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2015/07/22

愛知県日進市17歳強盗殺人事件

愛知県日進市梅森町の歩道で7月12日(日)夜、近くの無職、男性(65)が殺害され、バッグを奪われる強盗殺人事件が起きている。
被害者は顔、首など10カ所以上の刺し傷や切り傷があったとの事。
司法解剖では切り傷や刺し傷が10カ所以上確認され、死因は失血死。
捜査本部によると、被害者の傷は体の前後にあり、執拗(しつよう)に襲われた可能性がある。

捜査本部によると、被害者は12日19時ごろから自宅から500メートルの公民館で開かれた会合に徒歩で参加し、同20時すぎに1人で公民館南西のコンビニ店を訪れて妻と自分の弁当2個を購入。20時35分ごろ、自宅近くの歩道で血を流して倒れているのを通行人の女性が発見した。

119番で救急隊が到着した時、被害者は頭を東に向け、体の左側を下にした状態だった。所持品のうち、家や車の鍵などが入ったショルダーバッグがなくなっている一方、現金数万円入りの財布や携帯電話はズボンのポケットの中にあったとの事。
凶器は見つかっておらず、捜査本部が捜しているとの事。

被害者には致命傷となった首の切り傷以外にも、背中などに刃物による複数の深い傷があったとの事。
県警特別捜査本部は、何者かが強い殺意を持って被害者を襲ったとみて調べているとの事。

遺体の両手には、身を守ろうとする時にできる傷がほとんど無いとの事。
県警は、被害者は暗がりの歩道で突然襲われ、抵抗する間もなく殺害された可能性があるとみているとの事。

県警特別捜査本部は7月19日未明、市内に住む高校3年の男子生徒(17)を強盗殺人の疑いで逮捕した。
被害者を殺害したことを認めているが、強盗については否認しているとの事。

逮捕容疑は12日午後8時20分から同35分ごろの間、同市梅森町上松の歩道上で、被害者の顔や首などを刃物で複数回突き刺すなどして失血死させ、現金約6000円などの入ったショルダーバッグを奪ったとしている。
殺害の動機については明確な供述をしていないとの事。

捜査本部によると、被害者は事件直前に近くのコンビニエンスストアで買い物をしていた。コンビニの防犯カメラには、店を出た被害者を、店外にいた男が追い掛けていくような様子が映っていたとの事。

この映像と、聞き込みなどから男子生徒が浮上。7月18日午後に任意同行を求めた。
供述に基づいて捜索したところ、現場から数百メートル北の草むらで被害者のものとみられるバッグが見つかったため、逮捕に踏み切ったとの事。
凶器については「ナイフを使った。逃走中に投げ捨てた」と話しているといい、県警が捜索を続けているとの事。

男子生徒は「暗くて人の少ない場所で狙った」と被害者をナイフで刺したことや、ショルダーバッグを奪ったことは認めているが、「殺害も、強盗もするつもりはなかった」と話しているとの事。

バッグは、「見つかりにくい草むらに隠した」との供述に基づき、現場から北約300メートルの草むらで見つかった。現金や車のキーなどは入ったままだったが、物色した形跡があり、県警は強盗目的で殺害したとみている。2人に面識はなかったとの事。

捜査関係者によると、男子生徒は落ち着いた様子で、「コンビニにいた被害者を見て襲おうと思った。以前、自分で買ったナイフを使った」と供述。「ナイフは自宅まで逃げ帰る途中に投げ捨てた」と説明しており、県警が現場周辺で捜索している。「抵抗され、無我夢中で刺した」とも供述しているが、被害者に抵抗した形跡はなく、県警が当時の状況をさらに調べるとの事。

学校関係者によると、男子生徒は事件後も通学し、普段と変わった様子も無かったとの事。
事件について、校長は「衝撃です。本当に普通の子で、(12日夜の事件後も)全く変わりない様子で1週間登校していた。三者面談も受けていた。」と話したとの事。
県教委高校教育課によると、高校は少年が逮捕された19日に県教委に連絡。「出席状況や友人関係に問題はなく、悩みを相談されることもなかった」と報告があったとの事。

