東京都中央区新川交際男性殺人事件
2月2日午後0時20分ごろ、東京都中央区新川のマンション5階の一室で、男性が頭から血を流して倒れているのが見つかり、病院に運ばれたが間もなく死亡する事件が起きている。
室内にいた20代くらいの女が男性を殴ったことを認めており、警視庁中央署は殺人容疑などでの立件を視野に事情を聴くとともに、男性はこの部屋の48歳の住民とみて身元の特定を進めている。
同署によると、男性はパジャマ姿でベッドの下に横向きで倒れていた。頭部に複数回殴られたような痕があり、近くに血の付いた金属バットが落ちていたとの事。
胸には刃物で刺されたような傷もあったという。女から連絡を受けた別の男性が通報し発覚した。
現場はJR八丁堀駅から東に約500メートルのオフィスビルやマンションが立ち並ぶ一角。
逮捕されたのは無職、女性容疑者(28)。死亡したのはこの部屋に住む男性(48)とみられ、同署で身元確認を進める。容疑者は男性と同居していたと話している。
室内には血のついた金属バットがあり、容疑者のバッグからは凶器とみられる包丁が見つかっているが、この金属バットと包丁は新しく、容疑者が犯行のために購入したとみられるとの事。
二人は2年ほど前から交際していたとの事。容疑者は、動機などについてこう供述している。
「別れ話を切り出された。別れるくらいなら、殺すしかなかった」との事。
凶器に関して、容疑者は、自宅からおよそ3キロ離れた商業施設のスポーツ用品店で金属バットを購入したとの事。
こんな事件ですね。
別れ話のもつれで事件が起きる。昔からある話ですよね。
それだけ、男女の問題と言うのは普遍的な問題なんでしょうね。
注意すれば、防げるのか?と言うと、これも、難しいでしょうね。
ストーカー事件もそうなのですが、交際を始めた時、こんな結果になるなんて事を想像できませんからね。
やはり、慎重に相手を見極めてから交際するべきなのか?
でも、「好き」って言う気持ちは本能みたいな物で、理性で止める事ができるのか?と言うのも疑問もありますね。
更に、時間が過ぎれば、そういった純粋な情熱が、他の人に渡したくないとか、絶望感と言うか、マイナスの感情にすり替わってしまうのかもしれませんね。
男女の問題と言うのは、簡単では無いと言う事ですね。
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コメント
ご無沙汰しております。
この容疑者の女性、男性から女性に性別移行(戸籍も変更)した後、(顔は平均的女性以上の美人だと思いますが)高身長(180cm)と声で元男性であることが周囲に知られてしまい、勤務先の銀座のクラブでもかなり苦労していたようです。
そのためか、あるいはそれ以前からか、店で自殺未遂(リストカット)をするなど情緒的に不安定で、メンタルヘルスに問題を抱えていたと思われます。
犯行自体は凶器を事前に購入・準備するなど計画的で、かつ殺害方法も残虐ですが、性自認(Gender Identity)に問題を抱えている人の場合、自己肯定感が十分に養えない場合が多く、自暴自棄になりやすい傾向があります。量刑にあたって、同じ性別移行者として少しでも情状が酌量されればいいなと思います。
投稿: 三橋順子 | 2015/02/05 15:47
三橋さん、こんにちは
そうですか、そのあたりの情報はニュースで報道されていないですね。
性的少数派の方は、色々とストレスが多いと思います。
実際にリストカットなどもしているのであれば、メンタル上の問題は酌量の材料になる可能性はあるかもしれませんね。
事件の発生頻度は通常の人の方が圧倒的に多いと思いますが、事件の衝撃が大きいせいでクローズアップされてしまうのでしょうね。
それから、人にもよりますが性的少数派の場合、パートナーを作るの難しい面があったりして、通常よりも執着心が強い傾向があるのかもしれませんね。
投稿: ASKA | 2015/02/08 12:15
