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2015/12/14

世田谷一家殺害事件再考その140(報道番組「新報道2001」)

12月13日放送、「新報道2001」のメモ

事件発生は23時過ぎ
風呂窓から侵入、最初に子供部屋で礼君を窒息死
さらに、物音を聞いて階段を上がってきたみきおさんを2階で襲い殺害
頭頂部には包丁の先端部が残っていた。
最後にロフトで泰子さんとにいなちゃんを滅多刺し、2階踊り場で殺害。

今年作成されたチラシに異変があった。
今年のチラシには昨年あった赤系蛍光染料のローダミンの記載がなくなった。
話をしてくれた蛍光染料ローダミンを扱う業者は4年前に警察から話しを聞かれた。
どこで販売しているか、どんな人が使っているか。

この蛍光染料は事件当日、犯人が立ち入っていないガレージの棚からも発見された。

昨年12月22日にスタッフが偶然、警察の捜索の様子を撮影していた。
東京都公安委員長立ち会いで捜査が行われた。
2階のリビングの床で何かを確認している模様だった。

事件発覚時、2階リビングにはヒップバッグが残されていた。
その内側には大量の蛍光染料が付着していた。

番組スタッフが専門家に依頼して蛍光染料の絞り込みを行った。
実は、このローダミンは市販の蛍光ペンや蛍光塗料に多く使用されていた。
みきおさんも、仕事でPOP画やデザイン画を書くことも多かった。

番組スタッフがヒップバッグに蛍光ペンとアクリル塗料を入れて、動き回る実験を行った。蛍光ペンは濃淡が均一の付着状態だったが、アクリル塗料は濃淡が均一でなく、線状の付着状態だった。

現場に残ったヒップバッグの内側の状態を比較すると、実験のアクリル塗料の付着状態ににている。

犯人とみきおさんの接点がアクリル塗料にある可能性が浮かんでくる。
そこで、プロファイル画の専門家にヒップバックの蛍光染料の画像を見てもらう。
蛍光ペンだと思うとの見解。
ペン先で書いたのではなく、インク漏れが原因との見解。
それは、ヒップバック内部の裂けた傷が激しいダメージを受けた結果と推測した。

みきおさんと格闘中に身につけたヒップバッグが壁や柱にぶつかり、中の蛍光ペンが破裂した物と言う見解だった。

実際に折れた蛍光ペンをヒップバッグに入れて実験してみると、同じような付着状態となった。さらに、公開されたヒップバッグの2重線状の蛍光染料の痕跡に注目。
これは、インナーポケットの縫い目だと指摘。

犯人はなぜ、蛍光ペンを持っていたのか?
バッグの中身は地図と蛍光ペンと仮説を立てた。
蛍光ペンは地図にマーキングする為の物で、犯人は地図で確認して宮沢家に向かった。

犯行は綿密な計画の上で行われたと推測。

この説を裏付ける新事実が出ている。
事件前日午後3時過ぎ、成城学園駅付近での目撃証言。
親子が川沿いの道を成城学園駅前に向かって歩いている時
前から歩いて来る若い男が目撃された。

再現映像では
ラグランシャツを着て、袖は肘までまくりあげていた。
ヒップバッグをつけていた。靴はスニーカー。

目撃した母親は「この寒いのにあんな薄着で・・・」
当日の東京の気温は最高で10度だった。
そんな中、長袖シャツ1枚の男が奇異に見えたとの事。

元成城署署長のコメント
29日の午後3時頃と言うのは
みきおさん一家が渋谷の映画を見に行く為に、自宅から成城学園前駅を使って行った時間的には駅周辺で被害者と加害者と思われる人相の人が同じエリアの中にいたと言う点では非常に関心事項の高い情報との事。

被害者の動きを確認していたと考えられる。

この事から、犯人らしい人物が前日から宮沢さん一家を付け狙っていたと思われる。

犯人の狙いは宮沢さん一家だったのか?
2001年5月にさいたま師で発生した親子殺人放火事件との共通点を発見。
3階だて住居が全焼、焼け跡からこの家に住む、父(64)と娘(14)が発見された。
死因は共に、刃物で刺された事による失血死。

この事件で怪文書が存在した。
何が書かれていたのか?
紙に世田谷の事件名と埼玉の事件名の他2件の事件名が書かれて、他に数字がいっぱい並んでいた。
他には、成城署だかなんとか署だの書かれていたが意味不明。
「山の神」って書いてあった。