逮捕された高校3年の少年(17)の自宅などから、少年が収集したとみられるサバイバルナイフ数本が押収されたとの事。
捜査関係者によると、サバイバルナイフは少年宅から1本、友人宅から数本を押収した。少年が事件後、友人に預けたとみている。

捜査関係者によると、押収されたのは刃体の背がのこぎり状になったサバイバルナイフ。
少年宅の捜索で見つかったほか、友人に預けられていたとの事。
また、事件時に着ていたとみられる衣服も押収。逃げる際に公園の水場で返り血を洗い流した可能性があるとの事。
ただ、被害者の遺体に残った傷は、包丁のような片刃の刃物で刺された形状だった。捜査本部はサバイバルナイフでも傷口と矛盾がないか鑑定するとの事。

少年はナイフを集めていたといい、押収されたナイフの形状はいずれも両刃だったとの事。

捜査本部は7月20日、少年を名古屋地検に送検した。

逮捕された高校3年の少年(17)が直前の状況について「人目につかない所まで後をつけた」と話しているとの事。

逮捕された市内の高校3年の少年(17)が、凶器の刃物について「自分で購入した」と話しているとの事。
少年は凶器について「逃走中に投げ捨てた」と話しているが、場所については「覚えていない」などとしている。県警は少年の逮捕後、現場周辺を捜索したが、刃物は見つかっていないとの事。

男子生徒(17)が事件後、友人に携帯電話の無料通話アプリ「LINE(ライン)」で、「何本もナイフを持っていると疑われるので預かってほしい」と依頼していたとの事。

捜査関係者によると、男子生徒は事件前、複数のサバイバルナイフを所有しており、事件後の捜索で、自宅から1本、この友人宅からは数本のサバイバルナイフが見つかった。県警が友人の携帯電話を調べた結果、男子生徒からのメッセージがあったとの事。

一方、男子生徒の携帯電話には、このやりとりは残っていなかったとの事。

強盗殺人容疑で逮捕された高校3年生の少年(17)は21日午後、勾留先の県警愛知署で弁護士と接見したとの事。
取り乱す様子はなく、「ご遺族に申し訳ないことをした」と話したとの事。
弁護士は接見後、少年が被害者を襲った動機について「把握しつつある段階だ」と述べる一方、「金銭目的はあり得ないと思う」と語ったとの事。

少年は「バッグの中を見た」とも話し、内部には染みのようなものが付着していたとの事。
県警は、少年が返り血がついた手で内部を探り、その際に付着した血液の可能性があるとして、鑑定を進めているとの事。

県警によると、少年は犯行後、現場の歩道から脇道に入り、階段を上って逃げたとみられる。階段の手すりには血痕があり、県警が鑑定した結果、被害者の血液と一致した。県警は、被害者を襲った際に少年に血が付着し、逃げる途中に付いたとみている。

少年は奪ったバッグの内部を物色したうえで、現場近くの住宅街の一角にある草の生い茂った空き地に隠すように捨てたとされる。その付近には公園があり、少年は「公園の水道で、手と顔と服の袖の部分に付いていた血を洗い流した」と供述。少年はその後、自宅に向かって再び歩き始め、途中、住宅街に設置された防犯カメラには1人で自宅方向に歩く姿が映っていたとの事。

少年やその友人宅から押収したサバイバルナイフから血液反応が出たこと分かった。県警特別捜査本部は、凶器の可能性もあるとみてDNA鑑定を進めるとの事。

男子生徒(17)が、高校1年の時、周囲に「サバイバルナイフを持っている」と話していたとの事。

同級生によると、数人でサバイバルゲームの会話をしていた際、男子生徒がナイフの話を持ち出したとの事。
同級生は「モデルガンなどを集める人もいるから、その時はナイフと聞いてもあまり驚かなかった」と話したとの事。
現在、男子生徒と席が隣の同級生は「よくアニメの話をしていた。事件後も変わった様子はなかった」と振り返ったとの事。
ただ、事件後、別の同級生に「ちょっとやらかした」と話したのを聞いたとの事。

