« 神奈川県川崎市中1少年殺人事件その11(事件の流れ) | トップページ | 兵庫県淡路島洲本市連続5人殺害事件 »

2015/03/08

神奈川県川崎市中1少年殺人事件その12(この事件を防ぐには1)

まずは続報です。
1)逮捕された3人のうち、17歳の職業不詳の少年が神奈川県警川崎署捜査本部の調べに「被害者とはほとんど面識がなかった」と供述している。もう一人の17歳の無職の少年も被害者とのトラブルは確認されておらず、川崎署捜査本部は、リーダー格の18歳の少年が2人を巻き込む形で事件を主導したとみて調べを進める。

捜査関係者によると、17歳の職業不詳の少年は、被害者について「数回しか会ったことがない。『18歳の少年が連れて来る男の子』くらいの認識で、面識や付き合いはほとんどない」と供述。ともに逮捕された17歳の無職少年に関しても「18歳の少年の後輩で、見かける程度」と説明している。18歳の少年については「中学校の同級生で、あだ名で呼び合う仲」と話している。

18歳の少年も調べに「17歳の2人は事件当日を含め(互いに)2回しか顔を合わせたことがない」と供述。職業不詳の少年については「相談ができる中学校、(中退した)高校の同級生」、無職の少年に関しては「ゲームやアニメの話をする遊び仲間」などとそれぞれ説明、逮捕された3人で顔を合わせたのは昨年6月以来だったとの事。

2)18歳の少年は動機について「(自分が被害者を殴ったことを)別の少年グループに告げ口され、腹が立った」などと供述しているが、「被害者がなれなれしいので腹が立っていた」とも話しているとの事。

3)少年(18)が神奈川県警川崎署捜査本部の調べに対し「暴行に使ったカッターナイフを多摩川に捨てた」と供述している。少年は「被害者のスマートフォンも多摩川に捨てた」と供述しており、捜査本部は近く、多摩川を捜索するとみられるとの事。
 
捜査関係者によると、少年がカッターを捨てたと供述しているのは、殺害現場付近の多摩川。スマホを捨てたと供述している場所の近くとみられる。殺害現場からは血のついたカッターの折れた刃だけが見つかっていたとの事。

4)被害者のものとみられる衣服が焼かれた公衆トイレがある公園の近くで、被害者の自転車が見つかっていた。
捜査関係者によると、自転車は殺人容疑で逮捕された自称無職の少年(17)の供述に基づき発見された。衣服が燃やされたトイレのある公園の近くに放置されていたという。

5)無職の少年(17)が神奈川県警の調べに対し、「ごめんね、と謝りながら被害者のほおを切った」と供述している。この少年は被害者と普段から仲が良かったが、リーダー格の無職の少年(18)に脅されてやむなく従ったとの事。

捜査関係者によると、同じく逮捕された職人の少年(17)、被害者を含めた4人は2月20日未明に河川敷に向かった。18歳の少年は、被害者が特に慕っていた17歳の無職少年に「どこかに行っていいよ」と指示。この少年は近くのコンビニに1人で向かった。
18歳の少年は「17歳の無職少年には自分が暴行を強要した。この少年は悪くない」と供述しているとの事。

6)少年(18)が立ち会った6日の実況見分で、殺害現場として指し示された場所と、大量の血痕が残されていた場所が一致したとの事。

捜査関係者によると、大量の血痕は多摩川の護岸付近にあり、血痕が付着したカッターナイフも折れた状態で落ちていた。18歳の少年は6日の実況見分で、男子生徒の首をカッターで刺して殺した現場として、この場所を指し示したとの事。

こんな所ですね。
4人の人間関係がわかりにくいのでまとめると
18歳少年-A
職業不詳17歳少年-B
無職17歳少年-C
被害者少年-D
  A  B C
A - う え
B う - い
C え い -
D   あ お

あ:ほとんど面識なし
い:Aの後輩で、見かける程度
う:中学、高校の同級生であだ名で呼び合う仲
え:ゲームやアニメの話をする遊び仲間
お:結構、仲が良かった。

では本題です。
この事件を防ぐにはと考えるとやはり、大きく二つの視点で考える必要があると思います。被害者の視点と、加害者の視点です。
今回は被害者の視点で考えてみたいと思う。

私は事件は色々な条件が重なって起きると考えています。だから、その条件の一つでも外す事ができれば、事件は起きないと思っています。

では、時系列で考えます。
ア:18歳少年のグループへの参加
イ:暴行を受け始めてから当日、合流する前の段階
ウ:当日、合流後

ざっと、この3つの段階について考えます。
ア:18歳少年のグループへの参加する段階
基本的に被害者が主犯格の18歳少年のグループに入らなければ、この事件は起きなかったと思います。ただし、被害者が別の人物になるだけで、同様の殺人事件は18歳少年によって起こされた可能性はあります。それについては、加害者側の視点で考えます。

当たり前の事なんですが・・・簡単に考えてしまえば、2人が出会う事は偶然なので、それ自体を防ぐ事はできないと思います。問題は出会った後に18歳少年のグループに入ってしまった事です。

私はここに疑問があるんですよね。
地元の人間なら、18歳少年の噂は聞いた事があるはずだと思うんですよね。
多分、良い噂では無いはずで、例えば被害者の同級生や中学の上級生なら、「近づくな」とアドバイスしたと思うんです。

