、横浜地裁で開かれた。
この日は死亡した男児の母親への証人尋問が行われ、母親は家を出た理由を「(被告から)日常的に暴力を振るわれていたから」と説明。「(男児を)引き取る話を何度もしたが(被告に)止められた」と話した。その上で、「当時は若くて(暴力について)誰に相談すれば良いか分からなかった」とし、「自分にも責任はあり、後悔している」と述べたとの事。
また、男児が死亡した約半年後から昨年5月まで被告が同居していた女性への証人尋問も行われた。女性は、被告と17年春に知り合い、18年4月からは週3回ほど、午後8時から午前3時ごろまで一緒にいたと証言。
男児が死亡した19年1月前後の被告には「変わったところはなかった」と述べ、「結婚していることや子供がいることは(事件発覚まで)知らなかった」と話したとの事。
こんなところですね。
予想通りと言えばそれまでですが、なんとも身勝手ですね。
母親はDVで家を出た。それも仕方がないと思うけど、その後、男児を引き取ろうとしたが被告に拒絶された。
でも、この場合、父親に育てる事ができなそうなので、裁判で争えば、勝てそうな気がしますね。幼稚園や保育園にも通わせていないし、昼間は仕事で、部屋に監禁していたわけで、調べればそのぐらい分かりますよね。
男児を育てられないのは、被告自身も感じていたと思うんですよね。
その後、同居した女性にも話してませんから、それでも、男児を母親に渡さなかったのは、当てつけなのかな?
で、その後、同居した女性にも、男児の事は話していない。
それも、話せなかったんでしょうね。居ると話すと、女性が離れるとと考えたのかな?
しかし、ここでも、ちょっと、同居した女性との関係も不思議な感じです。
「週3回ほど、午後8時から午前3時ごろまで一緒にいた」
昼間の仕事が終わって、寝る為に女性の家に行っていたのかな?
でも、それも、週3回なんですよね。残りの4回は死亡した長男のところにいたのかな?しかし、電気も無い、部屋では生活できないだろう?
すると、被告は男児を監禁した部屋とは別に、自分が生活する部屋を借りていたのかな?
まー、自分に素直にと言うか、正直にと言うか、男児の為にも、自分の為にもどうすれば良いか?と考えれば、母親に男児を渡すのがベストの選択だと思うんですよね。
それができない、心の拘りと言うか、心のとらわれが、事件の原因なのかな?
投稿: ASKA | 2015/10/02 09:45
続報です。
殺人などの罪に問われた父親の被告(37)の裁判員裁判の公判が10月2日、横浜地裁で開かれた。被告の父親が証人出廷し、「良識のある処罰を望むしかない」と述べたとの事。
妻の家出後、男児に十分な食事を与えずに死亡させたとして起訴された被告に対し、「妻が家を出て、頭の中が真っ白になったと思う。働きながら養育し、疲れ果てて育児放棄をしてしまったと考えている」と話した。
また、父子家庭となって2人で過ごしたとされる約2年間について、「本人にとっては長かったのでは。よくやっていたと思う」とも語った。
被告の母親の供述についても、弁護人が説明。母親は、被告が小学校6年生ごろに精神疾患を発症、現在も通院中とし、「(男児と)2人暮らしになったのに、(実家に)助けを求めなかったのは私の体の調子が悪かったからだと思う。とても残念です」などとする上申書を読み上げたとの事。
こんな所ですね。
「良識のある処罰を望むしかない」って事ですが、本人自身が「不当に重い罪になる可能性がある」と認識しているんでしょうね。
だから、「良識のある妥当な処罰にしてください」って事ですね。
ただ、一方で
「妻が家を出て、頭の中が真っ白になったと思う。働きながら養育し、疲れ果てて育児放棄をしてしまったと考えている」と話した。
と育児放棄を認める発言に見えるんですが・・・
その上で「本人にとっては長かったのでは。よくやっていたと思う」と話してますが、
育児放棄した結果が6歳男児の餓死ですから「よくやっていたと思う」理由が分かりませんけど・・・
実家に助けを求めなかったのは?母親の調子が悪かったからなんでしょうが・・・
被告の母親はどう考えていたのだろう?
息子が離婚して子供を引き取った事を知っていたのだろうか?
6歳なので小学校の入学祝いとか、ランドセルどうするとか?そんな話題はなかったの?
子供がいるのを知っていたら、父子家庭で父親が昼間仕事している間、子供はどうしてるの?って素朴な疑問が出なかったのかな?
自分の血が繋がった孫ですから、それなりに気になっていると思うんだけどな・・・
病気の為にそんな事も考えられなかったのかな?