さて、こんな事件ですね。
報道された供述などから、情報を整理します。
1)被害者は65歳の無職男性

2)遺体の状況
 顔や首に10カ所以上の刺し傷、切り傷、致命傷は首の傷、死因は失血死。
 背中などにも複数の深い傷。手に防御創は無かった。

3)被害者の所持品
 現金数万円入りの財布や携帯電話はズボンのポケットの中にあった。
 家や車の鍵、現金6千円などが入ったショルダーバッグがなくなっている。
 バッグは少年の供述した場所から発見された。

4)凶器
 凶器は少年が自分で購入したサバイバルナイフを自宅から持ち出し使用と供述している。
 ただし、逃亡途中でナイフは捨てたと供述しているが、警察の捜査では発見されてない。
 その一方で、少年とその友人宅から押収された数本のナイフから血液反応が出たとの事。(一つか複数のナイフからなのかは不明)
 少年は高1の時にサバイバルナイフを持っていると友人に話している。

時系列

12日(日)
20:00過ぎ 被害者がコンビニで買い物をする。その時に少年は犯行を決意し、被害者を尾行。
その後   人目のつかない場所で襲う。その後、逃走。
逃走途中  バッグを物色し、空き地の草むらに遺棄。
その後   近くの公園で体についた血を洗い流した。その後、自宅へ向かい帰宅する。
20:35頃  血を流して倒れている被害者を発見、通報。
13日以降  少年は普段通りに登校していた。
その後   友人にLINEのメッセージで所有するナイフを預ける。少年はLINEのメッセージ履歴を消していた。
18日午後  午後に少年を任意同行。
19日未明  少年を強盗殺人の容疑で逮捕。
20日    名古屋地検に送検。
21日午後  弁護士と接見。

こんなところですね。
色々ポイントはあるけど・・・
まずは、凶器のナイフです。
少年はサバイバルナイフを高1の時から持っていた、つまり、1年以上前からナイフを集め始めたんですね。
そして、気になる供述は「コンビニで被害者を襲う事を決めた」と言う点です。
凶器のナイフは供述通りなら所有していたナイフを自宅から持ち出している。
だから、家を出た段階では犯行を計画していた可能性がありますよね。

ターゲットを物色している中で、被害者を襲う事を決めたわけです。
だから、被害者を選定した事は偶然の要素が強いと思います。
しかし、そこには、選定基準があったんでしょうね。
例えば、自分より弱い人間、老人、女性、子供とかね。

問題はバッグを奪った行為の目的です。
殺害する事が目的なら、わざわざ、バッグを持ち出す理由が無いですね。
その上、バッグの中も見ている。
強盗目的を否定しているようですが・・・本人としては結果的に盗んでいないから強盗は成立しないと言う計算かもしれませんね。

ポケットの財布を盗まなかったのは、まだ、被害者が生存していたからだと思います。
怖くて動いている被害者のポケットを調べる事ができなったのだと思います。
あるいは人目の無い場所とは言え、路上では人目も気になったのかもしれませんね。

で、この事件の最大のポイントは少年の行動がかなり、合理的と言う点ですね。
被害者の選定、(あえて面識の無い人間を選んだのも理由があるでしょうね)
逃走途中で、バッグの遺棄、返り血の洗浄。
その後の、ナイフを友人に預けた事や、LINEの履歴を消した事も普通に考えた結果でしょう。

だから、善悪の判断能力に問題は無かったと思いますね。

事件の動機は今後、少年がどんな供述をするかと言うところかと思います。

それから、この事件で連想したのが、2007年の杉並親子殺害事件です。
母親86歳と長男61歳を殺害、現金約4万7千円やクレジットカードを奪うなどした強盗殺人事件です。
この事件で逮捕されたのは当時21歳の男子大学生。凶器はコレクションしてたナイフ。
判決は動機を「『母からもらう小遣いではパチンコ、ゲーム等の遊興費、たばこ代などを賄うのに十分でなかった』と言う事でした。

事件の行方に注目しましょう。

参考リンク
愛知県日進市17歳強盗殺人事件その2(続報)

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