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2015/09/17

埼玉県熊谷市ペルー人連続殺人事件

埼玉県熊谷市で3件、6名が殺害される事件が起きている。3件の事件はペルー人による犯行が疑われている。
1)第一の事件
9月14日(月)18時ごろ、熊谷市見晴町の住宅で、この家に住む無職男性T崎さん(55)と妻でパートの女性(53)が2階洋間で上半身から血を流しているところを発見。2人は病院に搬送されたが死亡が確認された。

14日17時ごろ、妻の知人女性が、携帯メールで妻から散歩の誘いを受けた。女性が妻に返信したが返答はなかった。
女性が被害者方を何度か訪ねたところ返事がないことを不審に思い、18時ごろ、妻の父親と被害者方に入った。
2階洋間でうつぶせで倒れている男性とあおむけで倒れている妻を発見した。

遺体は着衣を身に付けている状態で、数カ所の刺し傷があり、床には大量の血が付着していたとの事。

遺体発見時、玄関は無施錠だった。妻のスマートフォンが見つかっておらず、電源が入っていない状態だという。刃物とみられる凶器も見つかっていない。

被害者夫婦が使用していたとみられる乗用車が、自宅からなくなっていた。15日朝、県警が被害者方付近の駐車場で該当する乗用車を発見。乗用車は14日夕、被害者方の駐車場で目撃されており、捜査本部は犯人が持ち出した可能性があるとみて捜査を進めている。

T崎さん夫婦が自宅で殺害された事件で、司法解剖の結果、2人の死因は失血死だった。
いずれも上半身に刃物で刺したり切ったりした傷が複数あり、捜査関係者によると、夫妻の手などには、犯人の攻撃に抵抗した際にできたとみられる傷が残されていたという。

2人の体は病院搬送時にまだ温かい状態で、ほぼ同時刻に襲われた可能性が高い。また、室内には多量の血痕が残されており、捜査本部は夫妻殺害時に犯人の服などに血液が付着した可能性もあるとみて捜査している。

2)第二の事件
県警によると、熊谷市石原で女性のS石さん(84)宅を16日午後、義理の娘が訪問した。部屋に血痕があり、S石さんの姿が見えなかったため110番した。駆け付けた警察官が16時23分(別の報道では16時50分)頃S石さんの遺体を浴室で発見した。遺体は空の浴槽に入れられフタをした状態だった。

3)第三の事件
2)の1時間後、近くを捜索したところ、K藤さん(41)宅の窓に足を掛けて座り、刃物を持ったペルー人の男を見つけ、身柄を確保した。家の中ではK藤さんと娘のMさん(10)、Hさん(7)が死亡していた。4人(S石さんとK藤さん家族3人)とも刃物による傷があった。

17時15分頃、玄関が開いているのに応答がなかった民家を不審に思った捜査員が、裏口に回ったところで、包丁を持った外国人風の男を発見。K藤家族とみられる遺体が見つかった民家だった。

男は2階の窓枠に座るような格好で、自分で腕を複数回切りつけ、包丁を落とし、転落した。

K藤さん方近くにいた男性は周囲に、「男は2階から飛び降りた。壁は血まみれだった」と説明。
男が確保されたのは17時33分ごろだったとの事。
男は頭部を骨折しており、医療機関に搬送されたが意識不明の重体。

死亡した無職、K藤さん(41)との娘2人の遺体が発見時、死後4時間程度経過していたとみられるとの事。県警熊谷署捜査本部は、K藤さん方2階から転落するなどして重体となったペルー人の男(30)が、16日昼過ぎにK藤さんら3人を殺害後、屋内に潜伏していた疑いがあるとみて捜査している。
3人はクローゼットの中から血だらけの状態で発見され、死亡が確認された。死後硬直が始まっていた。

