宮城県警は10月21日、同県七ケ浜町東宮浜神明の住宅敷地内で、高齢女性の遺体が土の中から見つかったと発表する事件が発生した。
住宅は無職S藤Kさん(87)方で、遺体に目立った外傷はなく、死因と死亡時期は不明。
県警は、着衣や頭髪の特徴などから遺体はS藤Kさんとみて、死体遺棄事件として調べている。
県警によると、遺体は身長約145センチで、半袖のパジャマとズボンを着用していた。Kさんは次女(55)と2人暮らし。
10月20日朝以降、次女の足取りが分からず、県警は何らかの事情を知っているとみて行方を捜している。
近くに住むKさんの長女が20日午前、「母が実家にいない」と警察に相談。
異臭が漂う庭先を調べたところ、警察官が土が盛り上がった場所から遺体の一部を見つけたとの事。
関係者によると、Kさんは要介護度4で、自力歩行が困難な状態との事。
ことし7月まで介護サービスを利用しており、自宅では次女が1人で介護していた。
年1度の介護認定調査のため、町職員らが今月15日以降、複数回、Kさん宅を訪れたが、次女は「母はいない」「親戚の所に行っている」などと答えたとの事。
現場は七ケ浜町役場から北約1キロにある海沿いの住宅地。
宮城県警は10月22日、この家の床下から新たに男性の遺体が見つかったと発表した。同居する長男の会社員Tさん(57)とみられるとの事。
県警はTさんが何者かに殺害、遺棄されたとみて、塩釜署に捜査本部を設置したとの事。
捜査本部によると、同居する次女(55)と連絡が取れなくなっており、次女が何らかの事情を知っているとみて行方を捜している。
男性の遺体は身長約170センチ。あおむけで、死後数カ月~1年が経過し、一部が白骨化していた。後頭部に複数の傷があり、死因は頭蓋骨骨折による脳損傷。青い作業服と黒いセーターを着用し、作業服のポケットにTさんの運転免許証が入っていた。室内に荒らされた形跡はなかったとの事。
近くに住む長女らが20日午前、実家を訪れた際、「遠くへ行きます。今までありがとう」などと書かれた次女の置き手紙を見つけ、県警に相談。
庭を調べたところ、警察官が土の中から遺体の一部が出ているのを見つけた。翌21日、地中から掘り出された女性の遺体は死後数週間から数カ月が経過していた。目立った外傷はなく、死因は不明。
次女は19日夜、長女宅を訪れ、「(人生が)つまらない」「もう疲れた」などと漏らしていたとの事。
近所の男性が20日朝、多賀城市内のバス停で次女を目撃したが、その後の行方は分かっていないとの事。
宮城県七ケ浜町東宮浜神明の無職S藤Kさん(87)方で20~22日、Kさんと長男の契約社員Tさん(57)とみられる男女2人の遺体が見つかった殺人・死体遺棄事件で、宮城県警塩釜署捜査本部は10月26日、死体遺棄の疑いで、遺体の一部が見つかった20日朝から行方が分からなくなっていた次女のS容疑者(55)を逮捕したとの事。
逮捕容疑は自宅の庭に穴を掘り、Kさんの遺体を埋めた疑い。捜査本部はS容疑者が殺害行為にも関わった可能性があるとみて、詳しく調べるとの事。
次女はKさんとTさんの3人暮らし。
20日朝に付近の住民に目撃されて以降、行方が分かっていなかった。26日に秋田県大館市内にいるところを発見され、警察が大館署内で詳しい話を聞いていたとの事。
捜査関係者らによると、S容疑者は20日朝、七ケ浜町内で目撃されて以降、行方が分からなくなっていた。大館市内の現金自動預払機(ATM)で26日、現金を引き出したことが分かり、同日午後1時すぎ、JR大館駅前にある高速バス乗り場で身柄を確保された。
盛岡行きの時刻表を確認している最中で、所持金は2万円未満だったとの事。
S容疑者は無職で、逃亡資金が限られていた可能性がある。所持金を節約しようと、移動手段に新幹線は使わず、数千円で長距離移動が可能な高速バスを選んだとみられる。
これまでの調べで、単独犯の可能性が高いことも新たに判明した。秋田や東京などに地縁はないとみられ、塩釜署捜査本部は各地に立ち寄った理由や詳しい足取りを調べている。
捜査本部は10月28日、S容疑者を送検した。
逮捕当時は「頭がいっぱい」と認否を留保していたが、現在は黙秘しているとの事。
死体遺棄容疑で逮捕された次女の無職S容疑者(55)が3月末ごろ、近所の男性から現金を借りていたことが10月29日、分かった。
Tさんの失踪時期とほぼ一致し、家計の支えを失い、経済的に困窮していったとみられる。
