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2015/06/04

愛知県名古屋市77歳女性殺人事件その7(放火)

続報です。名古屋大学の女子学生(19)が殺人事件後、実家のある宮城県で住宅に放火したと供述しているとの事。

愛知、宮城両県警は勾留期限の6月5日に放火などの疑いで再逮捕する方針で、女子学生は「高校時代にも住宅に火をつけた」とも供述しているとの事。

捜査関係者によると、女子学生は、知人女性が殺害された翌日の昨年12月8日に実家に帰った。
放火したのは逮捕前日の今年1月26日まで滞在した約1か月半の間で、両県警が調べたところ、女子学生の供述通り、実家近くの住宅が燃える火災があったという。けが人などはいなかったとの事。

高校時代のタリウムの自供の次は放火の自供ですね。
しかも、高校時代の話もしている。

・・・これだけをみると、敢えて自分に不利な自供をしようとしているのか?それとも、全て正直に話そうとしているのか?どちらかに思えます。

犯罪者の中には、罪を軽くしようとして警察に知られていない事件の事は話さない事もありますよね。

不利な自供で自分を貶めようとしているなら、その目的は家族や周囲の人間への当てつけなのかな?
容疑者から見て、この事件で一番、迷惑に思っているのは家族や周囲の人間でしょうね。
しかし、だからといって、普通はそんな目的では殺人なんてできないですけどね。

だとしたら、やはり、正直に全て話して、「後はどうなっても良い」と言う開き直りなのか?
それとも、全て話して罪を償おうと言う事なのか?
あるいは、こんな自分をどうにかして欲しいと言う事なのかな?

ここまでの、報道をみると、高校時代のタリウム事件、大学での殺人、その直後の放火、その理由が「焼死体を見たかった」なんですよね。

ちょっと分からないですね。
「焼殺したかった」ではなく、「焼死体を見たかった」なんですよね。
タリウム事件の時も、「毒殺したかった」ではなく「観察したかった」なんです。

一つだけ違うのが、殺人事件の動機が「人を殺してみたかった」なんですよね。
特に殺人事件の直後の放火事件の方が「焼死体を見たかった」で微妙にずれてますね。
タリウム事件は高校時代で少し時間が開いてますから、動機の「ずれ」や「揺らぎ」があっても仕方がないような気がしますが、殺人事件の後の放火事件は時間的にも1ヶ月半ぐらいしか違わないので、もし、殺人衝動からくるなら、「焼殺してみたかった」のはずなんですが・・・

手段と結果を取り違えているだけなのかな?
焼死体を見る為に焼死体を作ったと言う事なら、結果的に殺意があったと言う事なのかな?

この容疑者が快楽殺人でずっと、殺人願望を育ててきていたのだとしたら、それなりに、事後の処理についても計画していておかしくないんですよね。
容疑者にとって、逮捕=快楽殺人ができなくなる環境と言う事ですからね。

会津母親殺人事件の犯人も事件後に母親の首を持参して出頭してますが、この事件では、事件後の意志が曖昧に思えます。
出頭するわけでもなく、遺体を処分するわけでもない、実家に帰って、とりあえず、警察の取り調べを回避する為の一時しのぎに見えますね。

やはり、このあたりは精神鑑定をしてもらった方が良いでしょうね。
快楽殺人にしては、何か欠けている物があるように思えます。
その意味では長崎の同級生殺人事件にも共通する物があるかもしれません。

どちらかと言えば、会津母親殺人事件に似ているかもしれませんね。
会津母親殺人事件でも、遺体はいずれ発見されてしまいますから、観念して出頭したのかもしれません。
こちらの事件も、戻れば遺体が発見される可能性があった事は自覚していたでしょう(だから、実家に戻ったのでしょうから)だから、事件が発覚する事を覚悟した上で戻ったのかもしれませんね。

秩序型か無秩序型かと言えば、この事件は、以前から殺人願望をもっていて、それを実行に移してますし、ターゲットも選定して自宅に誘い込んでいますから、秩序型に見えます。
だけど、事後の処理がノープランなんですよね。(ここは専門家の分析を待った方が良いですね)

続報を待ちましょう。

参考リンク
愛知県名古屋市77歳女性殺人事件その6(タリウム)

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コメント

名古屋市で高齢女性が殺害され、仙台市で高校生が劇物の硫酸タリウムを飲まされた事件で、殺人や殺人未遂罪などの罪に問われた名古屋大の元女子学生(21)=仙台市出身、事件当時未成年=の裁判員裁判で、元学生の責任能力の有無が主な争点になることが分かった。