再現映像だとこんな感じ、ここから

世田谷一家殺人事件 35°39′22.77″N 139°35″55.35″E
さいたま市栄和父子殺人放火事件 35°52′00.93″N 139°36′50.98″E
埼玉県朝霞市中2少女失踪事件   ・・・・N ・・・・E
●●●●●事件          ・・・・N ・・・・E

            山の神

ここまで

さいたま事件で娘の傷は致命傷となった背中の傷の他にもう一つの傷があった。
頭部に金属棒が突き刺さる傷だった。

世田谷事件でみきおさん、にいなちゃんの頭部にも傷があった。
6000体の司法解剖を行った医師のコメントでは
頭部に刃物を突き立てる事は珍しいとの事。

固い頭蓋骨を抜いて、突き刺す事は難しい。
鉄の棒だとかいうと、いままでに自分には経験が無いとの事。
埼玉の事件では、犯人は灯油を現場に持ち込んでいるとの情報もある。
殺害後に証拠隠滅する意図にも見える。

元警視総監のVTRを見てのコメント
事実は小説よりも奇なりと言うが、私は事実は小説よりもナチュラルなのではないかと感じた。

こんなところですね。
私としては、蛍光染料の件で、ヒップバッグの染料は蛍光ペンやアクリル塗料だったのではないか?と言う検証は興味深かったですね。
この検証結果から推測すると、捜査本部はこの蛍光染料は特殊な入手経路では無い為に、情報は集まらないと見て、新しいチラシから削除したと言う事かな。

プロファイル画の専門家の見解の犯行時に蛍光ペンが折れたと言う説はちょっと、疑問があります。

犯人はヒップバッグを放置して逃亡してますが、では、折れた蛍光ペンはどうしたの?
持ち去ったの?と言うあたりが疑問ですね。

他に、長袖シャツ1枚の若い男の目撃証言は新情報なのか?と言うのも疑問です。
以前から、寒いのにラグラン1枚でと言う情報は以前からあったと思うので、この情報は、その以前の情報の詳細が出てきただけじゃないの?と言う疑問ですね。

それに新情報だっとしても、再現映像がラグランにヒップバック、スニーカーってホントにそこまでの目撃情報なのか?と言うのも疑問です。

さらに、さいたま市の事件との関連性も、私は疑問に思います。
怪文書の内容はちょっと、小説的と言うか、フィクション的な印象です。
事件の場所を緯度、経度で表示する理由が分かりませんし・・・
他の事件との関連性も不明だし・・・

私としては、事件に便乗した愉快犯なのでは?と言う可能性を疑いたくなりますね。
あるいはメンタルに問題のある方の妄想とかね。

それから、頭部の傷については、比較自体難しいのでは?と思います。
そもそも、凶器が違うのに、比較になるの?と言う感じですね。

それから、最後に気になるな、昨年12月22日の現場検証の様子です。
時期としては、身長の変更、未明逃亡説が出た直後なので、それを見た偉い人が現場を見たいって事になっただけだったりしてと思ったりしています。

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コメント

元成城署長の話「渋谷へ行くために成城学園前駅へ行った」ということですが、
成城学園前駅から渋谷へ行くには下北沢で井の頭線に乗り換えれば行けますが、井の頭線は京王電鉄なので小田急とは別会社になるため、運賃が高くつきます。
一方、千歳烏山から明大前経由で渋谷へ行けば、ともに京王電鉄なので、このほうが安く行けます。

みきおさんはお金にあまり執着が無かったという話なので、こういう事はあまり気にしなかったのですかね。
もちろん渋谷以外にも立ち寄るところがあったなども考えられますので、大した問題ではないかもしれません。

参考までに現在の料金
成城学園前→渋谷 309円
千歳烏山→渋谷 174円

投稿: モミジ | 2015/12/14 22:24

NHKで特集してました。

飛び出し男(若者)

静岡でのタクシー乗車男
スラセンジャーは静岡県中部地方で販売実績ありで捜査当局も注目県だそうです。

前回三月にテレビ報道以降問い合わせが多数あり、再度特集だそうだ。

来春あたりには解決しそうな気配。

投稿: 未解決事件 | 2015/12/14 22:35

蛍光塗料の件、番組では格闘時にのペンの損傷説を出していますが、ASKAさんと同感で、ペンのその後が不明であること等から判断して疑問に思います。

新品に近いペンでキャップを外したときにはこすれた状態にならず、格闘時の損傷の再現試験ではこすれた感じを再現できるというのが理由のようですが、こすれた感じになりさえすればいろいろなケースが想定できそうです。

