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2015/12/30

千葉県君津市17歳少年祖父母殺人事件その2(続報)

続報です。
1)捜査関係者によると、供述では、少年は23日早朝、自宅近くにある祖父母宅に向かった。持っていた合鍵で入った後、「2階にいた祖母に、アルバイト先で購入したツルハシで殴りかかったが、当たらなかったのでナイフで刺した」との事。

 

その後、1階にいて騒ぎに気付いた祖父(67)が階段を上ってきたが、「2階でもみ合いになった後、1階に行き、倒れた祖父をツルハシで殴った」という。
少年はその後、自宅に帰りテレビやビデオを見ていたと説明しているとの事。

 

2)少年は母親と2人で暮らしていたが、母親は事件当時、沖縄に旅行していて、少年が自首したのは母親が自宅に戻る直前だったことが新たにわかった。

 

3)男子生徒(17)が、現場で見つかったナイフについて「通信販売で買った」という趣旨の供述をしている。

 

4)祖母は同市内の自宅2階の部屋で倒れていた。頭部や背中に複数の刺し傷があり、司法解剖によると、背中上部の脊髄(せきずい)に達する刺し傷が致命傷となり、ショック死したとの事。

 

5)捜査関係者によると、県警は男子生徒の逮捕後、同市内の男子生徒宅を家宅捜索した。その際、ナイフで人を刺したり、つるはしを使ったりする様子を描いた複数の絵を、男子生徒宅から押収したという。中には、事件があった祖父母宅の様子に似た絵もあったとの事。

 

6)県警によると、司法解剖の結果、祖父(67)は首の動脈損傷による失血と脳損傷が死因と判明した。祖母は背中の他、後頭部を中心に刃物で何度も突き刺されたような傷もあり、祖父は右頭部と首の右側に刺し傷や鈍器で殴られたような陥没した傷があった。現場には血のついたナイフやつるはし、金づちが残されていた。

 

捜査関係者によると、少年は「2人が確実に家にいる早朝を狙った」と供述している。
現場の状況などから県警は、少年が23日に祖母を殺害し、すぐに祖父を襲ったとみている。
少年は「殺害後、自宅に帰り、自首するまでの3日間、テレビやビデオを見ていた。旅行中の母親が戻ってくるとばれると思った」とも話しているという。当初は「気持ちの整理がついたので自首した」などと供述していたとの事。

 

さて、こんなところですね。
犯行後に自宅でテレビを見ていたと・・・目的を達成後の事はどうなろうと関心が無かったんでしょうね。

 

そして、殺害の様子を書いた絵があったと、事件前に書いたのであれば、殺害の状況を想像して楽しんでいたんでしょうね。
そのあたりが、性的興奮と結びついていると、過去の快楽殺人と重なるようにも思えますね。

 

私はこの事件を聞いて、会津母親殺人事件を連想しました。

参考リンク
千葉県君津市17歳少年祖父母殺人事件

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コメント

高校2年生の冬休み。センター試験なんて話題も聞こえてきて「受験まであと1年きるのか」なんて妙なプレッシャーがかかってくる時期ですね。
このご時世だと美術系専門学校への進学は反対する人もいそうですし、その辺りの葛藤もストレス(動機)になりそうなものですが供述にはないようで・・。
「人を殺してみたかった」という動機、この年代が口にすると好奇心というよりは直面している現実からの逃走に見えてしまうのです(私が見たいように見ているだけなのでしょうけれど)。

ちなみに。高校生が祖父母を殺害したとされる事件、2015年で覚えているものとしては山梨県富士河口湖町のものがありました。
そちらは容疑者が高校3年生で、動機は進路の方針の対立と報道されています。不登校であったとか別居ながら祖母の介護を母親と一緒に手伝っていたとかいう話もありました。

投稿: つれづれ | 2015/12/31 11:21

2016年7月29日、千葉家裁にて医療少年院送致が決定したそうです。

逆送にならなかったのは・・身内だったから、とかなんでしょうか。
入院中はともかく、退所後の生活と行動がどうなるか気になりますね。

投稿: つれづれ | 2016/07/31 01:33

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