世田谷一家殺害事件再考その136(みきおさんの格闘場所)
最初に書くと、この事件ではいろいろな情報が錯綜していて、どれが正しくて、どれが誤りなのか判断ができない状態です。
なので、細かい矛盾は気にせずに、全体を考えた方が良いだろうと考えるようになりました。可能性を否定せずに可能性を広げると言う感じなんですが、まー微妙にさじ加減は難しいかもしれませんね。
では、本題です。
入江さんの本「この悲しみの意味を知ることができるなら」の中で「みきおさんの遺体の状態」に対する描写がありました。
私が気になったのは「みきおさんの素足がつきだしていた」と言う記載です。
みきおさんは当然ですが服を着ていた。ズボンもはいていた。
この素足が見えていたと言うのは、くるぶしから先が見えていたのかもしれないが、それなら、あえて、驚くような事ではないだろうと考えています。
私はこの「素足が見えていた」と言う状態は、膝から下が見えている状態だと推測しています。
だとしたら、この状態はどんな理由で発生したのか?を考えます。
・犯人がみきおさんのズボンの裾をまくり上げた。
・第一発見者の親族が裾をまくり上げた。
・なんらかの理由、物理現象によって、裾がまくり上がった。
私としては、犯人や親族がズボンの裾をもち上げるのは必然性がありませんから、私はこの部分は否定的に考えていて、可能性としては。
自然現象と言うか物理現象によって、裾が持ち上げられたと言う可能性が高いだろうと思うわけです。
具体的にそれは何か?
私は「みきおさんが階段から転落した時、足を下にしていた為に、裾が階段との摩擦でまくり上げられた」と考えています。
これが何を意味するのか?と言うと、みきおさんが犯人と格闘した場所は「階段」だったのではないか?と言う事です。
A)階段を滑り落ちる状態から考えて、階段下で格闘したとしたら、裾はまくり上がらない。(だから、1階での格闘の可能性は低い)
B)2階、踊り場で格闘した場合は、階段を滑り落ちる可能性はある。しかし、犯人と格闘の結果、突き落とされた、転落したのだとしたら、頭が下になるのではないか?
結局、みきおさんは階段を背にして、犯人と格闘している状態のはず。
そもそも、みきおさんはどこで死亡したのか?
あるいは、致命傷を受けたのはどの場所か?
と言うのもあるね。
考えられるのは3つ。
あ)犯人が階段下でみきおさんにトドメを刺した場合。
い)階段から転落する前に致命傷を受けて、転落後に絶命した場合。
う)既に絶命したみきおさんを2階から犯人が突き落とした場合。
みきおさんが最初の襲撃であるなら、他の家族の存在が気になるので、次のターゲットを襲撃するか、みきおさんにトドメを刺すかで犯人は迷うかもしれない。
追いかけて、1階に降りて、トドメを刺したとしても、不思議では無いが、その場合、みきおさんが犯人から逃げようとすると思うので、階段下で発見されるのは、ちょっと不自然に思える。
だとすると、あ)は可能性が低いかなと思います。
い)はあり得ると思う。格闘時にほぼ即死状態の致命傷を受けたとしたら、犯人も絶命を確信して、追いかけないだろうと思う。
う)は、あえてそうする理由が犯人には無いと思う。もし、犯人がそうする理由があるなら、2階踊り場付近で発見された、康子さんとにいなちゃんの遺体も同様に1階に突き落としても不思議じゃないからね。
私としては、「みきおさんは階段の途中で犯人と格闘した」と考えています。
この場合、さらに、状態は二つに分けられる。
1)みきおさんが上の場合
2)犯人が上の場合
1)はみきおさんが階段の上、犯人が階段の下の組み合わせで格闘した場合、当然、高低差がある為に、相当な身長差がなければ、犯人はみきおさんの頭部を刺す事はできないだろう?
2)は逆に犯人が上なので、みきおさんの下腹部や臀部を刺すのは難しいと思う。
みきおさんの傷については、頭部や臀部に傷があったと言う報道があるけど、階段途中での格闘の場合、その両方を刺されると言うのはかなり難しいと思う。
なので、どちかが誤報だと考えた方がよさそうなんだけど・・・
そこを解決するなら、以前にコメントいただいたように、2階で最初に格闘状態になり、3階ロフトへのハシゴを登って逃げようとしたみきおさんの臀部を犯人が刺し、その後、1階へ逃げる途中の階段で、再度、犯人と格闘し、致命傷を受けて、絶命と言う流れであれば説明できるかな。
ただ、この場合は、やはり、ハシゴを下りた(転落)した段階で、犯人から致命傷を受けたと思うんですよね。
なので、私としては、臀部の傷は誤報ではないかと考えています。
他に関連する情報としては、階段の「カニ歩きの足跡」があります。
このカニ歩きを説明するとしたら、やはり、犯人が1階の様子を見ようとした場合だと思います。
それに気づいた、みきおさんが階段をのぞき込み、犯人を発見、追いかけて階段を途中まで上った所で、犯人が反転、包丁で襲撃。格闘後、致命傷を受けたみきおさんが絶命して階段下に転落。
と言う流れが自然かなと思いますね。
みきおさんが転落した後に犯人がカニ歩きをする理由は無いだろうね。
あるとしたら、1階に他の家族がいると想定して、近寄ってくる、家族を襲う為ぐらいだろう。しかし、訓練されていなければ、一般人に咄嗟にその判断はできないだろうと思う。
とりあえず、妄想です。
今年の年末情報では、家族の傷の情報が欲しいですね。
傷の情報は事件発生当初に報道された情報がそのまま、流れているけど、この事件の発生当初の情報はかなり誤りがあると考えています。
| 固定リンク
コメント
『真犯人に告ぐ』の遺体イラストではみきおさんの両足は階段の一段目に乗っています。また靴下らしきものが遺体の上にぽんと置かれています。
投稿: 事件解決を望む者 | 2015/02/23 23:26
おじゃまします。
犯人像を考察する上で、私が注目しているのは、被害者の一人が事件当日にインフルエンザにかかっていたという情報です。
この事件は情報が錯綜していますが、被害者の一人がインフルエンザにかかっていたことを前提とした場合、犯人自身もインフルエンザにかかっていたという可能性があると思います。
一般的に犯人が負傷したら、手当てした病院特定のため、警察は皮膚科か外科の当番医を虱潰しに当たりますよね。
医療機関の捜査で犯人が割り出せなかった原因を考えると、犯人がインフルエンザに感染したことを想定して、内科や救急外来の当番医は捜査しなかった為ではないかと思います。
これは事件の特番から、被害者の一人がインフルエンザに感染していたという情報なので、実際は違うかもしれないですが、仮に特番の情報が本当で、犯人がインフルエンザに感染していたら、犯人像をしぼることが出来るかなと思います。
投稿: Y子 | 2015/04/25 03:20