蛍光ペンならば、インクがある程度無くなった状態でキャップが外れたとか、アクリル塗料であれば、付着をふき取ったつもりが少量付着していたとか、・・・といった状況でカスレが起こりえそうです。
このように様々なケースを想定すると、蛍光塗料の特殊性は無くなったので、パンフレットから外したのではないでしょうか。

当然ながら、番組で取り上げられた地図へのマーキングもあまり意味がないかと・・・。
蛍光ペンはふつうに鞄にいれていたりしますよね。

フィルタをかませると付着物が浮かび上がったということなので、フィルタなしでは汚れを気にせずに鞄を使用できる状況だったんではないですかね。内側ですし。

投稿: さんまるろく+ | 2015/12/16 00:04

蛍光ペンは現場から見つかっているけど、警察が訳あって、あえて公表してない線は薄いですかね?

投稿: 匿名 | 2015/12/16 06:48

こんばんわ。
以前ネットで収集した情報で宮沢夫妻は『IBD
』という自己啓発セミナーの受講生だったと
書きましたがあっていました。
出典は宝島文庫藤倉善郎の『「カルト宗教」取材したら
こうだった』です。系列会社の出版社にディスカバー・
トゥエンティワンがあります。

投稿: 事件解決を望む者 | 2015/12/16 21:48

みなさん、おはようございます。

モミジさんへ
情報ありがとうございます。
金銭感覚の面では、情報が錯綜している面があります。
みきおさんの学生時代について、みきおさんの父親は「お金に執着が無い」とコメントしているのですが、事件当時は、みきおさんは日記に細かい事まで書いていたと情報があります。記録していたから、几帳面とは言えないかもしれませんが・・・
一方で入江さんの本では、宮沢さん一家は、経済的に厳しかったとの情報もあります。

泰子さんと、みきおさんでは、少し感覚が違っていたかもしれませんね。

未解決事件さんへ
そうですね、シャツの販売量が静岡が一番多いので、もし他の情報と繋がるとグッと逮捕に現実味が出てきますね。

さんまるろく+さんへ
蛍光ペンとの見方は私も意外でした。
それなら、私も使ってるなと・・・
ただ、逆に一つ新たな疑問なのが、もし、このヒップバッグが犯人の物だとしたら、犯人は赤系の蛍光ペンしかつかっていなかったのか?

蛍光ペンの使い道としては、本などで重要な所にマーキングすると言う事だと思うのですが・・・赤色だと、白黒コピーした時に黒く出てしまうので、私は黄色をマーキングに使う事が多いです。

そのような使い方だと、黄色や緑の染料が出てもおかしく無いと思うんですよね。

ヒップバッグの内部は見た目には分からない汚れだったんでしょうね。
さすがに、見て汚れが分かると、作業バッグでもなければ、普段は使い難いと思います。

匿名さんへ
その可能性もありますが・・・難しいところですね。
ここまで、情報を公開している事件は他にないので、いまさら、そんな情報を隠す必要も無いとも思いますが・・・逆に、それだから、犯人しかしらない情報になり得るかもと・・・

事件解決を望む者さんへ
いつも情報ありがとうございます。
自己啓発セミナーで知り合ったと言うのは以前から情報がありましたが、そのあたりが裏付けられたと言う事ですね。

投稿: ASKA | 2015/12/17 08:20

初めまして。
インク漏れするほど犯人と揉み合ったのであれば、みきおさんが大声を上げることもできたのでは…と思いました。
ごく普通に(むしろ普通以上に文化的な)生活していたように見える一家に何故こんなことが起こるのか、事件解決を願わずにいられません。

投稿: 立夏子 | 2015/12/17 18:19

蛍光ペンの赤系統ならば暗記なんかでも使いますね。
濃い色ならばマーキングして緑色の下敷きかぶせて、なんてこともできます。
外出時のちょっとした待ち時間に勉強するつもりで小さいノートの表紙にペン1本を引っかけ、電車やバスでの移動中でも座ることが出来れば作業は可能です。
降車場所に着いたのに気付くのが遅れて慌ててペンをしまうなんてことがあれば、蓋がゆるくてバッグ内に色が付いてしまったり、落としてしまって別のメーカーの同色を買ったりするかもしれません。

投稿: つれづれ | 2015/12/18 20:24

ヒップバッグにしか付着してないわけじゃないので
この番組から派生した蛍光ペン推理は、・・・です。

投稿: アヒル | 2015/12/19 21:37

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