弁護側は16日に名古屋地裁で開かれる初公判で無罪を主張するとみられる。判決は3月24日に言い渡される見通し。

検察側、弁護側が今月10日、元学生同席の下で公判前整理手続きを進め、争点や証拠、審理予定を決めた。
弁護側は計6件の起訴内容全てについて責任能力の有無を争う方針との事。

高校時代に同級生ら2人にタリウムを飲ませたとされる殺人未遂事件については「殺意はなかった」と主張する見通し。
名古屋家裁が責任能力を認め、検察官送致(逆送)した決定についても違法だとして手続きの打ち切りを求める。

審理は計20回あり、13人が証言台に立つ。家裁調査官や少年鑑別所技官が心身の状態を詳しく調べた少年調査記録も証拠採用されるとみられるとの事。

起訴状によると、仙台市内の私立高校に通っていた2012年5~7月、同級生ら2人に硫酸タリウムを飲ませ、殺害しようとしたとされる。19歳だった14年12月、名古屋市の自宅アパートで、宗教に勧誘され知り合った無職女性=当時(77)=を手おので殺害し、6日後に仙台市青葉区で女性方に放火、住民3人の殺害を図ったとされる。

こんなところですね。
殺人事件から2年が過ぎましたね。いよいよ公判です。
弁護側は責任能力を争点にすると言う事ですね。
妥当な線なのかな?実際、殺人などの犯行事実は争いようが無い部分ですし、責任能力を認めてしまうと残るは、量刑しか争点が無くなるでしょう。
量刑にしても、特に理由もなく罪もない人物に毒薬を飲ませたり、殺害している点では酌量の余地は無いですからね。

そうすると、責任能力を争点にするしかないと言う事なんでしょうね。

しかし、一方で弁護側には不利な主張になるかもしれませんね。
被告はこれまでの報道では、精神科への通院履歴などもないようですし、実際、名古屋家裁が責任能力を認めてもいるわけで・・・
何を根拠に責任能力が無いと主張するのか?は結構、難しいような気がしますが・・・

公判の行方に注目しましょう。

投稿: ASKA | 2017/01/11 19:32

初公判です。
罪状認否で元名大生は、タリウム事件について「(2人が)死亡しても構わないと考えたことはない」と殺意を否認。
弁護側は「非常に重い精神障害があり、各犯行に重大な影響を及ぼした。刑事責任は問えない」と述べたとの事。

冒頭陳述で検察側は「中学3年の頃から猟奇的な事件に関心を示し、人を殺すことへの興味を強めていった。責任能力は完全に認められる」と反論したとの事。

元名大生は逮捕後の調べに「子どもの頃から人を殺してみたかった」などと供述した。
名古屋家裁は少年審判で「人が死んでいく過程を観察したいという好奇心を満たすため、実験として女性を殺害した」と指摘。
「他者の気持ちを理解できない、物事に異常に執着する」という精神発達上の障害を認めた上で「責任能力に問題はない」として、2015年9月に検察官送致(逆送)した。

予想通りですね。
弁護側は「非常に重い精神障害があり、各犯行に重大な影響を及ぼした。刑事責任は問えない」と主張しています。
その具体的な根拠はこれからなんでしょうが・・・
もし仮に、「非常に重い精神障害」があったなら、大学受験して合格したり、学生生活が送れるのだろうか?と言うのが素朴な疑問ですけどね。

弁護側は元女子学生が発達障害とともに(躁(そう)状態と鬱状態を繰り返す)双極性障害を抱えていたと主張している。
双極性障害も、躁の時には散財してしまうなどの症状が出ると思うのですが、それで一人暮らししてたんですよね?
お金の管理はどうしてたんだろう?クレジットカードは持っていたのだろうか?
と言うあたりも気になりますね。

今から、判決の事を考えるのもあれなんですが・・・
落としどころとしては2つのパターンが考えられますね。
弁護側の主張の通り、責任能力無しとして、心神喪失者等医療観察法により処遇される。
責任能力有りとして、実刑、懲役15年から20年ぐらいかな?