いずれにせよ、公判の行方に注目しましょう。
投稿: ASKA | 2015/10/04 00:55
男児の母は18歳で高校を中退し、デキ婚で被告の子どもを産んだとの事。
しかも、当然といえば当然ですが、
実家の両親には結婚を反対されていた。
なので、男児を連れて、実家に戻る事もできなかった。
被告が生活費として渡していたのが月5万から10万円と・・・
高校中退で当然だけど、仕事をした経験が無いから、どのぐらい給料がもらえるのか知らないってのはあるだろうけど、月5万では生活は相当厳しいと思うけどね。
それで、被告に内緒で風俗でバイトをするが、それがばれてまた、暴力になる。
生活費が足りないと正直に言えば良かったのでしょうが、暴力が怖くて言い出せなかったんでしょうね。
その暴力が原因かさだかではないですが
男児は3才でも「ぱぱ」「まま」以外の言葉を話さなかったらしいですね。
家を出た後も、男児を引き取りたいと何度も申し出たが、被告に拒否されたとの事。
まー、18歳の女子高生ですからね、自分で仕事をして給料を稼いだ事もないでしょうし、人生を生きる事の厳しさも難しさも、育児の大変さも分からないでしょう。
親の庇護の元、不自由なく暮らしていたんですからね。
愛だ恋だと、それが人生の全てになってしまっても不思議じゃないと思います。
出会った相手が悪かったと言えばそれまでなんでしょうが・・・些細な事で人生狂ってしまう物ですね。
投稿: ASKA | 2015/10/08 09:58
殺人罪などに問われた父親で無職、被告(37)の裁判員裁判の判決公判が10月22日、横浜地裁で開かれた。裁判長は「唯一すがるべき父親に食事を与えられず、極度の栄養不足で絶命した。その残酷さは想像を絶する」として、懲役19年(求刑懲役20年)の判決を言い渡した。
争点となっていた殺意の有無に関し、裁判長は「死亡する1カ月前には、長男が相当程度衰弱していることを認識していた」と指摘。被告は公判で「死ぬとは思わなかった」と殺意を否認し、弁護側は保護責任者遺棄致死罪にとどまるとしていたが、波裁判長は、いずれも退けて殺人罪の成立を認めた。
判決によると、被告は平成18年秋ごろから長男を室内に閉じ込め、わずかな食べ物と水しか与えず放置。医師による適切な診療も受けさせず、19年1月中旬ごろ、栄養失調で死亡させて殺害した。
懲役19年ですね。
まー普通に考えれば、死亡する事は予測できると言う判断なんでしょうね。
一部報道に、被告の知能指数が69だったと言うのがありますね。
一般的に50から70では軽度の知的障害と言われているようです。
ただ、交際して出来婚した女性も、勤め先の会社関係者もそんな事は話していないので、この試験結果の69と言うのがホントなの?と言う疑問が出ますね。
次は控訴するか?に注目ですね。
投稿: ASKA | 2015/10/24 08:40
殺人などの罪に問われ、懲役19年の判決を受けた父親(37)が26日までに、判決を不服として東京高裁に控訴した。被告本人が23日に手続きを行い、横浜地裁が26日付で受理した。
公判で被告は殺意を否認し、弁護側は保護責任者遺棄致死罪にとどまると主張したが、判決は救命できたのに放置した行為は殺人罪に当たるとして退けた。
控訴しましたね。
実際に死亡を予測できたのか?出来なかったのか?は被告にしか分からない事ですからね。いずれにせよ、子供は親を選べないと言うのは悲劇なんだなと思います。
まー、この父親に全ての問題があったのか?と言うと、言い切れない部分はあるし、不幸な偶然の重なりもあったかもしれませんけど・・・
どれか一つでも、条件が変わっていれば、こんな事にはならなかったのかと思うと残念で悔しいですね。
子供の教育が大切だと痛感しますね。
自分の子供が成長して親となった時、ちゃんと親としてやっていけるだけの教育をするのは、親の役目なんでしょうね。
投稿: ASKA | 2015/10/27 09:05
2審判決は懲役12年です。
神奈川県厚木市のアパートで2014年、死後7年経った男児(死亡当時5)の白骨化した遺体が見つかった事件で、殺人などの罪に問われた父親の男性被告(38)の控訴審判決が1月13日、東京高裁であった。
裁判長は、殺人罪ではなく保護責任者遺棄致死罪に当たるとして、殺人罪などで懲役19年とした一審・横浜地裁判決を破棄。懲役12年を言い渡したとの事。
判決は、被告が男児に十分な食事を与えず、気温が下がる中、暖房がない部屋に閉じ込めるなどして放置し死亡させたと認定した。
一方、一審が殺意の根拠とした「死亡推定時期の一カ月以上前に、男児がすでに動けない状態だった」などと供述した被告の調書について、信用性を否定。
それまでに誘導するような取り調べがあったことや、供述に変遷があることを理由にあげた。
そのうえで、「医師の診察を受けなければ男児が死亡する可能性が高いことを被告が認識していたとは認定できない」と述べ、殺人罪にはあたらないと判断した。
殺意認定の部分で捜査に問題があったようですね。
どうやら、このあたりの判断は、被告の知能指数69が影響した可能性がありますね。
普通ならほとんど食事を与えない状況なら死ぬと思うでしょうが、被告が軽度の知的障害である事からそれが分からなかったと言う判断なのかな?
しかし、これは難しいですね。捜査員は被告が軽度の知的障害がある事を知っていたのか?がポイントだと思います。
それを知らなければ、普通の大人なら予測できる事だから、誘導だとは意識できないでしょう。
しかし、知的障害があると話が変わってくるので、取り調べを始める前に知的障害の事実を知ってないと、誘導などの問題のある取り調べが起きてしまう可能性がありますよね。
取り調べを始める前、逮捕時に容疑者の知的障害の有無を判断できるか?と言うのは現実問題として難しいような気がしますが・・・
裁判長として法に沿った判断でそれは間違いないのだけど・・・制度的な問題なのかな?
調べるにしても、どこまで調べるか分からないよね。結婚した相手も知らなかった、会社の同僚も知らなかった、そしたら、両親に聞くしかないって事ですもんね。
しかも、その時に正しい情報を警察に提供するかも分からない、育児に無関心な父親なら、知的障害は無いと謝った証言するかもしれませんよね。
それを信じて取り調べたら、後から知的障害でしたとなると、「誘導」と言う問題が出てくるかもしれないですよね。
どこかに各人の知的障害の情報が保管されていて、警察がそれにアクセスできないと、この問題は防げないかもしれませんね。
まてよ、障害者手帳は無かったのかな?・・・軽度だと微妙ですね、「はざまの子」は障害者手帳が出ない事もあるし。
いずれにせよ、この部分に対しては制度的に対応が必要な気がします。
投稿: ASKA | 2017/01/13 19:42