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2015/03/06

神奈川県川崎市中1少年殺人事件その11(事件の流れ)

まずは続報です。
1)少年3人の供述が「被害者に暴行した」との内容でほぼ一致した。
捜査関係者によると、18歳の少年は「3人で暴行を加えた。自分が被害者を殺害した」と供述。「(事件に)巻き込まれた」と話していた17歳の職業不詳の少年は、「(18歳の少年から)『お前もやれよ』と言われ、暴行を加えた」と供述している。

17歳の無職の少年も「暴行に加わった」と話し始め、3人の供述内容は大筋で一致してきた。
しかし、無職少年は「18歳の少年が血を流して倒れている被害者の近くでナイフを持っているのを見て止めようとしたら、『殺すぞ』とナイフを突きつけられた。暴行が始まる前はコンビニエンスストアに行っていた」とも話しているとの事。

現場から最も近いコンビニまでは、道のりで500メートル以上ある。往復には時間がかかることに加え、遺体に切り傷や刺し傷のほか、多数の打撲痕も確認されたことから、捜査本部は暴行が一定時間、続いていたとみている。

2)捜査関係者によりますと、18歳の少年が被害者に暴行したことをめぐり被害者の知人らが自宅を訪れるトラブルがあったことについて、18歳の少年が「たくさんの人が被害者のために集まり、慕われていてむかついた」などと供述しているとの事。

3)捜査関係者によると、17歳の少年2人は「18歳少年から『服を燃やすから、燃やすものを買ってこい』『焼け』と言われ、燃やした」と供述しているとの事。

4)被害者が18歳の少年と知り合ったのは、昨年12月下旬ごろ。共通のアニメの話題で盛り上がるうちに親しくなり、グループの一員として深夜の大師公園などで遊んだり、ゲームセンターに出入りしたりするようになった。冬休みが明けると、学校には1日も通わなくなった。

 「生意気だ」。1月中旬、被害者は18歳の少年から激しい暴行を受け、目や頬が大きく腫れ上がるけがを負った。事件8日前の2月12日には、男子生徒から事情を聴いた別のグループの友人ら数人が男子生徒への暴力をとがめるために少年の自宅に押しかけ、家族が110番通報する騒ぎになった。

5)17歳の少年の1人は、「被害者の頬を切りました」と泣きながら供述しているが、この少年が、いったん現場を離れて、河川敷に戻ったあと、「18歳の少年に『お前もやれ、やらないとお前も殺すぞ』と言われ、カッターナイフで被害者の首を切りました」などと供述している。
また、この17歳の少年は、「18歳の少年から指示され、服を燃やすために、ライター用オイルをコンビニで買ったあと、被害者が乗ってきた自転車を別の近くのコンビニの裏に捨てた」と供述していて、警察は、この自転車をすでに押収しているとの事。
現場近くの防犯カメラには、少年らしき4人が自転車を押して河川敷の方向に向かう姿が映っていて、警察は、供述を裏付ける証拠とみて、自転車に付着物などがないか調べているとの事。

6)捜査関係者によると、被害者と仲がよかった無職の少年(17)が被害者を呼び出す際に、すぐ逃げられるように被害者の自宅の近くで会うことを提案したが、少年(18)に拒否された、という趣旨の供述をしているとの事。

7)少年(18)が神奈川県警の調べに、「いったん現場を離れていた17歳の少年を、LINE(ライン)で呼び戻し、事件に巻き込んだ」と供述しているとの事。

8)18歳少年は地元の市立中学に通っていた当時は「いじめられっ子」だったという周囲の証言がある。学校を休みがちで部活に入らず1人でいることが多く、いじめの対象になっていたとの事。

不良グループのパシリにされ、コンビニで万引きをさせられていたとする、かつての不良仲間の証言が紹介されている。年下の少年グループからも「カス」「クズ」と侮られていたとの事。

その一方で、自分より体格が劣ったり、気弱だったりする相手には「いじめっ子」の顔を見せ、暴力を振るっていた。夜間高校に進学した頃からは年下の少年らを従えるなどし、その中の1人に上村さんも含まれていたとみられる。前述の少年グループの1人は「容疑者とは縁切って、俺らと一緒に遊ぼうと誘ったが、結局来なかった。脅されてたんだと思う」と話していたとの事。

9)18歳の少年が「被害者のスマートフォンを川に投げ捨てた」と供述しているとの事。事件後、被害者のスマートフォンは見つかっていない。

10)18歳少年が事件前に被害者が自分の電話に出なくなったことやラインの反応が遅くなったことにも腹を立てており、周囲に「生意気だ」などと話していたとの事。

こんなところですね。だいぶ事件の経緯がわかってきました。
経緯をまとめると
昨年

12月下旬  18歳少年と被害者が知り合う。
      部の退部届けを出す。
1月    被害者は1月中から不登校。学校に行くなと脅されていた。家にも殆ど帰らなかった。
1月14日深夜 事件の1ヶ月前に18歳少年に殴られ、顔中アザだらけになる。
2月12日 被害者の友人が18歳少年宅で暴行について問いただし、18歳少年が謝罪する。
2月19日 
夜     少年3人は17歳少年宅で飲酒。
      少年3人は飲食店に移動。その時、LINEで被害者が17歳少年に連絡。
      合流場所を被害者の自宅近くを提案するが、18歳少年がこれを拒否
23:00頃  被害者が3人の少年と合流し、17歳少年宅で飲酒。