近所に住む60代の男性によると、S容疑者は男性宅を訪れ、「お金を貸してほしい」と申し出た。現金2万円を貸すと、約1週間後、2万円とペットボトルのお茶2本を持参し、謝意を述べたという。男性は「これまで話したことはなく、知り合いと呼べる仲ですらなかった。よほどお金に困っていたのではないか」と話したとの事。
S容疑者は2人と同居し、寝たきりのKさんを介護していた。仙台市宮城野区の工場で働いていたTさんの給与と、Kさんの年金が主な収入源だったとみられる。
Tさんは3月中旬から勤務先を無断欠勤し、その後、行方不明になったとの事。
近くに住む長女も「妹は母の介護と金銭のやりくりで悩んでいた」と話しており、Tさん失踪後、経済的に困窮していた様子が浮き彫りになったとの事。
Tさんが行方不明になる前、「殺される」などと知人に漏らしていたことが10月24日、分かった。
知人の70代の男性によると、ことし2月か3月、夜勤明けのTさんと近所で会った際、「これから家で寝るのか」と声を掛けると、Tさんは疲れた表情で「うちに行ったら殺されるようだ」と話したとの事。
男性は当時、Tさんが同居する次女(55)とけんかをしたと思ったといい、「ばか言ってないで、家族なんだから仲良くしろ」と諭したとの事。
Tさんの勤務先によると、Tさんは3月中旬から会社を無断欠勤し、その後、連絡が取れなくなった。男性は、「殺される」との発言を聞いて間もなく、Tさんの姿を見掛けなくなったと振り返った。
Tさんは4月から所在不明になったが、S容疑者は近所の人に「県外で働いている」などと説明していたとの事。
複数の近隣住民によると、S容疑者は地元の中学を卒業後、塩釜市の病院で准看護師として勤務。過酷な救命活動に率先して参加するなど献身的な仕事ぶりが評価されていたとの事。
十数年前に病院を退職後は、要介護4で寝たきりのKさんの世話をしていた。事件発覚直前、近くに住む長女宅を訪れ、「もう嫌だ。疲れた」とこぼしており、当初は「介護疲れが引き起こした死体遺棄事件」(近隣住民)と受け止められていたとの事。
一家の家計は主にTさんの給与とKさんの年金頼み。S容疑者は無収入だったが、パチンコにのめり込む姿が度々、目撃されていた。Tさんが「うちに行ったら殺される」と話すのを聞いた住民もおり、金銭や介護に絡むトラブルを抱えていた可能性もあるとの事。
S容疑者は遺体発見前日の19日夜、七ケ浜町内のコンビニエンスストアのATM(現金自動預払機)で現金を下ろし、タクシーで塩釜市内の別のコンビニまで移動。夜には近くに住む長女宅を訪問し、20日朝に付近住民に自宅近くで目撃されている。
また、S容疑者が遺体発見の20日から秋田県大館市で逮捕された26日にかけて、新潟、東京、福島などを転々としていたとの事。
S容疑者はJR大館駅付近のATMで現金を下ろしたことで居場所が判明し、秋田県警の警察官に確保された。
S容疑者(55)が遺体発見の前日、付近住民に借りた金を返済していた。
夏以降に自宅にあった自動車2台を処分していたことも判明。逃亡前に身辺整理を行い、準備を図っていた可能性があるとの事。
時系列
2月か3月 Tさんが無断欠勤する前に「家に帰ったら殺される」と友人に話す。
3月中旬 長男のTさんが会社を無断欠勤。その後、行方不明。
3月末頃 容疑者が近所の男性に借金を申し込んでいた。
4月以降 行方不明のTさんについて県外で働いていると説明。
夏以降 自動車2台を処分。
10月
15日以降 町職員に次女は「母はいない」「親戚の所に行っている」などと答えた。
19日夜 容疑者が七ケ浜町内のコンビニのATMで現金を下ろし、タクシーで塩釜市内の別のコンビニまで移動。長女宅を訪問。借金を返済。
20日朝 容疑者が自宅近くで目撃される。
20日午前 長女が実家で置き手紙を発見。
21日 警察が庭でKさんと思われる遺体を発見したと発表。
22日 警察が床下からTさんと思われる遺体を発見したと発表。
26日13時すぎ 容疑者をJR大館駅前にある高速バス乗り場で身柄を確保。
28日 容疑者を送検。
こんな事件ですね。
閉じた家庭の中で起きた事件ですが、3月に失踪した長男の時に捜索する方向には成らなかったのかな?
家族が県外で働いていると話せば、それを信じるしかないけど・・・
でも、調べれば不審な点はいろいろあっただろうね。
住民票を移動してないとか、保険証とか国民年金の納付をしてないとか、住民税を納付してない(収入が無い)とか・・・年金は誰かが代わって納付する事ができるけど・・・
容疑者が逮捕されているので、詳細はこれからでしょうが・・・
黙秘しているので、公判でどうなるかが注目かな。
続報を待ちましょう。
最近のコメント