同居していた交際相手の飲食店従業員、男性=当時(48)=を殺害したとして、殺人の罪に問われた東京・銀座の元ホステス、女性被告(29)の裁判員裁判初公判が12月1日、東京地裁で開かれ、被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。公判前整理手続きで、争点は量刑に絞られているとの事。
検察側は冒頭陳述で「被害者から『愛情はない』『あるのは情だけだ』などといわれ、犯行に及んだ。動機は身勝手だ」と指摘。弁護側は「被告は元男性で、性転換して女性になった。軽い知的障害、性同一性障害、発達障害があり、事情を酌むべきだ」と情状酌量を求めたとの事。
被告人質問で被告は「交際当初は被害者は優しかったが、徐々に冷たくなり、『空気のようにしていろ』などといわれた。大好きすぎて別れられず、殺意が芽生えた」と話した。また幼少時から性別に悩み、親から「男らしくしろ」と怒られていたことや、仕事が長続きせず友人ができない苦しさを抱えていたことなどを語ったとの事。
検察側の冒頭陳述によると、被告は2月2日、都内のマンションで、被害者の首や胸を包丁で刺し、頭を金属バットで殴って殺害したとしている。
ポイントとしては
被告が性同一性障害、軽い知的障害、広汎性発達障害があると言う事で、減刑するべきと言う点ですね。
善悪の判断ができないほどの障害ならわかりやすいのですが、難しい判断になりそうですね。
ただ、愛情から愛を引くと、残るのは情だけと言う話は男女関係の話では良く出てくる話です。
とは言え、話掛けるな、空気みたいにしていろって言うのは、ちょっと可愛そうとは思いますね。
別れるなら、ちゃんと話して別れる方向で話しを進めるべきだったのではないのか?なと・・・
別れ話をしたけど、別れられずに、そのような態度になってしまったのか?そのあたりは分かりませんが・・・
交際を始めた時に元男性と言う話をして、全てを知った上での交際だったのか?と言うのも、ありますよね。
減刑はともかく、同情はできるかもしれませんね。
投稿: ASKA | 2015/12/02 08:39
一審判決は懲役16年です。(求刑18年)
被告(29)は2月、東京・中央区で男性(当時48)を牛刀で刺し、金属バットで殴って殺害した罪に問われていて、弁護側は、被告の性同一性障害や発達障害などを理由に、情状酌量を求めていた。
東京地裁は、「被告はホステスとして働き、自分なりの人間関係を築いていて、障害の程度は軽い。障害が犯行に与えた影響は限定的」と判断し、懲役18年の求刑に対し、懲役16年を言い渡したとの事。
裁判の中で凄惨な犯行の状況が明らかとなった。被告は、寝ていた男性の首や胸を用意した牛刀で何度も刺し、さらに、命乞いする男性の頭を金属バットで殴りつけたといいます。
「男性から『もう愛情はない。あるのは情なんだ』と言われ、殺意が生まれました。別れて、もう二度と会ってくれなくなると思ったら、殺してしまいたいと思っちゃいました」(被告)
判決理由として、「犯行動機は身勝手で短絡的」と厳しく指摘したうえで、「友人に犯行を押しとどめられたのに、犯行に及んだのは、障害で説明できない」、「障害が犯行に与えた影響は限定的」と判断し、懲役18年の求刑に対し、懲役16年を言い渡したとの事。
こんなところですね。
求刑が懲役18年に対して、判決が懲役16年なので、通常の量刑です。
事実関係を認めているので、争点は量刑だったけど、弁護側の主張する、障害の影響は判決に影響しなかったんですね。
まー、以前の事件でも、障害の影響が認められた事件は少ないと思います。
「別れて、もう二度と会ってくれなくなると思ったら、殺してしまいたいと思った」
まー、他の人に渡すぐらいなら、殺して自分だけの物にしたかったと言う感情なんでしょうか・・・
このあたりの感情は男女関係での事件だとそれほど、珍しくは無いですね。
同情はできる事件ですが、やはり、交際は慎重にと言う以外に言葉が見つかりませんね。
投稿: ASKA | 2015/12/05 09:27