2月20日(金)
  その後 現場の河川敷に移動
  その後 17歳の少年の一人は現場から離れて、近くのコンビニに行く。
  その後 暴行が激化、全裸で多摩川で泳がせたりした。残った17歳少年も暴行に参加。
  その後 もう一人の17歳少年が業務用カッターを差し出す。
  その後 業務用カッターでの暴行が始まる。
  その後 18歳少年がコンビニにいる17歳少年をLINEで呼び戻す。
  その後 戻った少年が血を流し倒れている被害者をみて、暴行を止めようとするも、18歳少年に脅されて暴行に加わる。
02:00頃  被害者を殺害
  その後 遺体を見え難い草むらに蹴って転がし移動
  その後 被害者のスマホを操作して工作
  その後 被害者のスマホを川に捨てる。
  その後 被害者の自転車を現場から持ち去る。
  その後 18歳少年に命令されて17歳少年がコンビニでライターオイルを購入、被害者の自転車を捨てる。
03:00頃  被害者の服を公園の公衆トイレで燃やす。

06:00過ぎ 多摩川河川敷で遺体発見
21日(土)
午前中   遺体の身元を確認

こんな感じですね。断片的な情報を並べただけなので、多少前後する項目があるかもしれません。
少年3人と合流した時の状況も今ひとつ、はっきりしませんが、そこはあまり重要ではないでしょう。
23:00頃に合流があったと言うのは17歳少年の逮捕前の証言で、23時ぐらいに会って、23:30頃分かれたと言う証言を根拠にしていますので、ちょっと怪しいかもしれません。

動機としては
A)先輩を立てずにイラッとした。(自分の電話に出なくなったことやラインの反応が遅くなった)
B)たくさんの人が被害者のために集まり、慕われていてむかついた。
C)殴られたのを告げ口され、頭にきた。

動機としてはこの3つが現在、証言として出ています。
動機に入るのかわかりませんが、
D)酒に酔って「人を殺してみたい」と話す事もあった。
と言うのもありますね。

直接の動機はC)の「告げ口されて、頭にきた」なんでしょうね。
それ以前にもA)のような事で不満を募らせていたんでしょう。
その上で、他の多くの人間に慕われる被害者に妬む心もあったのだと思います。

結果として、被害者を暴行する為に過去い暴行現場に使った人気の無い河川敷に移動して、暴行した。
この段階では殺意は無かったのだと考えています。

ただ、なぜか、暴行がエスカレートしてしまいます。
このあたりは呉の少女殺害事件や児童虐待とも共通した物があると思いますが、暴行をしていくうちに、あるレベルを超えると、被害者を解放できなくなってしまうんですね。
暴行が発覚してしまうからなのですが、この事件でも同じ事が起きたのか?はちょっとわかりません。

その理由は、被害者が我慢強い事なんです。
普通、顔がぼこぼこになるほど殴られれば、やはり、先生や警察、親などに相談しそうな気がしますが、被害者はこの18歳少年を庇っているんですよね。
更なる報復を恐れたのかもしれませんが・・・

その点を18歳少年がどう考えていたのか?にもよるのかな?
もし、18歳少年が、「多少の切り傷ぐらいでは被害者は訴えたりしない」と考えていたのか?
それとも、もう一度、「知人に告げ口されたら、今度は謝罪ではすまない」と考えていたのか?
によるのかな?

最初から殺人を計画していたにしては、あまりにもズサンで幼稚ですし、凶器のカッターナイフも、自分が持っていたわけではないですから、共犯の17歳少年が偶然持っていた可能性がありますからね。

現場を離れていた17歳少年が戻ってきた時に暴行を止めていたら、死亡する事は無かった可能性もあります。
しかし、それを拒否して、17歳少年にも暴行を強要しているのは、共犯者にして口封じを狙ったのかもしれません。
あるいは、格下とみていた、17歳少年に反抗された事が衝動的に許せなかったのかもしれませんね。

私としては、警察よりも知人による報復を恐れた可能性の強いのかな?と思いますね。

動機は表面上、告げ口された事への報復なんでしょうが、その背景には嫉妬などの、暗い感情があったのかなと思います。
なので、「この事件を防ぐには」と考えると単純では無いんだろうと思いますね。

そのあたりは、時期をみて、書いてみたいと思います。

参考リンク
神奈川県川崎市中1少年殺人事件その10(供述3)
神奈川件川崎市中1少年殺人事件その12(この事件を防ぐには1)

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