そして、被害者と18歳少年の出会いの経緯が不明なのですが、「公園で遊んでいて」とか、「ゲームセンターで遊んでいて」と言う事ならば、被害者は「1人で遊んでいたの?」と言うのが疑問なのです。

この出会いの時に、他に友人が一緒なら、その友人は「近づかない方が良い」とアドバイスしなかったのか?
逆に言うと、「被害者は1人で遊んでいたのではないか?」と考えてしまう訳です。

もし、被害者が1人で遊んでいたのであれば、それには理由があったのだと思います。
「友人が多く、誰にでも慕われている」と報道されている訳ですが、その裏で被害者には「心に足りない物」があったのかな?と疑問を持っています。

その「足りない物」を得る為にこの18歳少年のグループへ参加してしまったのではないか?と考えています。

それが何か?は分からないのですが、それを見つけれらるのは、家庭や学校だったのかな?と思います。

この最初のグループへの参加を阻止するのは、中学に入って、18歳少年に出会うまでの8ヶ月間が勝負だったんでしょうね。
その期間に被害者の心を真に理解できる人間は居なかったと言う事なのだろうと思います。
しかし、それは、簡単な事では無いでしょうね。

イ:暴行を受け始めてから当日、合流する前の段階
問題はここですね。
おそらく、顔を腫らしたり、学校に来なくなったり、目に見える変化があった時期です。
その意味で被害者を救出する可能性が一番高い時期だったと思います。
なので「学校に来ない理由」「顔を腫らしてアザだらけになった理由」を誰かに話しているのであれば、その人間がアクションを起こすべきだったのだろうと思います。

被害者自身はこの時「いじめられっ子」状態で、誰かに話すと「もっと酷い報復を受ける」とか、「親に心配させたくない」と言う心理状態だったのではないか?と思います。

この為、自分から助けを求めにくい状態だと思うんですよね。
ただ、それでも、親しい友人には理由を話していたようですから、それが、先生とか、母親に伝えられれば、周囲の大人がアクションを起こせた可能性があります。

一方で「顔を腫らしてアザだらけ」とか「学校に来ない」「家に帰らない」って言うのは普通じゃ無い状態なので、この状態が放置されてしまった事が、そもそも問題なのだろうと思います。

この約1ヶ月ぐらいの期間が救出できる最後のチャンスだったのかと思います。

ウ:当日、合流後
多分、合流してしまったら、18歳少年と顔を合わせてしまったら、もう、逃げる事は難しいでしょうね。
そうなれば、無抵抗に暴行を受ける以外に方法は無く。
偶然、誰かに発見されて、止めてもらう事、通報してもらう事を期待するしか無いと思います。

結局、一時的に逃げる事ができても、それは、その場しのぎにしかなりませんからね。

なので、私としては、被害者視点でこの事件を防ぐには、アとイでの対応が重要だったのだと思います。
アの「心の足りない物」が何か分かりませんが、18歳少年のグループへ入らなくても、「心が満たされる環境を作る事」と言う事になると思います。
それは、家庭だったり、学校だったりするでしょう。

イは警察沙汰にまでなって、警察官が被害者と会話するまでしていたので、もう少し、対応に配慮が必要だったのではないか?と思いますね。
13歳の話を聞いただけで、その親や学校には何も話しをしてないって、それで良いのか?
それ以上に被害者の名前も身元も確認してないのが、それで良いのか?

ってのがありますけどね。

そう言った、偶然の積み重ねが事件を生む背景なんだと思います。

参考リンク
神奈川件川崎市中1少年殺人事件その11(事件の流れ)
神奈川県川崎市中1少年殺人事件その13(この事件を防ぐには2)

|

« 神奈川県川崎市中1少年殺人事件その11(事件の流れ) | トップページ | 兵庫県淡路島洲本市連続5人殺害事件 »

コメント

被害者母親に問題有りすぎですね。

投稿: | 2015/03/10 04:50

以前から不思議に思っているのですが、警察は、被害者が電話で仲直りしたと言ったら、犯罪として認識しないのでしょうか?
強姦なら親告罪ですから、被害者が違うと言えば犯罪ではなくなりますが、傷害罪であれば、客観的に犯罪が存在するわけで、被害者がどう言おうが、犯罪捜査をするべきだと思うのです。
被害者の友人たちが18歳加害者宅へ押しかけたとき、警察は被害者に電話で確認を求めましたが、被害者の返答はともかく、犯罪として18歳加害者を取り調べておけば、彼もこのままでは自分の人生が危うくなると認識するきっかけができたのではないかと思ったりするのです。
まあ、警察はつまらん仕事を増やしたくないから、実際には被害者がいいと言えば放置するのかもしれませんが、それは刑法の執行者として無責任ではないかと思ったりするわけです。

投稿: FA | 2015/03/10 21:13

エスカレートに水を差す方法があるといいのですが…。
この事件、18歳少年Aは凶器を準備していたわけではないので、その場で17歳少年Bがたまたま持っていたカッターナイフを差し出され、引くに引けなくなって傷害、殺害へとエスカレートしたように思えます。

それから、17歳少年Cは被害者との仲は良好だった、謝りながら切った、ということですが、そうであれば、唯一の凶器であるカッターを受け取ったときに、この凶器で18歳少年Aと17歳少年Bを切りつけても正当防衛になったのではないかと思えます。

たらればばかりで、せんなきことですが。

投稿: FA | 2015/03/12 11:33

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 神奈川県川崎市中1少年殺人事件その11(事件の流れ) | トップページ | 兵庫県淡路島洲本市連続5人殺害事件 »