ただ、どちらも、時間が経過すれば社会復帰しますから、どちらが、より社会にとって良いのか?と言うあたりですよね。
この事件が、快楽殺人的な物で強い殺人衝動があったとすれば、再犯が問題になりますから、酒鬼薔薇事件と同じように、医学的治療が必要なんだろうと思いますが・・・

公判の行方に注目しましょう。

投稿: ASKA | 2017/01/16 19:07

本人が裁判で タリウムがあったらまた使うと思う と発言したそうです。本当に怖い人です。やはり一種の深刻な精神障害と言えるかもしれません。
治療するとしたら、治るまで社会に出さないようにして頂きたいですが、その見極めもサカキバラ氏以上に難しそうだと思いました。単なる印象ですが。

投稿: まーぷる | 2017/02/03 16:37

まーぷるさん、おはようございます。

難しいところですね。
裁判戦略として異常性を際立たせる為の計算された発言の可能性もありますね。

この裁判で責任能力が認められれば、15年とか20年ぐらいの懲役になるかもしれません。

しかし、責任能力が無いとなれば、医療機関での治療となりますね。

大学にも入学しているぐらいなので、知能には問題がないはずで、この発言の意味するところは本人にも理解していると思うんですよね。

その上での本心を語った物なのか?それとも、計算された発言なのか?は本人しかわかりません。
計算した発言なら、弁護人とは相談の上の発言かもしれませんね。

投稿: | 2017/02/05 09:59

Askaさん コメント有難う御座います。
計算された発言だとしたら、それも怖いですね。
でも、もし本人が正直に気持ちを語っているのだとしたら、そして"この病気" が治療困難だとしたら、将来の再犯が怖いです。なにしろ、感じの良い人を装うのが上手いようなので、完治を装うコトも難しくないでしょう。
計算された発言だ、精神異常ではないと判断された場合は長い刑期が言い渡されるかもしれません。己れの欲望を満たすために何の罪も無い人を計画的に殺害したのですから。
でも、精神異常である場合のほうが再犯の恐れがあるのに( 抑え難い欲望ゆえに) 治療が成功したと見做されれば早々と社会に出て来てしまいます。こんなコト言ってはいけないかもしれませんが、
なんでもいいから長期刑にしてやって下さい。と思ってしまいます。

投稿: まーぷる | 2017/02/10 08:05

名古屋市のアパートで2014年に女性(当時77)を殺害し、12年には同級生2人に硫酸タリウムを飲ませたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた元少女(21)の裁判員裁判が3月7日、名古屋地裁であった。元少女は被告人質問で「こういう事件を二度と起こしたくないと思う」と語ったとの事。

この日は元少女の最後の被告人質問。
弁護人から遺族や被害者への思いを問われ、「反省というものが分からない」「謝罪したいというのは、どの被害者にもあるが、謝罪の仕方がまだ分からない」と述べたとの事。

元少女はこれまでの公判で、下を向いていることが多かった。検察側にこの点を指摘されると「つらかった」と語り、こう続けた。「自分の感覚と被害者の感覚がずれていて、自分の知らなかった苦痛が見えてショックを受けていた」との事

公判前は女性の遺族の思いについて、生活の不便から怒りが出る、と想像していたという。だが、「女性を失ったことそのものが怒り、悲しみにつながっていた。それは思っていなくてびっくりした」とふり返ったとの事。

こんなところですね。
これまでの公判での情報なども見ると、この元少女はホントの事を話しているように思いますね。
妹に人を殺したと報告したとか、その他、もろもろ・・・
なので、本物の快楽殺人だったんでしょうが・・・どうも、今回の被告人質問の答えを聞くと「発達障害」なのかな?と思いますね。
人間関係の絆とか愛情とかそういった、当たり前の物がまったく理解できていないように見えます。

いよいよ、残るは求刑と判決ですね。
殺意が認められれば、無期懲役から、15年ぐらいの間かな?と思いますが・・・
責任能力が無いとなれば、医療機関での治療と言う事になりそうですね。

私としては責任能力の有無に関わらず、専門機関で「治療」するべきだろうと思いますね。
結局、責任能力有りで収監されても、刑務所で治療されなければ、いずれ、この本質を持ったまま、社会に戻ってきてしまうわけですからね。

しかし、高校2年の時には父親が警察に相談していたぐらいなので、どうしてそれが、そのまま、放置されてしまったのか?と言うあたりの方が気になりますね。
まー、大学に合格するぐらい知能的には問題無かったので、その暗黒面に気付かなかったのかな?

続報を待ちましょう。

投稿: ASKA | 2017/03/07 20:22

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