この男は実は別件で既に逮捕状が取られていた。
住居侵入容疑で逮捕状を取ったペルー人の男(30)については、埼玉県警熊谷署が、同県熊谷市の夫婦殺害事件が発生する前日の13日に署に同行していたが、所在不明になっていた。県警の刑事部長は「(同行した時点では)容疑者でも保護対象者でもない。捜査する相手ではない」と述べ、捜査の落ち度を否定した。警察庁幹部は「事実関係を調べなければ警察活動の適切性を述べられない」としている。

県警熊谷署捜査本部によると、地元消防が13日13時半ごろ、交番に「外国人が来て、片言で意味が分からない」と届け出をし、通訳を手配する必要があると判断し、ペルー人の男を署に同行した。

男は「神奈川に姉がいる」「ペルーに帰りたい」などと話していた。たばこを吸わせている間の午後3時半ごろ、姿を消したとの事。

埼玉県警は2)と3)の事件で4人とも殺害されたと断定した。1軒目(2)の現場に残っていた足跡と酷似する足跡が、14日に同市で発生した夫婦2人の殺人事件(1)の現場でも見つかっていたことが判明。16日の2軒目(3)の事件後に身柄を確保されたペルー国籍の男性容疑者(30)が履いていた靴ともほぼ一致した。県警は同容疑者が計6人の殺害に関与した疑いがあるとみて捜査しているとの事。

県警によると、容疑者は14日の事件の数日前に群馬県伊勢崎市から熊谷市内に来たとみられる。正規のビザを持ち、片言の日本語を話すとの事。

ペルーに住む容疑者の姉は、「弟は普通の子だったけど、日本に行って精神的に病んでしまった。(容疑者は)『誰かに追いかけられている、自分は殺される』と言っていた」と話したとの事。
容疑者の姉によると、容疑者は、10人兄弟の末っ子で、上から4番目の兄の服役囚は、17人を殺害したとして、2007年に懲役35年の刑が確定し、服役しているとの事。
容疑者は兄の殺人を目撃し、精神的にショックを受けていたとの事。

別の報道では容疑者の姉「(弟の精神状態は)悪かった。統合失調症を患っていた。(3年前に)弟は『誰かに追われている』『誰かに見られている』と言っていた。」との事。

説明によると、13日午後1時半ごろ、熊谷市内の消防分署に言葉の通じない外国人がいるとの通報が消防から交番にあり、署員が男を熊谷署に連れてきた。男は署員が通訳を手配する間に「たばこが吸いたい」と言って署内の喫煙所で一服した後、付き添いの署員を振り切って走って逃げたという。

同日17時すぎに、同市石原の住民から「外国人が民家に侵入している」との110番通報が2件あり、署員が現場に駆けつけたが男を発見できなかった。県警は「必要な捜査を行っていた」と説明。一連の対応に問題がなかったとの見方を示した。15日に取った男に対する逮捕状の容疑は、この際の不法侵入容疑との事。

K藤さん宅だが、捜査員が訪れた時の状況はこうだ。
無施錠だった玄関の扉を開き、室内の様子を確かめた捜査員が一度、扉を閉めたあと、再度開こうとした際に、鍵が閉まっていたことがわかった。
K藤さんら3人は、死後5~6時間が経過していたとみられ、中にいた容疑者が閉めたとしか考えられない状況にある。
捜査員は、開いていたはずの鍵が閉まっていたこともあって、周囲をさらに調べてみたところ、2階の腰かけ窓にいる容疑者を発見したとの事。

容疑者が警察から逃走後、
容疑者が、自分の所持品を置いてまで逃走を図ったことについて、ある捜査幹部は「何かあるのではないか」と、特異なケースとみて、逃走後、捜索を実施したり、警察犬を投入しているとの事。
しかし、翌日には2人が殺害される事件が発生。
事件後に捜索態勢を厚くしたものの、容疑者とみられる男が住居侵入を繰り返し、逃走中であることを周知するなどの注意喚起はしていなかった。
結果として、6人が犠牲になった以上、捜査方針が正しかったのか、さらに検証する必要がある。

事件の前の13日容疑者は住宅の敷地内に侵入し、住人の男性が消防分署に連絡していた。
通報した男性「あそこに立っているのに気付いたんです。変な人がいるなと思った。『何の用事ですか』と聞いたら、片言の日本語で『ケーサツ、ケーサツ』と言った。それからサイフを出して『お金がない』」と話した。
(この情報が13日の出来事なのか不明です、暫定的に13日の情報とします)

容疑者はその後、熊谷警察署で任意で事情を聞かれている際に逃走した。
その逃走の2時間後、
容疑者(30)とみられる男が13日午後5時半ごろ、4人が死亡した現場近くの路上で会社員の男性(37)に対し、片言の日本語で「カネ、カネ」と現金を要求していたことが分かった。直後に男性の車に乗り込もうとしたことも判明。男性の通報を受けて警察官が現場に駆けつけたが、すでに逃げた後だったとの事。

男性の妻(37)によると、男性が男から現金を要求されたのは自宅のすぐ近くで、犬の散歩から帰宅した際のことだった。
男性は男の要求を無視し、少し離れた路上で様子を見ていたが、男が近くの住宅の駐車場に座り始めたことを不審に思い、警察に通報。その直後、男は男性の自宅敷地内に入り込み、駐車場に置かれた車のドアを開けようとしたという。男性が「何やってんだ」と怒鳴ると、男は逃走。その後、警察官6、7人がパトカーで駆けつけたとの事。

埼玉県熊谷市で起きた6人連続殺人事件について、関与が疑われている日系ペルー人の男性容疑者(30)は、10年前に来日し、派遣会社に登録して全国各地を転々としていた。

容疑者は今月12日まで、群馬県伊勢崎市内の工場に勤務し、弁当の総菜を詰める作業をしていた。工場を運営する「グルメデリカ」(埼玉県所沢市)の担当者によると、請負会社の社員で、自社雇用ではないという。コンビニやスーパー向けの弁当を生産するラインで、総菜を詰めるなどの作業をしていた。工場を辞めた理由について、担当者は「自己都合と聞いている」との事。

時系列は
来日前に4番目の兄が17人を殺害する事件を目撃しショックを受けた。
2005年頃 容疑者が来日、派遣会社に登録して全国各地を転々とする。
2012年頃 容疑者がペルーの姉に『誰かに追われている』『誰かに見られている』と言っていた。
2015年9月
12日まで群馬県伊勢崎市内の工場に勤務し、弁当の総菜を詰める作業をしていた。
13日     容疑者が住宅の敷地内に侵入、消防に通報される。
13日13:30頃 容疑者が消防署を訪れ意味不明な言動の為、通報される。
13日15:30頃 熊谷署に連れて行き、タバコを吸わせている時に逃走。(15:30頃逃走)
13日17:30頃 4人が死亡した現場近くの路上で会社員の男性(37)に対し、片言の日本語で現金を要求、通報される。
       この事件で住居侵入の逮捕状が取られる。
14日18:00頃 熊谷市見晴町の住宅で、この家に住む無職男性T崎さん夫婦の他殺体が発見される。
15日朝    T崎さんの車が現場から300メートル離れた駐車場で発見、犯人が乗り逃げしたと思われる。
16日16:23  女性S石さんの遺体を浴室で発見。
16日17:23頃 K藤さん宅裏で容疑者を発見。
16日17:33頃 容疑者を確保。
その後、K藤さん宅で母と娘2人の遺体を発見。

こんな感じですね。
事件発覚して間もないので、情報が混乱していると時系列情報に少し、変更が入るかもしれませんね。
(13日の住宅侵入の消防への通報と、消防署からの通報の関係が分かりません。もしかすると、同じ事を指しているのかな?)

どうも、残念な結果なのですが・・・
私が見るところ、容疑者はメンタルに問題があるように思えます。
関係妄想とかで、幻覚妄想状態、あるいは、統合失調症(姉がこの言葉を使ってますね)の急性期症状の発作などが考えられます。

可能性の段階ですが・・・精神科ERに連れて行って、措置入院させると言う事が最善の対応だったのかもしれませんね。
残念ながら、警察では言葉が分からなかったので、この判断が遅れたんでしょうね。

でも、そうなったとして、精神科医が容疑者の言葉を理解できるか?診断できるか?と言うのも現実問題として出てきますね。

ただ・・・メンタルに問題があったと仮定しても、結構、論理的に行動しているんですよね。
遺体を浴槽に入れてフタをして隠したり、同様にクローゼットに隠したり、開いたドアに鍵を掛けて逃走したりしてます。
このあたりを見ると、統合失調症の発作ではなさそうな気がします。
なので、関係妄想なのかな?このあたりは、専門家の診断を待つしか無さそうです。

警察の対応については、難しい所があるでしょうね。
警察署に連れてきた時点では、犯罪者では無いですからね。
問題はそこから、逃走した後の対応なんですが・・・一応、警察犬などを投入して捜索はしていたようなので、全く、何もしてなかったわけではないし・・・何か嫌疑が掛けられているわけでもないので、大規模捜索網を引く事もできないような気がしますね。

ただ、その当日に現金を要求する、住居侵入を起こしているので、そこからは犯罪捜査になるわけですよね。
ここも、逮捕状を取って捜査しているので、それが悪いと言う事にもならないと思います。

で、結局、翌日に第一の事件で2人を殺害する事件が起きる。
ここで、警察は慌てたかな・・・逃亡した外国人の犯行か?と言うのは関係者の頭をよぎったかもしれませんね。
私の推測ですが、この事件の後、警察は大規模な捜索網を引いたんじゃないかな?

ポイントとしては、この事件を予測する事ができたのか?と言う事になると思います。
もし、容疑者が日本人で日本語を話していたら、もしかすると、「おかしい」と言う判断ができたかもしれません。
それによって精神科ERの受診と言う対応もあったかもしれませんが・・・
不幸な偶然で相手が外国人で言葉が通じなかった為に、この判断ができなかったのか?

だとしたら、各警察署に主要な言語の通訳を配置するのは現実的では無いでしょうから、各県警本部単位に配置とか、もう少し広げて、関東地方とかの単位で配置して、電話で通訳するみたいな方法が必要なのかもしれませんね。
あるいは、各国の大使館に事件発生時に捜査協力として通訳してもらう協定を結ぶなどの方法もあるかもしれません。
ただ、専任でないと、即時の対応は難しいかもしれませんね。

今回の事件の対応については、専門家の検証を待つとして、この事件を教訓にするなら、こんな、外国人向けの通訳を待機させるような方法も検討する必要があるかもしれませんね。

続報を待ちましょう。

参考リンク
埼玉県熊谷市ペルー人連続殺人事件その2(続報)

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コメント

16日の4時に老女の遺体が発見されたのは、知人が前日《15日)から門が開いてないのを不審に思い通報したからとか。となると、老女は15日の朝には殺害されてたのかも。
じゃあ母子が殺されたのは?死亡したのは16日の午後?小4なら下校時間は1530位?早かった?
近くで夫婦が殺害されて一斉下校?

被害者たちは普通に家にいて殺されてしまうなんて。。神はいないんだと思います。

投稿: 栃木県人 | 2015/09/17 23:57

容疑者は意識不明重体ですが、極悪すぎて怒りがとまりません。
命を取り留めても死刑とは皮肉な、!

投稿: 空き地 | 2015/09/18 17:52

栃木県人さん、空き地さん、こんばんは

なんだか、手当たり次第に殺害している感じですね。
幼い子供まで殺害してますし。

責任能力が認められれば、死刑は当確だと思います。

投稿: ASKA | 2015/09/18 20:41

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